◤亀甲花菱 - 純米大吟醸 無調整原酒 本生 26BY ── dಠಠb「たかちよ黒がスーパーサイヤ人になるとコレになります」#Fruity, Well-Cured 



※こちらの記事は『第2回・味クラーヴェ大会』から個別にセパレイト&加筆したものになります。

agclave_2017_2_10a.jpg



 毎度アクセスありがとうございます。


hanabishi_jundai_nama26by4.jpg 客人の家の近くの酒屋にたまたま「亀甲花菱」の扱いがあったようで、オレが好きそうであることを気遣ってお土産に買ってきてくれました。ありがとうございます。自分でも呑みたいと言うので、熱湯消毒した720mlの空き瓶に入れて分け合いました。DE、すでに3本の味クラーヴェが終わり、ぼちぼちイイ感じに酔って来たところで、客人が「篠峯は別の日にじっくり呑んでください。それより亀甲花菱を開けませんか?」と言うので、それで集合写真とは違う流れになった。

 肩ラベルに「2015年醸造」と書いてあるけど、裏ラベルには「上槽年月日:平成27年2月28日」とあるので、26BYです。しかも長陽福娘の「630kg仕込み」でも少量と言われるのに、こちらは更に少ない「600kg仕込み」です。実はこの酒、オレが勢い余って☆7を付けた「純米大吟醸 甕口直汲み 無濾過生原酒 赤ラベル」の通常ヴァージョンという理解でいいんだと思う。スペックも同じ「麹米:山田錦40、掛米:美山錦50」です。




hanabishi_jundai_nama26by1.jpg
 ▲フォントが少し怖いフォルムの、いわゆる一つの「ホラーラベル」ですが、これはオレ由来の俗称なので、酒屋で使っても全く通じません。間違っても「ホラーラベル、ありますか?」などと訊かないように。特に武蔵境の酒屋でそれをやると確実に面倒なことになります。



 ▲こちらが「甕口直汲み」ヴァージョンのホラー全開ラベル。


agclave_2017_2_10d.jpg
 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【300】亀甲花菱 -きっこうはなびし- 純米大吟醸 無調整原酒 本生 26BY <埼玉>

清水酒造:http://www.saisake.com/saisake15


Moukan's tag:




hanabishi_jundai_nama26by2.jpg 立ち香──クリスタルなトロピカル感。マンゴー、黄桃、パイナップル。スゲえ。「純吟 雄町」も同系統のイエロー果実なフレイヴァーだったけど、流石は純大、その透明度が桁違い。そして、「これ、マジで26BYの2年モノか?」というくらい、まるで香りの中に全く熟味を探せないんだけど。

 酸、足りてるねえ〜。

 含むとハッキリと熟味があります。ややスモーキーなチョコ風味。味幅はスリムかつクリスタルで、ド頭のトロピカルタイムの退けは思ったよりも素早く、美しい酸の滑走路をしなやかに駆け抜け、着地と同時に吹き上げる噴煙に2年モノの枯れたアースカラーがフワリと宿る。

亀甲花菱」に関しては「実は27BYは例外的に美酒路線だったのでは・・・?」という疑惑があったのだけれど、むしろ「純米吟醸 生原酒 無濾過中取り 美山錦 26BY」の方が突発的かつ例外的に甘旨ナイスバディだったことがこれで判明した。

 ま、それでもオレは好きですね、亀甲花菱。唯一無二というか、これじゃなきゃ体験できないカラーがちゃんとある。地酒的な秘境感と可憐なエレガンスとのアンヴィヴァレントな共存。清楚だけどミステリアスな美少女──実は変身した老婆だったみたいな (笑) 。




── 2&3日目。



hanabishi_jundai_nama26by3.jpg
 ▲やや二日酔いが残る中、二人で静かに後夜祭です──昨晩 (土曜) moukan1973♀は途中でリタイヤしたので元気でムカつく。以下の記事は主に3日目の内容。



hanabishi_jundai_nama26by5.jpg 立ち香──相変わらずトロピカル。マンゴー、黄桃。「純米吟醸 雄町 中取り 無濾過生原酒」より遙かに透明度が高い。やや香り過ぎな面も確かにあるが、線そのものは細いので、決してクドくはない。もしも香りに重さがあるのなら、これはクワナリ軽い部類。

 酸、足りてるねえ──。

 やっぱね、甘みの輪郭がクッキリしてるんだよ。これが「たかちよ」だとこうはいかない。つまり、こういう定理をここで示すことができる。

酸とは、甘みにクッキリとした輪郭を与えるものである」──moukan1972♂

 いいですね。ワイングラスが特にいいですねえ。これで2年熟成かあ。全然だよ。別にこの銘柄、割りとフレッシュの状態でも少しスモーキーなタッチあるしね。

 とにかくシルキーの極致。クリスタル&トロピカルな麗しの立ち香からスタートして、それを酸が美しく回収しつつ、余韻の中で2年分の思いをブツける流れ。硬めの米の旨みのコアがワンテンポ遅れてコリっと浮かび上がる音楽の、なんとエロティックなことか。

 誤解を恐れずに一つ言わせてもらえれば、たかちよ黒」がスーパーサイヤ人になるとコレになります。もちろん、あそこまで甘い酒ではないけれど、まあ、両方呑んだオレだからこそ分かることだけどな。最後の最後に現れる「米の旨みのコア」に熟味が宿る感じ。moukan1973♀は♡☺♡「ちょっと最後が辛い」なんて言うけど、そうかなあ。逆にこの少しピリっとした辛みがあるから甘さがベタ付かないと思うんだけど。

 ただ、もう少しド頭のトロピカル・タイムを楽しみたいのと、味曲線のサスティン部分 (中間部分) が純大だからなのか、少し味気なく平坦なので、余韻に至るまでの1秒間が少し退屈。そこにほんの僅かの断絶感があるので、映画丸々すべてが最初から最後まで面白いわけではないというか。もちろん、そこの中間ゾーンを「口どけ中」と前向きに捉えれば「キレイな純米大吟醸」とは言えるだろうけど、オレとしては、そこが☆5に到達できない理由。旨いし大好きだけど、飛び上がるほどのアガりっぷりも、正直ない。とはいえ、生原酒の2年モノでここまでキレイな酒質である点には、本当に驚く。


moukan1972♂





 空き瓶調査隊
agclave_2017_2_11i.jpg


 さすがにコアには熟味も探せるけど、この段階でもクリスタルなトロピカル感の発散はある。そして、まるで果実の種のような渋みも。残り香すらビーイッシュ (美酒) 。



日本酒 亀甲花菱

Comment

Add your comment