◤众 -gin- 生酛 純米 生原酒 仕込13号 1本目 28BY ── d++b「なんすかコレ!? アマクサニガくもあり、シュガートーストでもあり──つまり、おじいちゃん家の高級のど飴でもあり、永田製飴のバター飴でもあり」#Unique, Spicy 



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gin_13nama28by3.jpg TOP画面の似非Tweetスペースに「昨晩はスゲえ風変わりな酒を飲んだ」と書いたらさっそく反応があった (ぎん) です。例によってあまり考えずに──ネットで調べもせずに、単に「見たことない生酛の生酒だから」という理由だけで同梱しました。

 地元銘柄は「孝の司」で、蔵元の柴田酒造場は普通酒〜純米大吟醸まで何でも造る典型的な地方の中規模蔵という感じなのだが、27BYより熱い想いを胸に「」をスタートさせたことは、上記リンク「ブランド誕生秘話」に詳しいので各自ポチっとな。


gin_13nama28by4.jpg 使用米は五百万石の磨き70、生酛仕込みだけど、その他のレシピや数値は非公開で、酵母無添加タイプなのか、添加タイプなのかは謎。オレが買ったロットは「仕込13号 1本目」だけど、今ネットを見たら「仕込24号 2本目」というロットが出回ってるね。あと、同じラベルで火入れもあるみたいだけど、それはこれからでしょう。27BYには赤ラベルの「山廃」もあったらしいので、ちょっと気にしておこうか。つうかこれ、都内で買えるのか!?

 ちゃんと味や香りを説明したつもりだけど、とにかく風変わりなので、気になる人は果敢にチャレンジして自分の舌と感性で確かめてね。好き嫌いはハッキリ分かれると思うけど、結論から言うと、オレは普通に苦もなく呑めた (笑)




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 ▲ガッキーはレモンサワーが好き。ちなみに新垣隆 (佐村河内の元ゴーストライター) はビールが好き。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【356】众 -ぎん- 生酛 純米 生原酒 仕込13号 1本目 28BY <愛知>

合資会社 柴田酒造場:http://www.kounotsukasa.co.jp


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gin_13nama28by9.jpg 立ち香──「最強ハーブ伝説」来たかも (笑) 。なんだこれ。ちょっと経験のない香り。これはもはや「ポストおばあちゃん家の桐箪笥」としての「おじいちゃん愛用の高級のど飴」か。実際、オレの父方の祖父が見たことない高級そうなのど飴をいつも枕元に常備させてて、子供の頃、行くたびにチャレンジするんだけど一度も旨いと思ったことなかったな。かれこれ35〜40年近く昔の話だけど、今ふいにそれを思い出したよ。

 軽くネットで検索したけど出てこなかった (笑) 。ウロ覚えだけど、ボール紙の円筒の入れ物 (薄黄色?) に入ってて、表面にリアルな薬草のイラストが何種類も描いてあって、確か説明書きは英語だった気がするんだよな。色は褐色系で、形は角ばった細いラクビーボール型 (鰹節飴タイプ) かなあ



 追記2017/4/27/0:28▶︎そのキャンディが判明しました!!!
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 ▲どうやら2001年に山之内製薬とリコラ社の契約が切れたので、この形状での製品はもう存在しないようです。


 
 ▲さっそく読者さんからタレコミ。これ、覚えてないなあ。




gin_13nama28by6.jpg 少しミルキーなニュワっとした柔らかさもあるけど、甘いだの酸っぱいだのの先読みはないし、この時点で美酒の次回予告もないし、当然、フルーツなんかどこにもない (笑) 。ただ、香りの発散レベルは穏やかで柔和。仕込み水が「超軟水」みたいだから、そうしたことも関係しているのかな。あまり液体としての質量を感じさせないというか、軽さの先読みはあると思う。

 蔵元は「濃淳で味に深みのある、圧倒的な酸とアミノ酸、それでいて最後がスカッと切れる豪快な酒を造りたい。 (中略) 純粋できれいな酸を持ち、重厚で骨格のしっかりした骨太の、世界に通用する生酛造りをして行こう」とHPに書いてはいるが、それはあくまでも「理想」の話で、この酒がそういう味わいであるというわけでもなさそうだ──社長は杜氏じゃないみたいだし。

gin_13nama28by8.jpg ウダウダ書いててもショウガない──イタダキマス。

 おおおおお、アマクサニガイ (甘草苦い) です (笑) 。乳酸なんか全くない。なんじゃこれ。味は微妙だけど、不思議な軽さには魅せられる。なんだこれ、まさに「おじいちゃん家にある謎のハーブキャンディ」だよ。栓が大袈裟なタイプ (「作」や「風の森」も採用の厳重タイプ) の割りにガスはない。


gin_13nama28by10.jpg さーて、困ったぞ〜。最初に書いた通りなので、あとは物好きが自分で買って確かめてくれよ。甘草苦い (アマクサニガイ) ──もうこれしか言えない (笑) 。超軟水だけあって、口あたりは笑っちゃうくらい滑らか。あやうく喉を通り過ぎる前に口からこぼれるんじゃないかというくらい滑らか。薄ぅ〜い甘みのコーティング皮膜の下には苦いハーブアロマが詰まってる。マジでオレの祖父が愛用してた高級のど飴を思い出すんだけど (笑) 。

 これは冗談抜きで、最近呑んだどの酒よりも風変わりな味わい。これまでに草っぽい味や香りの酒は何本も空けてきたけど、なんだろうなこれ、生酛的な軽さ──蔵元はこれを「最後がスカッと切れる」と表現してるようだけど──、オレはここに独特の浮遊感を覚えるんだよな。「黒澤 Type-7」的な果実ライクのジューシイさとは少し違って、一度苦みに潰された旨みの中から遅れて緑のエキスが滲んでくる流れ。でもそこには甘みの皮膜があって、まさにキャンディー的な輪郭なんだよな。苦いけど

gin_13nama28by5.jpg まあ「日本酒」っぽくはないけど──かと言って「洋酒」でもないんだけど──、食中酒として稀有な存在感を発揮するかな。当然、アカブーなんかより遙かに面白い。纏いレベルではミルキーなタッチもあるんだけど、非速醸的なペタンコ・ジューシイなストラクチャーなので、まさに絵に描いた乳だよ。

 端的に言ってオレ的に「アリなのかナシなのか」で言うと、うーん「こういう酒があってもいいんじゃない?」くらいの感じ (笑) 。好き嫌いは激しく分かれると思うけど、この酒としての欠点は少ないように思う。かなり苦いけど、コーティングの表面はうっすら甘いし、軽いけど旨みの立体感がないわけじゃないし。

 子供は酒飲めないけど、たとえば「AKABU味の飴」を作ったら子供でも普通に「美味しい!」って言うと思うけど、「众味の飴」を作っても100人中99人の子供が「不味い!」と言って吐き出すと思う、そんな味 (笑) 。


gin_13nama28by11.jpg 温度が上がってくると苦みも緩和されてハーブ&ミルキーなタッチも出てくる。ワイングラスなんかも良さそうだけど、今日はもうやめとくわ。徐々にクセになりつつある気がしないわけでもないけど、万人に薦める酒ではない──とはいえ、どれも似たような味と香りのオコチャマ吟醸に辟易としてるアナタの息抜きにはなるだろう。

 とか言いつつ少しだけワイングラスで──。

 おうよ、バター&シュガー&ミルクな香り──つまりはシュガートースト。つうか、こういう味の飴、あったじゃん。なんだっけ? ザラメがまぶしてある、牛乳味の一口サイズの千歳飴みたいなヤツ。

 いいかも。味物語のほとんどの時間帯は苦いんだけど、なんか呑めちゃう。久々にオモロイ酒に出会った。これまでに600本以上飲んできたけど、これに似てる酒はない。さっきも言ったけど、好き嫌いは別にして、この酒としての欠点は特にないように思うんだよな。ひとまず☆4を付けておきます。これをもう一度買うかは微妙だけど、赤ラベル (山廃) への興味は俄然湧いてきた (笑) 。






 1973チャレンジ!!!
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 ▲レモンサワー好きのガッキーにコレ呑まして変な顔にさせたいぜ (笑) 。



gin_13nama28by13.jpg ♡☺♡「んあ!? なんだこれ!? 草の先読みキター! なんだこの匂い!? なんか、あんまイイ匂いじゃない。詰まってるというか、こもってるというか。甘露系じゃないの? 黒糖というか」(いただきます)「ああ、キレがいい。あれ? 旨いなあ (笑) 。最後が苦いけど、スッキリしてる。うーん、でも最後に若干イヤな感じが残るね。フルーツ換算できない。クリア系だけど──そこはいいんだけど、最後に舌に残る感じが好きじゃないけど、他に似てるモノがないから特徴的。でも、そんなに好きじゃない──けど、『なんだろうなあ』と思いながらも軽いから飲んじゃうみたいな。結果的にクイクイ系というか。個性的というところを評価して☆4じゃない?」 


gin_13nama28by14.jpg ところで、この後いろいろ検索して、ついに見つけた。「シュガートーストみたいな香りの、牛乳味の一口サイズの千歳飴」──「永田製飴 バター飴」じゃんかよ!!! これ、子供の頃、好きだったんだよ (笑) 。

 ワイングラスに注ぐと、これみたいな香りがします。プラス、草。飲み口はそこまでミルキーじゃないけど、牛乳の中にある苦みの要素がリアルに再現されてるというか。






── 2日目 (食前に軽くだけ) 。

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 立ち香──昨日より大人しいけど、徐々に出てくる「永田製飴 バター飴」。ややオイリーなタッチはまさにバターで、ザラメな感じはシュガートースト。草っぽさの由来は牛乳の中の苦み成分と焦げた小麦の複合体として。ナッツも感じる。でも、牛がお花畑に放牧されてないからオエっとはならない。いわゆる日本酒的な吟醸香が一切ないんだよ。

 今日はちゃんと酸っぱい──ヨーグルト的な乳酸はあまり感じない──むしろレアチーズケーキにおける牛乳とレモンの関係に近い。だけどハーブアロマが少し抜けてリキュール的な辛みが前面に出てきちゃった。果実味は今日もなくて、なんでしょう──それでも赤くなる前の未熟な青い果実感は少しあるかな。相変わらずドスンと苦いし、昨日ほどの軽さはない──酸化によって渋みの質量が増した感じ。

 それでもなんだかんだで呑んでしまう。昨日の方が面白かったかな。あと120mlくらいあるので、残りは後でレンジ燗にしてみるわ。蔵元が言うほど酸の出方に目を見張る要素はない──この人の酸偏差値はまだまだ低い。ただ、凝縮感の先に面白い跳ね返りがあって──ある読者さんはこれを「軽さの中に窮屈に蠢く旨味」と表現したが──、そこをどう楽しむかだろうね。苦み耐性のない人はスルーでいいと思うけど、いろいろ楽しめることは確か──アナタがそこそこ変態 (物好き) ならね。

 やはり☆4は付けておきたい。蔵としても、まだ2造り目の生酛なので、今後の躍進に期待と言ったところか。買って良かった──とは思う (笑)





── 2日目の食中。


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 まずはJO (常温) で──。

 香りはミルキー (バター飴) だけど、含むとズバっと苦い。常温だと跳ね返りのアル感がカァーと来るね。そしてこの段階だと意外と普通な酒に成り下がってる。オレが慣れただけなのか (笑) 。この温度だと実はそこそこふくよかなBodyだったと気づかされるが、プレス感は十分に効いてる。


gin_13nama28by17.jpg お燗で──。

 ウホっ、ミルキー。「お花畑」がないから大丈夫だけど。つか、ますますバター飴 (笑) 。

 普通に旨い──くわなりビターでズバっと辛い。お燗の方がプレス感がさらに強めに出て「オレは今、生酛の酒を呑んでるぞ」という実感に満たされるけど、初日のRS (冷酒) のようなツルピカ&シルキーなテクスチャーではなく、それこそ千歳飴的なパウダー感がある。今は「甘草苦い (あまくさにがい) 」のではなく「甘粉苦い (あまこなにがい) 」ニュアンス

 生でこんな感じなので、これ、火入れは意外と素直な酒質かもね。生原酒の初日のインパクトが最強


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To あらまさん



毎度です。
Cut-Inレポありがとうございます。

「白老 千本錦 生」呑んだんですね。しかしまあ、相変わらず「酒泉洞堀一」のポップと来たら・・・。まあ、この、寒さと熱さの共存が楽しいので決して嫌いではないんですが (笑) 。


──こちらのページにはイチゴなんて書いてありますが、酸を全く感じなかったのでイチゴとは思えませんでしたね。ガスはやや有りで、甘みがあって苦味はない、そんな感じでした。私的には美味しかったですが、モウカンさん的にはサンタリーナかと思います。

うちの近所で扱いがないので気軽には買えないんですが、都内でも徐々に扱いが増えてきそうな気はします。機会があれば買ってみたいとは思ってます。それより今は「福田」ですね (笑) 。


2017.04.27 Thu 22:17
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Name - あらま  

Title - 白老

白老の話題が出ていたのでしゃしゃり出てきました。

名前も知らなかったのですが、ついこの間、白老 千本錦 純米吟醸 生原酒を飲みました。

http://www.syusendo-horiichi.co.jp/SHOP/10370.html
白老 千本錦 純米吟醸 生原酒

こちらのページにはイチゴなんて書いてありますが、酸を全く感じなかったのでイチゴとは思えませんでしたね。ガスはやや有りで、甘みがあって苦味はない、そんな感じでした。私的には美味しかったですが、モウカンさん的にはサンタリーナかと思います。
2017.04.27 Thu 18:36
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Name - moukan1972♂  

Title - To 104komoriさん



毎度です。


──これは興味深いですね、、、 どこかで見かけたら(見かけるのか⁈)一度手に取ってみます。

辛口っちゃ辛口ですが、ちょっと変わり種だと思います。造りそのものはシンプルなので、いわゆる「変態酒」とは異なりますが、香りと味の出方はなかなかにストレンジで、言うなら、Houseの12inchにおける「Dub」や「Bonus Beats」のような骨格です。いずれにせよ、歌はありません (笑) 。


──愛知県の酒って、意外にマイナーな銘柄が多くて掘り起こし甲斐がありそうですね。 最近良かったのは愛知県常滑市の「白老」 今年になって3本ほど飲みましたが、なかなかです。何年かしたら凄く良くなりそうな気配がします。

「 众」を買った「酒泉洞堀一」でも去年あたりからイチオシですよね。僕も「千本錦 生」を買おうかなと思ってた時期もあったんですが、買い逃しました (笑) 。愛知と言えば、104komoriさん的には「長珍 新聞紙シリーズ」あたり、未飲なら是非。27BYは雄町65が良かったみたいですが、僕が飲んだ山田錦50もよかったです。


◤長珍 - 新聞紙シリーズ 純米吟醸50 無濾過生 山田錦 27BY
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-424.html


2017.04.27 Thu 01:02
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Name - 104komori  

Title - 

これは興味深いですね、、、
どこかで見かけたら(見かけるのか⁈)一度手に取ってみます。
愛知県の酒って、意外にマイナーな銘柄が多くて掘り起こし甲斐がありそうですね。
最近良かったのは愛知県常滑市の「白老」
今年になって3本ほど飲みましたが、なかなかです。何年かしたら凄く良くなりそうな気配がします。
2017.04.26 Wed 23:17
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