【旅行記】諏訪のサンジュリアン邸を訪ねて <episode-00>:5月18日 (木)「前夜祭」 



あらすじ〜日本酒ブログの筆者であるオレ (moukan1972♂) と妻 (moukan1973♀) の二人で、当ブログの名物読者であり、筋金入りのワインコレクターでもあるサンジュリアンさんの御宅を旅行がてら訪問した際の、心のアレコレと現実のモロモロを、特に旅行好きでもないオレがそこそこ本気を出して書き綴った旅行エッセイ。



 出発〜諏訪滞在中〜帰路と、まるで余裕の晴天3連発──晴れ男の本領発揮。
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 ▲旅行で雨とかありえん──ほとんど経験ない。 (photo:001)



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EP-00:5月18日 (木)「前夜祭」

▪︎絶対にそれを奥様の前で言ってはいけない。





 DJ気質の強いオレのような人間は、ある意味で「順番フェチ」であり「段取りモンスター」であり「ドラマ (起伏) 渇望者」である。実はそのくせ内心では「脈絡のないもの」や「適当なもの」や「結果オーライな展開」に憧れたりもするが、それでも「筋書きという誘惑」には勝てやしない。

 というわけDE、旅行と言えば「前夜祭」が我が家のシキタリである。

 オレ自身が「あまり旅行が好きではない」という話は別の機会に譲るとして、このたび、かねてよりお誘いを受けていた名物読者のサンジュリアンさんの御宅を訪問することになった。

 そもそもの発端はオレがmoukan1973♀を半ばけしかけてサンジュリアンさんに女パワーでコメントさせたことがキッカケだ。ちなみに下のコメントはオレのゴーストライティングではない。




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 このコメントに対して「非公開」でサンジュリアンさんから「話の合う方の来客歓迎です。モーカン夫妻なら是非お会いしたいですので、いつでもワイン飲みに来て下さい。2-30年モノのボルドーや最上級のシャンパーニュを振る舞いますよ」という返事が届いたのが2016年10月25日で、オレが「寒いのは苦手なので・・・」という軟弱な理由で「暖かくなったら」とGW明けあたりを漠然と提案していたわけだ。

 つまり、この約束をしたのは今から半年以上も前のことなのだ。その前にサンジュリアンさんの方が我が家にやってくるというフライングもあったが、結果的にこの事前コンタクトは非常に重要であった。




 ▲2017年4月8日に開催された「味クラーヴェ・スペシャル 〜春のシャン祭り〜」より。中央奥がKINGサンジュリアン。



 ここまでの前説をよく理解できない読者に向けて短い一文で説明するとこうなる。

 ワインコレクターの読者さんの御宅に夫婦で旅行がてら訪問するに際して、軽い前夜祭を開催した。





 ◤レーベンブロイ 330ml瓶
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 ▲シャンパーニュ1本じゃ足りないので、事前にビールで総量調整。日本酒は重いし、場合によっては撃沈するので、本日は華麗にスルー。



 昔は好きでたまに飲んでたんだけど、さてどうだろう。

 ♡☺♡「薄い。呑む行為に意味があるのかすらわからない
 dಠಠb「うん、黄色い水ですな





 ◤SUNTORY The MALT'S 350ml缶
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 ♡☺♡「こっちのが旨い。これなら呑む行為に意味はある
 dಠಠb「穀物由来の酸味と甘みがそこそこ出てる。この価格帯なら頭一つ抜けてるし、無駄にプレモルを飲むくらいならこれで十分





 ◤Chinchilla / シャンシーラ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュNV
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 ▲写真クリックで販売ページにJUMP。


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DSCN7278.jpg さーて、ここからが本番だ。ひとつ話のネタにサンジュリアンさんも知らないというブラン・ド・ブランでも事前に飲んでおこうというわけだ。

 立ち香──蜂蜜、トースト、りんご。香りのエネルギーは大人しめながら、ブラン・ド・ブランでここまで甘みを感じたことはあっただろうか。それでも酸の密度はしっかり感じる。あとミネラル感が豊か。

 昼間に仕事で面倒な事があったのに前夜祭へのオッパイの高鳴りが優先され、まるでストレスを寄せ付けなかったシャナリア──。

 ♡☺♡「これいいわ。気分がアガるわ〜。バランスがいい気がする、甘酸の



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 ほうほう、これはそこそこアタリじゃないかな。一糸乱れぬ美しい整然さは感じないが、楽しい和やかな味と香りの紙芝居を矢継ぎ早に見せられている印象だ。そして、これまでに呑んだ「ブラン・ド・ブランのNV」の中では一番ふくよかな甘みを感じると同時に、果実的な苦み──グレープフルーツ (オレンジ・ピール) 的な苦みも感じる。シャルドネ由来の一点集約型の酸もしっかり。

 ♡☺♡「言っていい? もはや癒し。なんでか知らないけどゴージャスな気分になれる。どうして? 高いから?
 dಠಠb「知らないよ!
 ♡☺♡「そっか (笑)



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 ▲火曜ドラマ『あなたのことはそれほど』──昨晩、東出くんが暴れました。「21世紀の冬彦さん」を目指して只今爆走中。


 
 ▲バカ女とヤリチンが真顔で何を (笑) 。しかしここまでの軽薄さはある意味で至芸。



 結構、苦みはある。ミネラル感の出方がすごく颯爽としていて、果実的な光はすぐさまミネラルのマントで覆い隠されてしまうようだ──「はい、おしまい」と言って紙芝居が終わるように。

 まだまだ薄いけど、決して味気なくはない。先日飲んだ「アグラパール テロワール グラン・クリュ エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン NV」が〝ちょっとイマイチなリストランテ〟だとするなら、このシャンシーラは〝そこそこ旨いビストロ〟だとは言える。ホツレのある美人より、愛嬌のあるブスの方がオレは好きだ。それでも完成度や洗練された美しさはアグラパールの方が上なので、そこは好みによって評価は大きく変わるだろう。






 こうして前夜祭は無事に終了し、我々は1時前には寝た。翌日は6時過ぎには起きて、少し早めに家を出た。そして「新宿」9:00発の「あずさ9号」で諏訪へと向かった。一つだけ事前にサンジュリアンさんから厳しく忠告されていることがある。それは 奥様の前で決して言ってはいけない言葉に関してだ。

「こんなに買ってどうするんですか?」──これだけは絶対に奥様の聞こえる場所で言ってはいけないらしい。これを言うと奥様がここぞとばかりに攻め込んで来て、日頃の鬱憤を300倍くらいにして口うるさく返して来るらしいのだ。



 



 ストックは どんなに飲んでも
 とても減りそうにありません
 ワイフにとって ワインは明日も
 悩める減らない 宿敵なんです

 9時ちょうどの あずさ9号で
 オレらはオレらはセラーから 酒抜きます


moukan1972♂



つづく



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※更新スケジュールは未定ですが、記憶の永続性には限りがありますので、少しずつでも毎日UPする予定です。


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