◤Agrapart / アグラパール テロワール グラン・クリュ エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン NV 




 なんだかんだで、徐々にクリスマスにUPした「ハレの日に飲むシャンパーニュ/ワイン特集」で取り上げたシャンを制覇しつつあるが、やはり口うるさいのはジャンルが変わっても同じで、今のところリピートしたい酒は1本だけという感じ。これは想定していたことなので、むしろオレ的にはイイ感じの低空飛行感です。徐々に徐々に、ゆっくりジワジワと攻め込むくらいの距離感がちょうどいい。



 ◤Agrapart / アグラパール テロワール グラン・クリュ エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン NV
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 ▲写真クリックで販売ページにJUMP!


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 NV (ノン・ヴィンテージ) モノだけど、全てグラン・クリュのシャルドネだけで造られているので──つまり「白の白シャン=ブラン・ド・ブラン」──、お値段は5,497円 (税込) と少しお高め。日本酒の720mlにこの値段を出すのは怖いがシャンなら「別に」と思えるあたり、知らぬ間に毒されて来た証拠か (笑) 。ま、地酒はもはや「世界で最もブレ幅のデカい酒」というジャンルであるかもしれないので、同じ括りで比較はできないが。

 なんでも山本昭彦という著名なワイン・ライターが著書の中で「飲まずに死ぬと後悔する15本」に選出したらしいが、せいぜい「飲まずに死ぬと後悔する15本に選出したことを後悔する」ことだけは避けてほしいところではある。いけない、いけない、このジャンルで暴れるのはやめるはずだった。つい、いつもの悪いクセが出てしまった。先に謝っておきます。ゴメンナシャン (ごめんなさい) 。



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 一応「Extra Brut」という表記があるので、普通の「Brut」よりも更にドサージュ (リキュール添加) は少なめということなんでしょう──Extra Brut=0-6g/L。いろいろ規定も変わるし、ブドウの出来や熟成具合や秘伝のタレ (ブレンド用の熟成リザーヴ・ワイン) の質にも左右されるので、まあ、日本酒で言う「日本酒度」くらいの感覚で今は接しておきます──つまり、表記より甘く感じたり辛く感じたりする場合もあるということで。




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 ▲最近は飲む30分前くらいに開けておく。もう手慣れたもんですよ (笑) 。



※「シャン→日本酒」だと日本酒がバカみたいに甘く感じるので、今回は「日本酒→シャン」の順番で飲んだ。


DSCN6663.jpg 立ち香──ウホっ、なかなかイイ感じ。ほんのりオイリーなトースト香もありつつ、青リンゴのような果実香もありつつ、コアに蜜のような甘みも。軽くシナモン様のスパイシーな香りも浮いてくるが、とても柔らかで優しい。全体的にエレガントにフローラルなアロマが漂い、これまでに呑んだどのシャンより気品がある──ただし、サンジュリアンさんにご馳走になった「Pierre Gimonnet/ピエール・ジモネ ガストロノーム 2004」は除く。

 これは期待にオッパイが高鳴る。そして、流石にグラン・クリュのシャルドネ軍団、先日のクソ泡と比較して酸の立ちが桁違い (笑) 。とはいえ、そこまで鋭利な酸でもない。透明度のある、光沢感のある、ややマット仕上げのツルピカな酸だ。


DSCN6666.jpg GWの終盤で「シャン!」と叫んだカナリア──。

 ♡☺♡「う〜ん、イイ香り。ほんのりトースト。すごくフルーティー」──いただきます──「旨い! やっぱシャンは優雅な気分になる。このあいだのスプマンテはクソ!

 どれどれ──。

 まだ温度が冷たすぎることもあるが、もうちょい濃さが欲しい。泡のキメも言うほど細くもない──途中、何度もマドラーで撹拌した。味わいは極めてエレガントな気品に満ちているものの、少しイケ好かない、お高く止まったニュアンスがなくもない──オレは日本酒や音楽に対しても、こういうモノに少しキツく当たる傾向にある (笑) 。

 別に旨いは旨いけど、値段を考えれば──いや、純粋に味としても──、これならチボーフルニで十分。ただ、アフターの余韻の中で美しく伸びてくる蜂蜜のような、甘露のような光沢感のある甘みは今までになかったレベルで、それはそれは優雅な佇まいを呈している。とはいえ、もっと切り裂くように酸っぱくていい──酒屋の商品ページを見たら「マロラクティック発酵」をしてるようだが、サンジュリアンさんが言うには、どうやらオレは「マロ無し」の方が好みらしい。



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 まあ、これはリッチさやビビッドな見晴らしよりも、柔和で優雅なテクスチャーを楽しむ酒なのかな──泡が少しホワホワするけどNVだから仕方ない。柔らかく美しく気品に満ちてるけど、どうにも退屈な美人と言った感じだ。それに、まだまだ細いし軽い。この段階ではジュースとしての魅力はそれほどでもないかな。決して安くない買い物なので、これを5,500円で買うくらいならチボーを3,000円で買って、残りの金でチーズと〆サンマを買った方が幸せです。

 ♡☺♡「やっぱねえ・・・うーん、最近すっかり日本酒欲よりシャン欲の方が高まって来た。ヤバイ・・・シャン生活、最高・・・」──おいおい、どうして女という生き物は泡に弱いんだ!?


 温度が上がってくるとブラン・ド・ブランらしいピーンと張り詰めた酸も出てきて白ワインとしての出来の良さも感じれるけど、やっぱ薄いな。この段階でも濃いんだよ、フルニのナチュール (写真右) は。それでもジモネのNVチボーのナチュールよりは格段に上。

 なんかあれですね、立ち位置としては、磨き40の大吟醸・山田錦の一回火入れみたいな感じ。もちろん、それはそれで別格の美しさを見せてくれるけど、今は磨き55前後の生酒の方に心が奪われる時期なのかもしれないというか。ま、これはオレという人間の志向性と深くリンクしている部分なのかもしれない。

 船上パーティーの乾杯酒として飲む分には魅惑的だが、台所でmoukan1973♀とワイワイやるには高貴な気品に満ちすぎている (笑) 。どちらかと言うと女性的なエレガンスが売りのシャンパーニュのような気がする。日本酒で言う「灘の男酒、伏見の女酒」みたいな。でもこの蜂蜜のような柔らかい甘みをしっかり感じれたことは収穫だった。これはもう記憶した。

 月曜に次の4本が届く。


moukan1972♂moukan1973






Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん



毎度です。


──モーカンさんの考え方、以前のワインに対する自分の取り組みと全く同じです。笑 つまり、安くて旨い奴を見つけるということですね。

まあ、結果的にはそうなりますかね。どのジャンルにも権威や人気者 (人気銘柄) というのはあるものですが、ワインの世界は──音楽も日本酒もある意味そうですが──、別に門戸を叩いて「仲間にしてください」という意志は一切ないので (笑) 、安くて旨いというのは理想ですが、本質的に言えば「自分が旨いと思うモノ」を探すということです。それがその世界でどう評価されてるとか、そんなことには一切興味ないです。

日本酒の入り口は「人気銘柄 (評価の高い銘柄) 」から当たりましたが、結果、どれも大したモノではなかったので、その経験を踏まえて、まずは「酒屋」を個別に攻略していこうかと。

シャンのNVなんかは特にロットによって使用されるブドウも異なるので、そもそも点数や評価は日本酒で言うところの当該BYにしか当てはまりませんよ。管理条件や熟成具合でも味は刻々と変化するので、最終的に重要なのは、自分の口に入った瞬間がどうなのかに尽きますね。


──NVのやんちゃさや暴れは熟成期間の短さ(法定ではmin 15ヶ月)から来てると思います。アグラパールはNVでも30ヶ月、ゴッセは40ヶ月と書いてありますので、やんちゃさへの希望には沿えないかもしれませんね。

アグラパールはブランドとしてのカラーじゃないですか。エレガントで気品に満ちた美しいシャンパン造りがモットーというか。僕は日本酒でもそういう銘柄にはあまり心惹かれないタチなんですよ (笑) 。


──でも良いワインからしか良いシャンは出来ないので、評判の良いメゾンやRMのモノを試して行くのが近道だと思います。

良いワインからしか良いシャンは出来ない」──これは真実だと思います。問題なのは、「良いワインさえあれば黙ってても良いシャンができるわけではない」ということですね。逆に手持ちが駒の少ない状況の方が人はアイディアを張り巡らせ、アクロバティックな必殺技を繰り広げることも儘ありますからね。

そうは言いつつ、ボランジェの「スペシャル・キュヴェ・ブリュットNV」あたりを飲めば、それなりに平伏すんでしょうけど (笑) 。次回のウメムラで買いますよ。6月以降ですね。


──その点では、フィッチやウメムラは見つけ易いショップだと思います。

お陰様で無駄のないスタートを切れました。ありがとうございます。日本酒と違い、よほどのレア物や奇跡のお買い得品でない限り、すぐになくなるものでもないので、少しずつジワジワ行きますよ。たぶん100本くらい飲めば人に何かを薦められるくらいにはなってると思います。

サンジュリアンさんも最近はあまり買い増していないようなので、NVで当たりを引いたらお知らせします。道場破りではなく、恩返しということで (笑) 。

2017.05.08 Mon 12:51
Edit | Reply |  

Name - サンジュリアン  

Title - NVでオキニを見つける

毎度です。
モーカンさんの考え方、以前のワインに対する自分の取り組みと全く同じです。笑
つまり、安くて旨い奴を見つけるということですね。
赤 白ワインは随分ボルドーやブルゴーニュ以外のマイナーな地域のモノや無名なワインを買っては飲んだものです。

NVのやんちゃさや暴れは熟成期間の短さ(法定ではmin 15ヶ月)から来てると思います。アグラパールはNVでも30ヶ月、ゴッセは40ヶ月と書いてありますので、やんちゃさへの希望には沿えないかもしれませんね。
因みにヴィンテージは3年(36ヶ月)が最低熟成期間です。

でも良いワインからしか良いシャンは出来ないので、評判の良いメゾンやRMのモノを試して行くのが近道だと思います。

その点では、フィッチやウメムラは見つけ易いショップだと思います。
2017.05.08 Mon 08:31
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん



毎度です。


アグラパールはこれまでに買ったどのシャンよりも優雅で気品に満ちてましたが、少し上っ面というか、佇まいに中身が追いついて来ない感じですね。別に普通に美味しく飲めましたが、いろいろ惜しい酒です。銘柄的にNVで良さの出る酒質だとは思えないですね。

NVはそこそこ「暴れ」というか「やんちゃさ」というか、雑であっても「力強さ」や「溌剌さ」をウリにした方が結果的に印象は上がります。そういう意味ではフルニやチボーのNVはエネルギッシュで楽しさのある酒質だと思います。つまり、分相応なNVです。ジモネやアグラパールは無理にNVに抑え込んでる窮屈さがあります。

お勧めいただいた2つは楽天の方で「お気に入り」に登録しました。上を見たらキリがないので、日本酒で言うところの「1,500円の純吟生で旨いヤツ」を探すレベルで、まずはNV中心でいろいろ漁ってみます。味は飲めばわかることなので、今は体験数を増やすことに重きを置きたいと思ってます。

2017.05.07 Sun 22:53
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Name - サンジュリアン  

Title - マロ発酵無しなら

毎度です。
酸好きなモーカンさんなら、マロなしのシャン試してみる価値有りかも?
マロ有り=速醸 マロなし=生酛/山廃 みたいな感じかも?
ジモネはマロ発酵有りですが酸強いですよね。如何もキュイ村のシャルドネが凄く酸味が強いらしいのが理由だそうです。
ガストロノーム2004 気に入った様ですね。今度はSC2004ご馳走します。

もし、マロ発酵なしを所望でしたら、①ゴッセ ②ランソン が有名です。
①ゴッセのセレブレス(ヴィンテージ)はドンペリクラスですが、ドンペリを蹴散らしています。
NV〜セレブレスまで 有りますよ。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/wineuki/search.html?strcid=a5d5a5e9a511&p=ゴッセ#CentSrchFilter1
②ランソンならチョイ高いがヴィンテージをオススメします。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/wineuki/0103004003340.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsr_title
2017.05.07 Sun 20:17
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