◤ゆきつばき - 純米大吟醸 しぼりたて 生原酒 28BY ── dಠಠb「個人的にリピートはないけれど、今日この瞬間にこの酒を飲めたことをオレは嬉しく思う」#Fruity, Clear 



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 ▼杜氏の飯塚泰一氏。※雑誌掲載時 (2016年3月号) は37歳。
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yukitsubaki_jundai_nama28by3.jpg 先日「恵信 (ゑいしん)」を取り寄せる時に同梱したゆきつばき (雪椿) です。全量純米蔵 (造る酒の全てが純米酒) です。新潟の酒屋だったので、なんか全然見たこともない銘柄がたくさんあったんだけど、新酒の生酒で適当なヤツが売り切れてたりして、どれも「辛口」だの「スッキリ」だのの説明ばかりでピンと来る酒がなくて、半ば無理やり選んだのがコレ──酒屋でもネットShopでも「酒選び」にはほとんど時間を掛けないし、Twitterや2chの口コミなんかも全く読まない──昔 (2年くらい前) は「鍋島スレ」に書き込んだこともあったけど (笑) 。

yukitsubaki_jundai_nama28by4.jpg 届いてから検索したら、持ってる「dancyu」に載ってたよ。普段これだけ書いておきながらこういうことを言うと奇特に思われるかもしれないけど、実は文字を読むのが苦手なので雑誌も小説もほとんど読まないんだけど──最後に熟読したのは「ナボコフ『ロリータ』若島正 訳」を10年くらい前に──でもコメント欄は口語体なので気軽に (マンガのように) 読めるから大丈夫よ (笑) !──、DE、「日本酒特集」の雑誌は見つけたら黙って買う悪い癖があって、ま、あれと同じだよ、一度も開かないくせに持ってるだけでなぜか心強い気持ちになれる参考書のような存在。

 蔵の裏手にある公園の「雪椿の花」から採取した酵母で醸したお酒みたいね。使用米は「五百万石&新潟県産米」で磨き50の生原酒。初めて手に取った銘柄なので、どんな味わいなのか全く知らないけど、ひとまず呑んでみよう。特に期待はしてないけど、今、気分は意外と楽しいですよ。




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▲かつて (20数年前) moukan1973♀も好きだったというライムスターのMUMMY-Dこと「坂間大介」氏。現在、ドラマ『カルテット』に「半田温志 (はんだあつし) 」役として出演中! 本人がブログで語ったところによると「オレが登場するとTwitterが祭りになる」とのこと (笑) 。なんか今回で御役御免な感じで、少し淋しいです。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【295】ゆきつばき 純米大吟醸 しぼりたて 生原酒 28BY <新潟>

雪椿酒造 株式会社:http://www.yukitsubaki.co.jp


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 ▲「当たり屋 - FILE:003」は2/10 (金) に更新予定!



※凄まじい攻撃を受けた直後に頂く純米大吟醸のなんと美酒たることか。


yukitsubaki_jundai_nama28by6.jpg 立ち香──予想を裏切る赤いベリー系。なんか酸っぱそうよ。それこそ「風の森」や一部の「愛山の酒」なんかにあるチェリーっぽい甘酸。遅れてリンゴの蜜のような甘みが伸びてくる。これ、良さげだなあ。MJK (マジか) 。あ、ぐんぐん伸びてくるね、濃醇な甘みが。あとは「三千櫻」なんかで感じる、光沢感のあるコク (エキス感) の先読み。

 さっそく呑んでみよう──。

 ああ、事前の予想が左斜め上の方向に逸れていく感じ (笑) 。しっかし淡いなー。「三千櫻」かと思ったら「百梅」だった感じ──もしくは「七田 愛山」かと思ったら「三田アナ 熱愛」だった感じ。悪くはないけど、都会のうるさ型を唸らせるような酒ではない。日々「全国選手権」状態だからね、うちの冷蔵庫。


yukitsubaki_jundai_nama28by7.jpg 香りに比して、酸、足りてません。だけど、食中は思いの外いいですよ。

 この少し赤紫なカラーが纏いレベルで酒に艶を与えていて、「美しい水」ライクな心地良いテクスチャーを従えて、まるで耳元で「ワっ♡」と小声で囁く可憐な少女のような、恥じらい気味で、奥ゆかしさのある小粒なジューシイさ。退けに掛けてのキレ上がりの中で現れる辛みは〝いかにも新潟スタイル〟だけど、コアに優しい米の旨みがあるので、意外に杯が進むという。こういう酒は普段あまり呑まないから逆に新鮮だなあ (笑) 。酒そのものには余り意識が向かわないのに、食中については、なぜかこの酒を求める自分がいる。

 あれですね、これはオレが言うところの「旅酒」です──滅多に旅行をしないオレが言うのも変な話だが。 (※「旅酒」・・・旅先で出てきたら風情割り増しで実力を120%発揮する酒。)

 リーデルで──。

yukitsubaki_jundai_nama28by8.jpg ちょっと「すもも」みたいなサワーなピーチ感。うん、好みの問題は脇に置いといて、この酒としてはやりたいことやりきってると思う。「淡麗旨口」というかさ。こりゃ、ポリシーに従って☆4を与えざるを得ないよ。個人的にリピートはないけれど、今日この瞬間にこの酒を飲めたことをオレは嬉しく思う。「同梱」という無理矢理な攻めっ気がなければ絶対に買わないし、こうした小さくも印象深い感慨は、おそらく、まるめち氏なんかが出張先で地元のマイナー酒を買って意外な出会いにグっと来る感触に似てるんじゃないかと思う。現代的交通インフラ&配送システム&ネットがあれば、自宅に居ながら全国を旅できるんだなあ──見てるか、子供の頃のオレ! これが21世紀だぞ!

 モダンさ、ケレン味、都会的なエレガンス──そういうのとは無縁の酒だけど、これはこれという気がしてきた。リーデルだと旨みに張りが出てくる。少しザラつきのあるテクスチャーの中に苦みも感じるけど、軟水酒なので、このくらいのアクセントは有り。

 やっぱ食中はイイね。それぞれの五味が潜らない。キュっと一杯的なオールドスクール感もありつつ、羽織ってるショールは少しだけモダンみたいな。グイ呑みの方が「酸、割り増し」で、リーデルの方が「旨み、割り増し」な感じ。どっちもそれぞれだけど、すでにそこそこ満腹の階段を上り始めてる今のオレには、グイ呑みの方が良くなってきた。

yukitsubaki_jundai_nama28by9.jpg これ、あまり熟成には向かない酒質だと思う。たぶん、春頃には「人懐こいチョコ」になってるだろうね。呑むなら今がベストでしょう。

 最後のおかわり──。

 香りは相変わらずモダンな甘酸っぱいニュアンス。おっ、ややネリネリと味が出てきたな (笑) 。味曲線の前半に情報が密集する感じで、中盤以降は軟水的な滑走路をスルスル〜と走り抜けて、タイヤが地面に触れた時に少しだけジャンプする飛行機のように、最後だけズカっと辛みを伴ってキレ上がる感じね。

 まあ、この酒としての主張はちゃんと出てるでしょう。☆4です。




── 2日目。



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 悪くないな (笑) 。甘みが膨らんできた。まさにリンゴの蜜っぽい甘みで、このタッチは好物の部類。ただ、退けにかけての苦味も少し増して来た感じではあるけれど、意外にこれ、熟成向きの酒なんじゃないかという気になってきた──昨日は「あまり熟成には向かない酒質だと思う」とか言ってたくせに!

 なんとなく〝チョコ化する気配〟を漂わせてるものの、この蜜のような甘みが成長して、もっとトロっとした光沢感ある液性に変化すれば──簡単に言うと「更なるシロップ化」が促進すれば──、この酒のチャームポイントがもっともっと前面に出るような気がする。

 温度がJO (常温) に近づくプロセスの中で「甘 vs 酸」の結末は意外にも「」という第三者の登場により場外乱闘となるが、初日に感じた「旨み」のレフリーだけは常に中立で試合全体を規律正しく下支えしてる感じだ。そりゃあ、似たようなニュアンスなら「三千櫻 純米 美郷錦55 生原酒」なんかの方がWell-Madeかつエレガントだけど、これはこれでイイ線いってると思うけどな。☆4でフィニッシュです。

 とりあえず、雑誌に書いてある「淡麗でふくよかな味わいの純米酒」というコピーに嘘はない




── 3日目。



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 今回は訳あって、moukan1973♀は一杯しか呑んでない。2日目の夜に呑んで、♡☺♡「うわ〜、シロップみたい!」と言ってたけど、確かに昨日の夜にはそんな感じもあった。

 DE、もう残り1合もないけど、本日はオレ一人で3日目──非常に珍しいパターン。上記にあるように、昨晩、記事をUPした後、一口だけ呑んだらすでにシロップ化が促進してて「おや?」と思ったので、少し期待してます。


yukitsubaki_jundai_nama28by13.jpg 立ち香──なんか濃醇だなあ。煮詰めたリンゴにシナモンを少々みたいな。

 あれ?──ところが含むとそうでもない。昨夜の一口は奇跡の一杯だったのか。なんだかんだで、やっぱ淡麗というか、飲み口は軽いね。苦みや渋みはあるものの、液性はツルツル。

 だけど、今日も食中は絶好調だなあ。なんでだろ。なんかカラフルになるんだよな。それでいて香り系でもないから邪魔にならないというか。果実味もすごく小粒で可憐だけど、色調が〝ややダークトーン〟なので──濃い赤紫系というか──味気ない食中酒というわけでもないし、なんか次の一杯が欲しくなる不思議な中毒性がある (笑) 。味わいのカラー的には「若竹屋 Debut」なんかとも少し被る──あっちの方がアーバンな佇まいあるけど。

 特に期待してなかっただけに、なんだかんだで普通以上に楽しめました。熟成させるなら一升瓶だろうね。さすがに買い直してそれをやる気にはなれないけど、来年また買っちゃうかも。ご馳走様でした。


moukan1972♂






日本酒 ゆきつばき

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To ぽんつくさん



ぽんつくさん、こちらこそはじめまして、moukan1972♂です。

そりゃそうと、ろくまる八反うすにごり26BY!

おめでとうございます。美味しく飲めたようで何よりです。同じ酒の28BYは悲惨なことになってますので、ただでも要らないレベルです。


ゆきつばき、地元でしたか。実は記事を上げた後、ついさっき一口だけ呑んだんですが、更にグングン甘くなって、残り1合弱ですが、イイ感じにシロップ化して、今が一番旨いんじゃないかという状況です。「三千櫻」がここまで甘くなることはないので、時間と共に秘密を語り出す酒ですね。なかなかいいです。

「壱醸」は未飲です。ご推薦ありがとうございます。はて、どこかで見かけたか、ちょっと思い出せませんが、読者さんに教えてもらって意識すると、実は近場にあったりすること、多いんですよね (笑) 。ちょっと頭に入れておきます。


──最近はモウカンさんの飲まれた酒を指標に色々酒を買っているのですが、ブログ記事と同じ酒を飲みモウカンさんの味の感想を追体験する事が非常に楽しいです。

ありがとうございます。
僕も最近は読者さんオススメの酒を逆追体験して、「ああ、こういうのが好きなのか」とか、いろいろな発見があって楽しいですよ。味覚は個々それぞれの脳内数値なので、完全に同じ意味で共有することはできませんが、イイ意味で「それらの誤差」を感じれることが面白かったりするんですよね。


──肝臓の許す限りこれからも引き込まれるブログを宜しくお願い致します。

ありがとうございます。最近は読者さんがいろいろ教えてくれるので、28BYは一気に世界が広がりそうな予感がしてます。自分だけだと、どうしても発想が同じような道をぐるぐる回っちゃうんですよね。

また気軽にコメントくださーい。


moukan1972♂

2017.02.09 Thu 01:00
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Name - ぽんつく  

Title - はじめまして

はじめまして。いつもブログを楽しく拝見しております。

今回、私の地元の酒蔵の日本酒でしたので思わず初コメントしました。
地元の酒の評価が悪くないと思わずニヤニヤしてしまいます。
更に辛口(笑)のモウカンさんの評価だと一層嬉しいです。

ちなみに私の好きな新潟の酒は、越銘醸さんの「壱醸」です。
農家さんや、酒販店、蔵の銘柄誕生ストーリーを聞く機会があり更に、酒米を作っている棚田にも行きましたので、かなり補正がかかっていますが(笑)
機会があればお試し下さい。


最近はモウカンさんの飲まれた酒を指標に色々酒を買っているのですが、ブログ記事と同じ酒を飲みモウカンさんの味の感想を追体験する事が非常に楽しいです。
肝臓の許す限りこれからも引き込まれるブログを宜しくお願い致します。

長々と失礼致しました。


PS. 26BYろくまる八反うすにごり 美味しかったです。秋山の在庫2本のうち1本は私が美味しく頂いてしまいました。お許し下さい(笑)
2017.02.08 Wed 23:32
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