◤萩の鶴 - しぼりたて純米 生原酒 28BY ── dಠಠb「今回はサービス精神旺盛なブロガーらしく読者の期待に応えて早飲みしたけれど、本当の飲み頃はもっと先」#Fresh, Nigori 



▼オレ自身が便利なので残します。それに、これがあっても別にたいした「手抜き」にならないし。
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 上の「検索ボタン」を用いても実はそれほどの手抜きにもならないので、ちょっと残してみます──単に自分の首を更に締めただけのような気もするが、これも人生には常について回る〝皮肉と悲哀〟の一種だと思ってあきらめることにしよう。


haginotsuru_shiboritate28by3.jpg さて、最近は方々からの「別撰包囲網」に少し動揺気味ではありますが (笑) 、まずは萩の鶴の新酒第一弾を呑んでみます。オレ的には、これで一応の「萩の鶴/日輪田レース」はGOALになります。というのも、27BYに関しては、個人的に新酒第二弾の「別撰」がスタート (初「萩の鶴」) だったので、この「純米しぼりたて」は実は初めて呑む。27BYは近所の特約店で売り切れるのが早くて、それで変則的な形でエンディングを迎えることになった。27BYの「萩の鶴/日輪田」を振り返ると、そこは素直に☆の数通りという印象で、厳選するなら、

萩の鶴 - 別撰 純米吟醸 生酒 27BY
日輪田 - 山廃純米 雄町 生原酒 27BY

の2本で十分だったとは思う。他は、その時のタイミングや気分にフィットすれば、

萩の鶴 - 純米吟醸 別仕込み 猫ラベル 〜夕涼み〜 27BY
萩の鶴 - 特別純米 山田錦 無加圧直汲み 処暑の酒 27BY

なんかも気軽に楽しめる酒ではあった。特に「猫ラベル」の火入れは加水されてるので、夏場にスイスイ呑むには非常にこなれているとは思う──春先の「生ヴァージョン」は少し重かったけど、今から思えばロックにすれば美味しく飲めたような気もする。


haginotsuru_shiboritate28by4.jpg さて、「純米しぼりたて」──今期は「日本酒度:+1前後、酸度:2.0前後、使用米:ササニシキ60」というスペックになってます。酵母は「宮城酵母」なのかな。酒米ではないので、艶と華のある酒になりそうもないけど、「上質なカジュアルさ」がこの銘柄の売りなので、バランスの良さと適度な距離感──過度な構ってちゃん的人懐こさを発揮しない酒質──「ねえ、わたし美味しいでしょ? 甘いでしょ? 香るでしょ? 味出てるでしょ?」という押し付け感のない酒──を期待しつつ、さっそく飲んでみましょう。





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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【273】萩の鶴 -はぎのつる- しぼりたて純米 生原酒 28BY <宮城>

萩野酒造株式会社:http://www.hagino-shuzou.co.jp


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 ALC.が「17度以上〜18度未満」と高いのに加えて、元々この銘柄には「萩の鶴/日輪田」的とでも言うべきキレ上がり属性があるので──ともすればガツンとした酒感があるので、今期はそこをどう仕上げてるのかもチェックしていきます。ま、あまりに辛かったらロックにすりゃいいんだけど。


 ▼Click!見よ、この気泡!
haginotsuru_shiboritate28by5.jpg 立ち香──言っちゃえば「一白水成ささにごり生」なんかと同系統だけど、こっちの方が甘みに蜜っぽさを感じるし、マスカット様の香りも意外に伸びてくる──そう、ちゃんとフルーティーなニュアンスがある。この時点ではイヤなアルコール感はないかな。乳酸っぽいタッチもあるっちゃあるけど、むしろ透明感のある甘やかさの方が強めに伸びてくるイメージ。この銘柄の割には、特に「酸っぱい酒」という印象は浮かび上がっては来ないかな──それはそれで少し淋しい気持ちもあるけれど。

 まずは上澄みから──ガス、あるかな?

 あ、ガスあるな。つうか、グラスに注いだら、瓶底から数個の泡が上昇してくるじゃんかよ。去年の「萩の鶴/日輪田」の生酒に関しては「別撰」と「シャンパンラベル」以外ではガスを感じることはなかったんだけど、これは嬉しい誤算。活性ニゴリ未満、絶好調の篠峯以下、そこらの直汲み以上には、ガスがある。

 含むと、まず甘いな。この優しい米由来の甘さは、いかにも「萩の鶴」そのもののタイプ。忠くん (ただし君) 、なんだろうな、退けにかけて、少し木香っぽい渋みがあるぞ。新酒らしい苦みの出方はそこまで水っぽいわけでもなく、そうかと言って軽やかにエアリーなわけでもなく──ガスに溶けた、ややギザギザしたテクスチャーもあるけど、そこまで不快に感じるレベルではない。


haginotsuru_shiboritate28by6.jpg グラスチェンジ──。

 やっぱそこそこ酔うな (笑) 。全体に、味や旨みはそれほどは出てない。言っちゃえば、炭酸飲料水としてはガスが弱めの「お米サイダー」なニュアンス。入りは柔らかく甘いけど、含んだ後は、ガスのトルネードと共に一気に渋みと苦みが口の中に小さな嵐を作るので、味としての共通点はないけれど、ちょっと「ペールエール系ビールみたいな味曲線」だね。香って甘くてガスって渋くて苦くて──みたいな流れ。

 ド頭の、ややシュガーな入り以外は、全体にはドライなバランスだと思う。やっぱ退けにかけての渋みに若干の「木香」があるね。ま、「仕込み第1号」なので、ピカピカで清潔な麹室が引き起こしたマジックのような気もするけど──もしもこの酒にガスがなければ「やや邪魔な香り」ではある。

 それに、立ち香ほどには「味としてのフルーツ感」があるわけじゃないんだよな。香り控えめで、ほんのり甘くて、ガスでサクっと切らせたドライな酒が好きな人には☆4の風貌もあるとは思うけど、オレ個人としては☆3.5がせいぜい。なんというか、「萩の鶴」にしては、口当たりにおける諸々のアタックが、まるで空手の型のように割りとキビキビとビシバシしてます (笑) 。ま、イヤな感じはないけど、ここは好みでしょう。オレ個人の好みからすると、やや酸不足。このバランスなら、もう一押し酸っぱくてもいい──というより、それが本来の「萩の鶴」ではあるだろう。本当に「酸度:2.0」?




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 さて、どうすっかなー、撹拌問題──実はここまで「上澄み」オンリー。このラインならこれ以上の甘みは特に必要ないんだけど、このオリが甘苦のどっちに寄与するかなんだよ。これを事前に知れたら最高なんだけど、そーゆーことを事前にアナウンスする酒屋も蔵元もいねえからなあ。「おりがらみ」と言えば馬鹿の一つ覚え (酒屋のワンフレーズ) みたいに「旨みが増す」だの「甘みがトロトロに」だの、どこまでも感覚的なイイ加減さに満ちた説明ばかりだし。あのな、「オリ」には、主に「甘みに寄与するタイプ」と「苦み&渋みに寄与するタイプ」の2種類があるんだよ。DE、これは「どっち?」という話。


 いっそのこと、マドラーですくうか?




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 ↑↑↑ 届かねえしっ (笑) ↑↑↑




haginotsuru_shiboritate28by9.jpg 諦めて撹拌します──。

 基本的な味わいはそのままで、若干「木香」が後退するかなあという感じ。実はマイ肝臓的に、すでにMAX手前まで酔いが回って来てるので、ここから先は話半分で読んで欲しいんだけど、最後にリーデルでロックでもやりましょうか。厳密にはチロック (チロリに氷をポチャン、マドラーでグルグル、適当なところで氷を救出) だけど。




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haginotsuru_shiboritate28by11.jpg ああ、やっぱ上澄みの方がいいかな。上澄みONLYより、少し味わいが雑になるね。

 正直に言えば、買ったことを後悔はしないが、買わなかったこともまた後悔することのない酒──ですかね。ガスもイイ塩梅で、立ち香のフルーティネス、含んでからのド頭の優しい甘やかさ──ここまではイイんだけど、旨みが少し痩せていて、酸のアクセントが若干弱いので、どうしても退けに掛けての渋み、苦み、木香──このへんの雑味三兄弟の味リレーが、酒としての一廉のエレガンスを遠ざける要因になっていると言わざるを得ない。

 ただ、今回はサービス精神旺盛なブロガーらしく読者の期待に応えて早飲みしたけれど、本当の飲み頃はもっと先だろうね。この酒質の感じだと、あと半年くらいは余裕でしょう。もしもそのタイミングで上澄みを飲んでいれば、立ち香で感じた「マスカット様の甘やかさ」が「熟れた巨峰様のふくよかさ」に育って、たぶん──だけど、オレ的には☆4に限りなく近づく気はするね。

 それでも最後に贔屓目な援護射撃をさせてもらえれば、少なくとも「一白水成ささにごり生」よりはマシだし、そこまで「旨さを探す旅の交通費」が嵩む酒なわけじゃない。いろいろ文句も言ったけど、一杯目の上澄みを含んだ瞬間には、今思い出しても、そこそこ笑顔になれる程度の楽しさはあったと思うよ。


moukan1972♂






日本酒 萩の鶴 日輪田

Comment

Name - Ponsuke  

Title - To moukan1972♂さん

お返事ありがとうございます。

義侠は純米滓がらみ山田錦60(1800cc)です。初日は渋さ苦さが目立ったのですが、昨日2日目で旨味にフォーカスされてきて良くなって来ました。お燗や氷も試しながらゆっくり飲んでみますね。

冩樂の純米初しぼりや雪だるま⛄のお話も楽しみにしています。

毎日の執筆、大変ですので本件へのお返事は結構です。

Ponsuke


2017.01.13 Fri 10:22
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Name - moukan1972♂  

Title - To ぽんすけさん

ぽんすけさん、こちらこそはじめまして、moukan1972♂です。
いつもアクセスありがとうございます。

それにしても、みんな「而今ニゴリ」を軽々と手に入れるな (笑) 〜。


── 一白は穀物っぽさを良い意味で、若干の水っぽさをその裏で感じながら、クイっと呑みました。コスパ考えると有りだと思いますが、まだまだ呑みたい他の酒があるのも事実ですね。

28BYはフルーティネス (甘酸) の発散が弱かったですね。27BYをイベントで飲んだ時は、もっとキャッチーにカルピスソーダだったんですけど、麹米の変更 (美郷錦→吟の精) が影響してるんですかね。「美郷錦」は元々そんなに量が出回ってる酒米ではないですし、同じ秋田の「山本」なんかも27BYで純吟の美郷錦をリリースしませんでしたし、一定量を確保できない事情があるのかもしれません。確かに「クイっと呑める」んですけどね (笑) 。

「冩樂」の純吟おりがらみは26BYで飲んで以来ご無沙汰ですが、他の読者さんも好意的な感想を書いてましたね。実は僕の場合、「なごしざけ27BY」で「冩樂」を見直しまして、今年は少し真面目に取り上げようかと思ってるところです。26BYにバカみたいに飲んで「所詮こんなもんか」という印象だったんですけど、まだまだ伸びしろのある蔵元ということなんでしょうね。「純米 初しぼり生 11月ロット」は週末に開けると思います。実は「冩樂」の中では「雄町生」に次いで好きな酒なんです。

「仙禽」は26BY以来「モダン仙禽 山田錦生」を追いかけてるので、新酒はスルーして、そこで初呑みを──いや、「雪だるま」を、これまた週末に開ける予定でした。ブログで何度か書いてますが、山田錦生は26BYがとにかく最高で、27BYはクリアで甘め&軽めな路線でした。28BYは揺り戻しで濃醇タイプを期待してますが、ここの蔵はBYごとに酒質がコロコロ変わるので、何が出てくるか、呑むまでわからないんですよね。薄井専務は「常に進化して行かないと!」と言ってましたが、少なくとも27BYの山田錦生に関しては「退化 (後退) 」でしたね (笑) 。

義侠滓がらみ、渋いっすね。「義侠」は火入れの純米60を常温〜お燗でしか呑んだことないので、今年は新聞紙系の生酒を何本か呑んでみようと思ってます。

なにか「これは!」と思った酒があれば、気軽にタレコミください。
今年は「読者さんシリーズ」の酒もガンガン買うつもりです。

今後とも宜しくお願いします!


moukan1972♂



2017.01.12 Thu 01:35
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Name - ぽんすけ  

Title - 28BY滓がらみ

モウカン♂さん

初めてコメントさせて頂きます。
いつも楽しく読み、参考にさせてもらっています。
28BYの濁ったお酒、而今濁り、写楽おりがらみ、一白水成ささにごり、義侠滓がらみ、仙禽初槽などトライしてみました。
モウカン♂さんの一白水成の感想と、
>あのな、「オリ」には、主に「甘みに寄
>与するタイプ」と「苦み&渋みに寄与す
>るタイプ」の2種類があるんだよ。
の文章に触発されて初コメントを書いています。
「オリ」は、仙禽のそれがモウカン♂さんが仰るところの後者だったように感じています。私が感じたのは酸でしたが。

一白は穀物っぽさを良い意味で、若干の水っぽさをその裏で感じながら、クイっと呑みました。コスパ考えると有りだと思いますが、まだまだ呑みたい他の酒があるのも事実ですね。

これからも、参考にさせて頂き肝臓を労ろうと思います。
よろしくお願いします。
ちなみに、28BYの写楽おりがらみは、純吟初しぼりより楽しかったですよ。上記の中では良い1本でした。
2017.01.11 Wed 23:51
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