◤天明 - 中取り零号 純米 瑞穂黄金 おりがらみ本生 28BY ── dಠಠb「イヤな瞬間は全くないし、むしろイイと思える瞬間も多々あるけれど、常に冷蔵庫が満タンのハードユーザーが無理して仲間として迎え入れるほどの酒ではない」 



※年末年始は「手抜き推奨モード」で参ります。下記ボタンをクリックして自分で調べて下さい。そしてオレに大切な情報を教えて下さい (笑) 。


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tenmei_zero28by5.jpg というわけDE、冗談のような本気のような前説ですが、本編は平常通りに──それでも〝文芸指数30%減〟で──書きます。

 さて、27BYは「中取り壱号」を飲んでます。苦しゅうないけど、「別に」って感じですね。今思い出すと、アロエっぽいパツンとした酸と張りがあったような。今回は瑞穂黄金65です。江古田の秋山の店主 (専務ではなく常務だった) が絶賛してたけど、彼は蔵詣での際に搾りたてを飲んだみたいだから〝シチュエーション盛り〟も多少はあるでしょう。

 さーて、風情も味気もない──ただし愛と勇気と毒気はある──我が家の台所ではどんな表情を見せてくれるのでしょうか。さっそく飲んでみましょう。




 久々に「メガネ警察」発動中▶︎▶︎▶︎
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 ▲デカメガネの「お手本」のような掛けこなし。色は翡翠っぽいミディアムブルー。


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 bottle size:720ml





◤本日の1曲♪ <場外市場>


 ▶︎Dee Dee Sharp Gamble - What Color Is Love (1977)
 

 今たまたま海外ラジオから流れて来た。1977年産だけど、流石にこの時代のフィラデルフィア・ソウルは洗練されてるなあ。




SAKE GRADE:☆☆☆½

【264】天明 -てんめい- 中取り零号 純米 瑞穂黄金 おりがらみ本生 28BY <福島>

曙酒造 合資会社:http://akebono-syuzou.com


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tenmei_zero28by6.jpg 立ち香──香りは穏やか。強いて言えばラムネかね。ほんのりメロンもあるけど、どちらかと言うと「果実としてのメロン」というよりは、ややテロっとした、優しいシロップ様の甘やかさのある、「メロンソーダのメロン」に近いかな。

 酸に眩い艶やかさはなく、あるのは麹由来の、少し煮詰まったようなタッチの、お米ライクな酸。全体に洗練されたスマートなニュアンスはあるけれど、華やかなケレン味ある吟醸香はないと言っていい。そこは「天明」らしいと言えばらしいか。

 まずは上澄みから──。


tenmei_zero28by7.jpg おう。わりとムキっとした、細マッチョなBody感。うん、まあまあかな。テロっとした甘みもありつつ、旨みの幅はタイトで、最後はキュっとした締まりのある渋み (酸) を伴って、ジリっと素早く手仕舞う流れ。

 個人的には嫌いじゃないけど、声を上げるほど旨いわけでもない。一定以上のwell-madeさは伝わるものの、今すぐ誰かに「これヤバイ、買え!」とはならない──GA!──だからと言って「買うな!」とも言えず、むしろ既に買ってしまった人に対しては「悪くはないよ」と励ます気持ちが湧き上がりさえする酒。ま、典型的な☆3.5ですね。


tenmei_zero28by8.jpg 酒屋としてこれを大絶賛することは少し頼りない気もするが、これを大好きと言う人の気持ちを否定する気にはなれない。いろいろとフォローに回るオレに対して、無情にもmoukan1973♀は♡☺♡「でも、来年は買わないでしょ」と言ったが、確かにな (笑) 。

 新酒らしいキビキビした軋みもありつつ、中取りらしいふくよかさ、甘みの伸びも、あるにはある。露骨なフルーティネスもない代わりに、押し付けがましい酒感もまたなく、やや控えめなモダニティの発露の中で、味や香りよりも、液体としてのブライトネス、張りのある溌剌さ、そんなものを感じさせる酒質。

 そして、ちょっと面白い余韻もある。決して熟してるわけじゃないけど、ほんのりチョコっぽい甘みを感じるんだな。そう、言うなら、フルーツ系のチョコ。moukan1973♀にこれを説明すると、最初は「???」という感じだったけど、やがて何かに気づいたようで、

 ♡☺♡「ブランデー? ボンボンみたい?

と来た (笑) 。なるほど。ウイスキーボンボンか。分からなくもない。「あんこ」みたいな粉っぽいサラサラした甘みを感じる瞬間もある。


tenmei_zero28by9.jpg 撹拌して (すでに写真では撹拌済みだが) ──。

 味わいの輪郭 (縁取り) が太くなって、フルーツのタブローは、「水彩画」から「クレヨン画」くらいにはビビッドなメリハリ感が増すかな。「甘・渋・苦」の中では、「渋」に寄与するタイプのオリ。「イカの肝醤油和え」をワサビを効かせて食べた直後に飲むとスゲえ甘く感じるんだけど、実はこのタイミングが今日イチの味わい (笑) 。わりと塩っぱいアテなんかと合わせると、実は魅力三割増しになるかもしれない。そういう意味では、そこそこ洗練さのある「食中酒」という側面があることは確かだろう。


 ▼見た目ほどの旨さはない煎餅。
tenmei_zero28by10.jpg ある種の淡麗さも感じさせつつ、時折見せるカラフルな表情もあって、「決して都会的ではないけれど、それなりには都会的であろうとしてる酒」という印象は受けた。好意的に捉えるならば、「モダン日本酒選手権」に独自の価値観でエントリーしてる、地方的な燃えたぎりと気概を感じさせる酒であることに異論はない。

 ただまあ、我々のような都会まみれの人間がこれを飲んで大絶賛することはないというのが正直なところ。それでも、「中取り零号」の720mlが、例えば表参道や青山や恵比寿のフレンチのセラーなんかに横たわっていたとしたら、鼻息を荒げて「やるじゃねえか」とはなるけどさ (笑) 。

 イヤな瞬間は全くないし、むしろイイと思える瞬間も多々あるけれど、常に冷蔵庫が満タンのハードユーザーが無理して仲間として迎え入れるほどの酒ではないかな。買ったことを後悔はしないが、買わなかった未来にもまた、それなりの希望と夢が生じてしまうところがこの酒の押しの弱さではあるだろう




── 2日目。



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 食前酒のような軽い呑み方だけど、初日に感じたwell-madeな感じは全くないね。グレープフルーツとまではいかないけど、ちょっと甘苦いニュアンスが出てきたし、パツパツで張りのある若々しいBody感が一気に後退しちゃった。立ち香にも若干のアルコールの浮きがあるし、なにより味わいそのものに雑味感が出てきた。

 今日に関しては完全に☆3ですね。そりゃあ、蔵で出来たてを試飲すれば旨いだろうけど、彼もオレと同じ条件で呑んでこれを大絶賛することはないと思うよ。舌で転がすと面白い甘さを楽しめるところは興味を惹かれるけれど、呑んだ瞬間に問答無用に「旨い!」はない。

 居酒屋で開栓済みの状態で呑むことは絶対にオススメしない。評価は☆3.5のままにしておくけど、扱いに注意が必要な酒ではある。ちなみにmoukan1973♀は、実は一緒に開けて呑んでる「豊盃の純大」とコレなら、♡☺♡「アタシなら豊盃を選ぶ!」とは言ってた。2日目同士なら、オレもそう思うわ。次元の低い戦いだけどな。


moukan1972♂






日本酒 天明 メガネと酒

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To マイルドさん

毎度です。

天明、そういうことだったんですね (笑) 。確かに「フレッシュさ」というより、なんか「若作りの中年」みたいな酒でしたね。初日はパツンとした張りがあってそこそこ良かったですが、2日目はしおれてました (笑) 。

「尾瀬の雪どけ (龍神) 」は近所の酒屋で扱いがあるので、雄町あたり、28BYは買ってみようかと思ってたところです。

おっと、はせがわグランスタ!
僕も年に2〜3回は買ってますかね。
去年の夏 (?) くらいから「長陽福娘」の扱いを始めたんですよね。今、直汲み山田錦60が出回ってますが、28BYから麹室を新しくしたので「木香問題」があるかもです。僕が飲んでいて旨ければ真っ先にオススメするんですが。。。27BYは☆6、26BYも旨かったようです。

「田酒」の山廃特純のお燗は僕も大好きですね。あの滑りの良さは快感レベルです。新商品の「純吟山廃」はかなり微妙でしたが、これ、若い蔵人に任せてる酒なんですかね。

「天明」のチョコ化は、あの少し粉っぽい質感に由来するものかもしれませんね。酸の輪郭も筋肉質なので、「酸」+「焦げ」=「チョコ」みたいな (笑) 。

マイルドさんも良い新年を良い酒と共にお迎え下さい。

2016.12.31 Sat 23:35
Edit | Reply |  

Name - マイルド  

Title - 

どうもです。

この天明は、旨くも不味くもないし、
いいところを探そうとしてやめました。
同じく、二日目にはしおれてました。

尾瀬の雪どけ、うすにごりを
入荷した日に購入してその日に
開けたら超メロンソーダだったのですが、
二日目は食べた後のメロンの皮みたいに
さみしくしぼんでしまいました。

それで、1日で飲みきれば超メロンソーダ
のままだと思い、昨日4合瓶で購入して
開けたのですが、最初からメロンの皮。

天明も入荷して即購入、即日開栓なら
もう少し旨かったのかな?と。
1ヶ月程度で、こんなにフレッシュさが
後退するものかな、と。

こちらでも天明は店員絶賛でしたが、
蔵で飲んだのかどうかは未確認です。

都会~のところは名言ですね。
こちらに住んでいると、どう見ても
田舎者の集まりなのに、福島の中では
都会的だと思っている衆の多いこと。
天明の味を思い出して、笑ってしまい
ました。

東京に行くのですが自分の時間はない
ので、帰りにグランスタのはせがわ酒店
で何本か買っていこうと思ってます。

正月は祖父と田酒の山廃、大七の
純米きもと、これのお燗で過ごします。
もう冬はこれで無難に幸せなのですが
それでも新しい酒を試してみたくなる
のです。

それから天明のチョコ感は、なんで
しょうね?飲み屋で天明銅ラベル飲んだ
ときにも感じたので。

長文いつもすいません。
よいお年を。
2016.12.31 Sat 16:13
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