もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 ようやく今夜私はひとり。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤五橋 - 純米生原酒 黒糀96 27BY ── d☆☆b「まるで進化の枝分かれ (醸造過程の分岐点) において『萩の鶴 - 別撰』と袂を分けた酒のよう」#Fruity, Rich, Unique 




 昨日の獺祭が「1050年 料理酒行きっ………!」になってしまったからというワケでもないけど、本日も山口県岩国市のお酒をいただきます。

 どうでもいいけど、我が家のブレンド料理酒の平均精米歩合が遂に50%を切ったよ。しかも、五百万石 (ダメ島) に雄町 (屋守) に八反錦 (白鴻&長陽福娘) に山田錦 (獺祭) がブレンドされて、もはや最強の酒米カルテット状態 (笑) 。おそらく日本で一番高い料理酒が日本で指折りにマズイ地酒クインテット (五人組) とは、人生の悲哀と皮肉はどこにでも現れるもんだ──そんでもって今宵の酒は「五橋 (ごきょう) 」と来たもんだ。

 さて、今回の「黒糀96 (くろこうじ96) 」──よく芋焼酎なんかで使う黒糀で醸した──しかも掛米の精米歩合が96 (くろ) というダジャレ商品だけど、今のところは、仙禽のナチュールトロワみたいな甘さと相関性のあるニュアンスを想像してます。

 ტ「糀」と「麹」の違い
 http://www.saikikoujiya.com/kouji/mame_0001.html


 通販の同梱で「あまり他で見かけない面白そうなモノを・・・」と思って注文したら、後日イケセイ (池袋西武) にも全く同じモノが売ってて少しガッカリ。さらには「白糀46」なる商品まであったよ (笑) 。

 DE、今回の黒糀96のスペックは以下の通り。

 ▪︎原料米:麹/山田錦 掛/イセヒカリ・山田錦
 ▪︎精米歩合:麹/70% 掛/96%
 ▪︎日本酒度:-13
 ▪︎酸度:2.5
 ▪︎アルコール度数:17度
 ▪︎使用酵母:協会701号

 (購入先の水新酒店のHPより)


 初呑み蔵なのに、看板銘柄の「五橋」よりにも先にチャレンジ酒を開けるのもどうかと思うが、もちろん、近いうちに「五橋」も飲むつもりです。日本酒度的には甘口だろうけど、酸度も高いので、むしろ酸っぱい方が勝つかもな。ま、とりあえず飲んでみましょう。



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 ▼映画『無限の住人』より、ヒロイン役の杉咲花ちゃん。大人になったなー。1997年生まれって、おじさんには意味がわからんぞ (笑) 。
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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆☆

【229】五橋 -ごきょう- 純米生原酒 黒糀 (くろこうじ) 96 27BY <山口>

酒井酒造 株式会社:http://www.gokyo-sake.co.jp


Moukan's tag:




gokyo96_27by4.jpg 立ち香──おっ? なんだこれ、完全なる乳酸系。あれだよ、まるで活性ニゴリを撹拌したみたいな甘酸っぱい香り。これは意外な展開だ・・・。

 仙禽ナチュールどころか、香りだけなら、我が家の☆7至高酒萩の鶴 別撰」みたいじゃないか。帰宅したmoukan1973♀に何も告げずに飲ませた時── dಠಠb「はい、香りは?」という、オレのクイズ式スパルタ利き酒トレーニングに対して、バカ舌で有名な♡☺♡ですら「別撰!」と即座に答えたくらいだから、この類似性への言及に、嘘偽りや偏った贔屓目はないはず。

 少し熟々した白ブドウ様のハイコントラストな酸が濃度豊かに発散する中で様々なフルーツ (パイナップル、リンゴ、カシス、プルーン) が折り重なるゴージャス感。おいおい、なんだよ、これ。

 つうか、上澄みハンターのオレとしたことが、撮影時に瓶を横にしたもんで、いきなり濁っちゃったよ。あああ、なんか損した気分。オレにとってオリをいきなり撹拌することは、ショートケーキのイチゴを最初に食べるようなもんなんだよ。

 すべての蔵元に告ぐ──オリがある酒の瓶は外から中身が透ける色にしてくれ。もしくは裏のラベルに「上澄みハンターの人は、まずは撹拌せずにお飲み下さい」と書いとけ。

 含みます──。

 って、味も別撰キタ━━ヽ(*・∀・*)ノ━━!!


 というのは意図的な誇張で、液体としてのストラクチャーは異次元に別物。これ、なんだろうね。ちょっとカルピスの原液みたいな重さもある。カシスのリキュールみたいな甘さの密度も感じる。こりゃ、ロックとかソーダ割りなんかもイケそうなBody感だ。

 ガスは「信じる人にだけ現れる」レベル──なんだそれ?──で、ほとんどゼロに近いんだけど、甘みを受け継いだ渋酸が収斂していく流れの中でジュっと力強い着地感をサポートする程度には効いてるとも言える──逆に言うなら、この流れの中でしかガス (のようなもの) は感じない。

 つうか、かなり旨いぞ、これ

 シロップみたいな甘さもあるけど、粘度 (旨みの密度) は高めなので、むしろジャムとか、そういう感じよ。立ち上がりは甘いんだけど、すぐに乳酸プロポーション的な甘酸へと味がまとまって、最後は濃いめのベリー系の渋みを伴って、割りにモッタリとした余韻を残しつつフィニッシュ。お世辞にもキレは良くないけど、ガブガブ飲むような酒じゃないし、この酒の場合はこれでいいと思う。食後にブランデーグラスでチンタラ飲んでも楽しいと思うし、アフターに少し残る、このフルーツを煮詰めたような苦み&渋みは──あれだよ、まるで梅酒のそれみたいだ。


gokyo96_27by7.jpg だけどこれ、含み香というか、フルーツの再現度という観点で言うなら、飲み口のサイズ感は異なるものの、かなり萩の鶴の別撰に近い味わい。オレにとって、これは予期せぬ嬉しいサプライズ。

「黒糀」と「乳酸フレイヴァー」の相関性についての知識や見識はないけど、山廃的な乳酸フレイヴァーとは違い、甘みにそれなりの重量感があるし、旨みの密度もしっかりある。白麹ほどイエロー風情に酸っぱくもないし、これはもう少し経験と研究が必要な味わいだ。

 ロックで──。

 やばい、旨い。頭の甘やかさにおいてはまるでリンゴのお酒で、アフターの苦み&渋みに立ち現れる色彩豊かなタッチは梅酒やプルーンのよう。少しALC度数が薄まると、原酒では感じにくかったキレというか、アフターにおけるフェードアウト曲線が優しくなだらかになるね。

 いいわ。やばい。旨いよ。まさかの☆5キタコレ。変わり種の好きな人は、迷わずイケセイにGo!

 こうなると、上澄みがどうだったのか、スゲえ気になるけど、もしかしたら、この梅酒のような渋みに寄与するタイプのオリかもしれないから、上澄みもっとはサラサラ&ツルツルした舌触りかもしれない。


gokyo96_27by5.jpg つうかさあ、これが チャレンジ酒の醍醐味じゃねえーの? 失敗を恐れず、普段できないことに果敢に挑戦するっていうかさ。結果なんかにビビってんじゃねえーよ、田酒の若い連中。これだよ、これでいいんだよ。

 なにより、飲んだ瞬間、「面白さ」じゃなく「旨さ」が先に来るのがいいよ。で、じわじわと「面白さ」が追いかけてくるっていう。イメージとしては、活性ニゴリのカルピス的な甘酸をドロっと濃醇に煮詰めたような感じ。

 原酒返ししたけど、やっぱ少し薄めた方がいいな。原酒の煮詰めたような苦みも悪くはないし、むしろここにヤラれる変態な飲み手もいるとは思うけど (笑) 、少し薄めた方がフルーツ感はマシマシになるよ。

 チロックで (チロリに氷をポチャん) ──。


gokyo96_27by6.jpg 香りはマジで「萩の鶴 別撰」みたい。まるで進化の枝分かれ (醸造過程の分岐点) において「別撰」と袂を分けた酒のよう──別撰はフレッシュの海へ、黒糀96は肥沃な大地へ

 明日は飲めないので、お燗で──。

 ダメ。苦い。キュートな甘みは引っ込んで、この酒の中に潜むダークカラーな風味だけが強調される感じ。この酒に関しては明らかにRSフィールド圏内 (れいしゅふぃーるどけんない) がいいでしょう。

 さしたる狙いもなく同梱ついでに買った酒ではあったが、これは思わぬ当たりを引いた。スペックは変態系だけど、別に小難しく構えるような酒じゃない。そうかと言って露骨にキャッチーなわけでもない。少しドギツイ色彩に満ちた酒ではあるけど、とにかくカラフルで陽気で楽しいので、興味のある人は是非。


moukan1972♂






日本酒 五橋

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To カープ女史さん

カープ女史さん、こちらこそはじめまして、moukan1972♂です。
いつもアクセスありがとうございます。

津田恒実を知る世代として、日本シリーズはカープを応援していたんですが、
ちょっと勝てそうだっただけに残念でしたね。
(つうか、来季の先発ローテ、どうすんだ!?)


「96白」── ナヌ!? 白の96もあったとは・・・。
「46白」はまだ買えそうなので、かなり前向きな気持ちになってます。

オススメありがとうございます。
こうなりゃ比較するしかないですよね。
ちょっとネット上の見張りを強化して28BYに備えたいと思います (笑) 。

今後とも宜しくお願い致しまーす。

moukan1972♂
2016.11.08 Tue 10:50
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Name - カープ女史  

Title - 

はじめまして(^.^)
毎日楽しく拝見してます

春に「96白」呑みました
甘酸っぱくて美味しかったです

是非、来春お試し下さい♪
2016.11.08 Tue 10:30
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