◤越後雪紅梅 - 大吟醸 重吉 23BY ── dಠಠb「人生とは常に皮肉なZERO-SUMだよ」 




 弟から引き取った酒、炎の23BY──とはいえ、古酒として売られていたのではなく、月日が勝手に流れたことによる、望まれて生まれてきたわけではない、少しかわいそうな古酒。その弟も人からお歳暮でもらった。しかし彼は酒を飲まない。それでオレが引き取ったのは、たしか去年の今頃。

 というわけDE、4年以上寝てしまった──弟が常温で3年放置、オレが冷蔵庫で1年放置の──山田錦40の大吟醸です。長谷川酒造 (1842年創業) 、知らない。越後雪紅梅、知らない。重吉、創業者の名前みたい。ネットで調べたら「高島屋限定 (純大/彌吉と2本セット) 」ということはわかった。ちなみに純大/彌吉の方は、我が家の「秘蔵酒」の一部として、すでにブレンドされてます。

 さて、いずれにせよ、山田錦40の大吟醸を口にする機会そのものが少ないし、しかも4年以上も熟成させた大吟醸なんて、2年くらい前に新宿伊勢丹で試飲した「出羽桜 大吟醸 雪漫々 氷点五年熟成」以来だ。楽しみではないが、興味深くはある。もはやハードルは反復横跳びの白線並みに高さを失っているので、少しでも期待を裏切ってくれれば、思わぬ絶賛が飛び出す可能性もある。

 しかしあれだね、こうも意識的に酒と向き合う生活が常態化すると、もはや酒というだけで人に何かをもらって嬉しくなること、一切なくなるんだね。酒を酔うための方便としか考えていなかった頃は、酒ならなんでも嬉しかったのに、人間ってヤツは・・・。




 モウカン別誂え「黒田錦」!!!
黒田錦1

黒田錦2

黒田錦3
 bottle size:720ml





SAKE GRADE:★判定不能★

【214】越後雪紅梅 -えちごせっこうばい- 大吟醸 重吉 23BY <新潟>

長谷川酒造 株式会社:http://www.sekkobai.ecnet.jp


Moukan's tag:




 立ち香──ちょっとイヤ感じの、ジリジリと煮詰まったような渋めの酸がツンと。これ、完全に老ね香だね。ただし、悦凱陣の10年古酒にも全く同じ香り成分があったから、そこは飲み手の感じ方次第でしょう。甘みは全く感じないなあ。もちろん、山田錦40的なメロンやバナナなんて片鱗すら見せてくれない。なんか夏の晴れた日の海岸で感じる、なんとも磯臭いムワっとする匂い。

 捨てます (二口飲んだ) ──心だけは貴族でありたいゆえ、我慢はしない。

 今日はビールで休肝しますわ。やはり加水のアル添は熟成に向かないということなのか。純大の彌吉はまだ飲めたんだけどな。

 他の日本酒をもう一本開けるという話もあるが、一日に2つ以上の記事を新たに書くのは精神的にキツいのでやめとく。

 これを機に、新たに「★判定不能★」という新GRADEを開設します。




黒田錦4




 実はこの前にアサヒスーパードライを飲んだんだけど、これは水代わりにしかならないことが改めてわかった。

 訳あって「実質タダ」で手に入るので、一応冷蔵庫には数本ほど入れてあって、それでももはや、外出先から戻って夕飯の支度をする前の時間帯に喉カラカラの状態でmoukan1973♀と半分ずつ分けて飲むシチュエーションしかないんだけど──まるで気分を上げるための栄養ドリンクのような飲み方──、ナニコレ、食中に飲むと味も香りもしない、ただの苦い炭酸水なんだけど・・・。オレ自身、よくもまあ、こんなマズい液体を20年以上も飲みつづけて来たもんだわ。もうダメだ。今日ハッキリわかった。

 思考停止気味の味オンチどもが安ワインだのビールだのサワーだのに心奪われていることに憤りを感じて日本酒の旨さを熱心に説いたりしたこともあったし、今でもそうした気持ちがないわけじゃないけど、今日でそれもやめるわ。

 ここで取り上げるような日本酒は、毎日飲む酒としてはお高い液体なんでね、経済的な負荷もそれなりに大きいし、一度足を踏み入れると後戻りできなくなるので、 日本のファクトリーメイドな缶ビールとか缶チューハイとか飲んで満足なら、そのまま墓場まで一直線に走り抜けた方が幸せです

 知らぬが地酒──。

 今夜を最悪の気分で終わらせたくなかったので、それでPUNK IPAを開けました。値段もドライの倍以上するし、そりゃ旨いっすわ。

 幸福が一つ増えるたびに不幸も一つずつ増えていくんだね。人生とは常に皮肉なZERO-SUMだよ。


moukan1972♂






日本酒

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

栗林、良さげですねえ。
僕も近いうちに買おうと思ってます。

田酒の純吟山廃、買えたんですね。
これ、27BYからの新商品なんですよ。
火入れだと思うので、冷酒ゾーンがBEST温度帯ではないような気もしますが。

菊鷹の山廃は生酒がいいと思います。
僕は未飲ですが、速醸タイプの「金沢酵母 無濾過生」
「若水 無濾過生」も人気みたいですね。


──自分が日頃飲んでレベルが案外高いせいか

ま、それは疑いようもないでしょうね (笑) 。
2016.10.19 Wed 23:16
Edit | Reply |  

Name - Guest  

Title - 

西荻窪で買ったのは、全部4号瓶で黄金澤純米吟醸、御慶事ひやおろし、栗林の美郷錦の純米生と奥から出て来た田酒山廃です。片道4km月曜日の雨の中歩いて買ってきました。
取り敢えず開けたの3本です。黄金澤3.5/5 御慶事4-/5 栗林4+/5かな
田酒は長野へのお土産です。自分が日頃飲んでレベルが案外高いせいか、甘さとフレッシュさに力点を置いて評価しているせいか、
対面で勧められて凄いと思った酒って少ないですね。基本冷酒でしか飲まないから、いまの自分には菊姫の山廃の良さ分からないかも?
帰って田酒の山廃飲んで良かったら、菊鷹トライしようかなと思ってます。
2016.10.19 Wed 16:36
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - ある意味、凄いモノを飲んでしまいました (笑) 。

サンジュリアンさん


こんちわ〜。
いつも楽しいコメントありがとうございます。

老ねてしまったのは蔵のせいではないんですが、ある意味、凄いモノを飲んでしまいました (笑) 。実は老ねてる酒を飲む機会もそう多くはないので、貴重と言えば貴重な体験です。ま、それよりも食中に飲んだスーパードライのマズさの方がショックでしたよ。あれ、酔える炭酸水ですね。少なくとも、味わってどーのこーのの飲み物ではない・・・。


──この連中には最初に良い酒(ワイン)を出さずに、徐々に良いモノにして行く(クレッシェンド)そうしないと良いモノだけを飲む

アハハハ!
安くて旨い酒に出会った時の方が感動も倍増するんですけどね、普通 (笑) 。

日本酒もほんの30年くらい前までは店の管理も酷かったみたいですよ。ま、今でもフツーの酒屋では蛍光灯から一番近い天井付近に一升瓶をドドンと並べてたりしますが。。

なので、某酒屋で買った「風の森 笊籬採り山田錦60」が老ねてた時は、最初どういうことなのか理解できませんでした。まだ飲み始めて1年ちょっとだったし、経験も浅かったですが、今なら店に送り返して交換させるレベルでした。

僕なんかまだまだ知識の上では初心者ですよ。とにかく圧倒的に経験と体験が少ない。20歳から40過ぎまで、20年間、マトモに酒の味を追求しようともしませんでしたから。鼻は子供の頃から異様に良かったですけど。小6の頃、割と料理の得意な母親の作るカレーの質が落ちたことがあって、問いただすと、2〜3の工程を手抜きしてたことが判明しましたから (笑) 。

長陽福娘、リリースされてから少し時間が経ってるので、キラっと光り輝くフルーティネスが残ってるかは微妙ですが、山田錦なので、ある程度の熟成には耐えられると思います。ガスも舌にチリっと感じる程度には残ってると思います。純吟50の9号Ver、僕も一升瓶で買い直すかもしれません。


──これからも酒の求道者として良いモノ見つけて教えて下さい。

ま、せいぜい僕にできるのは旨くない酒を「買うのやめろー!」と言うことくらいですが (笑) 、まだまだ未飲の銘柄がたくさんあるので、28BYも引き続き、なにを買わないかで悩むことはあっても、なにを買うかで悩むことはなさそうです。

2016.10.19 Wed 15:42
Edit | Reply |  

Name - Guest  

Title - 

イヤイヤ、時間の無駄(冷蔵保存による冷蔵スペースの機会損出)と時間が無駄(飲めない酒になったこと)を作ってしまったのですね〜
昔の経験ですが、長野のある都市で立派なセラーを持ち、現在1万本近いワインを持ってる酒屋での話ですが、30年ほど前店主が若い頃に買い集めたワインを菓子屋のガラスケースに5-600本保管?しながら売ってました。冷房はありましたが日差しはバンバン、更に蛍光灯燦々、多分消費税導入前の重課税時代だったの値段でしたので1万円前後の値付けでした。自分がワインを買い始めた頃でちょくちょく見に行きましたが、店主の品質の保障できないよの言葉に一度も買いませんでした。確か20年ほど前に改装し前述のセラー設置した時に、これらの怪しいワインを家族で開けたら、殆ど飲めない状態だった様、店の前の下水におかみさんが流してるのを見ました。その頃、頻繁に出入りして居たフレンチのオーナーがワインの仕入れ時に、何本かこれらのワインをもらって来たので、余興で一緒に飲んだのですが、メドックの格付けの赤は飲めるが不味い範囲で、グラーブの白は酸敗一歩手前で飲めず、一番飲めたのがシャンパーニュのKRUGのノンビンテージでした。色はアリナミン飲んだ翌日のおしっこ色で蜂蜜の様な香りと濃い味で泡はなしでした。ワインの常識ではシャンパーニュが一番、温度と紫外線に弱いと言われてたのでちょっと意外でしたが、、、
当時〜1985-6年頃までの輸入ワインは定温コンテナなどない時代だったので、日本に着いた頃は既に変質してる?という恐ろしい時代でした。
だから酒屋の親父の買っていたワイン、最初からダメージ受けてたはずです。作られて一年間常温で放置された瓶ビールをある民宿で出された時も泡が無かったで不味く酸っぱい麦茶様でした。
モーカンさんの言う
もはや酒というだけで人に何か貰って嬉しくなることは一切なくなる。
これは本物を知ってしまった不幸な人の本質を突いてる真理でしょう。
①アルコール=酔う為に飲む味は二の次 の呑んべい
②より良い物を突き詰めて探して飲む求道者への大変身?
③旨い酒の味は分かるが、敢えて求道者にはならず、精々ハレの日に楽む
自分の周りの呑んべいって、①か③のタイプで、①のタイプは敢えて自ら一緒に飲むことは無いですね〜 大体酒癖が悪い👎
③のタイプは周りにいっぱい居ます。この連中には最初に良い酒(ワイン)を出さずに、徐々に良いモノにして行く(クレッシェンド)そうしないと良いモノだけを飲む
希に②のメンバーと飲む時は、最高のモノだけを最高の状態(ビンテージ、温度、開栓時間) 薀蓄を披露し合う。

モーカンさんのブログを読むと、もう完全な日本酒の求道者デスよね〜
不味い酒飲む時間が勿体無いとい感じですね〜
リンク張られてる他のブログの方も求道者ですが、貴方の表現が一番ストレートで凄く参考になります。私はシルバーエイジなので、不味い酒飲んでる時間がもう無いですから、旨いという酒が有れば何としてでも手に入れて飲んでみたい。西荻窪で有名な地酒屋さんでオススメ四本買って、娘宅で飲んでます。外れはないですが事前に娘宅に送った鳳凰美田のひやおろしにはとても敵わないです。
先日教えていただいた長陽福娘の山田錦生原酒 土曜日自宅に届くんで、戻ったら早速飲んでみます。
これからも酒の求道者として良いモノ見つけて教えて下さい。
2016.10.19 Wed 13:43
Edit | Reply |  

Add your comment