◤本日の1曲♪【DEEP HOUSE】Sabrynaah Pope - It Works For Me (King Street Club Mix) 1993 #Victor Simonelli Remixes, Blaze 

genre tag:VOCAL HOUSE, DEEP HOUSE
▪︎昨日は「パンチラ事件」のせいで何となく更新の機会を失ってしまいましたが、「Over Like A Fat Rat '95 」からの流れを受け継いで、しばらくゴリゴリにUndergroundなVoハウスを選曲しようかね。ま、一番得意なジャンルだし。

▪︎というわけDE、ウルトラマニアックですみません。その証拠にYouTubeでも1人しかUPしてません。一体いつ消されるか。ま、個人的に知りうる限りで、'90年代におけるVictor Simonelliの最高傑作でしょうね──というより、初期King Streetでこれを超えるモノってあるのか? ここまで来ると、さすがに一般のリスナーにはついて来れないと思いますけど、まあこれが1993年という時代における〝最もコアなNY産Undergroundボーカルハウス〟の極みでしょうね。日本酒で言うところの〝エキス感〟ハンパないってヤツです (笑) 。音楽的精米歩合も30%を切ってるでしょうね。無駄なモノが一切ありませんから。

▪︎昨日サボったお詫びに──もしかしたら「酒」ではなく「音楽」目当てにここへアクセスしている変態紳士淑女諸君も少なからずいると思うので──音楽偏差値高めのリスナーには、少しコアなポイントを紹介しておきましょう。

①日本の商業用音楽における「サビ」の概念はない。
 一応、「It Works For Me〜♪」というバックコーラスのリフレインがそれに相当すると思うんだけど、普通はメインボーカルがサビのメロディーをなぞります。ところが、この手の歌モノなんかでよくあるのは、サビ的なメロディーはコーラスに任せて、メインボーカルはそこにアドリブ的に合いの手を入れるというスタイルね。これをオレは昔から〝NY的協奏性〟と言ってるんだけど、つまり、コーラスとの一体化の中でサビのような構造を浮かび上がらせるわけ。直線的なメロディー上に明確なサビがあるわけではなく、あくまでも音楽としての協奏的融和の中で一段階上のエモーションを紡ぎ出すわけだ。だから、この手の歌モノは、カラオケなんかで仲間とサビを大合唱できない──しても盛り上がらない。ま、我々はそもそも〝サビ〟で歌を聴くこと──楽曲の良し悪しを判断することは一切ないしね。そんなもんはラベルで酒を飲むことと同じだ。

②ボーカルパーツのリフ化。
 サビのコーラス後のツナギとして現れる印象的なボーカルLoop。これはボーカルの一部分 (パーツ) をサンプリングして──それを鍵盤楽器にアサインして機械的な繰り返し (Loop) 処理を施してるわけだけど、これはもはや「ボーカルパーツのリフ化」と言っていいClub Music特有の表現方法。想像してみてほしい──これ、ミスチルやドリカムの曲で、こういうアレンジがあり得るか──と。DE、この「ボーカルパーツのリフ化」の起源じゃないかと最近思ったのが、先日取り上げた「Marta Acuna ‎- Dance, Dance, Dance (1977) 」の2分50秒からのブレイク部分におけるボーカル処理ね。

▪︎当然、1977年の時点でサンプリングマシンはないから、Patrick Adams (写真右) は10年先の快感属性を既に検知してたんだよね。「天才とは未来人のことである」というのは、まさにこの点においてだ。そして1977年当時のリスナーがこれを聴いてもどこに斬新性があるのか全く気づかないわけだから、同時代の創作物に対してリアルタイムに理解できる──理解できたと思っている──天才性については、一度疑ってみた方がいいかもしれない。そもそもアナタの凡庸な感性で10年先の何がわかる? 悲しいけれど、我々にできるのは、10年前の天才物を今の地点から掘り起こすことくらいというわけ。だから、ある意味で「神=天才物」というのは過去という時制においてしか存在し得ないのかもしれない──今目の前に突然キリストやアラーが現れて「わたしが〝神〟です」と言っても誰も信じないし、誰もそれが神だと確かめようがない (笑) 。

▪︎この曲から知れることは他にもたくさんあるけれど、一冊の本になってしまうので今日はこのへんで。












 ▶︎'90s初期のNY Houseを30%まで磨いて煮詰めるとこうなる。
 

 ▶︎2分50秒からのブレイク部分のボーカル処理に注目。
 

 ▶︎House系ボーカリストとしては既に大ベテランの域のSabrynaah Pope。
music_Sabrynaah_Pope1.jpg


VOCAL_HOUSE DEEP_HOUSE

Comment

Add your comment