◤百春 - 特別純米 直汲 雄山錦 おりがらみ #5 (仕込み5号) 無濾過生原酒 28BY ── d▅ ▅b「違う違う、そうじゃ、そうじゃない、草を探せない」 




 今季初エントリーの百春 (ひゃくしゅん) です。日曜に『第4回・味クラーヴェ大会』の中で呑んでるので、初日の感想はコチラをご覧下さい。

hyakushun_#5_28by3 我が家における「百春」に対する信頼度は非常に高いと言えます。26BYの雄山錦は☆6、27BYは3本呑んで☆5☆4.5☆4と、アベレージで言えば27BYの「長陽福娘」を超えるほど。

 そして「百春と言えば甘辛スパイシーで草!」というのが夫婦の共通理解。直汲みらしいガスの爽快なBGMに乗ってシャキっとカチ割れた旨みの切面に現れるギザギザしたミネラル感と、冒頭の甘みを潔く断ち切る独特のハーブアロマはまるで洋酒のGINを想起させるもの。同じ「草組」の「山間」よりもモダンで「長陽福娘」よりも地酒的な秘境感もあり、まさにモダンとローカルの渓谷に咲く緑色した不思議な花──それが我々にとっての「百春」なのである。

 さて──。




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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆

【375】百春 -ひゃくしゅん- 特別純米 直汲 雄山錦 おりがらみ #5 (仕込み5号) 無濾過生原酒 28BY <岐阜>

小坂酒造場:http://www.kuramoto-kosaka.com


Moukan's tag:




『違う、そうじゃない 〜百春28BY version〜』
 


 違う違う そうじゃ そうじゃない
 草を探せない ☆は渡せない

 溜息が 喉越しに 漏れ出た 夜の日曜
 疑って 確かめて オレはおかわり 呑んでる

 首振って 今 呆れて
 ダメを出した オレの舌
 オイ、金を すぐ 返せよ
 恨まれて 無理だ言われても

 違う違う そうじゃ そうじゃない
 草を探せない
 違う違う そうじゃない
 このままじゃ不味い
 燗は無理そうさ



違うそうじゃない百春





── 2日目。※初日の感想はコチラ

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hyakushun_#5_28by6 立ち香──なんか28BYの而今モドキみたい。明らかな「牛乳@お花畑」系。どこにも「百春の想ひ出」を捜せない。なにこれ。確かに去年最後に飲んだヤツはオレの中では「百春史上最高に甘かった」けど、味は歴然と「百春」だったからね。もはやこれは別の銘柄。思えばそこで感じた変化の兆しが正しかったということではある。ピンク文字の「美濃錦 #6 (仕込み6号) 」なんかは酒屋も堂々と甘口をアナウンスしてたからそこを避けてこれをチョイスしたんだけど、#5がこんなんじゃ「美濃錦」は吐くぜ。ま、飲み手が「百春」に何を求めるかで印象は変わって来るとは思うけど、少なくともここは我が家の印象を書く場なので、そこは関係ない。

 草をたずねて百里──。

 一口目の最初の1秒だけは「旨い???」と思ったけど、ナニコレ。どうしたの??? ま、甘けりゃなんでもいいという人なら美味しく飲めたりもするんだろうけど、少なくともこれを「百春的」などと思ってもらってはオマル (困る) 。圧倒的なる酸不足


hyakushun_#5_28by7 ド頭の甘みはそこそこキュートでキラっとするんだけど、液面のテカりはすぐに流れ去る──サンタリーナだから (酸、足りてないから) 美しいプロポーションを維持できない。旨みの粒が潰れる時にシャキっとした果実味があり、中から「百春」らしいミネラルの切面が現れて、本来でそこでジンジャーエール的な、スピリッツのGINのようなハーブアロマが膨らんで来るんだけど、サンタリーナゆえストラクチャーがガタガタ。ジュースとしてはそこそこ飲めたりもするから騙される人は騙されるだろうけど、これは明白なるハズレ。これを旨いと思う気持ちは別に否定しないけど、少なくともこれを「旨い百春」と思ってもらっちゃオマル

 ホント、今のオレは一流のイクラ・ハンターですよ。全部わかる。何がダメで何がイイのか。下手すりゃ造った本人よりわかる。でもこれはダメ。こんなの百春じゃない。絶対に認めない。

 おりがらみ──。

 なんかオリの粒がデカいから別にそこまで濁らねえな (笑) 。うん、甘くない「萩の鶴 桜猫」みたい。苦みマシマシ。

 悩ましいなあ。正直、初日よりは飲める。でも、これ以上飲みたいとも思わない。でも、これを旨いと感じる人の感性を露骨に否定はしない。でも、これは「百春」としては厳然たる失敗作。捨てはしないけど、このチグハグ酒が明日も残ってるかと思うと気が重い。





── 3日目。

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 ▲オレの代わりに楽しんでくれ!!!



 立ち香──なんかサーティワンとかのストロベリーアイスみたいよ。イチゴ牛乳@お花畑。

 草むしりをやめて百年──それでも草は生えない。

 ダメだな。異常なまでのチグハグさ。ややドン (ややドッカンファイヤー) だね。これはまったり日本酒道さんに1票だわ。彼が飲んだのは最新版だけど、おそらく本質的な問題だと思うので、五百万石を開けるのがスゲえ怖くなってきた・・・。



▶︎2017.05.22 Mon 18:35のコメントより
百春コメント2017_5_22



hyakushun_#5_28by9 このなんとも言えない「百春風カクテル」感をなんと表現すればいいか。言っちゃえば、ある種のゲテモノ系の組み合わせだよね。納豆にアイスかけるとかのさ──10人中、意外に2〜3人はイケちゃう系の。「百春」って、基本的に我々夫婦の中では「」なんだよね。GINなんかを想起させるハーブアロマなシャッキリ酒。「山間」をクリスタルにした感じというかさ。もちろん「百春らしさ」も探せるんだけど、それは完全なるイクラ探しだよね。なんか百春のイチゴミルク割りみたいよ。

 これは飲めないな。ドッカン星人が甘みにフォーカスして──それこそドッカンイクラを探しながら飲むような酒──「もうちょい甘い方がいいなあ」とか言いながら (笑) 。まあ、どうイクラ探しの旅に出ても、決してオレの中の「百春属性」とは相容れない酒質。

 そして極めて皮肉なことに、跳ね返りの渋み&エグみの中に最も百春らしさが現れるというね。本来であれば、これは旨みの切面に現れる──つまり、この28BYは先にミルキーなブチャっとした球体が現れるので、このミネラル感 (美しいキレを生むシャッキリ感) の登場がワンテンポ遅れるし、なにより、この「牛乳感」と「百春ライクなミネラル感」との相性が異常に悪い。☆3です。


moukan1972♂






日本酒 百春

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To まったり日本酒道さん



毎度です。


正直、はじめコメ欄で「百春=ドッカンファイヤー」という言説を目にしたとき、僕の中では全くそのイメージが付かなかったんですが──むしろそこを避けるために買う銘柄ですらある──、これ飲んでバッチリ理解できました (笑) 。この#5はそこまで味幅はブっとくないですが、完全に「甘口酒」として認識される得るタイプの酒質ですね。


──ひだほまれは、グラス1杯であれば、満足して飲めましたよ。四合瓶だと、やや後悔するかもしれません(笑)。

moukan1973♀なんて一口飲んだだけで顔をしかめましたが、乾杯に60mlなら別に普通に飲めはしますね──ただし「百春」であることは僕に伏せる必要があります (笑) 。

皮肉なもので、最近の「仙禽」のように、昔は独特の酸味が苦手だった人が今の甘軽路線を歓迎するのと全く同じで、以前の草っぽい香りが苦手だった甘口派が「百春」を見直すキッカケになるかもしれませんね。ですが、このままの路線で行くのであれば、もう我が家では用無しです。

五百万石は今夜開けますよ。これ、1800mlなんですよね (笑) 。ドウシテ・クレヨーゾ。甘すぎて飲めなかったらハイボールにするしかないですね。まあ、いいです。もともと「百春」はハイボールにしたら旨そうだと思ってたので、そうなったらそうなったで。

日本酒を「中」にして酒を作ると、焼酎とは桁違いの旨さになるんですよね。あまり機会もないでしょうが、家の720mlがどうにも減らない時は騙されたと思って是非。どこにも日本酒を探せないという欠点はありますが、信じられないくらい酒感のない、素晴らしいハイボールやカスピス・サワーが作れます (笑) 。


2017.06.01 Thu 08:05
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Name - まったり日本酒道  

Title - 続報楽しみにしてます

毎度です。

清き一票ありがとうございます(笑)。
ひだほまれが、味が出やすい米っぽいので、僕が飲んだものが味が出てたのは、ひだほまれのせいだと思ってたんですが、どうでしょうね。本質的な問題かどうかは、五百万石で確定すると思うので、続報楽しみにしてます!恐る恐る開けてみたら、旨かったという結果になればいいのですが。。

ひだほまれは、グラス1杯であれば、満足して飲めましたよ。四合瓶だと、やや後悔するかもしれません(笑)。
2017.06.01 Thu 00:27
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