もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

「太陽目線法」を伝授します。
〜 日本酒の家呑みレポート&本日の1曲、時々メガネ警察〜

◤酉与右衛門 - 純米 直汲み 亀の尾60 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「酸っぱ旨いエッジの効いた次世代フルーティー酒ですね」♡☺♡「旨いね!」#Fruity, Wine Oriented, Fresh 




yoemon2.jpg南部杜氏のふるさと」と言われる岩手県花巻市石鳥谷町で唯一残った造り酒屋、それが酉与右衛門 (よえもん) を醸す川村酒造店です。地元銘柄は「南部関」で、この「酉与右衛門」は、名杜氏であった創業者の名前から取った、いわゆる一つの「特約店限定ブランド」の模様。ラインナップがRS向けの直汲み無濾過生原酒ばかりだけど、造ってる本人は「熱燗が好き」だそう (笑) 。


yoemon1.jpg 今年の3月に、TVのバラエティ番組に蔵元がシレっと登場してたので──つうかオレもチラっと観てたけど、銘柄がちゃんと紹介されないから気づかなかった──、そちらの動画も載せておきます。たぶんすぐに削除されると思います。

 さて、酉与右衛門。「酉与」で一字扱いで「よ」と読む。つまり、創作漢字ゆえ、パソコン等で変換できない。なので、ネット世界ではみーんな「酉与」で表現してるので、ここでもそれに従います──つうか、これ、そもそもイマドキの趨勢からして、クワナリ問題あるだろ (笑) 。(※尚、2016年11月25日現在、蔵のHPは手続き上の問題で不通になっているようです。


 笑ってコラえて ダーツの旅 ひな祭り2時間SP (2016年3月2日)
 
 ▲45分くらいから川村酒造店が登場します。



 チャリで通える近所の酒屋で扱いがあって前から気になってたんだけど、不純な動機ではあるが、実は「仮想篠峯 (かそうしのみね) 」という購入モチベーションがあったことは素直に告白しておく。というのも、直汲みでガス感が強く、酸度高めの数値のニュアンスがなんとなく「篠峯」に似てたし、山廃とか亀の尾の酒もあるし、まあ、最初に手に取る理由はそんなもんです。割とドライな飲み口のようだけど、昇龍蓬莱や長陽福娘などのように、その隙間から漏れ出る果実味 (甘み) を感じる流れがオレは好きなので、「酉与右衛門」からも「数値ほど辛く感じない!」という印象が得られればOK。

 いろいろ迷ったけど、今回は「亀の尾60」の直汲み無濾過生原酒をチョイスしてみた。亀の尾には山廃Verもあったんだけど、一升瓶しかなかったので、先ずは速醸で。ちなみに数値は「日本酒度:+6、酸度:1.9、酵母:協会7号」という感じ。DE、「篠峯」だけど、実は初の「亀の尾」に挑戦中で、現在、堺杜氏のfacebook上では、「亀の尾日記」なるものが逐一報告されてます。なんか理科の実験日誌みたいだけど、興味のある方はコチラをご覧ください。なんだかんだ言って、きっと買うんだろうなあ、オレ。




yoemon_kamenoo60jikaumi27by1.jpg

yoemon_kamenoo60jikaumi27by2.jpg
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【241】酉与右衛門 -よえもん- 純米 直汲み 亀の尾60 無濾過生原酒 27BY <岩手>

合資会社 川村酒造店:http://homepage1.nifty.com/nanbuzeki/


Moukan's tag:




 💻 寒シマメ (スルメイカ) 肝醤油漬け
yoemon_kamenoo60jikaumi27by3.jpg
 ▲まあまあですかね。「肝醤油漬け」ということだけど、之吟の母 (たまに店番) が言ってた通り、「もう少し肝が多くてもいい」というのは本当 (笑) 。




 立ち香──おっ。予想に反してサワーチェリー系の甘酸弾けるタッチ。見かけによらずモダンな酸っぱみのあるニュアンス。「風の森」や「昇龍蓬莱の生酒」なんかでも感じる、あの力強い赤々しいフルーティネスがある。それでいて、雑味のない透き通ったクリアさもあるという。良さげですよ〜。


yoemon_kamenoo60jikaumi27by4.jpg あ、旨い。

 写真じゃ分かりにくいけど、少しだけ色は付いてる。9月出荷だけど、普通に考えて9月に無濾過生を搾るワキャないから、おそらくは「おかわり分」なんでしょう──ラベルに記載されてる日付は「詰め日」ではなく「出荷日」というのが通例

 ほいキタ──味わいも「風の森 - 純米しぼり華 愛山80」を少しスマートに研ぎ澄ませたようなタッチだよ。ガスは26BYの「篠峯」の方が強いけど (笑) 、まあ、多少はそこそこ残ってる感じ。退けにかけては、少しウォッカみたいな辛みというか、「7号酵母」流儀なエステル・フレイヴァーのアルコール感もあって最後が少し苦いけど、酸の出方は「昇龍蓬莱」ほどのケレン味のある力技ではなく、あくまでも酸から溢れ出す甘みに意識が向かうというバランス。うん、「篠峯」の代替品というよりは、「昇龍蓬莱 槽場直詰」のカジュアル版と言った感じ。旨みのファット感は「風の森」の方が全然あるので、ドライな飲み口であることに異論はない──ただし、果実味はしっかりある。

 ビビッドに眩い甘酸のハイコントラスト感を発散しつつ、小粒にジューシイな果実味もしっかり出てます。吟醸ライクな華やかさは全くないけど、いわゆる〝「酸」特化型のモダンなフルーティー酒〟として、そこそこ最前列グループの後方には位置してるかな。程良いミネラル感でカチっとした輪郭を構築しつつ、シャキっとサワーなニュアンスで締め上げる流れは、若いワインなんかにも通じる爽やかさ。不思議なことに、日本酒の場合、ワイン様でも「赤白」両方の表情があるんだよな。ま、飲み口は「白」に近いけど、色彩には多少の「赤」もあるというか。




yoemon_kamenoo60jikaumi27by5.jpg
 ▲☆5まで、あと少し。




 ☆4.5です。

 ☆5に到達するためには「○○みたい」という形容プリズンからの脱却が必須だけど、酒としてのクオリティ的には文句ない完成度だと思う。なにより食中酒としてのエンタテインメント性が高い。ビシバシな酸を発散しつつ程よい果実味&甘みもあって、口の中でタイトな収まりを見せながらも、時の隙間からデレた表情も顔を出す。オコチャマな甘やかタッチとの対極を為すという意味で、ここは一つ「大人フルーティー」という形容を与えておこうか。

 ああでも、ぐんぐん良くなるな。旨みの姿がクリーミイになってきた。ただ、割りと力強い「酒感」はあって、そこをどう取るかだろうね。でも、この手の「酒感」に人一倍厳しいオレが許容範囲なんだから、これはアリな「酒感」という理解でOKです──つうか、酒なんだから「酒感」があって何が悪い (笑) 。


yoemon_kamenoo60jikaumi27by6.jpg いいですねえ!

 ホント、「風の森」と「昇龍蓬莱」の間みたいなバランス感。moukan1973♀も、さっきから♡☺♡「旨い旨い。これ、かなりいいんじゃない?」と言ってます。

 杜氏が「熱燗好き」ということで、お燗!

 ああ、悪くないぞ。少し苦みも立つけど、逆に果実味はマシマシ。甘酸の数値はそのままに、五味の色彩が均等に外に押し広げられる感じ。ちょっとドライフルーツ的なダークカラーが際立つけど、そこを色気と取る人もいるでしょう。オレはRS帯 (れいしゅたい) の上がり端──RSゾーンから少し温度が上がったエリア──が好きだけどな。高めの日本酒度から漏れ出る甘み、ここはオレ的にポイント高し。


yoemon_kamenoo60jikaumi27by7.jpg 少ぉーしだけ瓶底にオリがあるので、最後はオリを絡めて。

 ま、サービス的に少し濁ってる程度だけど、ちょいキャンディーのようなテロっと感も出てくる。いいね。おりがらみロットをリリースしてもいいんでない?

 これ、裏のラベルには「9月出荷」と書いてあるけど、間違いなく「おかわり分」だろうな。搾って瓶詰めしたのは春先でしょ。というのも、イイ感じに味乗りしてて──熟感は一切ない──、丸ぁ〜るい果実味がポヨンと舌に乗る感じがあるんだよ。

 大いに気に入りました。酸の際立ちがいいので、食中酒としてもモダンなエンタテイメント性を発揮します。他に美山錦、山田錦もあるので、28BYはロックオンしたいと思います。酸っぱ旨いエッジの効いた次世代フルーティー酒ですね。


moukan1972♂






日本酒 酉与右衛門 亀の尾

Comment

Add your comment