◤六十餘洲 - 純米吟醸 雄町 生酒 28BY ── dಠಠb「今オレが甘めの酒を飲んで旨いと思えるのはもはやこの酒くらいだと思います」#Fruity, Sweet 



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rokujuyoshu_omachi_nama28by4.jpg 今年3本目の六十餘洲 (ろくじゅうよしゅう) です。「純米吟醸 山田錦 生酒」と「純米 山田錦 生酒」がそれぞれ異なるタイプの酒質ながら両方とも☆4.5というのは最近のオレの中では相当にハイアベレージな銘柄と言える。結論から先に言うと、今回の「雄町」も☆4.5です。

 驚くべきは、その表現の多彩さで──タマタマか!?──、とにかく、3本それぞれが全く異なる味わいと香りなのに、共通するのは高次元で足りてる、その酸。何度も言うけど、別に「酸っぱい」わけじゃないぞ。甘みにクッキリとした縁取り (輪郭) を与えるという、まさにサンタリーテ (酸、足りてる) のオレ的王道を行くタイプの酸の出方。簡単に言うと──いや、いちいち簡単に説明なんかしてる暇ねえわ。「雄町」の生は1800mlしか売ってないみたいだけど、あとは気になる人が自分で確認してみりゃいいんじゃないの?

 タイプとしては、節度あるモダンなフルーティー酒なので、菩薩舌の幸せ者は普段自分が飲んでる他の酒との違いに気づかないかもしれないけど、オレの中ではまるで違います。なんというか、2017年の5月末の時点で、他にオレが楽しく飲める甘めのフルーティー酒がこれ以外にあるのか、もはや自信ない──少し煽ってます、自分自身を──夕方16時32分の時点でもう眠いから (笑) 。




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 ▲メガネは別にサイズや色に問題ないけど、我々が言うところの「別に面白くない」というヤツですね。


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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【372】六十餘洲 -ろくじゅうよしゅう- 純米吟醸 雄町 生酒 28BY <長崎>

今里酒造 株式会社:http://www.64sake.com


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※初日は「儀助」と「田光」を呑んだ後なので軽い味見程度です。本番は2日目から。


rokujuyoshu_omachi_nama28by5.jpg 立ち香──あれ??? また??? ヤヤモン (ややアーモンドオイル) ??? 全体には穏やかだけど。少し布っぽい繊維質な香りもあり、さしずめそれは、おばあちゃん家に行く途中にある生地屋さん。この段階では蜜っぽい甘みの膨らみは『12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜』レベル。まあ、どうでしょねえ。明るいフルーティネスの発散はないし、サンタリーテの先読みもない。ちょっと甘そうだけど、六十餘洲ライクな酸による縁取り攻撃に期待──つうか祈願。

 44歳。〜よどんだハートのドヨメキ〜


rokujuyoshu_omachi_nama28by6.jpg まあまあかな。それでも「儀助」と「田光」よりは綾瀬はるかにマシ。最後はややホロ苦いけど、蜜のような甘みをなんとか酸で包んでる流れはある。言っとくけど、別に酸っぱい酒ではないぞ。ひとまず☆4.5は否定。「純米吟醸 山田錦 生酒」の方が完成度は高い──GA!──悪くない。きっと明日の方がいいはず (願) 。

 それでもやっぱオレの中ではサンタリーテ銘柄ですね。あのね、甘いです。甘いけど、甘みに対して面で効いてくる酸 (面の酸) があり、この感じは「東洋美人 地帆紅 槽垂れ生」を思い出させるものだ──味わいも少し似てるが「六十餘洲」の方が香りのエネルギーはそれこそ「七掛け」くらいである。

 なんか今日の流れで言うと「田光」をマシな方向にブラッシュアップしたような酒とも言えるが、今日は味見程度だから、明日、同時に呑んで細かく確認してみるか。

rokujuyoshu_omachi_nama28by7.jpg ワイングラスで──。

 やっぱ蜜っぽい鼈甲カラーな米由来の甘みの球体があるね。まさに田光エクストリーム。甘いけど飲めるね。ワイングラスがいいな。明日には☆4.5にリーチできるかどうか。ミルキーな旨みの膨らみもあるけど、このレベルなら全然許せる。きっとバランスがいいんだな。もうちょい露骨な酸味がほしいけど、そこは明日以降の酸化に期待しようか。

 ほんのりヨモギッシュな青さも重なる、蜂蜜様のポヨみのある甘さはまさに女性的な佇まい。そこそこジューシイじゃないかな。渋み&苦みもあるけど、跳ね返りは全くキツくない。「嚥下物語」もスムースの範疇です。喉より口の中で味物語のハイライトが繰り広げられるのがいいんだよ。この味幅なら、逆にもっと淡麗でもいいくらい。

 しかしまあ、「儀助」と「田光」はクソですね。今、少し「田光」を舐めたけど「六十餘洲」の後ではもう飲めません。こりゃ、わざわざ明日比べるまでもないかな。






 1973チャレンジ
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 ♡☺♡「ん??? ミルキー来ちゃったんじゃないの!? あたしは菊ちゃん (菊鷹) の後じゃん? 結構ニュウ (乳) な感じがしてイヤだ。これで食事はできない。刺身でこれはないわ。最近、甘いものを口にしたいという気が起きない。デザート類も前ほど食べたいと思わなくなってるし。これなら菊ちゃんの方がいい

 久々に意見が割れたな (笑) 。「菊鷹」と地続きで飲めば、そりゃあ甘くてミルキーだけど、別に全然呑めるけどな。あと、刺身刺身言いますが、アータ年間を通じて何回「刺身」を食うのさ。まるで毎晩「刺身」を食ってるような物言い (笑) 。

 ま、オレも今日は飲み散らかした後だし、明日、ちゃんと呑みたいと思います。いいと思うけどな。下手すりゃ☆4.5あるぜよ。





── 2日目。

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 ▲あきらかに疲れてる・・・。HIROはちゃんと抱いてやってるのか!? この先もしも離婚会見で「僕がすべて悪いんです」とか言うくらいなら今なんとかしてやれよ。



rokujuyoshu_omachi_nama28by10.jpg 昨日は珍しくmoukan1973♀と意見が割れたが、さて2日目はどうでしょう。今宵からが本番です。うちの場合、こういう時1800mlだと落ち着いて2日目を呑めるからいいよね。

 立ち香──ミルキーっちゃミルキーだけど、やや明るめの酸が伸びできて、まさにリンゴのシブースト系だと思うけどな。それこそ「而今 特別純米 五百万石 無濾過生 28BY」の野暮ったい部分を洗練させて二段階ほどエレガンスの階段を駆け上がった感じだと思うけどな。

 上戸彩の幸せを願って──。


 いや旨いって (笑) ──ああよかった。完全なる☆4.5です。基本的にはバランス型の酒質だと思うけど、甘さの表現性という意味では「フルーツ」というよりは「スイーツ」かね。「牛乳そのもの」ではなく、「リンゴにかかった生クリーム」としてのミルクネスだし、ちゃんと奥にリンゴの蜜があるよ。それを覆うように柔らかなミネラル感もあって、シャンパーニュのような酸はないけど、それこそ甘みの出方は、最近飲んだ中だと「アグラパール テロワール グラン・クリュ エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン NV」に近いとさえ言える。昨日も感じたけど、立ち香に少し布っぽいニュアンスがあって、これがミネラルの先読みなんだろうな。

rokujuyoshu_omachi_nama28by3.jpg 言い切りましょう。今オレが甘めの酒を飲んで旨いと思えるのはもはやこの酒くらいだと思います──言ったな! あとは知らないぞ!

 いや、moukan1973♀にはワリーけど、ここ最近のクソ酒に比べたら、全然旨いって。やっぱ「而今 特純」なんかと同じ方向性だけど、黙って飲ませたら100人中99人がこっちを旨いと言うだろうね──これを支持しない1人はある意味で天才なのでそのまま我が道をゆけ。日本酒的な苦みは多少はあるけど、ノイジーな跳ね返りが一切ないもの。


 今頃moukan1973♀はオレとは異なる時空で♡☺♡「旨いじゃん」と言ってるよ。これが飲めないとなると、もう速醸のフルーティー吟醸酒のほとんどが飲めないという異常事態に陥る思うな。

 これはオレよりも好きな (高い評価をする) 人はいくらでもいる酒だよ。その意味では「赤とんぼ」や「黒澤」なんかとは異なり、ある意味でイマドキ系のセンターラインを素直にしなやかに走り抜ける酒質だと思うので、1800mlしかないけど、見かけたら気にしてみてね。街でビラを配って世に広めたくなるほど旨いわけじゃないけど、クソ酒を旨いと言ってるバカ舌 (ごめん、菩薩舌) に飲ませて「こっちの方が旨いダローガ!」と説教しながら町内を半周したくなるくらいには旨い。そして「赤武 -AKABU- 純米吟醸 山田錦 28BY」に足りないモノが全てここに詰まってるとさえ言っておこう






 ここらでタビに出るか。
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田光 純米吟醸 雄町 無濾過中取り生 28BY

rokujuyoshu_omachi_nama28by12.jpg 3日目──微かに菊ちゃん混じってるけど (笑) 。

 立ち香──ちょっと青リンゴやラムネ的なテカリが出てきたかも。甘みに寄せればメロンもあるけど、オレはメロンがあまり好きじゃないから、なるべくそこにはコネクトしない。

 飲めりゃそれでいいよ──オレだって捨てるのは財布より心が痛むんだよ。

 渋いな。そして「六十餘洲」の方が綾瀬はるか彼方に旨い。これは同時に飲めば100人中100人がそう思うだろ。ここに人の好みが反映される余地はない。タビ子は跳ね返りがキッついよ。なんかこの並びだとタビ子がスゲえドギつく感じるんだけど。「儀助」との比較だと「儀助」の方が過剰にミネラリーなんだけどさ。こういう相対評価はオレにしか意味を持たないからブログの記事としてはどうなの?という話もあるだろうけど、うるせえよ、ここはオレのラボなんだよ。文句があるならオマエがオマエのラボで好きにやれよ。


rokujuyoshu_omachi_nama28by13.jpg うーん、ド頭のポヨみのある甘露な甘みと旨みは☆4.5レベルなんだけど、その後がダメ。体操で言ったら着地の瞬間にクッサイ屁をこいたようなもん。転んじゃいないけど、まるで人に迷惑の掛かる苦みと渋み。

 ワイングラス対決──洗うの、謎のメキシコ人ホセ・メンドクセーザ。

 瓶口対決だと「六十餘洲」の方が草っぽさがあるね。でも奥から伸びて来るんだよ、リンゴの蜜がさ。ブラインドは簡単。旨い方が六十餘洲 (笑) 。もう跳ね返りのノイズ (アタック) が全然違う。お互い似たような方向性もあるけど、そんなこと言ったら堤真一と柳沢慎吾だって似てるわけだし




【外呑み】門前仲町 - 折原商店 角打ち の記事より。

堤真一と柳沢慎吾




 ただ、「田光」はワイングラスの方がいい。まあ☆3.5かな。今日はそこまで牛乳は感じない。お花畑も実家の庭くらいには落ち着いてる。実は秘伝のタレとして「菊鷹」が60mlくらい入ってるから正確な判断じゃないけど (笑) 。果実で言うとメロンだけど、マスクメロンではなくて、プリンスメロンの皮の裏というのが28BYに対するより正確な形容になるだろうね。

rokujuyoshu_omachi_nama28by14.jpg しかしまあ、もう捨てたけど、今ここに「儀助」があったら盛り上がるけど、☆2に格下げの可能性もあったから、捨ててよかったということにしておこう。なんか意識高そうな5代目が頑張ってるみたいだし、あまりイジめても可哀想だし。一番可哀想なのはクソ酒をつかまされたオレだけど←ここ重要。

 この流れだと「田光」は全くの無用。そこまでの物好きがどこまでいるかは未知だけど、この「六十餘洲」を飲めばオレが言う「酸、足りてる」の意味は分かるだろうね。もちろん、酸っぱさなんかまるでないよ。でも、甘みの輪郭はキッチリ縁取りされてる。甘みを網で囲うとするなら、その網こそがここで言う「酸」だよ。蜂蜜だって、酸があるからポヨむんだよ。わかる? えっ?? わからない???

 温度がJO (じょうおん) に近づきつつある今も甘みが一切ダレないから、やっぱサンタリーテなんだよ。そりゃあ最高にサンタリーテな26BYの篠峯なんかには太刀打ちできないけど、逆に言えば「而今」も含め、それ以外の凡人酒はせめてこれくらいの酸で甘みを縁取れよとは言いたい。

 うん、疑いようもなく☆4.5。いい酒です。面白くはないけど、今はそこそこ幸せです、久しぶりに





── 3日目。

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rokujuyoshu_omachi_nama28by16.jpg ぐんぐん旨いな。「六十餘洲」の生酒はこれで3本目だけど「山田錦50」より跳ね返りの辛みが少なくて嚥下が爽快。ミルキーな旨みの膨らみは「牛乳」ではなく「スイーツの中の生クリーム」という意味合い。広がる甘みを酸が優しく引き受けてキレイに縁取る。イイ時の「冩樂」のような果実的な酸味はないが、それでも確かに今ここにある酸。

 今の「而今」がこれより旨いとかありえんの? 「純吟 山田錦 火入れ」はマシという話も聞いてるけど、生酒が極めて凡庸な──牛乳@お花畑としてはエクストリームなクソ酒なので、火入れは相対的にマシかもしれないけど、これより旨いとか、全くイメージできない。



 今宵もリトマス米子 (りとますよねこ) にご登場願う。
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 ▲近所の薬局の菓子コーナーから消えてた (笑) 。



 ▲先日たまたま久々に食べた「大人の贅沢カール 熟旨炙りカレー味」がサヨナラ企画に。



 リトマス米子はぼちぼち寿命かな。夕食前に単独で軽く試飲した時は甘さが飛んでソリッドな苦みが出てた 。熟味は開けたてが一番強かったけど、さて、この流れだと何を教えてくれるんだ?


rokujuyoshu_omachi_nama28by18.jpg リトマス米子だけど、服で言うと、模様はカラフルだけど生地は薄いみたいな感じ。六十餘洲と比べるとプレス感ある。旨みの立体性がペタンコ。六十餘洲は風船みたいに膨らんでるよ (笑) 。でも重くない。たぶん今オレが甘めのフルーティーな日本酒を飲んでここまで素直に旨いと思える酒ってそんなに多くはないんじゃないかな。

 派手さはないけどフィネスはあるよ。これを地味と言われちゃオマル (困る) な。もう☆5でもいいけど、今のオレにそこまでジャストミートするわけじゃないんでね。でも、☆4.5の中では上位クラスだろうね。珍しくオススメしておきます。もしもこれより出来のいいエレガントな甘めのフルーティー酒があるのならば、逆に教えてほしいくらい。米子は熟味ファイヤーなルックもあるけど、やっぱ軽いわな。同時に飲めば誰にでもわかることだよ。

 六十餘洲はどう考えても旨いな。苦み&渋みもあるけど、とにかく優しいミネラル感が全部引き取ってくれるし、コアにリンゴの蜜のような甘みがあって、これを酸が美しく縁取ってるんだな。何度も言うけど酸っぱいわけじゃないぞ。そろそろ分かれよ? 「酸」がわからなきゃ「甘」を理解したことにならないから。ま、理解できなくても楽しめるのが「甘」ではあるけれど、その一方で理解なくして楽しめないのが「酸」だとは言えるだろう。



 1日休んで、5日目は「味クラーヴェ」のリングに放り込みます。
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 この酒は簡単には倒せないと思うぞ。


moukan1972♂






日本酒 六十餘洲 雄町 メガネと酒

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