◤賀茂金秀 - 純米大吟醸 千本錦 27BY ── dಠಠb「退屈な炭酸水としてのミステリー純米大吟醸」#High Grade 




 わたしの記憶が確かならば〜、つい一昨日、磨き80や90の酒について、「むしろ逆に磨き50のスカした酒よりチャーミングでリッチな味わいを楽しめることも多いよ」などとヌカしていたはずなのだがあ〜、本日は広島オリジナルの酒造好適米「千本錦」をニュニャンチョ (ぬわんと!) 40%まで磨いて (削って) しまったズンマイ、デーギンジャウ (純米大吟醸) を開けてしまいます。

 もしも酒屋でツウ (通) な感じの若い男2人組が「カモキンはさあ〜」と話していたら、それが「賀茂金秀 (かもきんしゅう) 」で、そんな若い2人組を変なデザインのメガネ越しから冷たい視線で眺めている中年がいたとしたら、間違いない、それがオレだ

 はじめて呑みます。25BYから買いたい気持ちはあったのに、ここまで遅れてしまった。秋田のNEXT 5が手本として真似たという、広島の蔵元結社「魂志会 (こんしかい) 」にも参加してます。ちなみに「魂志会」絡みで言うと、今年は神宮球場で美和桜なんかも呑みました──試合はほとんど観てない (笑) 。




 




kamokin_jundai_senbon27by2.jpg 蔵元杜氏の金光秀起氏は昭和50年生まれで、賀茂金秀も、あれです、いわゆる一つの、

 息子、故郷へ帰る──。

から快進撃の始まった銘柄です。HPには「東京農業大学卒業後、実家に帰り普通酒主体だった蔵を建て直すため奔走。」と書いてある。ちなみに同じ広島のドイテツ (宝剣の杜氏・土井鉄也氏) とは同い年。原酒でALC.13度の酒を造ったり、なかなか見逃せない動きを見せているので、これが旨くても旨くなくても、28BYは少し買ってみようと思ってるところ。

 4合瓶で2,500円 (税抜) なので、一応、うちのブログでは「高級酒」に振ってあるけど、人によっては屁でもない値段かもしれない──そういや最近、どっかの誰かが4合瓶で8,640円の酒を開けてたなあ (笑) ──まさに炭鉱のカナリア! オレにもその勇気を分けてくれ!

 さーてと、どうかなー。派手に旨くなくてもいいから、せめて口の中に美しい時間を流してくれよなー。




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 ▲夫婦で獅子座 (笑) 。そして教えてくれ。「無責任な言動がトラブルにならない」パターンを。

 ▼昭和40年代チルドレンのお口の恋人「サクマのキャンロップ」 (笑) 。
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 bottle size:720ml





SAKE GRADE:☆☆

【247】賀茂金秀 -かもきんしゅう- 純米大吟醸 千本錦 27BY <広島>

金光酒造 合資会社:http://www.kamokin.com


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※実は土曜に「風の森 - 純米 露葉風70 笊籬採り 28BY」と一緒に開けています。


 立ち香──王道メロン!──だけど、酸の足腰はしっかりしてますよ。ちょっと花の蜜のようなトワゥンっとした張りのある甘やかさも。まあ、ここから不味い酒は出てこないでしょう──と信じたい。ややフローラルなタッチもあって、花邑とか秀鳳なんかで感じる、あの華やか吟醸なニュアンスも、淡いレベルではあるけど、出てます。

 含みます──。

 あ、意外! スゲえガスあるじゃん! つうか、さっき飲んだ「風の森」よりあるんだけど (笑) 。程良いサイズ感の、いわゆる一つの、小粒にジューシイな飲み口。そうだな、「鍋島 - 特別純米 生原酒 27BY」をクリアかつ少しフローラルにした感じ。




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 ▲見よ、グラスにへばりついた、このガスの粒子を。




 最初の一口目は勢いに押されて楽しんでしまったけど、冷静になって味を探す旅に出ると──なにも見つからないというミステリーが始まる。ちょーっとガスによる苦みの暴れがあるかなー。言われなきゃ磨き40の純大とはわからないというか、意地悪な言い方をすれば、なにがしたいのか、どこを目指したいのか、よくわからん純大。

 こりゃ、明日の方が良さそうだな。今日のところは少し渋くて苦い。なんだろうな、これ。5月出荷の一回火入れだと思うんだけど、なんか「新酒の直汲」みたいなんだよ。当然、食中は味も香りも潜ります──口の中がフレッシュに心地よいけど、まるで炭酸水を飲んでるだけみたいな。

 なんか「小左衛門 - 初のしぼり 直汲」を淡くて退屈で味気ない酒にしただけみたいというか、うーん、これが新酒の純米なら文句はないけど──嘘、純米でもここまで味も香りもしなければ文句はある──、違う、これこそ磨き40が仇になったパターンの典型だろう。さすがに磨き60〜65なら味くらいは出る。無駄に透明──ゆえの、退屈な炭酸水としての、まさにミステリー純米大吟醸

 もう単に口の中がジョバジョバするだけの純大。こういうのを「火入れが上手い」とは言わない。単に「純大の味設計が下手」なだけ。




── まとめて2日目の昼と夜。



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 ▲実は暗闇で発光します。妖精なので空も飛べます。




 日曜の昼──。

 ちょいバナナが出てきた。少しくぐもったようなニュアンス。これ、あんま得意じゃないんだよな──条件反射でダメ島を思い出すんだよ (笑) 。明るめの酸も出ていて、リンゴを感じる瞬間もあるのだけれど。

 全然ダメ。ガスというゴマカシの切り札がその効力を失ったら、途端に渋くて苦くなっちゃった。まさに味わいの崩れ方もハズレのNew Moonそのもの。このままだと☆3に格下げだなあ。それに、ちょい木香っぽい渋みなんだよな。宝剣もそうだけど、これ、広島癖なのか?──それとも勢いのある若手蔵特有の「◯◯BYより麹室を新しくしました!」的な弊害なのか?


 写真<N家のblog
 一つ言っておこう。そもそものコンセプトとして、箱入りの金ピカラベルの純大40がガスでジョバジョバしてるってどうなの? オレはガスそのものは好きだけど、この酒質は、ちょっと商品のルックとチグハグな気がする。磨き55〜60くらいの直汲みで「ドヤっ!」と荒ぶる酒質ならわかるけど、たとえばこの酒を世話になった上司や先輩にお中元やお歳暮として贈るには、少しヤンチャに過ぎると思うな。もっと普通に王道の味わいで造った方がいいよ。遊ぶんだったら他の酒でやれば?

 これは黄色信号点灯ですね。やっぱ初日はガスに騙されてただけだったね。何度も言うけど、箱入りの純大で、このガス商工会議所は良くないと思う。杜氏は一体なにを考えてんだ? 会う機会があれば、是非訊いてみたいよ。


 日曜の夜──。

 香りは悪くない。甘酸の弾けるデリシャスなリンゴもある。

 ただ、含むととにかく渋い。ガスはほとんど抜けたけど、ハッタリを失った純大の悲しい末路だね。困ったもんだ、オレの酒ライフ。まさかここまで☆4ナシゴレンの生活が続くとは・・・。たった2本の4合瓶がなかなかなくならない。


 月曜の夜 (今) ──。

 ガスが抜けた後の虚しい苦みの中で、なんとか純大として頑張るカオリちゃんとアマミちゃんが逆に痛ましい。値段が高いので厳しくイキマスよ。☆2に格下げです。蔵の恥になるので、ちゃんと追跡して酒屋で買って自分で飲んでください。十四代の高木専務ですら、外では十四代しか飲まないそうですから。


moukan1972♂






日本酒 賀茂金秀

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