◤千代 (篠峯) - 純米 キヌヒカリ60 無濾過生原酒 26BY 2本目!── dಠಠb「26BY再び、伝説は死なず!」#Well-Cured, Umakuchi 




消防車1



chiyo_kinuhikari60b_26by2.jpg 毎度「篠峯」でお馴染み、千代酒造の番外編的なお酒になります、26BY再び。ちなみに27BY/28BYは未発売なので、単発モノなのかな。地元産のキヌヒカリを60%まで磨いた無濾過生原酒の純米スペックで、「日本酒度:+2.3、酸度:2.5、酵母:協会6号」というスペック。ちなみに「夢山水」は以前にリリースされていた商品で、ラベルが蔵に余ってたから再利用したとのこと。

 実はこれ、ちょうど去年の同じ時期に全く同じモノを1年熟成状態で飲んでます。前回が「2015.07」で今回が「2015.10」と蔵出し時期は異なるけど、ロットも同じなら買った店も同じです。もともと7月に出るような商品じゃないので、おそらくは2015年の1月〜5月のどこかでリリースされていたはず。

 通常 (26BY以前) の「篠峯」や「ろくまる」とは方向性の違う酒質で、それこそ磨き60ならではの旨口な純米無濾過生原酒を意識したタイプの造り──ではあるGA!──そこは天才杜氏、そこらの似たような酒とは格の違いを見せてくれます。ずっと売れ残ってるけど、熟成生酒に耐性ある人は迷わずトライ。これを飲めば、いかに普段自分が輪郭のボヤけた純米生原酒を飲んでるかが分かるというもの。去年からさんざ薦めてるので売り切れ御免です。ブっちゃけ、2年モノも旨かったです




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 ▲なぜか味ノマチダヤで買った「味の花壇 塩せんべい」は無難ラインの☆4。9枚入りが353円とオレにとっては「超高級品」だが、客人へのお土産ついでに自分でも買ってみた。「サラダ煎餅」というよりは「サラセンの形をした揚げ塩おかき」というニュアンス。口どけも良く味わいも上品だが、オレの求めているモノとは少し毛色が異なる。別に旨いけど──この値段で不味かったらオマル──、オレがリピートすることはないでしょう。だったら「熟成サラダ」を3つ買った方が綾瀬はるかに幸せ。写真右奥で怪しく身を寄せ合う「煮たまご」はセブンイレブンのモノ。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【381】千代 -ちよ- 純米 キヌヒカリ60 無濾過生原酒 26BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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 伝説は終わらず・・・26BY再び!!!
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 立ち香──最近だと「リトマス米子」みたいな、ある種の「ボンタン飴」ライクなモチっとした熟香。サンタリーテ銘柄らしいツーンとした攻めっ気もある。あまりフルーティネスは感じないし、この段階ではドライフルーツっぽさもガンガンには出てない。ただし、ピンと張り詰めたテンションのあるBodyラインの先読みはシッカリ。つまり、そこらの純米60生原酒2年熟成のようなブチャけたファットさは感じない。言うなら、まさに踊れる身軽なデブ。

 今週末はシャンが飲めず、歌うことを忘れかけているカナリア1号──。


chiyo_kinuhikari60b_26by6.jpg ♡☺♡「あああ。熟してますねえ。ただ、酸は足りてます。米子よりも濃いよ。濃いなあ

 どれどれドレミファソラシノミネ──。

 おおお、育っとる、育っとる (笑) 。去年の状態と何が一番違うかというと、もはや柑橘系のフルーティネスを構成する酸は表に出て来ない。どちらかと言うと「カカオな苦みの表情」が豊かに育ってる感じ。ガスはある。

 ♡☺♡「えっ? ガスある???
 dಠಠb「あるよ。チューっと吸うように口に入れてみ?

chiyo_kinuhikari60b_26by7.jpg ガスは吸うように飲むとキメの細かい粒子が口の中で弾ける。雑でジョワジョワしたガスではなくて、ミクロで幻クリーミイな泡。しっかし、まあ〜高密度な凝縮感。酸のコアに向かって全てがビッグクランチする五味の亜空間飛行は流石の一言。これを表面的な熟成ジュースとしてしか理解できない人は少しカワウソ (獺) ──もとい、カワイソウ。ピーンと張り詰めた崩れ知らずの2年熟成生酒。まったくブチャけてない。だから不思議とジューシイ。まるでドライフルーツのブランデー漬けみたいな甘苦酸トライアングルは神秘的ですらある。


chiyo_kinuhikari60b_26by8.jpg ♡☺♡「う〜ん、旨い。やっぱね、レベルが違う。この間もいろいろ飲んだじゃん。やっぱ頭二つ抜けてるよ。ワイングラスだとガスがすごく出てくる。むしろフレッシュに感じる瞬間すらある。2年も寝てると思えない。飲んじゃうわ。旨い!

 ホロ苦ジューシイ系だけど、これ飲んじゃうと「百春 五百万石」が野暮ったく人懐こい酒に思えてくる (笑) ──まあ、これはこれで旨いけど。

 そりゃあ、思いっきり熟してますよ、キヌヒカリ60の2年熟成の生原酒だからね。それでも凛とした無駄のないソリッドな液性で、口の中の見晴らしの良さ、五味の一つ一つが美しく整理整頓されている様はまさに26BY的篠峯ライン。

 ちょうど最近飲んだ「十旭日 純米 改良雄町70 生原酒 25BY」で感じた物足りなさを全部埋めて、なおかつそこに「優雅さ」「麗しさ」を豪華にトッピング。☆4.5は不動。決して万人ウケはしないけど、オレたち夫婦が美味しく飲めればそれでよし。文句あるか。

chiyo_kinuhikari60b_26by9.jpg そして、これは「篠峯全般」に言えることだけど、こんな田舎臭いスペックの純米酒でも十分に洗練されてます。別に贔屓目は否定しないし、むしろ誇りにすら思ってるけど、もしもブラインドでこれを飲んだら──もしくはこれが知らない銘柄の酒だったら、わかりますよ、他とは違うって。すぐに他のスペックを取り寄せます。3年もいろいろ飲んでりゃ、それくらいはわかるよ、流石に。

 ♡☺♡「味が詰まってる。旨いなあ・・・

 原酒でALC.18度だけど、旨いと飲んじゃうね。途中で「黒澤 穂積 28BY」も少し飲んだけど、もう飲めない。二口ほど飲んで廃棄してここに戻ってきた。

 さて、貴方にこの違いがわかるだろうか。






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 ▲買ってはいけない。☆3です。


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 ▲「煮たまご」のダシ汁を使って〆ゴハン。海苔の佃煮、かつぶし、すりゴマ、之吟七味、小ネギを入れてグジャグジャに混ぜて食べる。少しダシ汁を入れすぎたので甘塩っぱくなってしまったが、方向性は間違ってない。何度かの微調整を経てそこそこのアレンジ品として完成するだろう。茹でたオクラを刻んで入れれば塩み調整になる。





── 2日目の昼下がり。

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 立ち香──もう残り1合ちょいだけど。ムフっ、少しむせるような「お酢」感が (笑) 。だいぶ暴れ出してきたな。酸による一点突破もあるけど、昨日より熟れ茶けた香りをハッキリ感じる。

 ♡☺♡「贔屓目もあるけど、やっぱ旨いし、他とは違うと思う

 少しギスギスしてるので、迷わずレンジ燗にしてみた。



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 おおお、最後の最後でフルーティー (笑) 。こりゃいいや。しっかりと果実的な酸が前に出てきた。味の濃いドライフルーツのブランデー漬けを噛んでるような密度の高いジューシネス。こりゃ旨めえや。温度が戻ったあたりが断然いい。なので、最後はRS (冷酒) を足して常温付近で飲んだけど、これがベスト。風呂やプールだったら罰ゲームに感じる温度だけど、店で出てきたビールなら怒って暴れ出すくらいのヌルさ。

 やはり26BYの篠峯 (千代酒造) は別格。これだけは真実。裏のラベルを見るに、堺杜氏はこの酒をあえて濃口の純米に仕上げてるようだけど、それでも我々はこれを「ドッカンファイヤー」とは言わない。むしろ酸のブラックホールに五味の全てが吸い込まれて行くという意味では──広がろうとするドッカンを素早く手仕舞うという意味ではドッカン消火隊である。


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日本酒 篠峯

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