もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 その吟醸、720mlが840円ナリ。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤居谷里 - 之吟別誂 山廃純米吟醸 ばくだん 生原酒 28BY ── dಠಠb「スナニュウ、2日目にはプレス感もしっかり、ひとまず七田と木戸泉の借りは返した」#Shuwa-Shuwa, Nigori 



検索ワード:



iyari_bakudan28by3.jpg 福島同様、気づくと買ってる長野の地酒「北安大國」の山廃ライン「居谷里 (いやり) 」です。これは肩ラベルに「ばくだん」と書かれた「活性ニゴリ・ヴァージョン」で、之吟オリジナルのようだけど──お願いして別で採ってもらったらしいが──、マスターは頑なに「別にそういうんじゃない」と言っていた。そこは彼なりの美学──いちいちオリジナルがらないという節度──があるのだろう。というわけDE、商品名の「之吟別誂」というのは、オレが勝手に付けたものです。




 



iyari_bakudan28by1.jpg 「ニゴリ」ジャンルは新酒時期にちょいちょい買うんだけど、オレの嗜好の問題なのか、どれも「別に・・・」という印象しか持ち得ないわけだが、去年の「萩の鶴 別撰」の上澄みが最高すぎたゆえの「囚われ」であることは特に否定はしない。

「山廃のニゴリ」と言うとすぐに思い出すのは「花巴 Splash」だが、これもあまり味のしない凡酒であった。なんというか、この手のジャンルに求める理想は別に高くなくて、言うなら「最高のカルピスソーダ」を提供してくれりゃ、それでいいし、できれば上澄みにキラキラしたフルーティネスがシュワシュワと弾けてさえいれば特に文句はない──どころか、いつでも☆5以上を付ける準備はできている




iyari_bakudan28by2.jpg


 ▲いつもカメラ目線のフォトジェニックな之吟犬ロビン。 (facebookの2016年11月2日の記事より)


iyari_bakudan28by4.jpg
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【341】居谷里 -いやり- 之吟別誂 山廃純米吟醸 ばくだん 生原酒 28BY <長野>

北安醸造 株式会社:http://daikoku.wpblog.jp


Moukan's tag:




 開栓は余裕。特に瓶底から泡がブクブクと上がってくることもなかったし、上澄みハントも可能でした──ただし、数分後に時間差でアフターショックが来て、またもやボーっと眺めていたらオート撹拌状態に (笑) 。



iyari_bakudan28by5.jpg
 ▲やっぱ上澄みハントできなきゃねー。



iyari_bakudan28by6.jpg 立ち香──素直な乳──つまりスナニュウ。数値 (日本酒度:−15、酸度:2.5) ほど極端に甘酸が拮抗するニュアンスはなく、どちらかというと和菓子のような甘さも感じる。パキーンとした酸のブライトネスはなくて、むしろ和み系の甘みが立ってるというか。スリムBodyの先読みあり。ちなみに右の写真の豚足は「西荻窪 珍味亭」でテイクアウト。

 台所の中心でドライを叫んだカナリア──。

 ♡☺♡「程よいドライ感で美味しい。特段の注文はない


iyari_bakudan28by8.jpg ややペタンコな甘みの隙間からホロ苦さもフワっと抜けるけど全然イヤじゃない。まあまあかな。この段階で「山廃属性」を露骨に感じることもないけど、このスリムな味幅の中で表現される甘みには、速醸のような、オラオラと全面に躍り出る人懐こさとは異なる舌との距離感があって、そこは程良い次元階層に収まってるとは言えるかもしれない──イイ意味でスリムで軽い。

 実は之吟でニゴリじゃない「通常ヴァージョン」を試飲したんだけど、そっちの方がキャッチーに甘かったんだよな。むしろニゴリの方がドライだわ。ともあれ、ま、ちゃんと味がするよね。「七田 おりがらみ生 28BY」なんかより遙かに旨いです──つうか味がする。もちろん「木戸泉 にごり 別誂 山田錦 28BY」なんつう生ゴミとは比較にもならない──実際に捨てたから本当に「生ゴミ」なんだけど。ま、この手のジャンルとしてはサクっとMAX評価で☆4かなみたいな。ひとまず呑めることに安心──っていう。




 プカプカ浮いてるコレは一体・・・。
iyari_bakudan28by9.jpg
 ▲オリっつうか、ご飯 (笑) ?──特に米の味 (炊いたご飯の味) はしない。ちなみに我々は「正しく」箸を持てます。



 ♡☺♡「そんなキツイ乳でもない。キリっとドライ。甘みは退けにかけてほんのり。旨すぎない感じがいいね。この手の酒は甘すぎるヤツが多いけど、アタシはこれくらいでいいや」──女であるアンタが「キツイ乳」言うなや (笑) 。あ、「ちち」ではなく「にゅう」ね。ゴメンゴメン。

 ガスは活きのイイ時の「風の森」に僅かに劣る感じなので、もうちょいあってもいいかな。ビターチョコのようなバランスの甘さなので、食中もイケる。撹拌してヌタっとモタっとすることもなく呑めるのは、山廃造りだからなのか。

 西川きよしのように目ん玉が飛び出ることはないけれど、キッチリちゃんと呑める良酒。☆4ですね





── 2日目。


iyari_bakudan28by10.jpg
 ▲まずは上澄みを軽く確認。



iyari_bakudan28by11.jpg 立ち香──トロピカルな香りもほんのり。そこまで露骨じゃないけど、黄桃のような甘みも感じる。あとは麹由来のツンとした酸も。ジュースとしての乳酸はそこまで感じないかなあ。

 上澄みを軽く──。

 昨日より濃醇でジューシイだな (笑) 。今日は酸によるプレスをしっかり感じる。広がった旨みがキュっと酸のコアに向かってクランチする流れ。キレというよりは、逆再生的な流れだよね。 投げたボールが放物線を描いて離れた先に落ちていくというよりは、真上に投げたボールが自分のところに戻ってくるような流れというか。やはり、オレは速醸とは異なる味曲線や立体構造を感じるな。


iyari_bakudan28by12.jpg 撹拌して──。

 ♡☺♡「なんか変わらず旨い。バランスがいい。これは満足です。美味しい

 昨日よりカルピス感と甘みが増したな。苦みもそれなりにあるけど、たとえば「七田」なんかに比べるとヌタっとしないんだよな。そこは山廃的な酸による、中心に向かって五味が収縮していくプレス感が効いてるんだとは思う。〝レモンの一滴〟まで力強いわけじゃないけど、それでも「はじめに、酸ありき」の酒だとは思う。まあ、ここの酒は速醸でも「酸、足りてる」から、速醸か非速醸かの違いというより、造り手の意識の問題もあるだろうけど。

iyari_bakudan28by13.jpg ☆4ですね。ニゴリというジャンルには最低でもこのくらいの水準は実現してほしい。この「ばくだん」は番外篇なので簡単には買えないけど、なかなかイイですよ。酸による収縮感 (凝縮感) もあるしね。ただ、少し糠臭さはあるので、モダンで洗練されたニゴリとは言えないかな──ま、そこが地酒的な愛らしさではあるのだけれど。

 ひとまず我が家的には「七田」と「木戸泉」の借りは返したかなという感じ。同じ☆4の「仙禽 雪だるま 28BY」とどっちが好きかという話だけど、まあ我々的には「居谷里」だろうね。ピンと張り詰めた芯のある「居谷里」の方が食中でも輝くことだけは確か。それでも28BYの「而今にごり」程度なら「仙禽 雪だるま 28BY」の方が幸せれになれる人、多いと思うけどな。「甘なら仙禽、酸なら居谷里」──そういうことにしとくわ。


moukan1972♂moukan1973






居谷里 日本酒 北安大國 生酛 山廃

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To アイオライトさん、2日目のカレーさん



アイオライトさん


毎度です。


──居谷里は外さないですよね~。 昨日花見があって偶然ながら僕も居谷里を飲みました。山廃純米火入れ原酒70 27BY(緑ラベル)を持参したんですが、日本酒に慣れてない人たちは黙っちゃいましたよ、旨すぎで(笑)

まーた渋い酒を持っていくこと (笑) 。でも、花見のような屋外仕様は常温対応可能な火入れ純米は鉄則ですね。流石です。居谷里は初めてですが、今回は少し番外篇的な酒だったので、次は普通の液性の酒を買うつもりです。


──酸はそこまで明確に感じないですが、全体のバランスをとる舵取り役として確かに機能してます。極小レベルですが終盤に熟味が感じられ、それがこの酒の奥深さにつながっています。非常によくまとまったいい酒でした。

北安大國も一部で「甘い酒」とか言われてますが、僕はそう思いませんね。むしろ「寄り添う酸」が甘みを引き立ててる酒だと思います。いずれにせよ、酸の使い手としては上級クラスの蔵だと思います。


──ちなみにこの蔵は北安大國のどぶろくを出してるんですが、まだ飲んだことないので非常に気になってます。

そういや全ての銘柄で濁酒ジャンルは買ったことないです。なんとなく呑まず嫌いですが、いつかは買わないとですね。


────────────────────────────

2日目のカレーさん


毎度です。


──写真の真ん中! 私もそれを頂きました。モウカンさんが、どのような感想なのかが、とても楽しみです。

あ、まぎらわしくてスイマセン。これは「居谷里ばくだん」を買った之吟という酒屋のfacebookページを埋め込んだモノで、僕が飲んだ (買った) 酒ではありません (笑) 。


──しかしその星明りも、11月のそれとは似て非なるものでした。私個人的には「星明り」より「11月杜氏選抜」方が私の好みです。割と私はこの米が好きな感じです。

実は「まんさくの花」は未飲なんですよ。近所のあちこちで買えますし、実は地酒屋でもなんでもない普通の酒屋で、なぜか「まんさくの花」だけシレっと扱ってる店が自転車で4〜5分のところにあるので、覗いてみます。


──健康診断が終わり、今年も肝機能の数字が悪いなら2次検査をかなりお勧めしますと言われた2日目のカレーからでした。

ちょぅと気をつけて下さいよ!
まあ、僕も人のこと言えませんが、幸い、際限なく飲めるわけでもないので、歯止めは掛けられます。ていうか、日本酒って、一定以上酔うとそれ以上は飲む気にならないんですよね。ビールなんかだと、どこでやめていいか分からないんですけど。
2017.04.06 Thu 23:16
Edit | Reply |  

Name - 2日目のカレー  

Title - 写真の真ん中!

いつも楽しく拝見させて頂いております。私もそれを頂きました。
造りは昨年の11月頃に発売された杜氏選抜の黄色のラベルに良く似た造りとなっていました。
リピートして買った記憶もまだ新しいところであります。

しかしその星明りも、11月のそれとは似て非なるものでした。私個人的には「星明り」より「11月杜氏選抜」方が私の好みです。割と私はこの米が好きな感じです。

モウカンさんが、どのような感想なのかが、とても楽しみです。

健康診断が終わり、今年も肝機能の数字が悪いなら2次検査をかなりお勧めしますと言われた2日目のカレーからでした。
2017.04.06 Thu 16:33
Edit | Reply |  

Name - アイオライト  

Title - 

どうもです。居谷里は外さないですよね~。
昨日花見があって偶然ながら僕も居谷里を飲みました。山廃純米火入れ原酒70 27BY(緑ラベル)を持参したんですが、日本酒に慣れてない人たちは黙っちゃいましたよ、旨すぎで(笑)

酸はそこまで明確に感じないですが、全体のバランスをとる舵取り役として確かに機能してます。極小レベルですが終盤に熟味が感じられ、それがこの酒の奥深さにつながっています。非常によくまとまったいい酒でした。

ちなみにこの蔵は北安大國のどぶろくを出してるんですが、まだ飲んだことないので非常に気になってます。
2017.04.06 Thu 12:40
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To あらまさん



毎度です。


──最高のカルピスソーダなら三芳菊 微発泡にごり 純米ですよ

なんかイケセイの左隅の小瓶コーナーにありそうですね。ありがとうございます。三芳菊もぼちぼちエントリーしていくので、見かけたら一緒に買ってみます。そういや「新政 天蛙 〜宇宙創成篇〜」も星屑の60mlしか飲めませんでしたが、そこそこイイ感じのカルピスソーダでしたね (笑) 。

2017.04.06 Thu 11:27
Edit | Reply |  

Name - あらま  

Title - 最高のカルピスソーダ

最高のカルピスソーダなら三芳菊 微発泡にごり 純米ですよ


http://www1.ttcn.ne.jp/kamasuya/miyosikiku.htm
ここにありますね。低アルで360mlの小瓶なので、どこかで見かけましたら是非どうぞ 笑

私が飲んだのは4年ほど前ですが、何とか賞を取ったらしく、ちょっと有名になった(?)んでしょうか。結構いろんなところで取り扱っていると思います。お気楽に飲めるお酒だと思いますよ。
2017.04.06 Thu 08:29
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To ジョジさん



ジョジさん


はじめまして、moukan1972♂です。アドバイスありがとうございます。

詳しいスペックを教えてください。純米ですか? 純吟ですか? おりがらみですか? 28BYは飲みましたか? 居谷里と同じ店で扱いがあって1年中買えるので、是非詳細をお知らせください。


2017.04.05 Wed 23:12
Edit | Reply |  

Name - ジョジ  

Title - モウカンさん

最高のカルピスソーダ なら奈良萬無濾過生原酒すですよ
2017.04.05 Wed 22:52
Edit | Reply |  

Add your comment