◤黒澤 - 生酛 特別純米 無ろ過生原酒 28BY ── dಠಠb「〝なめらかさ〟と〝ゴワゴワさ〟の〝沢〟の中心で『惜しい!』を叫んだモウカン」 




kurosawa_tokujun_nama28by3.jpg これで今年4本目の黒澤です。前回は純吟の生原酒だったので、今回は特純の生原酒です。純吟の「長野県産 美山錦55%」に対して、特純は「長野県産 ひとごこち59%」に、以下は同様、協会901号を添加したハイブリッド生酛です。

 もう買えないけど、ある読者さんが27BYの「黒澤 生酛純米 穂積 (ほづみ) 生原酒」という商品を旅先の酒屋で見つけて買って飲んで超旨かったんだってさ。これはウラヤマシイぞ。ちなみにこの「穂積」は蔵付き酵母仕込みの完全ナチュール仕様──「仙禽 赤とんぼ 生酛 亀ノ尾」なんかと同じ──その読者さんの話では味わいも「赤とんぼ」に似ているらしい!

 まだまだマイナーな銘柄なので、依然としてネットでは買いにくいけど、案外、そこらに27BYの売れ残りが転がってる可能性もあるので、「穂積」の生を見かけたらオレの代わりに当たりに行ってください (笑) ──と書いたのは5/10 (水) だったのだが、残1のタレコミが深夜に届いたので、



kurosawa_hozumi_nama27by0b.jpg
 ▲どうやら春に搾って瓶囲いしたものを蔵で熟成させてから秋前 (8月) に出荷した商品みたい。「仙禽 赤とんぼ」の陰に隠れてこんなモノがドロップされていたとは・・・。しかし「黒澤の沼」は想像以上に深いな (笑) 。


さっそく手配しました!!!


 これを世間では「役得」と言うんでしょうか (笑) 。他にも2本 (26BYと28BY) 取り寄せたので、近日「転入生」で紹介します──GA!!!!!──店から連絡ねえから、たった今、電話したら、話し中になってすぐに切れる──この店、大丈夫か!?──すると携帯が鳴る。



kurosawa_hozumi_nama27by0a.jpg




??「◯◯です」
dಠಠb「ん?」
??「◯◯です」──よく聴きゃ酒屋と同じ名前だ。
dಠಠb「あっ、酒屋さん?」
店主「そうです」──苗字だけを名乗るな。人物か (笑) 。
dಠಠb「昨日の深夜にHPから注文したんですけど、届いてますか?」
店主「すみません。手違いで、穂積だけないです。あとで連絡しようと思ってたんだ・・・」
dಠಠb「えっ!? 他の2本はあるんですか???」
店主「はい」
dಠಠb「ちなみに28BYの黒澤って他に何かありますか?」
店主「えっ? ビーワイ (BY) ?」
dಠಠb「えーと、今年のお酒です」
店主「純米うすにごりかな? あれは去年のだったかな?」
dಠಠb「いや、HPを見たら今季のお酒でした」──2016年12月。
店主「他はみんな去年のかな?」──質問してるのはこっち。
dಠಠb「じゃあ、その2本を代引で送ってください」
店主「わかりましたあ〜」




 オレ史上初・BYの通じない地酒屋 (笑) 。
 

 そしてオレの頭の中で突如鳴り響く、別に好きでもない、あの歌の空耳──BY-BABY♪ BY-BABY♪ BY-BABY♪ BY-BABY♪ BY-BABY♪ BY-BABY♪......






kurosawa_tokujun_nama28by4.jpg さて、気を取り直して「黒澤」です。ここまで3本を飲んだ感じだと、やはり「直汲みType-7」だけが別格で、残りの2本は仲間同士のニュアンスが強い。3本に共通する赤いベリー感のある酸の立ったアロマは大好物だけど、「Type-7」以外は含むと意外とジュースとしては味気なく、とにかくチョークなミネラル感がザラっとズバっとスパイシーなので、むしろこの特純はある程度ファットな甘みがあってくれた方が違いを楽しめるとは思うが、さてどうだろう。

 ちなみに今日は「黒澤」の他に、シャラオマRed (冩樂 赤岩雄町) が「貴様それでも雄町か!」の渋いバナナセーキ酒だったので、オレの脳天を撃ち抜く特濃雄町酒である「༒旭日 純米 改良雄町70 生原酒 25BY」も同時に開けます。これは23BY版を日本酒超初心者時代に飲んで打ちのめされてるので、現在地点での感じ方を確かめておきたい。26BY同様、25BYも米の出来はいいはずなので少し期待。記事はセパレートして書きます




kurosawa_tokujun_nama28by1.jpg
 ▲岩塚製菓『うんめぇ煎餅 甘醤油仕立て』──基本的に「甘口の煎餅」は好きじゃないんだけど、歌舞伎揚げだけは子どもの頃から好きで、それでもこの歳になると重い。そんな時はこれだ。まるでエアリーでシルキーな歌舞伎揚げのような味わい。気に入りました。☆4.5です。

 ▼TBS火曜ドラマ『あなたのことはそれほど』──東出昌大の奇跡の棒読み大根芝居が徐々に中毒になり始めた我々夫婦。moukan1973♀はコイツが喋るだけで大爆笑。波留は若干ミスキャスト。あんまバカっぽく見えない。浮気相手役の鈴木伸之はアーパー性欲野郎の役がリアルでドンピシャ (笑) 。中身の全くない糞ドラマだけど、当初は「お荷物」と揶揄されていた東出昌大が引っ張る引っ張る。今やこのドラマの中核は彼の大根芝居にこそあると言っても過言ではない。褒めてます。
kurosawa_tokujun_nama28by2.jpg
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【364】黒澤 -くろさわ- 生酛 特別純米 無濾過生原酒 28BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:




kurosawa_tokujun_nama28by6.jpg 立ち香──ウホっ、黒澤香 (笑) 。それでも純吟よりは遥かに穏やか。ま、純吟はくわなりフローラルだったけど、他の2本に比べても香りの発散は一番弱いと言える。まだ液面が動いてないから静かではあるが、赤というよりは、青臭さのあるブドウ感。マスカットのような甘やかさもなく、熟す前の白ブドウみたいなニュアンス。

 グラスに注いで液面が動いた後には黒澤チョーク商会の先読み。ほんのり茶葉っぽい渋みもあるかな。草っぽさはそれほど感じないけど、つまりは少し青臭いタッチ。関係ないけど「黒澤香」でカワイ子ちゃんの名前 (くろさわかおり) みたいでなんかエロいぞ (笑) 。


kurosawa_tokujun_nama28by5.jpg とりあえずの1stインプレッション──。

 純吟より甘い。液性には少しナヨっとしたポヨみもあるかな──トロトロ3歩手前な粘性というか。そして今回も来ました、チョークな苦み。これまでの黒澤の中では一番甘いけど、イマドキの速醸ちゃんちゃんフルーテエ酒とは違う表情の甘み。あくまでも酸と手と手を取り合って液面に対してワックスのような効果を与える、液性における光沢感に寄与するタイプの甘みと酸。

kurosawa_tokujun_nama28by9.jpg 酒の粒が球体化するほど旨みに豊満さはなく、ようやく「Type-7」流儀なライトネスが体現されてる「黒澤」に出会えた感じ。もちろん「Type-7」の異次元の軽さには全く適わないけど、そこそこイイです。嚥下レースのゴール付近ではチョークなミネラル感が苦みのメイン・ストレートを滑走するけど──それでも「直汲みイエロー」や「純吟」よりはザラザラ (ジュリジュリ) してない──、そこそこ軽さと甘さがあるので、逆に「純吟」より疲れない酒質のように思う。

 もしもブラインドで「純吟」と「特純」を味クラーヴェしたら、今日のオレならこっちを「純吟」だと間違えるかもしれない。ただし、言わずもがな、香りの発散エネルギーは「純吟」の方が桁違いにすさまじいけどな (笑) 。ひとまず☆4は揺るぎない。


kurosawa_tokujun_nama28by7.jpg ワイングラスで──。

 やっぱ蜜っぽいポヨみのある舌触りと、液面にツヤを与える甘みがこれまでの中で一番あるので、黒澤的チョーク感や苦みもしっかり出てるけど、難儀で気難しいハードボイルドな印象は少ない。これは熟成向きだと思うな。ここまで来たらもっとデレっとさせてもいいっしょ。

 基本的に酸は足りてるけど、個人的にはもうちょい果実的な酸がほしいかな──平たく言えばもっと酸っぱくていい。やっぱ7号系の酵母が「黒澤」には合うと思うんだよなあ。セメダイン上等だよ。

 いわゆる「喉ティンコファイヤー (喉が焼けるよう) 」な辛みも若干あるけど、ツヤツヤな甘みもあるので、バランスはいいと思うな。「特純」だけど、割りと程良くまとまってる。逆に「純吟」の方が自己主張が強く、「特純」の方が中身で勝負みたいな落ち着きがある。この甘みは人で言ったら無口なハニカミ系スマイルです。「純吟」は香りもミネラル感もグイグイ来るオラオラ系だから少し身構えちゃう。「直汲みイエロー」は少し気取った斜に構えたCool Guyで、Type-7は太極拳の師範代──我ながらどういう喩えだよ (笑) 。

 温度が上がるとボンタン飴ライクなモチっとした米感も香りに現れるけど、含むとズバっとドスンとミネラリー。それでも「純吟」よりはWell-Madeだと思うな。しかしながら☆4.5はない。今日のところは☆4でフィニッシュしておきます。moukan1973♀は今日は飲み会だからチャレンジしてないけど、結構好きなタッチだとは思うな。



jujiasahi_omachi70_nama25by8.jpg



 今日はこれから「十旭日 純米 改良雄町70 生原酒 25BY」も呑みます。久々だな





── 2日目。


kurosawa_tokujun_nama28by10.jpg
 ▲ひとまず最初は「黒澤」の一本釣りで参ります。



kurosawa_tokujun_nama28by11.jpg 立ち香──なかなかいいね。麗しくもチャーミングで、かつ瑞々しく青々しいフルーティネスの発露。加えて本日はマスカットやラムネっぽさもあって、甘酸の張り出しに躍動感が出てきた。「黒澤」って、今のところオレ的に香りはどれも完璧なんだよねえ (笑) 。まさにクロサワカオリちゃん。

 これで果実感が浮き彫りになれば──。

 うん、惜しい。☆4.5まであと少し。まだまだ〝実体感のあるフルーツ (Real-Fruits) 〟としては下書き段階で完全には色が入ってない感じ。これでもう少し外に向かって甘酸パワーが発散すれば一気に☆5も見えてくるけど、やはり、チョークな苦みが少し強い。でも、そこそこジューシイです。

kurosawa_tokujun_nama28by12.jpg ややアミノ酸度が高いのかなあ。少し舌の表面がゴワつくカナートという印象。軟水由来の軽さはあるんだけど、ちょっとミネラル感が強く前に出るんだよな。ここは好みもあるかな。〝なめらかさ〟と〝ゴワゴワさ〟の〝〟の中心で「惜しい!」を叫んだモウカン──みたいな (笑) 。

 まあ、オレ的にはオラオラ系の──女であれば蠱惑的なフェロモンをまき散らすタイプの──「純吟」よりは「特純」の方が付き合いやすいかなあ。それでも同じ☆4止まりだけど。

 温度が上がってくると、結構テロっと甘いけど、ズバっとドスンとミネラリーなので、すぐに甘い夢からは醒める。昨日も「黒澤」を2本買い増したし、まだ未飲の瓶がうちに3本あるけど、どれかに「Type-7」を超える傑作はあるのだろうか。ま、いいや。「Type-7」の一升瓶はストックしてあるし、気負わずマイペースに楽しんで行きますわ。

 さーてと、今日もジュウちゃんに移動しようかなー。

 そういや忘れてた。moukan1973♀は2日目しか呑んでないけど、♡☺♡「好きなタイプ。旨い」だって。最近ますます好みが男前になってきたな・・・。


moukan1972♂






日本酒 黒澤 生酛 山廃

Comment

Add your comment