◤裏篠峯 - ろくまる 八反うすにごり 生酒 27BY ── ♡☺♡「上澄みはドライにシャキシャキ、おりがらみは甘さ引き立つチャーミングな酸が心地良いです」#Fresh, Nigori, Shuwa-Shuwa 


╰ 【001-074】の記事はfacebook時代のモノを加筆/再構成 (一部キャラ変) して書かれたものです。


 今までいろんな酒蔵のいろんな銘柄の日本酒を飲んできましたが、我が家で最も登場回数の多い銘柄──それが奈良の篠峯であります。生酒特有の活きのいいシュワシュワに、上品な果実味とキラめく酸が舌の上で弾ける銘酒です。去年飲んだ純大雄町も超美味しかったです。

 杜氏の堺哲也さんは北海道生まれ北海道育ちで、元々は山梨のグレイスワインで4年ほどサラリーマンとしてワイン醸造の仕事をしていた方ですが、縁あって千代酒造の社長の娘さんと結婚し、いわゆる〝マスオさん状態〟で蔵入りしたという少し変わった経歴の持ち主です。最盛期には (月桂冠の下請け蔵として) 6000石ほどあった大規模蔵の経営を抜本的に変革し、生産規模を10分の1以下に縮小、品質重視の酒造りを目指しました。そしてその成果が実り、ここ数年は都内での知名度/人気も徐々に上がってきています。我が家ではたまたま扱いのある店が家の近くに4店舗もあるので助かってます。




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 bottle size:720ml



【056】裏篠峯 -うらしのみね- ろくまる 八反うすにごり 生酒 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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 篠峯というお酒は香りに振った大仰な酒質ではありませんので、食中酒としてのポテンシャルも高く、それでいて酒単体でも分かりやすく旨いという、本当にスキのない造りが最大の魅力です。あとは何を飲んでもハズレがない! これ、すごいことです。ちなみに、篠峯に通年商品はなく、一部2回に分けて蔵出しされる商品 (純吟雄町凛々生/純吟八反35号生) もありますが、基本すべての商品が年一の限定品になります。

rokumaru_hattan_usunigori3.jpg 今回の〝裏篠峯ろくまる〟は、一部の特約店のみに流通する番外編で、お米違いでいろんなヴァージョンがあるんですが、共通するのは、精米歩合が60% (60=ろくまる) ということです。あとは、本流の篠峯に比べて、あえてキャッチーな酒質に設計されていて、日本酒初心者でも安心して楽しめる味わいになっていることが最大の売りです。某酒屋店主から聞いた話では、なんでも販売店から「獺祭みたいなフルーティーな酒を造ってくれ」と頼まれたことが裏篠峯誕生のキッカケみたいです。ま、香りも味も獺祭とは全く異なりますけどね (笑) 。

 立ち香は穏やか。ほんのり青リンゴ様の爽やかさも感じますが、冷たいままだと派手には香りません。上質にフルーティーな丁度いい塩梅です。八反系のハーブアロマなニュアンスも若干あるかな。

 まずは上澄みから。

 割としっかりシュワシュワ。スパークリングとまでは行きませんが、心地良い微炭酸が舌の上で軽快に踊ります。

 はいキマしたよ。

 旨いッッッッッッッッ──。

 冷たいままだと、キリっとドライで、シャキシャキな味わいです。甘酸はさほど主張せず、旨みの粒も丁度いい塩梅です。これ、ガブガブ飲んじゃいますね。アフターに若干の渋みもありますが、全くのノーストレス。むしろ次の一杯を矢継ぎ早に要求するキレの良さにつながる渋みです。上澄みだけの比較だと、わたしたちが最近飲んだ中では而今/にごりに一番近いかな。而今の方がクリスタルにカッチリしてますけどね。萩の鶴/別撰は上澄みだけでも十分に甘かったので少し違います。

 ゴクゴク、ガブガブ──ふぅ〜、日本酒であることを忘れてしまいます。

 おかわりはオリを絡めて。

 甘ぁぁぁぁぁぁ〜いッ──。

 上澄みのドライなテイストとは対照的に、こちらは乳酸飲料的な甘さが増して、よりキャッチーな味わいです。甘さとのバランスで、酸の出方がチャーミングになりましたね。あ、こっちの方がジューシーで分かりやすく美味しいです。

 やっぱ篠峯は旨いっすね〜。バランス最高!

 ま、黙って飲んどけよっつうお酒ですね。篠峯は旨すぎるにもかかわらず、まだまだ全然ブレイクしていないので、ネットでも実店舗でも、好き放題に買いたい放題です。オススメです。




── 2日目。


 あれ? 甘みが増すと思いきや、昨日より苦いです。食事と合わせると気になりませんけど。初日の方が美味しかったかなー。時間ごとに味がどう変化するか、これを完璧に予想することは不可能です。とはいえ、4合瓶の生酒を1日で飲み切ることは、それでもオススメしません。味わいの変化を楽しむのも日本酒ならではのイベントですので。

 なので、720mlを1日で飲んでしまうような酒豪の人は、違うお酒を2本買って、半分ずつ飲み比べして下さい。それが正しい飲み方です。


moukan1973




📖 参照記事

【つーたんの“一期一会”】「篠峯」醸造元 千代酒造 堺哲也氏を迎えて (2007/10/8)


篠峯

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