◤鳳凰美田 - 赤判 純米大吟醸 無濾過本生 28BY ── dಠಠb「決して安くはないけど、もはやそこを気にしてる余裕もない、いいから黙ってオレに旨い酒を飲ませろ」#High Grade, Fruity, Wine Oriented 



※年末年始は「手抜き推奨モード」で参ります。下記ボタンをクリックして自分で調べて下さい。そしてオレに大切な情報を教えて下さい (笑) 。


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hououbiden_akaban_28bynama3.jpg 鳳凰美田は「純米吟醸 生酒 芳」以来、約1年ぶり。2年くらい前に「ブラックフェニックス (愛山55) 」の生を飲んだ時はそこそこ美味いと思ったけど、その後、積極的に追い掛けてないところをみると、オレ的には「別にそこまでの酒じゃない」ということになるのだろう。「鳳凰美田で日本酒にハマった」という話はよく聞くけれど、年がら年中「鳳凰美田」ばかりを飲んでる人の話はあまり聞かない。ちなみに我々は年がら年中「篠峯」ばかりを呑んでいる。

 これも買うつもりは全くなかったんだけど、「最近飲んだ中で旨かった酒はどれですか?」と訊いたら、酒屋のオヤジが「やっぱ鳳凰美田のアカバンは旨い」と言い放ち、さらに「10,000円のホワイトフェニックス (愛山45) を買うならアカバンを2本買った方が幸せになれる」と言うし、一升瓶で5,400円 (税込) だったけど、これでダメなら「鳳凰美田」は卒業でいいかなということで買ってきた。山田錦40の雫採りの生で年二回リリースみたい。これ (2016年12月出荷) は28BY──のはず。「原酒」の表記はないけど、「ALC.16.0〜17.0」という書き方をしてるので、原酒なのかな?

 スペックから考えるとどえりゃあ安いんだけど、4合瓶が3,240円なので、そこで利益を出してるんでしょう。贅沢は言わないから、☆4は絶対に星い (ほしい) 。




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 ▲20代30代のガキにシルバーはまだ早い。それに彼はウェリントンの方が似合う。ほら、アーティスト然としたところがまるでないから、丸はハードル高いよ──「のび太」を目指すなら話は別だけど。


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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【270】鳳凰美田 -ほうおうびでん- 赤判 純米大吟醸 無濾過本生 28BY <栃木>

小林酒造 株式会社:http://sasara.pto.co.jp/kuramoto_list/kobayashi.html


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hououbiden_akaban_28bynama4.jpg 立ち香──予想に反して、かなり穏やかなレベル。いろんな人がいろんな場面で「マスカット」だの「イチゴ」だの言ってる銘柄だけど、そこまでハッキリと何かのフルーツがドカンと香るわけじゃない。むしろ感じるのは、やや線が細い、キビキビとした酸と、そこから導き出される、少し心配な渋さの先読みくらい。ま、全体には「美酒風情」に溢れる、麗しい香りではあるけど、線は細い。

 含みます──。

 おっ、やはり、最初に飛び込んで来るのは、そのキビキビとした酸っぱみ。このへんの感じは、実は27BYで飲んだ「初しぼり 純米吟醸 無濾過本生」なんかにも通じるニュアンス──☆4あればいい方。まだまだ硬さもあるものの、さすがに滑らかで瑞々しい舌触り。思ってたよりも全然「香り系」の酒じゃない。口の湖面で小さい果汁感が「ピチャっ」と弾けるイメージ。「雫採り」属性なのか、クリスタルな光沢感をまとった液体としての麗しさもあって、それはそれで悪くないんだけど、やや酸っぱさに比重のある味わいなので、もう少しケレン味のある香りや、しなやかでエロティックな甘みは欲しいところ。

 ♡☺♡「軽くていいけど、もうちょっと香ってもいいかなー」──それはオレもそう思う。


hououbiden_akaban_28bynama5.jpg 裏のラベルによれば、

「グラスに注ぎ、ゆっくりと空気に触れさせて常温に近い状態にまで温まりますと、味わいの膨らみ、お米の優しさ、自然な甘み、日本酒だけにしか纏えない芳醇な香、雅な質感、滑らかな味わいなど日本酒の素晴らしさをお伝えできるかと存じます」──。

ということらしいが、実際には、温度が上がると、少し渋くなって、雑味を感じやすくなる。むしろその〝雅な質感〟とやらは、温度が低い方が凛とした佇まいを携えていると、余計なお節介ではあるが、ここで我々がハッキリと訂正しておこう。

 ま、あれですね。これを薦めた酒屋の店主は、オレに言わせれば「まだまだ本当の幸せを知らない」ということになるかもね。これは決して嫌味でも皮肉でもなく一重に〝羨望〟なのだけれど、この程度の酒で大いに感動できる酒ライフもまた、素晴らしく幸せではある


 とはいえ、スリムでしなやかなBodyラインからコリっとした硬めの旨みがほどけてくる流れは「和心 - 純米大吟醸 山田錦」や「亀甲花菱 - 純米大吟醸 甕口直汲み」なんかにも感じた、オレの好きな味わいではある。なにぶん、まだまだ若い酒質で、そのキビキビとした酸が繊細な味や香りを邪魔する嫌いもあるので、これは半年くらい寝かせてから開けた方が、むしろスペックに恥じない堂々たる風格を我々の口に届けてくれるのではないだろうか。

 いろいろブツクサ書いてるものの、実は文句らしい文句はないかな。値段がそこそこ高いので、moukan1973♀は♡☺♡「だったらシャンを買った方がいい」とか言ってるけど、それを言っちゃオシマイよ (笑) 。ま、そこそこ酸が出てるので、ハイカラなアプローチで接する限りにおいては「ライスワイン」的な風情もあって、食卓をワンランク上のエレガンスに導くという属性もあるにある──GA!──正直、別に夢中になる酒ではないね。

 ♡☺♡「随分とあっさりしてる。ま、☆4はあるでしょ」──そこに異論はない。決して安くはないけれど、もはや値段は関係ない。とにかくオレたちは普通以上の酒を日常的に安定して呑みたいだけなんだ。


hououbiden_akaban_28bynama6.jpg ま、これは「一升瓶3,000円台だったら最高ですね」っていう酒ではあるね。一升瓶に5,400円も出して飲む価値があるかと訊かれれば答えに詰まるものの、値段なんか気にせずに平均以上の酒を呑みたいという、心が貴族な人にとっては、飲んで不幸せな気持ちになることはないでしょう。その意味で、酒質サイドのみの言及においては──値段を気にしないのであれば、ギリギリで☆4はあるかといったところ。もちろん、我が家で二度と買うことはありません

 この酒との正しい向き合い方というのは、おそらく口の中に流れる「美しい高貴な時間」を5,400円で買うことができるか否かということに掛かってくるんだろうね。実際、我々も☆3程度の酒を口にしてブツクサ言うくらいなら──捨てるだの、カルピスサワーにするだのと悩む時間に苦労を割くくらいなら──、多少は高くても、それが黙ってスイスイと呑める酒であれば、その方が精神的な負担は少ないわけだし、あえて飛躍するならば、これはまるで、駅構内の煩雑を避けるために、たとえ割高であってもタクシーを乗る時の、その気高い選択肢に恣意的な理由を見つけては自己満足するあの心持ちと似てなくもない心情が、今ここにあるということなのだろう。3,000円台だったら最高だったけど、嬉しいことに☆4はあるのだから、セコイ話でこの旨さを漂白したくはない──これが我々の切なる正直な想いではある




── 2日目。



 Janet Jackson、50歳で初産。
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 Janet - And On And On (1995)
 
 ▲オレ的には他に好きな曲はオッパイあるけれど、ここでは敢えて、DJ的人種以外にはほとんど認識されていない隠れた名曲を御紹介。これ、Janet名義でリリースされたリミックス集 (Janet.Remixed) に収録の、オマケ的な扱いの新曲 (未発表曲) で、当然シングルにもなってないし、通常のオリジナル・アルバムにも未収録です。もしもこの中にこの曲を知ってる人がいたら、キミ、なかなかのマニアだね (笑) 。



 冷たいままだと、立ち香は相変わらず穏やかなレベル。露骨な華やかさからは程遠い質量だけど、瑞々しさ、若々しさから得られる一定以上の〝味のする透明感〟はある。

 含むと、やはり、そこそこ酸っぱいね。別に「酸っぱい酒」は人よりも得意な方だけど、なんか素直に楽しめない自分がいる。ま、一定以上のフィネス (well-madeさ) は十分に感じるので、☆4はあるけど、この5,400円という値段をどう取るかだな。人によっては少し気合いの入る価格帯でもあるわけだし、そういう意味では、オレからは特にオススメはしない。


hououbiden_akaban_28bynama8.jpg 余韻は素敵っちゃ素敵。まるでココアのような甘サラなタッチというか──もちろん、露骨なココア感はないけど──、味曲線の着地と共に、パウダリーな粉末エフェクトが舌の上で煙りのようにフワっと沸き上がって、それが何とも雅<ミヤビ>でさ (笑) 。我が家のグランヴァン (篠峯26BY) の足下にも及ばないけど、まあ、ソツなくイイ酒ではあるね。相変わらず「夢中になる要素」は皆無だけど、高そうな店で誰かにご馳走になれば、実力以上に「旨い」と感じる酒なんじゃない? 少なくとも「十四代 極悪諸高 27BY」よりは上だよ。

 とはいえ、初日よりは全然いいですよ。ブっちゃけ、初日は夫婦で、dಠಠb&♡☺♡「これ、全然フルーティーじゃないだろ」という話で意見が一致していたんだけど、今日に関しては温度が上がるとイイ塩梅にフルーティー。それでも具体的に何かのフルーツをドカドカ感じることはなくて、強いて言えば、まだまだ熟れの足りてない白桃だろうか。噂の「マスカット」に関しては、オレ自身が「巨峰派」なので、よくわからん (笑) 。一応、人並みに鼻の穴は2つほど持ってるけど、特に「イチゴ」も感じないかな。

 一定以上の酸があるので、食中でもキャラが潜らず、そこは評価できる。ややアルコールのアタックも所々あるけど、舌で転がせば緩和されるので、チビチビと雅<ミヤビ>に飲むのがいいんでない?


 特別な事情がない限り、もう二度と買うことはないけど、少なくとも去年飲んだ「純米吟醸 生酒 芳」よりは遙かに良い出来だし、値段さえ気にしなければ、「初しぼり生」よりは格上なテクスチャーを楽しめる。

 とはいえ、この酒に5,400円を出すくらいなら──この酒を買った店のマスターの言葉を借りるなら、オレは「クラシック仙禽の山田錦」を買って、残りの金で「寿司屋のしめさば」を4つ買った方が幸せになれるわ (笑) 。もしもこの中にオレと同じロットの赤判を飲んだ人がいるなら、是非一度、「クラシック仙禽の山田錦」を飲んで欲しいね。負けないから──薄井の野郎はムカつくけど (決まり文句) 。あ、偶然だけど、同じ栃木の酒じゃん。なんか書いてて咄嗟に頭をよぎったんだよ。最後に呑んだのは26BYで、28BYがどんな酒質なのかは未知だけどさ。


moukan1972♂






日本酒 鳳凰美田 メガネと酒

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 大頭頭さん



毎度です。


──鳳凰美田 赤磐雄町 秋田流生もと 純米吟醸 無濾過かすみ本生

こ、これは属性だけでもワクワクするような酒ですね。そうか、鳳凰美田にも生酛ありましたね。これ、火入れの燗酒仕様がメインですが、限定で生もあったんですね。これは盲点・・・。

報告を楽しみにしてます。ちょっと面白そうな酒ですね。退屈な美人酒じゃなければいいですが (笑) 。

2017.06.28 Wed 19:15
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Name - 大頭頭  

Title - 鳳凰美田に当たってみます

もうかんさんこんにちは

昨日はせがわ酒店の角打ちで以下の酒を呑みました。

鳳凰美田 赤磐雄町 秋田流生もと 純米吟醸 無濾過かすみ本生

角打ちで飲めた酒は一升瓶のうちの残り二合位の状態だったので謎コンディションでしたが、これに異常なコスパと旨さを感じたので思わずゲットしてしまいました。

家飲みでじっくり当たり屋してみて、間違いなく旨かったら報告します。
2017.06.28 Wed 18:32
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Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

確かにこの山田錦40も、普段日本酒をほとんど飲まないような──2,000円以下の白ワインを成城石井で適当買いしてるような女性に飲ませたらトキメキそうではあります (笑) 。

飲んでると徐々に甘みや香りに慣れて酸ばかり立ってくるので、「だったらクラシック仙禽でいいよ」と思ってしまいました。鳳凰美田は「柄そのものは地味だけど全体には品の良いデザインの着物」、クラシック仙禽は「モダンでシンプルな洗練されたワンピース」と言った感じですかね。余計なモノがない分、確かに飲み飽きはしないかもしれません。
2017.01.06 Fri 11:27
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Name - サンジュリアン  

Title - 

モーカンさん
偶然ですが、ろくまる八反と同時にモダンの方の仙禽火入れ山田 今飲んでます。これ酸味と甘味がそこそこ有ってミディアムボディで飲み飽きない酒ですね。不思議に二つ前後で飲んでも被らないので、両方楽しんでます。
仙禽は心ときめく様な煌びやかさや派手さはないですが、毎日晩酌に飲むテーブルワインの様な安定感があります。鳳凰美田は初心者や女性に結構人気が有ります。次女の家に何回か持って行きましたが、何時もリクエストされます。自分には美田は毎日飲むには綺麗い過ぎて週一位で良いなと思ってます。パーティ酒?みたいに!
2017.01.06 Fri 10:11
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