◤長珍 - 新聞紙シリーズ 純米吟醸 生生熟成5055 無濾過・本生 27BY ── dಠಠb「いろいろ世話の焼ける酒なので、はじめて買う<長珍>としてこれは薦めないけれど」 



※こちらの記事は『第2回・味クラーヴェ大会』から個別にセパレイト&加筆したものになります。

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 毎度アクセスありがとうございます。

 長珍 (ちょうちん) の新聞紙シリーズです。いろんなスペックがありますが、共通するのは「無濾過原酒」の点かな──新聞紙の加水スペックって存在しないよね?

 去年は油断してたら「雄町65」を買い逃したので──読者さんによると超旨かったらしい──、これは必ず買うとして、「純米吟醸50 無濾過生 山田錦」には☆5を付けてます。今回は通称「5055」と呼ばれる生熟成ヴァージョン。−5℃の氷温タンク内で寝かせて味を乗せ、それを1本ずつ──おそらく写真の男の奥様がブツクサ言いながら (笑) ──直汲みしてます。一緒にチャリで行ったマチダヤで客人が買ったものを半分いただきました。

 つうかさあ、この段階で、すでに相当酔っ払ってたんだけど、客人の「飲みましょう!」の圧が凄くてさ (笑) 。moukan1973♀はリタイヤしたので、二人でダラダラ呑んだけど、あんま覚えてない。酒の話じゃなくて、なんか込み入った話──でもないか──をデカい声でワーワー喋ってた記憶がなんとなく。パっと時計を見たら深夜0時を回っててビックリしたけど (笑) 。




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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【301】長珍 -ちょうちん- 新聞紙シリーズ 純米吟醸 生生熟成5055 無濾過・本生 27BY <愛知>

長珍酒造:https://www.facebook.com/長珍酒造株式会社


Moukan's tag:



chouchin5055_27by2.jpg 「味クラーヴェ」前に、軽く客人をチャリでマチダヤに御案内。「長陽福娘 純吟 山田錦55 生熟」の最新版なんかも入荷してたんだけど、気を遣って──なのか?──オレが未飲の長珍を買った──☆5の山田錦50を薦めたのだけれど。

 そして後日感想を教えてもらう予定のはずが、夜が深まり始めると「長珍、飲みませんか?」という話になり、すでにベロベロ一歩手前まで酔っていたので、「じゃあ、先に洗い物をして酔いを醒まします」とか言って、しばし小休止──時刻は確か22時を回っていた──ここでmoukan1973♀はリヴィングにゴロン&熟睡──、すっかり忘れてるかと思いきや、意外にシツコク「長珍開けましょう!」と目を見開いて顔を近づけてくる──それで開けました (笑) 。彼は長陽福娘の空き瓶に4合をキッチリ詰め、残りは我々にくれた (謝謝) 。

 立ち香──スゲえミルキー。これが生熟の威力か。「長珍」らしいビシバシな酸は鳴りを潜め、とても柔和な旨口の先読みがある。「掛米:八反錦」なので、やや草っぽいアロマもあるが、これは個人的に好物の部類。

 dಠಠb「甘辛いっすね!」──すでに臨界地点を彷徨い始めてる。
 客人「確かに甘辛いですね」──なぜか敬語 (笑) 。

chouchin5055_27by3.jpg 通常の新聞紙のような「果実寄りの酸っぱみ」はないものの、それでもハッキリと分かる、酸、足りてます感。嚥下の最終段階では「日本酒度:+8」の本領発揮で鼻から抜ける揮発性のアルコール感もあるけれど、この後、チロック (チロリに氷をポチャん) で呑んだら幾分和らいだ。

 軽くレンジ燗もやったんだけど、酸が最前列にビシっと直立不動。生酒燗特有のギザギザした旨みのテクスチャーを従えて、全体としてはまろやかな旨口ラインを形成。まだまだ眠りからは完全に醒めておらず、所々ギスギスした刺々しさもあるけれど、上手くいさめながら呑めばポテンシャルは発揮されるでしょう。ここから2ヶ月くらいJO放置 (じょうおんほうち) ──からのお燗が最高のような気もするが、はてどうしたものか。




── 2日目。



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 立ち香──今日もミルキー。まろやかな柔らかい甘みの先読みがある。

 ♡☺♡「クールな漢酒だね。酸、結構、足りてる」──彼女は日曜にはじめて口にする。土曜はその時間、リビングで寝てたし。

長珍」としては随分とまろやかで甘辛いタッチ。酸は足りてるけど、果実味は構成してなくて、ホロ苦ミルキーな流れの中でビシっとした凝縮感を与える役割としての酸。退けに掛けてはそれ相当の渋み、辛みがある。

 2日目はお燗もやったけど、初日より遥かにミルキーで、牛乳が苦手なmoukan1973♀は飲みにくそうだった (笑) 。ただ、そこまで「燗上がり」する酒ではないかな。ちょっと辛いんだよな。お燗にするなら割り水してALC.15くらいまで下げて「ぬる燗」だろうね。「熱燗」はアルコールがキツいし、「燗冷まし」は少し酸っぱくなるしで、これは達人につけてもらわないとベストな温度帯にはリーチできない難しさがある。




── 3日目。


 ようやく柔らかさを感じれるようになってきた。写真にある通り、一部を300mlの小瓶で常温放置してみるけど、これは期待できそう。1ヶ月半〜2ヶ月ほど放置したら呑んでみよう。

 最後はシッカリ辛いけど、入りのまろやかな立ち上がりは滑らかで気持ちいい。ホロ苦い滑走は火入れの特純なんかにも感じる銘柄属性なので、ちょうどこの新聞紙は中間ゾーン的な味わいなのかな。ただし、この導入部の甘みにはすぐに慣れる──つまり、次第に感じにくくなる。

 もうちょい分かりやすい旨口感は欲しいかなー。☆3.5ですね。これだったら出来の良い「特純」を最初からお燗で飲んだ方が幸せになれる。新聞紙らしさがもう一つ出てない気がするかな。常温でダラダラ呑むにはALC.度数も高いしな。いろいろ世話の焼ける酒なので、はじめて買う「長珍」としてこれは薦めないけれど、肝臓に自信のある「旨辛派」の人はチャレンジしてみてもいいと思う。

 最終的に「木戸泉 白玉香」が☆4でこれを抜いたので、『第2回・味クラーヴェ大会』内の順位を訂正しておきます。「長陽福娘」と「亀甲花菱」は☆の数では並んでるけど、やはり、味以外で得られるモノは「長陽福娘」の方が遥かに大きいので、これの1位は揺るがない。なんなら☆5でもいいくらい。


moukan1972♂





 空き瓶調査隊
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 実は一番甘やか。ミルキーな膨らみの中に、まるで白桃のような甘みが秘めやかに潜んでる。実際には一番辛いけどな (笑) 。



日本酒 長珍

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - 


毎度です。

「天乃屋 古代米煎餅」の件は早くも2017年最大の「滝汗祭り」で夫婦共々大いに笑かして頂きました (笑) 。


──ところで、何で敢えて5055という名をつけたのか? 僕は ヴァン・ヘイレンの5150 オマージュ?と勝手に妄想。蔵元はハードロック好き??

大いにあると思います。
桑山専務はkappaさんと同世代 (僕より少し上) だと思いますし、性格的にもRock愛は強そうです。ちなみに僕は、ご存知の通り、ヴァン・ヘイレンと聞いてすぐに思い出すのは、マイケル・ジャクソンの「Beat It」ですけどね (笑) 。

https://youtu.be/oRdxUFDoQe0
https://youtu.be/ShV2Hu8veoE


──開栓したての頃は、バキバキの酸と辛みで形成された綺麗な二等辺三角形のツリーに対し、色味や形がバラバラのオーナメントが、鈍臭さとじゃじゃ馬感を醸していたように思いますが、JO放置でオーナメントが整ってきましたYO‼️

そうですか。
バキバキの漢酒な一方、ミルキーな女体要素もあるので、そこが膨らんでくると飲みやすくなりますよね。僕は最低「2ヶ月放置」で「お燗対応」まで持っていきたい感じです。


──含んでから広がる熟成酒ならではのパワフルな穀物の旨味成分をキレイに打ち消すには、これくらいの辛みは必要だなと感じています。

まあ、そのまま旨味がブチャけてしまうと、そこらの凡庸な旨口酒になってしまいますからね。ただ、新聞紙としては、熟れた果実味というか、水分たっぷりのジューシイ感が少し足りてない方向性ではありますね。やはり、雄町65あたりは一緒に飲んでいきたいところではあります。


──この酒、ストラクチャがしっかりとしているので、グレード化けすると思う次第です。 徳次郎ほどではありませんが、こいつにもトースト香を感じるのですが、moukanさんのストックは如何でしょうか?

僕が再飲するのは4月以降ですかね。あれだけの辛みと酸があればこのくらいは余裕でしょう。その前に「長陽福娘 山廃純米」のスペシャル放置酒があるので、それを先に呑むと思います。これは相当にイケてそうです (笑) 。


2017.02.25 Sat 04:03
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Name - kappa1970♂  

Title - オマージュ?

moukanさん

こんばんは。
長珍!
新聞紙に包まれている体が愛らしいですよね。
視覚的な魅惑はゼロ。味勝負という潔さが気に入りました。

ところで、何で敢えて5055という名をつけたのか?
僕は
ヴァン・ヘイレンの5150 オマージュ?と勝手に妄想。蔵元はハードロック好き??
https://www.youtube.com/watch?v=NIZIKurjJAo&sns=em
(僕は、デイヴリーロスじゃないヴァン・ヘイレンは好きじゃないですけどね)

閑話休題
開栓してから、JO放置していた5055をリーデルではなく、小さめのグラスでガーッと飲んでいます。
moukanさんのクリスマスツリー理論を援用すれば、開栓したての頃は、バキバキの酸と辛みで形成された綺麗な二等辺三角形のツリーに対し、色味や形がバラバラのオーナメントが、鈍臭さとじゃじゃ馬感を醸していたように思いますが、JO放置でオーナメントが整ってきましたYO‼️

相変わらず、咳き込みそうな酸と、嚥下の際の辛みは健在。特に引けの辛みが邪魔だなぁと当初は思っていたのですが、含んでから広がる熟成酒ならではのパワフルな穀物の旨味成分をキレイに打ち消すには、これくらいの辛みは必要だなと感じています。

この酒、ストラクチャがしっかりとしているので、グレード化けすると思う次第です。

徳次郎ほどではありませんが、こいつにもトースト香を感じるのですが、moukanさんのストックは如何でしょうか?
2017.02.25 Sat 00:24
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