◤房島屋 - 純米 超辛口おりがらみ 無濾過生原酒 28BY ── dಠಠb「我が家史上最強の辛口? なんというか、着てる服は不良だけど中身は誠実で真面目な人みたい」#Dry 



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boujimaya_choukarakuchi_nama28by10.jpg 房島屋 (ぼうじまや) です。先日「みむろ杉 純米吟醸 露葉風」を薦めてくれた読者さんの〝好みドンピシャ〟ということで、最近は我々もドライな方向に舵を切りつつあるし、ちょうど未飲だったので同梱で取り寄せてみました。しかしまあ、遂にオレも商品に「超辛口」と書いてある酒に手を伸ばすようになったか (笑) 。

 最近じゃ呑む前も呑んだ後もその酒の世間における評判や位置づけを調べたりすることはなくなったけど──アテにも参考にもならないし時間の無駄だし「山廃らしい濃醇な」とかのマヌケな言説を目にすると体に障るから──、それでも酒屋の商品ページくらいはイヤでも目に入るわけで──前説のせいだよ──、それによれば、読者さんも書いてたけど、酸高男 (さん・たかお) みたいね。それは蔵元杜氏の所氏もHPの挨拶でチラっと書いているので、この銘柄のアイデンティティーの一部ではあるのだろう。どういう意味合いの「酸」なのかまでは書いてないけど、それは呑めばわかることなので事前に知る必要はないでしょう。

 スペックは「麹米:あけぼの、掛米:五百万石」の65%磨き、酵母はシールの「7」にもある通り、7号系みたいね。数値は「日本酒度:+12、酸度:2.0」なので、それなりにはゴリゴリしてそう。ちなみに「あけぼの (アケボノ、曙) は飯米 (食用米) なんだけど、普通は掛米に安いモノを使うのに、これは逆なんだね。実は今日は同時に「裏篠峯 ろくまる 雄山錦うすにごり 生酒 26BY」も開けるんだけど、すでに「ろくまる」は2年半くらい寝てるから、どういう味になってるか想像もつかない。呑めないほど劣化してると困るので、それの保険という意味もあるんだよ (笑) 。一応、期待しておこうかな。




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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【352】房島屋 -ぼうじまや- 純米 超辛口おりがらみ 無濾過生原酒 28BY <岐阜>

所酒造 合資会社:http://www.ibi.or.jp/~bojimaya/


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boujimaya_choukarakuchi_nama28by5.jpg 立ち香──ドライなラムネ (Not 三ツ矢サイダー) 。酒屋の商品ページで見かけるような「メロン」だの「マスカット」は探せないし──オレ自身がメロンもマスカットもそれほど好きじゃないという理由も大きいが (笑) ──、そこまでビビッドに香るわけでもなく、ゴワゴワ&ワシャワシャしたミネラル感の先読みに包まれながら、フルーツ換算だと青リンゴっぽさを感じるだろうか。

 食用セメダイン (なんじゃそりゃ?笑) に血塗られた赤いベリー感や垢抜けたフローラル感はなく、7号酵母的なエナメル質のキラメキやテカリはそれほどでも。香りの発散エネルギーはクワナリ穏やかだが、ウォッカ的なハーブアロマがツーンと抜けてくるあたりはミンティーな清涼感が漂う。ま、割りと品の良い辛口風情と言った感じだろうか。肝心の「酸」だけど、別にそこまでツンと鼻毛の草むらを掻き分けて突き進んでくるわけでもないかな。別に目は醒めない。

 ドライの中心で「クイクイ系」と叫びたいカナリア──まずは上澄みから。

boujimaya_choukarakuchi_nama28by6.jpg ♡☺♡「ウホッ、いいですねえ!!! あああ、<辛口>言う意味がわかる。うちで呑む酒でここまで辛いのは珍しいかも。結構振り切れたミネラル感あるんじゃない? もうちょっと温度が上がった方がいいんじゃないかな。最後は結構アルコールがカァーっと喉に突き刺さる。でも呑んじゃう。この段階ではまだクイクイは呑めない (笑)

 もはや「牛乳@お花畑」じゃなけりゃ何でもいいよ──。

 確かに辛いけど、妙にジューシイなんだよな (笑) 。ガスは微かに残ってる程度。別に果実的な酸味はない。どちらかと言うとミネラリーな渋みの中で感じる酸。紙を食うヤギが感じる酸というか、口の中にティッシュペーパーを入れながら水を飲んでるようなワシャワシャとしたザラつき。粉っぽさはないかな。「おばあちゃん家の桐箪笥」的な布っぽいアロマも特にない。甘みも感じるけどテカリはない。ミネラル強しのバランス。

boujimaya_choukarakuchi_nama28by8.jpg 喉ティンコファイヤー (退けに掛けてのアルコール的なアタック感) はどうだろう。moukan1973♀と違ってオレは男だからは耐性があるのかな──間接的な下ネタです♡──、それほど突き刺さるような喉ティンコファイヤーは感じないかな。あ、お粥、できました──三夜連続。これで1合分とはエライ経済的だな (笑) 。


boujimaya_choukarakuchi_nama28by9.jpg 変な話、ヘボキ (飛露喜) とかズコン (而今) なんかの粗悪な甘口酒の跳ね返りの方がズカズカと辛いことは多いし、むしろド頭が甘いと甘辛のバランスがハイコントラストになる分、余計に辛みがノイジーになったりするけど、 これは最初から「超辛口」を謳ってるんだから、これ呑んで「辛いぞバカヤロウ」と言うのは、ラーメン屋で「超大盛り」を頼んでおいて「量が多いぞバカヤロウ」と言うようなものだろう──つまり、これは別に許容できるし、この酒の生命線でもあるし、この辛みをどう楽しむか (楽しめるか) だとは思うけどな。オレ? まあまあかな

 思ってたより「中庸の酒」という印象。バランス型というか、特に飛び出てる要素はないというか。確かに「超辛口」かもしれないけど、それでもコンビニで売ってるSuntoryのウォッカや大五郎 (甲類焼酎) よりは遥かに甘いからね (笑) 。イマドキのドッカンファイヤーな甘くて香る酒に比べりゃ随分とハードボイルドに男臭い酒だけど、むしろオレには品良く感じるかな。面白くはないけど、きっとそういうモノを目指してる酒でもないだろうし、「あべピンク」でも書いたけど、これはこれっていうか。同じ「辛口商品」ということであれば、やっぱ「米鶴 辛口純米 超しぼりたて生 28BY」なんかの方がハイカラでオサレなのでオレの好みには合う。

 ♡☺♡「ちょっと温度が上がると甘いの出てきた。クイクイ系キター!」──これをクイクイやってると撃沈するぞ (笑) 。


boujimaya_choukarakuchi_nama28by7.jpg 撹拌して──。

 甘みがお隠れに──上澄みの方が明らかにいいな。結構ドスンと渋くなる。軋むまではいかないけど、お粥ナイトの我々には少しストロングな酒質かもしれない。つうか、moukan1973♀が横でムセてます (笑) 。

 ♡☺♡「上澄みの方が全然イイ! ゲホっ。うわっ、ゲホっ、なんか急に渋くなった、ゲホッ

 上澄みはオマケで (ドライ鬼女moukan1973♀に免じて) ☆4、撹拌後は☆3.5みたいな感じかね。コメ欄でもレスしましたが、これを薦めてくれた読者さんには「酉与右衛門 純米 直汲み 亀の尾60 無濾過生原酒」をオススメ返しさせていただきます。まだ1本しか呑んでないし、28BYの出来栄えは確認してませんが、直汲みシリーズはたぶん夏過ぎまで売り切れずに残ってるので、ひやおろしシーズンに味乗りしたモノを呑むのがいいと思います。

 本当は「長陽福娘 限定直汲み 純米辛口」がイイんですが、今季の山田錦は期待できません。だったら「雄町50」が良い出来です。

 は2日目を呑んで──残り少ないけど、moukan1973♀の意見も聴いてから決めます。オレとしては☆3.5ですかね──「おりがらみ商品」で「おりがらみ状態」がイマイチというのは、少し心許ない。





── 2日目。


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boujimaya_choukarakuchi_nama28by12.jpg 立ち香──少し土煙のようなミネラル感もあるけど、モチっとした粘り気のある甘さも奥から伸びてくる。特にフルーツ香もないし、輝けるタイプの酸もない。ますます中庸な落ち着きを得てるような気がするけど、さて。

 上澄みから始めて、途中から残りを撹拌させます──

 昨日より全然甘い。スゲえミネラリーで少し口の中がワイルドにゴワつくけど、今日はピーンと張り詰めた一本線としての「酸」を感じる。「山廃」ならプレスが効いてもっと軽やかでキラキラするんだけど、「房島屋」って速醸だけだっけ?──HPの「商品一覧」に「山廃」や「生酛」は見当たらない。

boujimaya_choukarakuchi_nama28by13.jpg なんというか、着てる服は不良だけど中身は誠実で真面目な人みたい──いわゆるギャップ系ヤンキーというか (笑) 。ゴワゴワとミネラリーでズバっと辛いけど、それでもディテールはキッチリしてるというか、ある意味とっても真面目な酒です。正直、オレには魅力的な酒には思えないけど、好きな人の気持ちは理解できる──実際、オレですら28BY流儀な──「而今 酒未来」や「鍋島 Blossoms Moon」などの──「牛乳花畑酒」よりは全然マシだと思える。moukan1973♀なんか、最近ではオレよりも急進的なドライ派だから、初日の上澄みにハっとしてたしな (笑) 。

 オリを絡めて──。

 重いなあ・・・。昨日よりは甘みも伸びてるから飲みやすいけど、別に好きではないな。やっぱ上澄みの方が旨い。昨日は「moukan1973♀の意見も聴いてから決める」と書いたけど、これは聴くまでもない。☆3.5です。



 最後にカルピス割り──。
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 すんません、昨日も含めて今が一番旨いです (笑) 。ビターな大人のミネラル満載カルピス。ハーブアロマな含み香と、ザラザラしたテクスチャーがシックです。そして不思議なことに、こうしてカルピスと水と氷で割るとレモンの一滴としての酸がちゃんと出てきます。ギュっとした力強い凝縮感をすごく感じる。旨い・・・。今まで飲んできた数々のカルピスの中で一番旨いかもしれない (笑) 。

 ひとまず「房島屋」は普通の純吟あたりをリピートして、今後の購買計画を見極めたいと思います。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 房島屋

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 104komoriさん



毎度です。

僕の呑んだロットは「29.2」でしたが、おかわり分 (バックオーダー分) なのかタンク違いなのかは分かりません。ただ、果実的な酸は出てなかったので、苦みの意味合いにも「グレープフルーツ」はありませんでしたね。


──房島屋の純吟だと、今出てる兎心(ところ)Blackなんか良いかもしれません。

最近ドロップされましたよね。ちょっと気になってました。どのみち「房島屋」はまた買うと思います。今回は少し振り切れたスペックでしたが、もう少し分かりやすい酸っぱさに出会いたい感じです──そういう酒があるかは分かりませんが。


──あと、この蔵は速醸のみですね。房島屋の生酛なんて興味深いです。

いいと思いますね。五味がキレイに整理整頓されて、酸の輝きも増すんじゃないでしょうか。

また何かオトナ向けのWell-Madeな28BYがありましたら気軽にタレコミください。今回はバシっとハマりはしませんでしたが、辛口酒への理解を深める良い機会を得られたので、☆の数以上の満足感はありました。


2017.04.21 Fri 01:48
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Name - 104komori  

Title - 

こんばんは、そのドンピシャの読者でございます(笑)
おりを絡めたときの渋み、自分が今季飲んだもの(28年11月)ではあまり感じませんでした。
どちらかというとグレープフルーツのような苦みを感じました。
今年になって買った純米中取り(29年2月)はかなり渋い感じだったので、
もしかするとタンクによってかなりバラツキがあるのかも。
房島屋の純吟だと、今出てる兎心(ところ)Blackなんか良いかもしれません。
五百万石と、たまに山田錦でも出ることもあるようです。
あと、この蔵は速醸のみですね。房島屋の生酛なんて興味深いです。
2017.04.20 Thu 23:05
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