もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 その吟醸、720mlが840円ナリ。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤一白水成 - 特別純米酒 ささにごり生 28BY ── dಠಠb&♡☺♡「飲んでる間、我々の口から最もよく出てきた言葉は・・・?」#Nigori 



※3連休は「手抜き推奨モード」で参ります。下記ボタンをクリックして自分で調べて下さい。そしてオレに大切な情報を教えて下さい (笑) 。


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ippakusuisei_sasanigori3.jpg なんだかんだで、未だに家呑みで大当たりを引いていない一白水成だけど──実はこれまでに一升瓶を4本ほど家呑みしてる──、この「ささにごり生」は、去年の3月に渋谷で開催された「若手の夜明け」というイベントで飲んだらカルピスサワーみたいで旨かったので、遂にはじめて買ってみた。

 一白水成は新酒の時期でしか生酒が正式には出回らないので──米違いの純吟なんかで番外的に生酒がリリースされることもあるけど──、他の蔵と違って、そこはこだわりというか、季節感を大事にするんでしょう。この新酒も、1年中いつでも生酒が飲める銘柄とは、その点で少し意味合いが異なると思う。

 今、チラっとイベントのパンフレットを見返したら、27BYと若干レシピに変更があった模様。去年は「麹米」が「美郷錦」だったけど、28BYは「吟の精」に変更になったみたい。なんとなく「美郷錦」の方が信頼できるんだけど・・・。掛米は「酒こまち」で一緒。精米歩合も「麹米:55、掛米:58」と、こちらも去年と一緒。酵母は「秋田県酵母」と表記されてる。シュワシュワで楽しいカルピスサワーならすぐに☆4を付けます。☆3以下の酒だったら、その時は本当のカルピスサワーにします! 期待を裏切らないでください、お願いします!




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 ▲近所のスーパーでスポット商品がこのサイズ (28個56枚) で199円 (税抜) 。迷わず大人買い。


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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【272】一白水成 -いっぱくすいせい- 特別純米酒 ささにごり生 28BY <秋田>

福禄寿酒造 株式会社:http://www.fukurokuju.jp/


Moukan's tag:




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 ▲キレイな素人さん。




 立ち香──そこまで乳酸的な甘酸のメリハリもないけど、うっすらとはある。ブドウ様の酸は比較的柔らか。オレ好みの「パキーン!」レベルまでは出てない。酸にそこそこの張りはあるが、全体には柔らかなニュアンス。

 まずは上澄みから含みます──。

 ああ。ひとまず、ガスは去年より全然ない。果実味を感じるというよりは、全体のカラーは割りと甘ホロ苦いタッチで、五味のダイヤグラフは、同じく一白水成の「山田錦50」なんかと〝ほぼ同じ〟です。少なからずあるものの、27BYより乳酸なニュアンスは出てないと思う──甘酸のメリハリが弱い。


ippakusuisei_sasanigori5.jpg もう少し甘酸の抜けが爽快だとフルーツ感も前に出てくるんだけど、上澄みに関してはやや煌びやかさに欠ける。それなりにジューシイ感があってゴクゴク飲めるから──moukan1973♀曰く、♡☺♡「口当たりが悪くないから飲みイイ!」──ということだけど、含んだ瞬間の歓喜もまたない──イヤな時間帯もほとんどないけど。

 一定以上のwell-made感はあるものの──なんだろうな、そう、この手の乳酸フレイヴァーであれば、それなりのチャーミングさは欲しい。ややくすんだトーンで、「ささにごり」というより、「水溜りのドロ水」のようなスモーキーさ。

 温度が上がってくると甘みも伸びるけど──若干ピーチも出てきた──、同時にジリジリした苦みも攻めてくる。まあ、新酒としては小左衛門の方が上かな。ただ、元ビーラー (元ビール党) の我々としては、こういう苦みに関してはある程度の耐性があるので、♡☺♡「案外、クイクイ飲んじゃうね」──ということにはなる。そして彼女は続けて言う──♡☺♡「この値段 (税込・2,484円) でこれなら十分だね」とも。


ippakusuisei_sasanigori6.jpg 撹拌して──。

 あまり「甘み」に寄与するタイプのオリではないかな。かと言って「旨み」に寄与するタイプでもない。じゃあ、何に寄与するか──それは「重み」。それにしても果実味が見当たらねえ (笑) 。オリを絡めると「乳酸」すらなくなる。

 イベントで一口しか飲んでないけど、明らかに27BYの方が出来はいいと思います。食中はビールのように苦いので、イマドキの日本酒を楽しむという風流からはますます遠ざかる。まだ初日だし、ブっ飛び気味に安い酒なんで、今日のところは☆3.5にしておきましょうか──経験上、ここからの伸びは期待できないけれど。

 飲んでる間、我々の口から最もよく出てきた言葉は、終始「まあまあか?」というものでした




── 2日目。



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 ▲完璧なサイズ感。デザインも素敵です。日本の野暮天芸能人も少しは見習ってください。

 ▼サイズが合ってません。デカイんです。見てるこっちが恥ずかしいんです。
メガネ警察_坂上忍1



 さあ、どうかなー。多少は酸化が進んで甘酸のメリハリが出るかなー。


 そうそう、どうしてイベントで軽く試飲しただけなのに今年 (28BY) の方が遙かにガスが弱いかを断言できるかと言うと、イベントでは、各蔵元のブースの他に「フリースペース」というのがあって──フロア中央の、長机をつなげたスペースに栓の開いた一升瓶なんかが何十本もズラっと並んでて、おのおのが勝手に試飲できるコーナーがあったんだよ。各蔵が2〜3本ずつそこにも酒を提供してて、この「ささにごり生」はそのフリースペースにあった。しかもイベントには「午前」と「午後」の部があって、うちらが行ったのは「午後」の部。つまり、開栓してからそれだけ時間の経った残りモノ状態でもそれなりにガスがあったということは、開栓直後はもっとあったということがわかる。

 DE、28BYは、そういう状態の27BYと大して変わらんから、「ガスが全然少ない」と、そういう判断ができるわけさ。ま、最近の「鍋島」みたいに、ガス侍そのものが旅に出てるような銘柄もあるので、別に不思議はないけど。

 立ち香──どうだろうね。やっぱここに記述するほどのフルーツ感はないと思うな。取り立てて指摘するほどの乳酸フレイヴァーもない。じゃあ、何の香りがするかと言えば、なんだろうな、酸による清々しさがないわけでもない、ややミルキーでナッティーな丸みを帯びた質感の、優しい甘やかさのある香り。

 含みます──。

 ああ、最後は苦いけど、ド頭はしっかり甘いねえ。やはり、ややナッティーな甘みというか、サラサラした米ジュースなニュアンスもある。乳酸的なタッチはほとんど出てないと思う──人によっては十分に感じられるかもしれないけど、少なくともオレの中ではこれを「乳酸!」と表現することは憚られる。




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 1日経った程度では上澄みは全く分離してなくて、この酒としては50%くらいの透明度だと思うけど、このくらいの方がイイかな。ロックなんかもツルツルして良さげかも。

 ダメじゃん (笑) 。

 逆にロックによって温度が下がると渋み&苦みが前に出ちゃうかなあ。うっすら米糠っぽい酸があるんだよなあ──これを「麹由来の酸」と言えば幾分ポジティヴな印象にはなるだろうけど。ま、純米スペックなので、それなりの「お米感=雑味感」は許容するけど、見た目の割りに、それほどオサレな酒でもないね。

 温度が上がってくると再び苦しゅうない酒に戻るけど、それでも飲み進めていくと、やっぱ「甘ホロ苦いニュアンス」に落ち着くんだよなあ。「山田錦」同様、ややスモーキーなタッチがある。一白水成って、そもそもこんなクセ、あったっけ?


ippakusuisei_sasanigori9.jpg たとえば「村祐の茜ラベル」みたいに、元々の甘さや旨みの豊満さがあれば「コーヒー牛乳」みたいなバランスになって楽しいんだけど、そこまで大胆に何かに対して振り切れてるような銘柄でもないんで、なんか閉じた世界でのソツの無さやお行儀の良さが、却ってアダになってると思うな──要するに、一定以上のエレガンスはあるものの、まるで退屈な美人のように心が震える何かに欠けてる。だったら、いっそのこと「活性ニゴリ (瓶内二次発酵) 」の方が楽しいんじゃないのかね。

 ま、☆はそのままですね。オレからは誰かに薦めることはない。残りはカルピスサワーにするか。最後にグイ飲み返ししてるけど、もう昨日から何度この言葉を口にしてるのだろう──「まあまあか?」

 やっぱ「酸」が足りてない。なんか度の合ってないメガネで窓の外を眺めてるような、まさに「うすにごり」な味風景。少なくとも我々を一瞬で笑顔にするような酒ではないですね。それでもガブガブ飲める程度のwell-made感はあるっていう。

 言葉は悪いけど、所詮は田舎の優等生ですね。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 一白水成 メガネと酒

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To マイルドさん

毎度です。

「ささにごり生」──ちょっと甘酸のエネルギーが内に閉じこもり気味ですね。フルーツとしては「味が出てない」という感じだと思います。そこそこオサレであろうとしてるので、

無難な甘軽さ、いやなところがないけれどツマラナイ。
でも悔しいかな飲みやすいので減るのは早いです。


まさにマイルドさんの↑と同じで、悔しいけどガブガブと飲めてはしまう (笑) 。

「風の森」──未飲でしたか。だったら無難に「雄町60」「キヌヒカリ45」がいいんじゃないですかね。「愛山80」はクワナリ酸っぱいです。さすがに28BYは調整してくると思いますけど。

梅酒屋!──確かに煽りに独自のセンスがありますね。なんか向こうもこっちを見てそうで怖いですが (笑) 。これ、知りませんでした。さっそくメルマガを登録しました。ありがとうございます。

「日輪田」──1年モノを見つけましたか。見分けの付きにくい「火入れ」はそこそこ残ってますが、さすがに「生」はあまり売ってないと思います。熟味に耐性があるなら逆に面白そうですけど、「モダン山廃的な軽さ、クリアさ、カロリーオフ感」を体験するなら、趣旨からは外れるかもしれません。

「十六代九郎右衛門」──よかったですね。最高のお土産じゃないですか。これ、2種類のタンクがあって、僕が飲んだのは「6月=仕込み58号」のモノです。なかなか分かってくれる人がいないんですが、お菓子の「ハイチュウ」みたいなクニャっと潰れるような甘酸が僕は面白いと思うんですよね。


──んー、それにしてもホントにハズレが続くとビビリに なります。

僕も最近は祈るように開栓していますよ (笑) 。
一番困るのは「不味くはないがどーでもいい酒=磯自慢のレギュラー本醸造」で、ブチキレるほど不味ければ記事も面白くなるんですが、☆3〜3.5ゾーンの酒の良い部分を見つける苦労が面倒に感じることはあります。

「尊敬」というか、うちは夫婦二馬力で呑むので、立ち止まっていると呑む酒がなくなっちゃうんですよ (笑) 。本当は☆5以上が連発すればいいんですけど、そうなると確実に飲みすぎて肝臓を壊すので、そこは「神の見えざる手=宇宙的調和」によって、バランスの取れた、美しいヒエラルキーを形成してくれています。

それでも、もう少し安定して☆4は引き当てたいが・・・。

2017.01.11 Wed 12:13
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Name - マイルド  

Title - 

こんばんは。

これは飲んでみたかったのですが、
田舎の優等生は、飲みなれてますのでやめとくかなと(笑)

出羽桜豊吟醸てのをいただきまして、
超久しぶりの出羽桜でしたが、これも田舎の優等生(苦笑)
無難な甘軽さ、いやなところがないけれどツマラナイ。
でも悔しいかな飲みやすいので減るのは早いです。

昨年11月からのハズレ酒確率が以上に高いので
ビビリになっております。


どうしても近場のちょっとこだわった酒屋での調達が
メインになってしまうので、そこで扱いがないと
偏りが生じることに今回改めて気づきました。

それもあって、おすすめいただいた「風の森」は、
まだ未体験です。ひとつも飲んだことがないのです
ただずーーーーっと気になっています。
風の森愛山は、鍵や、矢島、うのかわ、で、入荷待機中です。


七田の愛山は見つけたのですがそのショップで気になっている
商品が入荷するかもしれないのでちょっと雄町状態です。

待っているショップとは別の、梅酒屋という店があるのですが、
七田の純吟の紹介コメントが面白かったです。
時間があれば見てみてくださいね。
もう知っていたならすいませんですが、ここは商品紹介がちょっと
変わってる、というか独特。そしてわかりにくい。
モウカンさんに校正してもらいたい。

日輪田の山廃生は2月待ちです。
これは「つじむら酒店」で売っているのを見つけたの
ですが、今季のを待ったほうがいいのかなと。

そして!モウカンさんにおすすめしてもらった
十六代九郎右衛門/山廃特別純米 雄町 生原酒が
長野に出かけている連れが見つけたから買って帰るとの
ことで、楽しみです。

んー、それにしてもホントにハズレが続くとビビリに
なります。モウカンさん、尊敬しています。
わたしも突き進みたい。





2017.01.11 Wed 10:38
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