◤仙禽 - にごり酒 雪だるま 11月ロット 28BY ──dಠಠb&♡☺♡「もう少し甘酸のコントラストは欲しい、あと、今期はガスが弱め」#Nigori, Shuwa-Shuwa 



▼オレ自身が便利なので残します。それに、これがあっても別にたいした「手抜き」にならないし。
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 というわけDE──どういうわけDE?──仙禽 (せんきん) の白ダヌキです──間違えました、スノーパンダです──また間違えました、雪だるまです。


senkin_yukidaruma28by11_4.jpg 去年も同じモノを呑んでるけど、28BYからは大きなレシピの変更がありました。「仙禽 初槽 直汲み」同様、 「麹米」が「ひとごこち50」→「山田錦40」にグレードアップされました。味わいに直接反映されるのは「麹米」の方と言われているので、これは大きな違い。

 実は今期は買おうかどうか迷っていたんだけれど、読者さんが早い段階で呑んでオススメしていたし、調べたら上記のレシピ変更があったので、それで喜んで買ってみた。更には昨日、コメント欄より、かねてから「アンチ仙禽」を公言していた読者さんからも「アンチ仙禽過ぎる自分が満足できました」とまさかの絶賛が飛び出しましたので (笑) 、これは期待にオッパイが高菜チャーハン──期待に胸が高鳴ります。


 実はオレ自身もmoukan1973♀も過激なニゴリスト (過度の濁り好き) というわけでもないし、オレなんかは「而今のニゴリ」に対してですら「上澄みだけ売ってくれ、頼む!」と断言するほどの変わり者なので、2人に取り残されないように気をつけます。

 なんかリリース直後は上澄みだけを飲めたようだけど、流石に2ヶ月ほど過ぎてるので、バブル・エレベーターに乗って雪が上昇して来そうだ。

 他になんか書いておくことあったかな。さっきウンコしてる時は自分でも笑ってしまうほどのパンチライン──「パンチラ In」ではない──を思いついていたはずなんだけど、今思い出せないということはそれほどには面白くなかったのだろう。日々ネタを書き留めたり、日記を書いたりする習慣は昔からないので、こうして幾ばくかのネタが幻として消えゆく──数十億年後の太陽系のように。




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 ▲キミには雪の上で楽しそうにはしゃいでいる酒の精霊たちが見えるか?


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【276】仙禽 -せんきん- にごり酒 雪だるま 11月ロット 28BY <栃木>

(株) せんきん:2017/1/10現在、HPらしいHPは存在してません。


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 去年はオリベーター (オリのエレベーター) が激しめで上澄みだけを飲むことはできなかったけど、今年は余裕でした。この感じだと、たぶん「萩の鶴 別撰27BY」や「貴ニゴリ27BY」くらいのガス感かな。


senkin_yukidaruma28by11_5.jpg 立ち香──なかなかにスウィート。撹拌前だと乳酸フレイヴァーは大人しめ。キュートでポップなリンゴやイチゴなんかもありつつ、その一部には「山形吟醸」みたいな華やかさ、甘やかさも窺い知れる。なんか、まるでカワイイ絵葉書のような香りのミルフィーユ。ただ同時に、やや腰の弱さも感じるかな。若干フラつきのある甘やかさというか。

 当然の如く、まずは上澄みから──飲む20分くらい前に開けたら、徐々に「薄ニゴリ」状態になってしまったけど。。。

 ああ、ガスは去年の方があったかな。瞬間的な第一印象としては、酸による輪郭と、七色から3〜4つのフルーツ香を失った「萩の鶴 別撰27BY」と言った感じかな。ガスも「萩の鶴」や「貴ニゴリ27BY」の方がある。もうちょいガスが欲しいけど、買ったのが2か月前なので、抜けちゃったとかあるのかね──穴部分にはセロテープは一応貼っておいたけど。


senkin_yukidaruma28by11_6.jpg 味わいはどうだろう。我々にとっては常に☆7の別撰が厚く立ちはだかるので、上澄みに関しては「別撰」どころか「貴ニゴリ」の方が上。もしもこの3本が酒ではなく人間のチンピラ三人衆だとしたら、幸雄 (ユキオ=雪だるま) は、兄貴たちに「オマエ行って来い!」と命令されて女の子に声をかける子分キャラかね。少し役不足な感は否めない。

 ♡☺♡「もっとガスあってもいいよね。でも味のバランスはいいと思うんだけど、わりと

 攪拌して──。


senkin_yukidaruma28by11_7.jpg 理屈はわからんけど、なんかガスのキメが細かくなって、キュぅ〜と口の中でミクロな凝縮を引き起こして舌先がピリリと気持ちイイけれど、同時に少しオリのモタっとした──まるでお粥のようなクリーミイさもあって、好意的に捉えるなら、そことのコントラストはそれなりには楽しい。

 ♡☺♡「上澄みは☆4、撹拌後は☆4.5!

 なんか28BYはあんま乳酸感がないな。やはり、少し酸不足かね。それゆえ、ややストラクチャーに足場の弱さ──立ち香で感じた「腰の弱さ、少しフラつきのある甘やかさ」──を感じるけど、まあ、新酒時期のパーティー酒なんで、いちいち正面から味とガチンコで向き合うのは野暮かな。



 dಠಠb「もうちょっと甘酸っぱくてもいいけどな」
 ♡☺♡「それはある、それはある」
 dಠಠb「去年の方が旨かったような気がしないでもないが」
 ♡☺♡「言われてみれば何となく。去年の味は覚えてないけど (笑) 」



 ひとまず、今日は半分だけにしときます。つうか、ALC.13度──去年は12度──の割りに、消化の悪いニゴリだけあって、この程度の酒量でも普通に酔います (笑) 。

 時間を空けて少しオカワリしてるけど、旨いは旨いかな。他のニゴリの中で頭一つ抜け出す輝きがあることは確かでしょう──薄井ブラザーズが丹念に裏ごししてるだけあって、舌触りは極限まで滑らか。ただ、もう少し甘酸のコントラストは欲しい──「仙禽」であるなら。その意味で、実は「仙禽」の中で最も保守的──結果的にポップな酒かもしれない。あと、それでもガスは、この酒としてのバランスを考える上では、少し弱い。今日のところは☆4ですかね。上澄みにハっとする要素は特にない──♡☺♡「確かに!




── 2日目。



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 ▲バカばかりの中で、それでもシロウさんは頑張った。



 ほぼガスは抜けた。やっぱ少し醪に元気のない気がする28BYではあります。まあ、チャーミングでポップで楽しいお酒ではある。ただ、それでも酸は足りてない。もう少しカルピス的な甘酸のバランスは欲しいかな。このシルキーなテクスチャーは唯一無二なのかもしれないけれど、新酒でニゴリでシュワシュワなら、もう少し分かりやすい溌剌さは欲しい。


senkin_yukidaruma28by11_9.jpg 少しレモンを絞ったら、ようやく「酸」の中に「点」の表情が出てきたけど、同時に苦みも感じやすくなるね。うーん、化学のことはオレにはよくわからんけど、こっちの方が五味の輪郭が締まることは確か。

「仙禽」のニゴリは、「ニゴリ酒」というカテゴリーの中での突出感はあるかもしれないけれど、それが「仙禽」としての「仙禽」ならではの「ニゴリ」なのかという点では、少し物足りなさを感じることもまた確か。つまり、他のどの酒を呑んでも「これ、仙禽じゃん!」という属性上の共通妙味を探せるのに、唯一「ニゴリ」だけが呑んだ瞬間に「仙禽」を感じれないという問題がある──それを「問題」と感じるかどうかは飲み手によって判断の変わるところではあるが。

 だからオレなんかは、「どうしてニゴリに限って仙禽ならではの仙禽でしかありえないようなニゴリにならないのだろう」という不満は常について回ることになる。オレは「ニゴリ酒コンテスト」で上位入賞の「仙禽」には興味はなくて、露骨に「これ仙禽だよね」という味わいのニゴリを飲みたいんだな。その意味で、この酒は「仙禽」の中では最も保守的でポップな商品と言えるわけだ

 もしもこの酒が、その「仙禽」らしからぬ妙味によって固有の評価を得ているとしたら、それはそれで少し淋しいという話になる。音楽や小説でもたまにある話だろう。従来のファンからすれば「らしくない作品」であるにも関わらず、なぜか世間の評判だけはいいという、この何とも言えないモヤモヤ感──それが「仙禽」のニゴリだ。仮の話だが、もしも「生酛 亀の尾90」のニゴリがあるとすれば、オレはそれこそが至高だと思うわけだ。




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 お燗はミルキー。ほんと「お粥」です (笑) 。甘みの余韻も伸びつつ、口をすぼめながら潰すように飲むと酸に張りが出て、ピーンとした酒質になる。いいね──だが、それが「仙禽」としての魅力の発露なのかと言われれば、そこには決して少なくはない疑問は残る。

 現象学的な意味で──「酒そのもの」としては一定以上に旨く楽しく、それについては☆4のクオリティを認めるけれど、これが「仙禽」としての驚きや感動に満ちている☆4なのかと言われれば、どうしても少し言葉を濁す事態に陥る羽目になる。酒としては旨い──だがしかし、「仙禽」としての魅力が全開だとは、到底オレには思えない


moukan1972♂moukan1973






日本酒 仙禽

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



毎度です。酒レポありがとうございます。

「雪だるま」を常温放置とは、なかなかにアバンギャルドな熟成 (放置) スタイルですね (笑) 。もはや雪も解け、そこには赤いバケツと木の破片しか残っていないでしょうが──通りかかった誰かが気を利かせてバケツを植木鉢にして花を咲かせてる頃かもしれませんが──、旨かったようで何よりです。

 この手の商品は──特にガスの強さにおいて──「個体差」がありますが、うちが買ったヤツはなんか気抜けしてましたね。必ずしも「ガスの強さ=旨さの証明」ではないんですが、去年との比較という軸においては「ガスの強さ=醪の元気の良さ」という考え方は成立するんですよね。

「篠峯」なんかはまさにそれで、年々ガスが弱くなって、液性にシャキっとした芯が感じにくくなってます──それでも他の酒よりは感じますが。「鍋島」なんかは、今の飲み手にとっては「そもそもガスのある酒なの?」という感じだと思いますが、25BYなんかは火入れの酒 (純吟愛山) でも普通にありましたからね。


──酸味はバキバキに感じます。 仙禽、やっぱり好きだなぁと実感した夜でした

酸味そこまでありましたか。なんだかんだで「雪だるま」以外で28BYにエントリーしてないですが、どうもモダン仙禽やクラシック仙禽は面白そうじゃないので、ナチュール (酵母無添加生酛) の中で面白そうなヤツを引き当てたいですね。

ていうか、どっかに「山田錦生 26BY」が売れ残ってないですかね。これ、今一番飲みたい「仙禽」ですね。

PS 「巖」は開栓カウントダウン入りました (笑) 。


2017.05.14 Sun 10:09
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Name - kappa1970♂  

Title - 仙禽雪だるま2016 kappaチューニング

moukanさん

毎度です。昨年、11月に伊勢五本店中目黒店で1本目を購入し、旨かったのでmoukanさんにチャレンジした仙禽雪だるま。
その後12月に鈴木三河屋で追加購入したものの、他の生酒を追うのに忙しくて、放置していましたが、たった今空けたところです。

約半年常温放置、さらに穴開き栓なのにセロテープをし忘れた、激ドS kappaチューニング(単にほったらかし)です。(笑)

開栓する前の日に野菜室で、雪冷えにまで冷やし、開栓の儀を執り行っております。

いざ、開栓の儀。
・爆発なし
・自然攪拌なし
・ドキドキなし(嗚〜呼って感じ)
の三拍子。

開栓時攪拌が起きなかったので、雪いや〝もろみ〟は、ボトルの下部2cm位に留まっており、上澄み天国!

とはいえ、流石に苛めすぎたし、こりゃスッカスカに劣化しているかもと、腫れ物を扱うかの様に恐る恐るグラスに注ぎました。

注げば微かに気泡がグラスにまとわりつきます。

含みます。あ、案外ガス有ります。開栓時にはプシュッとしませんでしたが、きっと酒そのものに浸透したんだと思います。

全く老ねていません。ガスが強いと甘みとか酸味を捉えにくいのですが、1本目の時よりも、しっかりとした甘さと酸味、そして土佐小夏の様な柑橘系のフレッシ感・苦味をしっかりと感じます。バランス感は良好です。

そうそう、完全にこれ 一六タルトっす。
飲む一六タルト。旨いっす。

残り1合くらいになった時点で、シェイクしました。もろみも綺麗に溶け込んでおり、1本目の時にあった気持ち悪い塊感は無し。柑橘系の苦味が弱まり、これ完全に和三盆の菓子を溶かしたきめ細やかな和菓子ジュースです。

酸味はバキバキに感じます。

仙禽、やっぱり好きだなぁと実感した夜でした。
2017.05.14 Sun 00:53
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Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

サンジュリアンさん、毎度です。

そちらは信じられないほど寒いでしょうが、寒いエリアに住んでる人は防寒対策もバッチリなので、意外に家の中は、我々のような「暖房費にケチ」な東京人よりも遥かに幸せな温度なのでしょうね (笑) 。


──モーカンさんが期待されてる仙禽らしさとは何でしょうか?

これ、少し抽象的な物言いになりますが、他の読者さんや日誌係氏も遠からず同じニュアンスで言ってますが、ズバリ──新政のような優等生性からは逸脱した予想外なヤンチャさ──ということになると思います。その意味で、トンガリな仙禽の魅力を知る飲み手は「赤とんぼ 亀の尾」にヤラれるんだと思います。

もちろん、仙禽と言えば「過度な酸」という見方はできるでしょう。ですが、そこばかりにフォーカスするのは少し軽率だと思います。仙禽にとっての「酸」とは、本質的には「表現上のアヴァンギャルドさ」の一端だと思うのです。「新政」が「誰にでも好かれるポップな味わい」を初期コンセプトに据えたとすれば、「仙禽」は「ほとんどの人が嫌悪するような異質な味わい」を日本酒ワールドに持ち込んだんだと思います。

その攻撃性をして、斜に構える意地悪な飲み手 (moukan1972♂) の予想を斜め上から裏切るアクロバティックな表現力──それが仙禽の魅力だと思います。正直、僕は「篠峯」の方が銘柄としては好きです。ですが、それでも薄井のヤロウの企む酒を無視することができません。

「雪だるま」は別に薄井のヤロウでなくても到達できる味わいだと思うんです。だから少し退屈だし、面白くないんです。27BYの山田錦も確かに魅せられる部分はありました。でもそれは、なにも仙禽が担うべき何かではないと思うのです。

なので、何があっても僕は「赤とんぼ 亀の尾」を推します。唯一無二です。いずれ分かることです。これだけは譲れません。

28BYには少し期待していますが、「雪だるま」を飲んで、やや雲行きが怪しくなってきました。

2017.01.16 Mon 21:08
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Name - サンジュリアン  

Title - 

モーカンさん
毎度です。
「仙禽としての魅力が全開だとは、到底俺には思えない」
何時もながらモーカンさんらしい評価レポートですね。
そこで、教えて欲しいのですが、モーカンさんが期待されてる仙禽らしさとは何でしょうか?
仙禽の酸ですかね?唯一無二とは言えるか分かりませんが赤とんぼは確かには独特の個性は有りました。が、モダンの山田火入れは普通の飲み易い酒でした。以前にワイン酵母使ったのも面白い半分で飲みましたが駄作だと思いました。何だか色々手を付けて実験中というという印象を持ちます。私には今一つ 仙禽らしい特徴や個性 というのが分からないです。

寧ろ、不出来と言われてるby27を含めて篠峯の方が共通する個性、あの細身だけど筋肉質な凛とした味わい、その中に作り手の意図?を感じ取れます。
2017.01.16 Mon 16:30
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