ტ 本日までの転入生 ── dಠಠb「雪の茅舎の秘伝山廃と山廃純米は試飲して買わず、もう甘口のメロン酒はいらない」 




 毎度アクセスありがとうござます。

 4月のMonthly Reportなど、あとが控えてますので前説は飛ばします。




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ტ 本日までの転入生


◤萩の鶴 純米吟醸 生原酒 センバツ オボロ 28BY <宮城>
◤鶴齢 純米吟醸 山田錦 生原酒 28BY <新潟>
◤米鶴 純米生酒 発泡にごり 28BY <山形>
◤田光 純米吟醸 雄町 無濾過中取り生 28BY <三重>
◤車坂 山廃純米大吟醸 生原酒 28BY <和歌山>



転入生2017_4_30c 萩の鶴は新橋の朧酒店オリジナルで、店主が自信を持ってオススメする──出来の良いタンクから独自に直汲みしてもらった商品。詳しくはコチラをどうぞ。1800mlが240本、720mlが120本、合わせて360本が完売のようだけど、被害者と感動者のどっちが多いんだ (笑) ? どっちが多いかには興味はないが、願わくばオレが後者の組に入れることを祈る。この店で酒を買うのは初めてなので、場合によっては今後の付き合い方を考えさせてもらうことになるだろう。

 鶴齢は27BYに3本呑んで「特別純米55 越淡麗 無濾過生原酒」が素晴らしい出来だった。今季は売り切れるのが早く、近場で買い逃したので──通販ではまだ買えるが──、ひとまず「山田錦50」で28BYエントリーします。慌てて開ける必要のない酒質なので、今すぐは呑まないと思います。

転入生2017_4_30b 米鶴は新宿小田急百貨店の試飲イベントに出向いた際に買ってきた。特に矢崎プロデュースのスピンオフ系の商品ではないようだけど、素直な乳酸系シュワシュワ酒なので、暑くなったら開けます。爆発&瓶底からオリがボコボコ系でもなさそうなので、上澄みハントは可能っぽい。☆4クラスのカジュアル酒ではあるが、「萩の鶴 別撰 27BY」の想ひ出には浸れないものの、「貴 夏純米 発泡ニゴリ 27BY」の想ひ出くらいには浸れるだろう

 田光 (たびか) は意外にも初呑み──意外というのは、近所の酒屋に扱いがあって何度も買うチャンスがあったのにここまで引っ張ってしまったから。どうやらこの銘柄の人気スペックみたいなので好印象な出会いを果たしたい。数値的にはサンタリーテな感じだが、さて、どういうバランスで表現されてるのだろうか。

 車坂も初呑みが遅れてしまった。蔵内部のゴタゴタで前杜氏がクビになったようだけど (笑) 、この山廃は新杜氏 (女性) が26BYから展開してる酒で、買った店のマスターも「旨いよ!」と言っていたので、一応は期待しておこうか。初心者時代に斜め読みしてたランキング本にも登場する銘柄だし、近所で買える店が2つもあるのに、ここまで初呑みが遅れてしまった。

転入生2017_4_30e 雪の茅舎は買う気マンマンでイケセイ (池袋西武) に向かったのだが、試飲して買うのをやめた──たまたま蔵元が来てた──買わずに済んでルワッキー!

 まず「山廃純米 生酒」は、そこそこクリアでカロリーオフなニュアンスも探せるが、もはやこれを呑んで感動するのは「米鶴 山廃純米大吟醸」を知った今では無理。この銘柄の果たした歴史的な意味や意義をオレに知ってほしい気持ちはわかるが、面倒なので──書くのが面倒なのではなく好きでもない酒を呑むのが面倒なので──、誰かオレの代わりに「米鶴」を呑んだ上でレポートをまとめてください。

「秘伝山廃 純米吟醸生酒」は甘すぎて興味ナシ──去年試飲で呑んだ「山田穂55 生酒」よりは軽かったけど、結局ここの山廃って、それまでの野暮で粗野で嚥下スパルタの出来の悪い山廃に対してのモダニティであって、オレの求める属性は何一つ持ってないんだよ──持ってはいても望むようなレベルでは発揮されていない。言うなら、新政が紙パック酒に対して発揮するモダニティとパラレル。


「 (中略) 平凡は僕にとって悪。どこにでもあるもの、汎用性のあるものを出すのは、大手の路線です。つまらない酒は、飲む人もつまらないはず。そうなったら出す気が失せてしまうんです。」 (佐藤祐輔談) ──山同敦子 著『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代』より

 つうか、イケセイのババアですら「今年のは去年よりも甘めに仕上がってます!」とデカイ声でアナウンスしてたから本当なんでしょう。清く正しいメロン吟醸としては出来も良いし、山廃うんぬんを別にして甘口派の人が飲めばいいだけの酒であって、今さらオレが呑むような酒ではない。moukan1973♀にも呑ませたけど、♡☺♡「このへんはもう要らない」──そういうことね。せっかく薦めてもらったのに悪いね。

製造番号酒 純米大吟醸 生酒」も別に旨いんだけど、まるで興味のない美人を眺めてるようで、720mlに5,400円も出して買う気は起きない。誰かにプレゼントされれば嬉しいけど、それだけ。ま、やっぱオレはつくづく「雪の茅舎」には興味ないんだと思うよ。「美酒の設計 生酒 26BY」を呑んだ時ですら「だから?」と思ったくらいだし。

 というわけDE、秘伝山廃の生酒の28BYは、スマート・ドッカンファイヤーな甘口なので、むしろアナタ、そう、そこのアナタこそが呑む酒です。


moukan1972♂






日本酒 萩の鶴 鶴齢 米鶴 田光 車坂 生酛 山廃

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To まるめちさん



毎度です。

なんか予期せぬ方向で盛り上がってしまったが、どうしていつもオレが偏愛している銘柄以外で盛り上がるのだろう (笑) 。


──ただ、山廃ならではの部分(魅力)が全く無いお酒ではないのではと私は思います、モウカンさんの求めるものとは違ったとしても。(まあ甘口酒カテゴリの中でそういう部分を追うのはそれこそ我々の役目でしょう)

試飲レベルだったけど、28BYはとにかくスウィートな仕上がりです。全体には「It's A 雪の茅舎!」という愛くるしくも清楚なフルーティー酒で、軽さ以外の部分での山廃属性は特に探せなかったかなあ──それも相対的に「山田穂55 生」より軽いというだけで、他の銘柄なら速醸でも秘伝山廃より軽い酒はいくらでもあるレベル。


──「モダン山廃」を突き詰めるなら外せないとは思いましたが、やっぱりキーワードは「カロリーオフ」の方なんですね、改めて認識しました。

あくまでも「速醸 vs 非速醸」というアプローチでの意味付けというか。たしかに秘伝山廃は「山廃」をなんとなく避けてる人に飲ませて「普通に美味しい!」という感想を引き出すことはできるけど、それはあくまでも「なのにフィールド」での話。むしろ最近の我々夫婦──だけでなく一部の読者──は、「だからフィールド」において非速醸の酒を買うという流れがある。秘伝山廃におけるモダニティは、ある意味、もう古いというか──「古い」という言い方には少しトゲがあるな──、単にオレがもっと先の別のテーマを見つけてしまったと言えばいいか。

たとえば「ロボットアニメ」を突き詰めるのに「マジンガーZ」は必見という言い方は間違ってないけど、エヴァ世代なら「ザンボット3」や「イデオン」からで十分という話もあるだろう。新しい文化や伝統や技術というのは、見えない部分で受け継がれて、過去の問題や克服すべき課題をバックボーンという闇の中で乗り越えた先で花開いていることを思えば、きっと最近版の山廃にも秘伝山廃の因子は含まれていると思うわけだ。ただ、オレには「マジンガーZ」に思えてしまったんだな (笑) 。


──どうも最近自分は「自分の好きな酒」を目指すというより「飲んだこと無い銘柄」を手あたり次第に、もはや味以外の部分重視でセレクトすることが多くなっており、若干普通の飲み手感覚とズレてきている気もします。ちょっと初心を思い出すべきかも…

それこそブログタイトルが『酔いどれオタクの日本酒感想記』なんだから、それでいいんじゃないの (笑) ? ある意味、端から見てると、その手当たり次第感が狂気じみてるもの。でも、それがまるめち氏のクレイジーさであり、オタクとしての矜持なんじゃない? 誰にでも真似できることではないと思うな。少なくともオレに旅先で訳のわからん純米無濾過生原酒を買う勇気はない (笑) 。


──ただ、そういうセレクトでしか出会えないお酒も有るんですよね。最近いただいた梅津の生もと26BY純米生なんか、克正を思わせるパワフルな酸味が魅力の素敵なお酒でした。

そういや克正杜氏は元気なのか!?
今季のリリースが遅れてる気がするんだけど、高齢だし心配だ・・・。


──ちなみに、別記事で話題になっている「巖」ですが、実は私も今期(特別純米生華吹雪)飲んで、「これならモウカンさんに勧められるかも」と思っていたので、結構ビックリしました。 懲りずに包囲網つくっちゃってすみません(笑)、まああくまでご参考までに…

ご心配には及びません。5/5に届きます。
2017.05.02 Tue 18:47
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Name - まるめち  

Title - 

どうもです。
いやあなんか気を使わせてしまったようで逆に申し訳ないです(笑)
そういえばモウカンさんは自分の目指す方向を丁度見つけたところでしたね、それは寄り道している暇はないでしょう。ブログタイトルを忘れておりました(笑)
ただ、山廃ならではの部分(魅力)が全く無いお酒ではないのではと私は思います、モウカンさんの求めるものとは違ったとしても。(まあ甘口酒カテゴリの中でそういう部分を追うのはそれこそ我々の役目でしょう)
「モダン山廃」を突き詰めるなら外せないとは思いましたが、やっぱりキーワードは「カロリーオフ」の方なんですね、改めて認識しました。

どうも最近自分は「自分の好きな酒」を目指すというより「飲んだこと無い銘柄」を手あたり次第に、もはや味以外の部分重視でセレクトすることが多くなっており、若干普通の飲み手感覚とズレてきている気もします。ちょっと初心を思い出すべきかも…
ただ、そういうセレクトでしか出会えないお酒も有るんですよね。最近いただいた梅津の生もと26BY純米生なんか、克正を思わせるパワフルな酸味が魅力の素敵なお酒でした。

ちなみに、別記事で話題になっている「巖」ですが、実は私も今期(特別純米生華吹雪)飲んで、「これならモウカンさんに勧められるかも」と思っていたので、結構ビックリしました。
家飲みは今回で3本目ですが、最初(5年前くらい)に飲んだ時から、酒質の向上が著しいと感じています。個人的には所謂ミネラル感、硬質さが特徴のお酒という認識ですね。
速醸しか飲んだことなかったので今まで挙げませんでしたが、生もとが出たのなら試してみる価値はあるんじゃないかと、私も思います。
懲りずに包囲網つくっちゃってすみません(笑)、まああくまでご参考までに…
2017.05.02 Tue 17:34
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Name - moukan1972♂  

Title - To ぐらふさん、NTさん



ぐらふさん


毎度です。

細かいアシストありがとうございます──最近は読者さん同士の情報交換にも立体性が出てきて僕も驚いてますが (笑) 。


──今回の池袋西武での試飲では、新酒のものはコクがなくうすっぺたさを感じたので残念な限りです。

年末に呑んだピンク字の「純吟生」は酷い出来でしたね。まさに「うすっぺたさ」そのもので、苦みが水っぽくベチャっとしてました。これがあると飲めないですね。


──ただ去年の味だったとしても、moukan1972♂さんの求めているものはないと思いますね。ここいらの監視は、我々に任せて他を当たっていただくのがいいと思います。

これは心強い肝臓の分社化 (笑) 。僕の理解では、秘伝山廃は前時代的な重くて飲みにくい山廃に対するモダニティ──つまり「山廃なのに速醸の美酒のように美しくフルーティー」という意味合いの酒だと思いますが、僕の提唱する山廃論はあくまでも「速醸との比較」であって、前時代的な山廃との比較うんぬんはどうでもいいんですよ。なので、速醸みたいな山廃──「山廃なのに」の枕の付く山廃には興味がないのが実際のところです。

もうそろそろ「山廃なのに」から「山廃だから」に移行しないとダメだと思います。そもそも僕がこのジャンルに興味を持つのに1年以上も掛かったのは、その魅力を独自に伝えることのできる発信者が誰もいなかったからですよ。少なくとも僕はモダン山廃に対して独自の見解と分析を施し、一部の読者にその魅力を伝えてるという自負はありますので、それぞれが好きなように山廃の魅力を語ればいいと思ってます。ただし、情報の波及性を持つには一定以上の、ある意味で偏った、極端な、コマーシャルなセンセーションは必要でしょうね (笑) 。その一つが「カロリーオフ」というキャッチコピーです。

その意味で僕には「秘伝山廃」の魅力を伝える論は持ち得ていないし、僕の研究対象にはならないですね。でも、甘口のメロン酒としては佳作以上じゃないですかね。これを旨いと思う人の感性は否定しませんが、僕のフィールドでこの酒を語ることは少し違うと思いました。人の愛する酒を僕の暴論で汚したくはありません。



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NTさん


毎度です。


──秘伝山廃は初期のころに飲んでうまいうまいと喜んでいた記憶ですが、その後2~3年くらいして、純吟生を少し飲んだ時はすでに無理で、純米生も厳しくなりつつあったので、moukanさんどうかなと、ちょっと思っていたのですが、厳しかったですか。これは、造り手の問題ではなくて、こちらの嗜好の変化かなと思っております。

なんか初めて「獺祭 三割九分」を呑んだ時のことを思い出してましたよ (笑) 。当時すでに「篠峯」にハマっていた僕にはどうでもいい酒でしたが、それでも「これが人気あるのわかるなあ」と思ったもんです。2014年の秋頃の話ですかね。

なので、山廃ジャンルを「重くて飲みにくいオヤジの酒」だと勝手に勘違いしてた若い世代が秘伝山廃を飲んで「うわぁ〜、超フルーティーで甘ぁ〜い!」と歓喜したであろうことは想像に難くないし、実際、昨日もレジに並んでる多くの人が手に持ってましたよ (笑) 。

僕は「速醸 vs 山廃 (非速醸) 」という対立軸で知見を深めてる最中なので、上でも書きましたが「山廃なのに」というアプローチには全く興味がないんです。


──ちなみに、新政ついでで言うと、私は運よく、最後のやまゆにありつけた世代?ですが、こちらは今飲んでもそれなりに楽しめるー当時ほどうまいうまいというかは分かりませんがーかなと。また造って欲しいですがもうないんですかね。

25BYの時点ですでに入手困難だったので未飲ですね。木桶仕込み前のヴァージョンを飲んでれば、僕の「新政」に対する考え方も今とは違ってたでしょうね。でもそうなると「鍋島」に対してのように益々アタリがキツくなって言説が荒れる可能性も高まりますが (笑) 。



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最後に「雪の茅舎 秘伝山廃 生酒」ファンの人に言っておくと、試飲した限り、28BYは甘口派に不満を与える要素は皆無だと思います。味幅やBodyは「山田穂55 生 27BY」の方が上だけど、ちゃんと雪の茅舎ライクなフルーティネスは出てると思います。イケセイに180本ほど入ったそうなので、買い逃した人はどうぞ。

我々はこのへんは卒業ですが、イイ酒だと思います。ある意味、全盛期──があったとして──の「獺祭」をさらに美しくした生酒じゃないですかね。日本酒にハマった頃の「獺祭の想ひ出」にも浸れると思います。

つまり、逆に言えば、今の自分の地点を知るには最高の教材です。

2017.05.01 Mon 13:12
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Name - NT  

Title - 雪の茅舎

秘伝山廃は初期のころに飲んでうまいうまいと喜んでいた記憶ですが、その後2~3年くらいして、純吟生を少し飲んだ時はすでに無理で、純米生も厳しくなりつつあったので、moukanさんどうかなと、ちょっと思っていたのですが、厳しかったですか。 試飲で分かったのは何よりです。 これは、造り手の問題ではなくて、こちらの嗜好の変化かなと思っております。

ちなみに、新政ついでで言うと、私は運よく、最後のやまゆにありつけた世代?ですが、こちらは今飲んでもそれなりに楽しめるー当時ほどうまいうまいというかは分かりませんがーかなと。 また造って欲しいですがもうないんですかね。
2017.05.01 Mon 12:22
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Name - ぐらふ  

Title - 雪の茅舎

飛良泉の山廃が一昨年ぐらいから味が変わり、甘くコクがなく別の何かになってしまったので、雪の茅舎 には頑張って欲しいところなんですが。今回の池袋西武での試飲では、新酒のものはコクがなくうすっぺたさを感じたので残念な限りです。作りは変えてないそうですし杜氏も変わっていないとのことなので、米の所為だと思いたいですね。秋口に味が乗ってくれるといいんですが。
ただ去年の味だったとしても、moukan1972♂さんの求めているものはないと思いますね。ここいらの監視は、我々に任せて他を当たっていただくのがいいと思います。
(池西では、日本酒は買わずに ビールと 佐多宗二商店の梅酒を購入。東部と新宿小田急によって帰りました。東部では、茨城の来福酒造さんが来ていてそちらの方が面白かったかな。)
2017.05.01 Mon 09:20
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