◤裏篠峯 ろくまる - 雄山錦うすにごり 生酒 28BY ── dಠಠb「思っていたよりも28BYの<木香問題>は深刻だった」 



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rokumaru_oyama_nigori28by3.jpg ひとまず我が家としては1発目の篠峯28BYです。27BYは☆4が最高だったけど、今なら☆3.5を付けるかもしれない。その代わり、方々から売れ残りの26BYを掻き集め、☆7が2本、☆6が1本、☆5が3本と、まるで奇跡のような素晴らしい成果を披露してくれた。

 28BYからは麹室を新しくしたという、いわゆる一つの「木香問題」があるので──杜氏もfacebook上でそれを認めている──、まずはここを細かくチェックしていきたい。もちろん、それに加えて、「篠峯」らしい光り輝く酸とミネラル感のもたらす力強いストラクチャー、そこから溢れ出る芳醇なフルーツ感──そしてそれらの一切を、まるで魔法のように手仕舞う胸踊る凝縮感、このへんもちゃんと見ていこう。


rokumaru_oyama_nigori28by4.jpg 本流の「篠峯」よりもキャッチーな味わいに仕上げている「ろくまるシリーズ (磨き60) 」の第一弾は、毎年この「雄山錦うすにごり」からスタートする。清酒の新酒としては最初の方の仕込みなので──3番目か4番目──、多少の「木香」は覚悟の上だが──杜氏曰く「<木香>は徐々に抜けて来ている」──、元々の「リンゴ・フレイヴァー」とどう絡んでくるか、その相性もチェックしたい。

 基本的には「明利系」酵母を使用して香りと甘みを出す「ろくまる」ではあるが、こちらは「協会7号」と「明利系」のダブル酵母仕込みという、他とは少し変わったレシピで醸される。毎年「ろくまる」の中では売り切れるのが一番早いので、☆4.5以上が付けば素直に「買い」と言えよう。ちなみに「八反 (1月) 」や「雄町 (4〜5月) 」と異なり、「雄山錦」の通常Ver (非うすにごり) は毎年少し遅れて3月頃にリリースされ、夏前には生熟Verも「夏色原酒」という商品名で出る。ちなみにシリーズの最後は「山田錦 (7月) 」で、これには「うすにごりVer」は存在しない──自分で言うのもなんだが、ここまで調べすに一気に書けるとは、さすがに詳しいな (笑) 。

 それではいただきます。心配です!




 伊勢角屋麦酒 ゴールデンドラゴン
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 ▲昼間に軽く半分ずつ。ALC.4度なので軽いっす。香りはグレープフルーツやシトラス系の爽やか路線だけど、それでも伊勢角屋の中では実は甘みを一番感じる。まあまあですかね。軽いから昼間に飲むにはちょうどいい




◤本日の1曲♪ <場外市場>

 Bah Samba - Let The Drums Speak (2004)
 



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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆


【280】裏篠峯 -うらしのみね- ろくまる 雄山錦うすにごり 生酒 28BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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 立ち香──やや青臭さ&渋みの先読みがある。フルーツの発散は少ないね──つうか、ほとんどない・・・。新酒らしいキビキビした──ある種の乳酸っぽいニュアンスもあるけど、これ、秋山で試飲した清酒一発目の「純米 直汲み生」で感じたモノと同じだね。

 含みます──まずは上澄みから。




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 木香はシッカリあります。ガスは例年よりクワナリ弱め──つうか「篠峯」としては全然出てないと言っていいレベル。

 味ですか? 全然ですね。もう特に語ることはないし、買う必要もないです。まず、さっきから「リンゴ」を探す旅に出てるんだけど、もはや「林檎殺人事件」というレベルではなく、まずはこの世に本当にリンゴという果物が存在しているのかを検証するところから始めないといけないレベルです。

 ミネラル感と木香との強引なマリアージュがもたらすノイジーな渋みの、その液体としての質感は、まるで歯磨き粉を舐めた時のような軋みすら感じるほどで、以前、読者のサンジュリアンさんがコメント欄から「純米 直汲み生 うすにごり28BY」の感想を送ってくれましたが、そこに書かれていた〝鉛筆の芯〟や〝鉛筆の後ろを囓った時の様な味〟 という表現が、今はすごく分かりますね。


rokumaru_oyama_nigori28by7.jpg 撹拌して──多少は甘くなるのだろうか。

  なんか「萩の鶴 メガネ専用」から〝メガネ〟を取って視界がボヤけて何も見えなくなっただけですね (笑) 。イマイチどころか、不満が「一つ」で済むような話ではないです。こんなもんを売っていいんでしょうか。というより、酒屋がこの件について一切触れないから、オレのような口の悪い飲み手がフォーカスされちゃうんですよ。別に悪目立ちしたいわけじゃないんで、全国の酒屋さん、もう少し真面目にやってくれますか?

 ♡☺♡「残念ですな。篠ちゃんの木香問題はいつまで続くのだろうか

 ブっちゃけ、どんどん邪魔になってきますね、ディガ (木香) 。

 ♡☺♡「撹拌した方が木香ある

 なんだろうな、いちいち味を追いかける気も失せるほど、後から後からついてくるんだよ、ディガ (木香) が。

 そして、これが一番大事なことなんだけど、旨くないです。無理だと思うけど、一応、2日目を見ますかね。このままだと☆2ですね




── 2日目。



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 今日はディガ (木香) よりディガミ (苦み) の方が深刻。ディガ (木香) はワンテンポ遅れて、まるで木がドスンと倒れた後に沸き立つ砂埃のようなスモークを伴ってボワ〜ンといつまでも。

 ミステリアスでハードボイルドでサスペンスでパンチのある酒が好きな人なら「別の何か」を探せるかもしれないけど、イマドキの日本酒に傾倒している飲み手がここから「特別の輝き」を見い出すことは、ほぼ無理だと思います。

 ☆2ですね。非常に厳しい28BYの船出となりました。問題は他にあるような気もしてますが、いずれにせよ、このままだとヤバイです。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 篠峯

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To ぐらふさん

毎度です。

覚え書き代わりにコメ欄を使ってくれて全然OKです (笑) 。
同一コメ欄で更新すると「新規コメント」として記事がUPされないので、
それで僕がageるためにコメントしておきました。せっかくなので。

まだ3本ほど28BYがあるので、少し先になりますが、順番に開けていきます。
なんかイイやつを御紹介できればいいんですが・・・。
2017.02.01 Wed 17:38
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Name - ぐらふ  

Title - 

たいした内容でもない追加コメントに対して、丁寧なコメントありがとうございます。
劣化承知の上で時間をかけて飲む事は、たまにやります。(意図して行うときと 結果的にそうなってしまった(口に合わなかった)時とか) なので大概動じないのですが、今回は想定外に変化してたので思わず書き込んでしまいました。
4.5以上のものが、出るといいですね。その時が楽しみです。
2017.02.01 Wed 15:22
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Name - moukan1972♂  

Title - To ぐらふさん

──01/31 追記 冷蔵庫で保管していた 残り(1合はなかった)を一口飲んでみたら 隠れていた木香が前面に押し出ていて 別物になり果てていました。こんなにやわな質だったとは。しばらく買わないリスト行き決定。

こんにちわー。
経過報告ありがとうございます。

さすがにその量で1週間ほど経過した場合、むしろ劣化しない生酒の方が珍しいと思いますよ (笑) 。720ml、1800ml関係なく、残りが30%を切ったら、生酒の場合、3日以内に飲むのが鉄則だとは思います。熟成酒は別ですけどね。

「篠峯」は基本的には他のどの銘柄よりも酒そのものは強いです。管理する温度にもよりますが、−5℃なら生酒でも1年半くらいは普通にフレッシュです。僕が去年飲んだ26BYの一部は、言われなきゃ新酒だと思うくらいの酒もありましたよ──むしろリリース直後の生酒でもこれらよりも育ってるケースがあるほどです。

いずれにしましても、28BYの篠峯は僕が☆4.5を付けるまでスルーしてもらって構いません。なんとかイイやつを拾えればいいですけど。。。

2017.02.01 Wed 10:44
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Name - moukan1972♂  

Title - To ぐらふさん

こちらこそ、本年も宜しくお願い致します。
近々、めげずに「静岡吟醸」にも再チャレンジします (笑) 。


──moukan1972さんの篠峯ハードルの高さが感じられた気がします。

ハードルというか、「篠峯」は僕が「この世で一番旨い日本酒」だと思ってる銘柄なので、☆4.5未満は基本的に用無しなんですよ (笑) 。今回も旨ければ一升瓶で買い直すつもりで入手してるので、言ってしまえば「試飲サンプル」のような扱いです。一升瓶で買い直すつもりがないなら、無理して最後まで飲む必要も、またないわけです。

正直、僕が26BYで呑んだ同じ酒とは、「酒」と「鮭」くらい違いますよ (笑) 。この感じだと28BYも不発に終わりそうですが、「これぞ篠峯!」という酒に当たりましたら、その時は必ず☆5以上を付けますので、是非追随してみて下さい。そうすれば、僕の言っていた意味が心から実感できると思います。


2017.01.22 Sun 23:08
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Name - ぐらふ  

Title - 篠峯 ろくまる 雄山錦 純米吟醸 うすにごり 生

遅ればせながら今年もよろしくお願いします。

2016.12製造のものを先週買っていたので さっそく飲んでみました。
篠峯は、これが初じめてです。(過去の味を知らないのでそこはよろしく)
10度あたりで上澄みを飲んだ感想は、上品な旨酸系でライト。香りは軽く 木香は探すと感じられる程度のもの。一般的吟醸香。
アルコール感はない。 凝縮感はない。シュワシュワ感もなし。
混ぜると辛みが増す感じ。
25度程度に湯煎してみたが 甘さはますがダレた感じが出る。後に甘さの残滓が残る感じ。飲み始めはいいけれど 段々普通になっていくイメージでしょうか。捨てるような酷さは、ないと思いました。
moukan1972さんの篠峯ハードルの高さが感じられた気がします。

01/31 追記
冷蔵庫で保管していた 残り(1合はなかった)を一口飲んでみたら 隠れていた木香が前面に押し出ていて 別物になり果てていました。こんなにやわな質だったとは。しばらく買わないリスト行き決定。
2017.01.22 Sun 22:20
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Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

──単に木香だけが問題なのか、日本酒としての力が足りなくて木香が駄目さに追い打ちを掛けてるのか?

毎度です。

これは単なる「木香」だけの問題ではないような気もしてます。
そもそもの味幅が狭く、正しいラインに木香がノイズとして被るというよりは、まるで枯れ細った木の枝そのもののような味わいですね。

こんなものを堂々とアナウンスしてネット販売してる酒屋は頭オカシイですね。商売なので仕方ないですが、せめて蔵元に苦言を呈すくらいのことはしてほしいです。最終的に金を落とすのは我々エンドユーザーですしね。

残りの1合は捨てました。この雄山錦は早い段階の仕込みなので、今後は少しずつ落ち着いて来るとは思いますが、3月の愛山45生まで残ってるようだと、28BYの篠峯は「捨て」ですね。

2017.01.22 Sun 20:15
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Name - サンジュリアン  

Title - 先行き不安ですね

モーカンさん
毎度です。
ろくまる雄山錦 2点ですか?
単に木香だけが問題なのか、日本酒としての力が足りなくて木香が駄目さに追い打ちを掛けてるのか?ちょっと心配ですね〜
これから出てくる新酒を含めて先行き不安ですね。
好転する事を期待してま〜す。
2017.01.22 Sun 19:08
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