◤菊鷹 - 山廃 純米吟醸 雄飛 静岡系酵母 無濾過生 26BY ──dಠಠb「この2年モノの中ではクリスタルなカロリーオフ感には出会えない」#Fruity, Wine Oriented 




 さっき爽やかな春風に誘われて心の中の散歩コースをボーっと思惟的に歩いていたら、現代社会には便利な言葉があることを都合よく思い出しました。それは「手抜き」を偽装するには余りにも素晴らしいキーワード「リハビリ」──というわけDE、毎度アクセスありがとうございます、旅行から帰って来たmoukan1972♂が久々に飲む日本酒、菊鷹の2年熟成モノです。去年も全く同じモノを呑んでます。

「旅行記が先か、日本酒が先か」で1分悩んだ挙句、楽に済みそうな方を選んでみました。旅行の記事は写真も多めなので、少しずつ「連載形式」にでもしようカナート考えてますが、あまり考えることに時間を割きたくないので──時間の総量が「10」なら「構成を考えるのに1、書くことに4、推敲に5」が理想──、それこそリハビリしながら勝手に面白いアイディアが出てくるまで「菊鷹」で時間稼ぎです。



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 ▲オレたちが浴びたのは酒だけではない!

 ▼最後にかぶったのが一体いつだったのかまるで想ひ出せないほど久々に装着した野球帽はサンジュリアンさんに借りたもの。「野球帽」という言葉の持つ響きが昭和っぽくてこそばゆいが、そこは軽く流せよ、平成ボーイ (笑) 。

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kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei3.jpg なんか余裕かましてたら飲もうと思ってた28BYの「菊鷹」が同梱狙いの店で売り切れてしまい、28BYよりはマシだけど27BYは全体に米の出来が良くないヴィンテージだし、オレとしては長い時間を割いて「どうすっかなあ」と考えた結果、記事にするのがラクな26BYにしたというわけ (笑) 。

 日々あまり深く考えずにその場の思いつきで──異常なまでの文芸的反射神経で様々な表現や比喩や造語や新しい言葉のコンビネーションを創り出してるので、そうした言葉が後々どういう道を辿ったかまではフォローしてないけど、去年この酒を呑んだとき、おそらくブログ内では初めて「モダン山廃」を「カロリーオフ」という概念と結びつけた記念の酒なので──去年の記事の中では「カロリーゼロ」だが (笑) ──、2年以上寝てしまってはいるが、去年との比較をする意味でも、「モダン山廃としての質量感」を確認する意味でも、単に「2年モノの生熟だぜイエ〜イ!」というアプローチに終始するよりは、たとえジュースとしてイマイチだとしても、今なら知れることは多いだろう。




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 ▲この他にダンボール1つと、パンがゾロゾロ。


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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【369】菊鷹 -きくたか- 山廃 純米吟醸 雄飛 静岡系酵母 無濾過生 26BY <愛知>

藤市酒造 (by 日本酒専門店 Sake芯) :http://sake-sin.blog.so-net.ne.jp


Moukan's tag:




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 ▲リアルなリンゴというより、リンゴそのものな「りんご乙女」は、まさにリンゴ菓子界のモダン山廃的プレス感の体現者 (笑) 。☆4.5です。唯一の弱点は極薄仕上げによる堅牢性。誰かに渡しても誰かにもらっても、箱に入ってない状態だと、食べる頃には割れてます──下手すりゃ粉々に・・・。



 立ち香──パキーンとした明るい酸が突き抜けるブドウ系だけど、さすがにレーズンのような黒い香りも。最近だと「米鶴 生酛」が酸化したみたいな状態のフルーティネスに近い。去年の状態よりも、やや渋みと重さの先読みがあるが、さてどうだろう。

 今日は訳あってグラス2杯程度の味見です──。

 ♡☺♡「ああ、消えてなくなる。超クリスタル。ちょっと熟れたブドウ。熟々ではない。ちゃんとジューシイさもありながらライトな飲み口


 去年の同じ頃に呑んだ1年熟成状態よりも渋みが増して、少し寝かせた梅酒みたいな渋みと苦み。酸はゲキタリーテ (激足りてる) 。ちょっとノイジーな苦みが増してるように感じるけど、しっかり酸っぱく、モダン山廃的なプレス感もちゃんと利いてる──GA!──やや液表面の情報がカラフル過多か。クリスタル感はあるけど、それは旨みに対しての情報量の少なさであって、香りや味わいに関しては、それぞれ熟香や熟味による油絵的な厚塗り感と連結するゆえ、総体としての「カロリーオフ感」には少し乏しい──つまり、少し濃醇な液性を感じる。

 ただし、ピーンと張り詰めた酸の中に凝縮された果実味のコアがあり、艶やかなジューシネスと出会う瞬間には青い鳥がそこを横切ったようにも思える刹那はある。日本酒度は「+10」と「超辛口仕様」ではあるが、嚥下のプロセスでフワっとアルコールが気化するメントール感として認識されるタイプなので、そこまでのDNCF (ドラゴン喉ティンコファイヤー) はない。

 ♡☺♡「これで日本酒度が+10とは思えない。甘みもあるよ

 香りは「米鶴 生酛」を想起させたが、含むとむしろ「米鶴 山廃純大 27BY」のような熟味と出会う。この「菊鷹」の方がワイルドで艶っぽく、力強いフルーティネスに振れたバランスなので、同じタイプの酒だとは思わないが、山廃生としての熟成方向に一定の共通性は探せる。

 グラス2杯の味見なので、今夜、マトモに呑んでみます。いろいろなモノが付いてしまってる方向での熟成なので、☆5は否定されるけど、☆4.5は維持できそう。最終的な評価は2日目以降を呑んでからにします。ちょっと初日は「随分と濃ゆいなあ」という印象です。ま、旨いけど、久々の日本酒だし、今日は参考程度で (笑) 。




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 というわけDE、今から我々は「Nathalie Falmet / ナタリー・ファルメ ブリュットNV」で後夜祭です。これ、旨いです。「Guy Thibaut / ギィ・チボー ブリュット グラン・クリュ NV」より旨いです。ただし、並行品じゃないと6,000円前後するので、値段を考えると「ギィ・チボー」のコスパの高さは素晴らしいとは思います





── 2日目。

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 ▲どれもこれも「食べる前が一番旨そうな」逸品ばかり (笑) 。


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 ▲特にガスは感じないけど、ワイングラスに注ぐとご覧の通り。書くの忘れたけど、初日は少し舌がジュっとする程度にはガスを感じる瞬間もあったものの、ないと言われれば、わざわざそれに反論してまで「あるじゃん!」と声を上げるほどにはない。つまり、そこはどっちでもいいレベル。



kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei7.jpg 立ち香──赤い果実感、あるねえ〜。熟香はスモーキーなタッチで伸びて来る。そこまでブチャけたプロポーションは感じさせないんだけど、そこまで清々しい酸のレーザービームがパキーンと放射されるわけでもない。そこは2年モノゆえの少し曇った混じり気のある酸。

 ☆5への昇格はないと思うけど──。

 まあ、好きっちゃ好きですね。正直、1年前に感じたクリアネスはもうここにはありません。苦みはビールのような──最近だと「純米 改良雄町70 生原酒 25BY」のようなソリッドさで、それが旨みを締め上げる過程の中で小さな果実味が点の酸の中で一瞬だけ青い鳥のように現れ、あとには跳ね返りの中で砂塵のような苦みと舌に絡みつくスパイシーな辛みの余韻がボワ〜ンと。フルーティネスに深くコネクトするような甘酸フレイヴァーの舌への滞在時間は短い──これを「キレ」と取るか「つれなさ」と取るかは飲み手次第ではあるが、オレの場合で言えば後者の印象の方が強い。



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 ▲諏訪湖の目の前にある、かの「養命酒」がプロデュースする田舎のオサレ・スポット「くらすわ」で買ったサラミはオレ用語で「食べる前が一番旨い」シロモノ。ま、お土産というジャンルは実際に旨いことよりも、原価を下げて単価を上げるためにひたすら見た目だけは旨そうに作ることの方が大事ではあるだろう──東京の食い物屋もある意味では全く同じだから文句はない。「田舎=ナチュラル=丁寧」は幻想。☆3です。



kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei10.jpg 山廃的なプレス感はどうだろう。あるっちゃあるが、熟成由来の少しザラザラしたテクスチャーが舌に絡むのと、すぐに苦みの砂塵が吹き荒れるので、そこまでは感じないが、一連の「黒澤☆4シリーズ」よりは軽いかと言ったところ──山廃が生酛より重くてもオマルわけだが。

 クリスタル感は元々あったはずなのに今は少し曇って汚れてる窓ガラスのよう。オレは去年のイクラを探せるけど、これだけ呑んだ人が液面の輝きに出会えるかは未知。もうちょいキャッチーなフルーティネスがあったような気がするけど、今はだいぶ苦みストロンガーなソリッド大佐です。温度が上がるとコルクのような香り&セメダイン上等なテカリも出てくるね。ちょっと「十旭日」と「リトマス米鶴」にも御登場願おうか。


kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei11.jpg まずはソリッド番長の「十旭日」から。糞リッド (くそソリッド) 。でも基本的な枠組みは「菊ちゃん」と同じだな。菊ちゃん──軽いっつうか超酸っぱい (笑) 。やっぱこの並びでも特段の軽さは感じないから絶対的にもライトではないんだろうな。ただ、プレス感はしっかり感じる。旨みに対する酸によるペタンコ感は確かにある。余韻も「十旭日」に比べれば短いし潔い。「ヨネ子」は軽そうだなー。どうしよう、一番旨いんだけど (笑) 。「旨い」というより、明白にこの中ではクリスタル・キング。これ単体で呑むと熟香も熟味もしっかり出るのに不思議だ。しかしまあ、リトマス米子は角度によってブスになったり美人になったりと、表情の七変化が忙しいこと。

kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei12.jpg菊鷹」の酸味と渋味はフルーツの皮の裏みたいなニュアンスだね。幻レベルで蜜っぽい甘み、旨みの球体の中に蜃気楼なミルクネスに出会う瞬間もあって、なかなか一筋縄で行かない酒ではあるけど、辛口酒としてのモダニティにおいてだけは希有な存在感を示してくれる酒ではあるかな。

 個人的に好きなタイプの☆4という意味では歴然と☆4.5ですね──と言いたいところではあるが、この2年モノに関しては、オレの中では「米鶴 生酛 純米 中取り生 仕込み22号 28BY」の方が遥かに上です。それでも「黒澤☆4シリーズ」のような過剰なミネラル感やチョークの嵐は控えめなので──苦みや辛みはソリッド──、全体的な完成度という意味では一枚上手な気もするが、まあ☆4ですね。この状態だと、そこまでトキメク酒ではない。

 ワイングラスで──。

 カレえなあ (笑) 。まさにカレえライスの酒。グイ呑みの方がいいね。





── 3日目。

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 ▲もはや酒以上に注目の集まる「大人の贅沢カール 熟旨炙りカレー味」を遂に解放。



kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei14.jpg どんどん雑な (ワイルドな) 酒になっていくような気もするけど、酸があるのでそれほどノイズに感じることもなく飲めちゃうね。☆4かな。この2年モノの中ではクリスタルなカロリーオフ感には出会えない。アミノ酸が育ってるのかなあ。プレス感は効いてるけど、全体に質感豊かな苦みが実体的な味幅を伴って酸のコアにまとわりつく感じ。果実的な酸っぱみは初日が一番あったかな。

kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei15.jpg ちなみに「大人の贅沢カール 熟旨炙りカレー味」は☆4。カレー味 (パウダー・パート) に関してはそこそこ大人たろうとはしてると思う。スナック・パートも硬く粉の密度が高いタイプなので、歯に詰まる、あの面倒な感じはないけど、これは少し粉っぽさが全面に出過ぎ。もう少し軽い方がいい。ほんのりエビ系のシーフード風味を感じるんだけど、裏の原材料名を見ると「えびエキスパウダー」「ホエイパウダー」が入ってるみたいだから、「シーフード・チーズカレー」という感じかな。決して悪くはない──少し重い以外は。


 ▼近所のTomod'sで88円 (税抜) 。
 チーズ・パートはヤンチャで人懐こい香り要素としてではなく、コクや旨みに作用する要素なので、たとえばアメリカンな雑さはなく──「チーズビット」や「エアリアル 濃厚チェダーチーズ (左写真クリックで詳細) 」などのアメリカン系も好きだけど (笑) ──、極めてMADE-IN-JAPANな繊細さが表現されてると思います。そして何度も言うけど、ここまで硬くする必要はない。そうしたいなら、あと1.0〜1.5mmはBodyをスリムにするべきだろう。

 開発者やGOサインを出す幹部連中はプレゼン会議で2〜3本しか食べないから全体が見えないんだよ。一人で一袋全部試食しないと見えて来ない部分もあるだろ。この手の開発ドキュメンタリー番組を観てると、いつもそう思う。オレたちと全く同じ条件で食べなきゃ全く意味ない。つうか、自分で袋を開けるところからヤラなきゃダメ。予め紙皿に盛られたモノをお偉いさんがチョロっと味見して「いいね」とかバカじぇねーかと思う。ま、日本酒の蔵元チェックも同じようなもんだろうけど。ちゃんと酒屋で買ったモノを家で飲まなきゃ本当の試飲にはならない

kikutaka_yuuhi_2nen_jukusei16.jpg 肝心の酒はねえ・・・まあまあかな。ホロ苦ソリッド。フルーティネスもあるし甘みもあるけど、ちょっと重いかなー。軽さとカロリーオフが売りだと、少なくともオレはそう思ってるので。ペタンコ・ジューシイなルックもあるんだけど、やや透明感に欠ける。

 やっぱリトマス米子の方がクリスタルだよね。開栓から日が経ってるから正確な判断はできないけど、これ単体で呑むと熟味ファイヤーなのに、このペアで呑むと全く感じないということは、少なくとも両者の力関係においては「菊鷹」の方が重いわけで。

 まだ2合くらいあるので、少し間をあけてお燗にでもしてみようかね。あんまお燗映えするとも思えないけど──と考えていたGA!──ちょっとしたトラブルがありまして、もう残りが100mlくらい。ちなみに異なる時空で3日目を飲んだmoukan1973♀は、♡☺♡「なんか今日が一番旨く感じたなあ。ドライだけど酸が効いてるから別に普通に飲める。☆4.5? それはない。そりゃあ、ヨネちゃんの生酛の方が旨い。☆4」ということらしいです。


moukan1972♂moukan1973






Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん



毎度です。

このたびは大変にお世話になりました。そして、ありがとうございました。


──が、モーカンさんの脚力は先日生まれて初めてハイキングをしたウチの3歳2ヶ月のインドア派の孫並みだと思いました。

ここでネタばらししないで下さいよ (笑) !
まあ、膝の痛みが負傷並みにヤバかったことは否定しません──これがスポーツ選手なら試合に出れないレベル。最近少し横着して通販頼りになっていたツケが思わぬ展開で表面化しましたね。


──モーカンの 諏訪湖と温泉更に山徘徊(山徘?)の放浪記 期待してます。 この期待は モーカンさんへのプレッシャーです。

これが18世紀や19世紀のフランス人作家の優雅な個人旅行なら毎晩少しずつ宿で記録を残していたんでしょうが、現代人は「車」という近代科学の結晶としての移動手段を持ってしまったため、とにかく昼間の活動が過密で、夜、宿に帰って何かを書く気力は残っていませんでした (笑) 。

というわけDE、すでに記憶もオボロ豆腐なので、特に地理情報や酒に関するウンチク等はすかさずアシストください。MEMOなんかまるで取ってないんですよ。

「十四代」は当初のキャラのまま夏越えできないと思うので、どうせなら早めに飲んだ方がいいかもですね。

2017.05.22 Mon 17:04
Edit | Reply |  

Name - サンジュリアン  

Title - お疲れ

毎度です。
ハイキングお疲れ様でした。
が、モーカンさんの脚力は先日生まれて初めてハイキングをしたウチの3歳2ヶ月のインドア派の孫並みだと思いました。

因みに1枚目に映ってる高い山 北岳3193m 富士山に次ぐ二番目に高い山です。

しかし、白駒池の遊歩道の雪には参りましたね。

今日は鯛めし作ったので久々に日本酒飲みま〜〜す。
何にしようか?十四代でも開けてみましょうかね。
しかし、ここ数日の暑さで地下セラー16度まで上昇していたので、今日から冷房入れました。

モーカンの 諏訪湖と温泉更に山徘徊(山徘?)の放浪記 期待してます。
この期待は モーカンさんへのプレッシャーです。

2017.05.22 Mon 15:59
Edit | Reply |  

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