◤本日の1曲♪【UK SOUL】Driza Bone - Don't U Want Me (1994) #「Pressure」の曲解説付き 

genre tag: UK SOUL, R&B
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▪︎昨日の「Pressure」収録の彼らが残した唯一のアルバム『Conspiracy』から、未シングル化の傑作を御紹介。

▪︎たとえば「Pressure」を評して「生音がうんぬん」とか言ってるヤツは基本なんも分かってないです。Driza Boneの本質は「ポスト'80sとしての'90s的洗練さの実現」にあるのよ。だから「Pressure」の中で気付くべき音楽的意匠は、ここに散りばめられた「たった2つの'80sエッセンス」にあるわけだが、それが何かと言えば、「シモンズ風のエレクトリック・タム」と、軽いリフのようにカットインするアナログシンセ風のキーボードね。だから「Pressure」を「'70s風」とか言ってるヤツはこの曲の本質を何もわかってない。ドラムのシンコペーションがSALSOUL風に聞こえたとしても、コンプレッションの掛け方やエンジニアリング上のメソッドは完全に'80s的なタイトネスに裏打ちされたアイディア。言っちゃえば「Slave - Let's Spend Some Time」なんかのエンジニアリングに近い。


 ▶︎最初に登場するのは冒頭20秒のところ。
 


 ▶︎Slave - Let's Spend Some Time (1980)
 


▪︎たったこれだけのことかもしれないけど、意図しないと絶対に出てこない組み合わせです。そもそも'70sのSoul Musicの中にシモンズのエレクトリック・ドラムは〝ほぼ〟登場しません。それらの'80sエッセンスをサラリと散りばめながら、SALSOUL的シンコペーションを極限までエッセンス化して、そこに'90s流儀なクリスタルなメロディーを配備させたのが「Pressure」というわけ。つまり、Driza Boneに対して「どこまで'80sエッセンスを感じれるか」が全てのカギになる。明日はでこの点を踏まえて、このページで表題曲の「Don't U Want Me」を聴いていきます。


『Don't U Want Me』

▪︎このアルバムの中では、シングルになった名曲「Pressure」「Brightest Star」の次に好きな──というより、音楽偏差値の高い名作。このへんになると、もはや誰の耳にも明白に'80sオリエンテッドが強まるわけだが、それは曲単位の話ではなく、Driza Bone作品そのものに流れる通奏低音として理解する必要があるだろう。ゆえに、この曲の誕生は彼らにとって必然。R&Bオリエンテッドなビートの下部構造ばかりに耳が奪われていると本質を見失うので注意が必要。聴いた瞬間にJam&Lewisの手掛けたThe S.O.S Band作品を感じれるかどうかが全てのカギ。ポルタメント奏法のシンセベース「ブゥ〜ン♪」──ここで股間ファイヤーです。



 

 














 ▶︎ほら、完全にJam&Lewisへのオマージュじゃん。
 

 ▶︎これだけのエレガンスを体現できる才人たちがたった1枚しかアルバムを作れないというのが世間というヤツ。
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UK_SOUL R&B drizabone特集

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