◤五十嵐 - 純米吟醸 直汲み 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「霊感の強い人は閲覧注意です」#墓参り, Fresh, Rich 




 毎度アクセスありがとうございます。

 こちらの記事は10月15日 (土) の出来事です。写真が多いので、記事にするのに少し時間がかかってしまいました。




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 というわけDE、本日は写真多めで参ります。というのも、我が家の年一恒例行事がありまして、毎年この季節になると、夫婦で飯能に墓参りに来るんです。親の墓じゃないです。オレの母方の叔父と祖母と祖父、その隣のエリアには、祖母の妹夫婦の墓もあるので、こちらもついでに──特に義理はないが、ここの夫婦、うちと一緒で子供いないし。

 実は、子供の頃に大好きだった叔父 (母親の弟) は50歳の時に所沢駅で突然倒れて死んでしまったんです。オレが23歳の時だから、もうだいぶ経つけど、徐々に自分がその年齢に近づいていくのは、とても不思議な感覚。

 というわけDE Part2、本日は飯能駅近くの丸屋酒店で買った「五十嵐 (飯能市の地酒) 」の外呑みレポートです。毎年来てるのに──特に結婚してからは12年間1度も欠かすことなく──、それでも飯能でマトモな日本酒を買うのは初めてなんだよ。ま、日本酒に開眼してから飯能に来るのは3回目だけど。




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 ▲駅から迷うことはないでしょう。徒歩7〜8分。


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 日本酒感想日誌
 バカと煙は:第8座 棒ノ折山(棒ノ嶺)


 というのも、上の記事 (最後に丸屋酒店を紹介) を読んで、マジか、となったわけ (笑) 。おかげさまで、来年からはここで酒を買うのがパターンになりそうです。冷蔵の生酒は少なかったけど、計り売りの生の地元酒なんかもあったな。




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 さて、五十嵐。駅ビルのPePeにも地元銘柄の「天覧山」がしこたま並んでたけど、「五十嵐」は女性蔵人・吉野暁子氏のチャレンジ銘柄 (全量直汲み生) なので、例によって特約店限定の扱い。つまり、PePeでは売ってなかった──つうか「五十嵐」こそ置けよ。

 今回「丸屋酒店」で買った4合瓶は、定番の黄緑ラベルの純吟とは使用してる米が違うみたい。帰宅後、ネットで軽く調べてみると、「八反錦・酒武蔵」と書いてる店もあったり、「五百万石」と書いてるブログもあったりで、今回の酒がなんの米を使用しているかは、ちょっとわからなかった。どのみち4合瓶の五十嵐はこれしか売ってなかったので、細かく気にすることなく買ってきた。

 ちなみに「丸屋酒店」には酒以外にも食品や手作り惣菜──自家製ではない模様──なんかも売ってて、酒屋というよりは、昭和の乾物屋──それこそ「あしたのジョー」に出てくる「林屋」みたいな店で、買った酒は墓参り前に (冷たいうちに) 軽くそこらで飲むつもりだったので、ついでに軽めのツマミも一緒に買いました。




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 時刻は13時を少し回ったところ。まずは軽く味見でもしたいんだが、こんなところに公園なんかねえしなあ。こういう時、夫婦そろってスマホがないと不便なんだけど──ん?──なんか通り沿いのすぐ先にテントがあって、そちらに進んでいくと、おいっ!──テーブルと椅子が都合よく並べられた空き地みたいな広場があるじゃないか。

 dಠಠb「そこの酒屋で買った酒、そこのテーブルで飲んでいいですか?」
 地元人「どうぞ、どうぞ」



 なんか小さすぎて意味のよくわからない、地味なイベントをやってました (笑) 。




 ▼たぶん、人はこれを「小さな奇跡」って言うんだろうね。
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 ▲はんのう路地グルメ




 写真に時間的誤差があるから伝わりにくいけど、オレたちが足を踏み入れた時は、人がほとんどいなかったんだよ。つうかこれ、一体誰が何のために企画したんだろう・・・。 (※どうやら我々が流れ着いたのは、イベント本部のような場所みたいね。他にも協賛店がいくつかあって、共通チケットで食事ができるシステムのよう。)

 まあいいさ。まさか酒屋から全速力2秒のところにこんな好都合なスペースが臨時で設けられているなんて、マジでオレたち夫婦のための空間としか思えん (笑) 。さ、飲も飲も。荷物も勝手に掛けさせてもらうよ。




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 ▲家から持参した、豊盃製の保冷バック。


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 ▲夫婦でまさかの「バターチキンカレー」かぶり。互いが別々で同じモノを仕込んでいた。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【212】五十嵐 -いがらし- 純米吟醸 直汲み 無濾過生原酒 27BY <埼玉>

五十嵐酒造 株式会社:https://www.snw.co.jp/~iga_s/


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 前置きが長くなってしまったけど、ここからは通常営業──写真は多めです。なにぶん屋外で呑んでるので、いつもよりはヤル気ないけど、まあ、清書は真面目にやったつもり。尚、実際には途中で霊園に移動して残りを呑んでるので、記事の内容は全体的なまとめになってます──さすがに墓の前では書いてない (笑) 。

 立ち香──うわっ、結構、ドスンと香るじゃないか。フルーティーというよりは、酒が主役な、圧倒的な存在感。華やか吟醸というルックではなく、液体としての濃度を先読みさせる香り。その意味で、まず頭に浮かんだ体験済みの銘柄は幻舞。トロピカルな甘やかさは控えめながら、ミルキーな旨みを予見させる香りの中からは、必ずしも熟しているという意味ではなく、少し黒ずんだフルーツ感が浮かび上がる。粘度のある、少しニリっとした酸が酒に重厚な立体感をもたらしている。


墓参り27BY13 含みます──。

 ガスはそこそこ残ってるじゃんか。この時期に出荷される直汲みとしちゃあ、十分すぎるほどのガス感だと思う。これは嬉しいサプライズ。

 うわあ、こりゃ、かなり濃醇だ──それでも「幻舞の雄町」ほどはクドくないけど。この温度帯だと、思ったよりも甘さは出てない。それよりも強く感じるのは、情報量多めの味わいの中から練り物のようにニュルニュルと出てくる、独特の苦み。この質感豊かな苦みの中にめくるめく大人の旨みが閉じこめられてるというか。幻舞的なニュアンスもありつつ、ややウッディーというか、おばあちゃん家の桐箪笥的な和な香りもある──これ、蔵特有の袋香なのだろうか。ちえびじん廣戸川の純大27BYみたいな、少し痩せた可憐な味わいの酒質でこれがあるとイヤなんだけど、宝剣とか相模灘とか、無骨で重厚なストラクチャーのある酒の場合はOKだから不思議だ。




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 ▲湯葉とオクラの辛子和え、200円ナリ。




 ところで買ってきた惣菜、少し味が濃いけど、期待以上の旨さじゃないか。近所で売ってたらかなりの頻度で買うわ。オクラの茹で加減もちょうどよかったし、そこらのスーパーの惣菜よりワンランク上の、極めて家庭的な味わい。チップスターにオクラを乗せて食べると、またこれがなかなか (笑) 。




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▲なにを隠そう、オレは昔から異常なまでの「晴れ男」。moukan1973♀とはかれこれ20年近い付き合いだけど、二人で出掛けると予め決めていた日に傘をさした記憶がほとんどない。いつだったか、伊豆高原に旅行に出掛けた際、朝から台風で特急電車が止まってしまい、仕方なく新幹線に変更してなんとか現地に辿り着いたら、伊豆高原は晴れてました (笑) 。しかし、そんなオレが最も降ってはいけない日に当たった雨もある──それは今の家に引っ越して来た当日。あれは酷かったなあ。まさに台風並みの暴風雨 (笑) 。




 さて、酒の話に戻ろう。

 個人的には、もう少し甘酸フィールドを外に押し広げる方向への味の発散がほしい──凝縮されたエリア内での味のひしめき感ではなく、もっとエネルギッシュに味や香りを外に発散してほしいところではあるが、秋めいた今の季節の舌に馴染む、このアダルトでシックな甘旨感も存外に悪くはない。ま、今日はアウトドアだし、そこに添加される特別のエモーションも過分にあるんでね (笑) 。

 導入部で甘酸が広がって、そこから一気に力強く味の広がりが凝縮するというよりは、この酒の場合、最初から狭いエリア内に閉じ込められた濃醇な旨みの中から、その窮屈さを払いのけるように力強い甘酸が滲み溢れるような流れだ。オレ個人はこれとは逆の流れ──味と香りが広がってからの凝縮という流れの方が好みだけど、とはいえオレとは逆に、凝縮感から漏れ溢れる旨みにこそ、酒のダイナミズムや色気を感じる飲み手もいることだろう。実際、そういう流れの酒の中にオレの好きな酒もある──昇龍蓬莱の阿波山田錦77とか。



 ▼軽くつまんだ後はPePeの食品売り場で少し遅めの昼飯を買う。
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※突然ですが、写真だけ霊園に移動します。ここからは写ってはいけないモノが写り込んでいる恐れもありますので、霊感の強い人は写真を見ないように注意してください。




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 ▲南口に突如現れた巨大ネコ。行政書士会がキャンペーン中。




 すでに二人で半分以上も呑んでしまったので、いつもは徒歩25分くらいかけて現地まで移動するんだけど、今日は珍しくタクシーで移動。ワンメーターであっという間に着いちゃったよ。行きは登り坂が多いし、こりゃ来年からはホロ酔いでタクシーという流れになりそうだ。




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 ▲先客がワンカップ大関をお供え中 (笑) 。花は我々のモノ。




 今年からはオレがイイ酒を必ず持ってきてやるからな!




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 ▲どうだ、飯能の霊園に飯能の地酒参上!




 移動中、そこまで揺れた記憶もないけど、栓を開けると、シュポっ!と、凄い勢いでガスが抜けた。そして注ぐと、勝手に薄ニゴリになってた (笑) 。




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 ▲勝手にやや薄ニゴリ。ガスもまだ残ってる。




 今日は外なんで冷蔵庫もないし、天気もいいし、気温も25℃くらいありそうなんで、さっきから酒の温度がぐんぐん上昇してるわけだが、15℃を超えて来るとフルーツ度がかなり割り増しになるし、甘みの体感値も徐々に振り切れてきた。濃醇な甘みの中から、ちょっと硬派でワイルドなブドウ感も顔を出してきた。

 少し濁ったような、張りのあるツンとした乳酸っぽい甘酸もあって、これなんだろ。ナタデココ? さらに冗談めかして、オレが「ポストおばあちゃん家の桐箪笥としての新築マンションの香りじゃね?」と言うと、moukan1973♀も♡☺♡「わかるー」とか言ってたけど、それがわかったところで何の役にも立たないだろうよ (笑) 。どうです? 家族や友人の新築祝いにお一つ五十嵐を。




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 ▲うちの母親も体力落ちてここまで来れないから、オレが家族代表でお参り。




 ただ、食中は意外に甘みは潜って少しキシみのある苦みが主役。ダメ島みたいな水っぽいイヤな苦みじゃないけど、酒としての一定の迫力やスケール感に寄与する程度には力強く苦い。

 まあ、基本、酒単体で楽しむのが吉な酒じゃないかな。全体にはイイ酒だとは思う──moukan1973♀は何度も♡☺♡「旨いな」を繰り返してた。ケレン味あふれるゴージャス感もあるしね。ただ、オレ個人としては、そこまで好んで買う銘柄ではないかな──他の五十嵐がこれと同じ酒質ならばの話だけど。

 やっぱ、このままだと少し重い。いっそのこと生で2〜3年寝かせたら、逆にこの重さが色鮮やかな香りの属性になって魅力が倍増しそうではあるけれど。ま、とりあえず、定番の黄緑ラベルをどこかのタイミングで一度買いますわ。ロックなんかも相性良さそうだけど、今夜まで残ってるか。

 いや、残らんかったです。昼間から4合瓶を開けたのは初めてだけど、なぜか外だと悪酔いしないんだよな。

 帰りは徒歩で駅まで移動しましたよ。下りメインだから楽だし。途中、曲がる道を一本間違えたら──さすがに酔っていたんだろうか、こんなこと初めてだから──、コイツと目が合いました。夫婦そろって犬派の我々ではありますが、記念にパシャリ。




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 ▲なかなか凛々しい顔してます。


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 ♡☺♡「ケツ、でかいな」──本人談。


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 ▲こんな仕事もしてます (笑) 。

 ▼帰りは特急券500円を買って清書。moukan1973♀は爆睡。

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 家に着いたのが夕方の5時過ぎ。写真を取り込んだり諸々の作業をして、さすがに今日は日本酒はもういいやと思っていたところ、そうだ、あれがあったじゃないか!ということで、うのかわ酒店で同梱したビールでシッポリ反省会。




 伊勢角屋麦酒 ペールエール <三重>
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 細かい説明はできないけど、これが香りも良くて旨くてさ。少し濁ってて、苦いんだけど、甘みも遅れてやってくる。BREWDOGのPUNK IPAが好きな人は間違いないだろうね。PUNK IPAの方が少し洗練されてるニュアンスあるけど、伊勢角屋麦酒は日本酒で言ったら「純米60 無濾過生」みたいなタッチ。

 散漫な内容ですが、以上です。


moukan1972♂






日本酒 五十嵐

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん

kappaさん! もっと気軽に呑気にサラっと書いてください!

とはいえ、真摯な熱意は心して受け取らせていただきます。いつもありがとうございます。

あの本を読んでると、さすがの僕でも贔屓の心が芽生えてしまいそうになりますが──実際、少しは芽生えてる (笑) ──、でもまあ、最終的には「残酷なエンドユーザー」であるので、金払って買って旨くないと腹が立つことに変わりはないですけどね。

なんかみんな蔵元を神格化しがちで、ちょっとでも悪く言おうものなら過敏に反応する人も多いですが、変な話、大手食品メーカーの冷凍食品がロット違いで毎回毎回味が変わったら苦情の電話殺到ですよね。その意味では、イマドキの人気地酒なんか、十分に過保護で甘やかされてると思うんですよ。飲み手や酒屋がいろいろ汲んでくれますからね。だから、少数派が思ったことを小さな舞台でズバズバ言ったくらい、大目に見ろよと思います。全体としては、業界そのものが優しく見守られてるんですから。

例の彼は、若くて青いんですよ、いちいちが (笑) 。
そういう粋がりのある人、嫌いじゃないんですけど、なんかパワーの発散方向がズレてるんじゃないかと思ってしまいます。僕も歳を取ったもんです。。

そういえば、kappaさん紹介の銘柄、昨日、他と一緒に通販しました。近いうち、「本日までの転入生」に登場すると思います。
2016.11.11 Fri 01:16
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Name - kappa1970♂  

Title - 姿勢

moukanさん

こんばんは。今、三千櫻純米愛山袋吊り生原酒を飲みながら、うーん純米にしてはボディが細いなと感じたのは酒質がクリアだからだ、でもクリアながらもシルキーなんだよねなどと矛盾したことを思いつつ、ご紹介頂いた書籍 日本酒ドラマチック の 而今 の章を一気に読み終えたところです。因みに僕は読書は好きですが、文書を書くのに異常に時間がかかるので、moukanさんにコメントをするのにいつも1時間以上かかってしまいます。コメントに間が開くのはそんな事情、つまり飲みながらコメントを書いているうちに、酔いが回って力尽きてしまい、書きかけのコメントがボツになる、そんなことの繰り返しです。

さて、酒は製造物である以上、酒の質感と味わい深さで勝負すべきなのは言うまでもありませんが、造り手がどんな人でどんな想いを抱いて酒をつくっているのかを知ることも、思い入れや期待をする上での副次的なファクターであるなぁと当たり前ながらも実感しました。今やスーパーで売られている野菜ですら、生産者の顔写真や生産者の想いなんかが書かれたPOPがあったりしますよね。悪い気はしません。

田酒のラベルに造り手の意思が何もないことに対するmoukanさんの意見には賛同します。ラベルじゃなくても今や気軽に情報発信できる時代なので、黙って飲め、気に入らないのはお前が未熟だからだ的なスタンスだと、ドSな人かブランド信仰だけが選択軸になっている人じゃないとついていけないですよね。

而今の大西さんの姿勢は共感できました。これまで而今は抽選で1回当たっただけで、最近は応募するものの当たらないので、もういいやなんて思っていましたが、なんだかまた飲みたくなりました。

これから読み進めると、ムカつく人が出てくるんですよね。なんだかワクワクします。
出版年月が今年と新しく、また著者もしっかり取材を重ねて書いた書籍の様なので読み進めるのが楽しみです。

moukanさんみたいに、ダイレクトに杜氏と想いを交わすのが一番ですけどね。

moukanさん、いつもありがとうございます。
2016.11.10 Thu 23:32
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん

──またまたまたまたくだらないコメントをしてしまいました。スルーなさってくださいませ!

「コメントをスルーしてyou!」と本音で思われているかもしれませんが、それはなりません。 (笑) 。

ま、軽くで。

実は僕、「読書」が大の苦手──特に「小説」。不遜な物言いを覚悟で言うと、人の書いた文章は細かいリズムや読み心地が気になって、いちいち頭で推敲しながら読まないといけないので、集中力が続きません。あ、口語体のコメントなんかは長くても全然大丈夫ですよ。要は意味やテーマを探るような文章を読むのが苦手ということです。コラムや論説の類は比較的気楽に読めますけど。なので、トイレの時間にでも、朝の連続テレビ小説のように少しずつしか前に進めないんですよ (笑) 。


伝えたいことを相手に伝えるには、やはり共通言語の形成が不可欠」──僕はそこまで真面目じゃないですよ! 最終的には個人の言語体系 (リテラシー) 次第だと思ってるので、これは現実世界でも同じですよね。通じる相手には少しの言葉で細かなニュアンスまで伝わるけど、通じない相手にはどんなに言葉を重ねても全く通じないっていう、あれですよ。育った環境もあるだろうし、大袈裟な話、「世界は言葉でできている」という観点で言えば、そもそも世界をどう捉えてるかによっても言語OSは人それぞれ。なので、日本酒ライターやジャーナリストの言葉なんかは最初から眼中にないんですよ。言葉なんて、自分で作ってしまえばいいだけですから。

あの本は、結構「芸能ネタ」みたいな楽しみ方があって、著者を通じて、様々な人脈のつながり──貴のゴリと蒼空の藤岡杜氏が日高見社長の舎弟だとか──が見えるとか、飛露喜の杜氏が外食先で自分と似たような冷やして美味しいタイプの酒を落ち着いて飲めないとか、新政の佐藤氏が想像以上に生意気だとか、東洋美人の蔵が水害で大変な時、杜氏はバカンス先でビール飲んでたとか、そういう本です (笑) 。ただ、種麹屋の話はマニアックで少し興味を惹かれましたね。精米歩合90なんかの酒がキレイで旨くなったのは、造り手の技術よりも彼らの化学的な研究成果によるところが大きいとか。

「pathfinder」? ただの異端な問題児ですよ、僕なんかいつだって。もう「児」じゃないか。文学的不良中年か。ちなみにmoukan1973♀は「ただの外野」「サクラ」です。彼女は僕のやることを横でワイワイ大笑いしながら見てるのが専門 (笑) 。

kappaさんの守備範囲銘柄と僕の推奨銘柄もそのうち自然にクロスフェードする瞬間があるんじゃないでしょうか。つまり、自分が飲んだヤツがいきなり「本日の転入生」に登場するというドラマが。


ま、軽くで──ではなかったですね。ま、書くのは早いので心配無用です。

ただ、途中で「面白い事」を思いつくと、脱線が始まってしまい、それで時間を取られますけど (笑) 。昨日も「首長族のかわい子ちゃん」の画像をデレデレ吟味すること数分。そもそもどうして日本酒の記事に「首長族」というワードが出てくるんだという話ですが、まあ、これが「予期せぬ脱線」ってヤツでして。。。


2016.11.09 Wed 10:51
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Name - kappa1970♂  

Title - こそあど

moukanさん

こんばんは。記事のアップ時間が26時30分とは、睡眠時間を削ってまで、さぞかしお疲れのことと存じます。
「コメントを控えてyou!」と内心思われているかもしれませんが、それはなりません。
何故なら、いただいたコメントが物凄く腹落ちしたからです。得体のしれない物言いに対し、ズバリ言い当てるられ、moukanさんはヤバッ!と思いました。

kap「えーっ、あのあれです。フィニッシュに感じるあれ。わかんないですかね、あれ?」
mou「。。。コハク酸death。(ピシャリ)」

四捨五入すると五十路の訳わからない「こそあど」言葉を、ズバリ言い当てる切れ味。いや、もはや夫婦の呼吸感ですよ。お陰様で妙にすっきりしました。

僕は貝が大好きなので、熟成酒のコハク酸に惹かれているのですね。GW頃は毎年の様に ふなばし三番瀬海浜公園に行っていい歳こいてムキになってばら撒かれた養殖アサリの大群?もしくはハマグリを探り当てて、子供の手前同じくムキになっている親から「すげー」と羨望の眼差しで見られる優越感が堪らない、物凄くちっさい人間です。
その代償は、大量に採ったアサリの買い上げだけで済まされる訳ではなく、
・大量のアサリの砂抜きで、家の床がいたるところびしょびしょ
・味噌汁、酒蒸し、ワイン蒸しの地獄のローテ
de、家族が1週間くらい憂鬱になり、険悪になることは言うまでもありません。
芋掘り、リンゴ狩りも同じ傾向にありまして、「どーすんのよこんな大量に(怒)。」となることがままあります。


閑話休題。

伝えたいことを相手に伝えるには、やはり共通言語の形成が不可欠ですね。moukanさんが「ババ」しながらも書籍を読んで勉強なさっていることにも驚きました。
さっそく、僕もAmazonでぽちりました。
が、ふと思いました。この本を読んでも知識量は増えるかもしれないけれども、僕自身の感覚は磨かれないだろうなと。

moukanさんご夫婦は例えるならば道なき道を藪漕ぎしているpathfinderであり、カッチョイイ訳です。なので、自分も藪漕ぎごっこをし、「○○中々です」とかコメントをして、moukanさんに「うほっ」と言ってもらいたいとかちょっぴり思っておりまして、折角の推奨酒を後回しにして不義理を重ねている訳ですが、結局のところ酒飲み仲間がいる訳でもありませんし、また日本酒が同じ銘柄でもBYが違うと全く違った特性を見せることから、素直にmoukanさんが「本日までの転入生」で予告先発なさっているのだから、同じ酒を買い、同じ頃合いに飲んで、僕はこう感じましたとコメントすることが、共通言語形成の最短ルートと悟った次第です。

そうそう、日本酒番長にならなければなりませんね。ついつい内向きになっておりました。
皆を沼に引きずり込むkappaの野望をついぞ忘れておりました。

熟女嫌いとかいって、自分が初老であることも忘れていました。熟女として「デヴィ夫人」あたりをイメージしていたのですが、熟女どころかババアですね。
自身のことを棚に上げ恥ずかしく思いました。

またまたまたまたくだらないコメントをしてしまいました。スルーなさってくださいませ!
2016.11.09 Wed 00:19
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん

kappaさん、毎度です。

わけのわかないコメント、楽しいじゃないですか (笑) 〜。
というのは冗談ですが──わけのわかないどころか、いやー、kappaさん、詩人ですねえ。僕もバキバキに文系なので──あまり詩的なセンスはないけれど──、細かいニュアンスはちゃんと拾っているつもりです。

さて、お酒の細かいレポートありがとうございます。
最近 (家のトイレ) なんかでちょこちょこ読んでる『日本酒ドラマチック』という本の中にkappaさんの言及されてる内容と被る部分があったので、少し書いておきますね──自分自身への復習の意味も込めて。

蔵元に麹菌 (種麹=蒸した米に振りかける粉状の菌) を卸してる秋田今野商店へのインタビュー記事の中で、 kappaさんが、

──飲み干した後に舌に残る、貝類の出し汁を飲んだ時に感じる様なエグ味

と感じている部分に関して、秋田今野商店の人は、貝の煮汁なんかに多く含まれているという「コハク酸」について、「コハク酸が入っている酒は、だれが試飲しても一番はじめに弾きますよ。有機酸の中で一番評価が低いんです──<中略>──旨みのあるアミノ酸と有機酸は、料理では旨みになるけど、日本酒では、どよーん、もたーっとした印象になる。数値を抑えた方がいい酒になるんです」と言ってました。

種麹・総合微生物スターターメーカー 秋田今野商店
http://www.akita-konno.co.jp


僕は熟成生酒を飲んで、「貝類の出し汁」を感じたことはないんですけど (気づきが足りてないだけ) 、成分としてはコハク酸は出てるんでしょうね。とはいえ、種麹メーカー (通称:もやし屋) 的にはNGの味わいみたいですね。

GA!

ここですよね、嗜好の分かれ道は。ほとんどの蔵元も「生酒の熟成」は勧めていません。それでも飲み手である我々は勝手にそれを楽しんでるし、物によっては、フレッシュな状態よりも「旨い!」とさえ感じる。実際、「熟味」と「老ね」は表裏ですし、早い話、「旨いと感じれば熟味、不味いと感じれば老ね」なんですよ (笑) 。食文化が変われば、納豆こそ「老ねの極地」でしょうし──ちなみに僕は納豆は大好きです。


──念のため、本物の熟女は苦手ですと申し添えておきます。

kappaさん、我々世代にとっての「熟女」は、もはや「老女」ですよ。
同年代がみーんな「熟女」なんですから (笑) 。


──なので、外飲み、特に屋外でワイワイ飲むときは、日本酒が好きだからこそ敢えて避けたいなと思いました。

kappaさん! 気持ちはわかりますが、そこはkappaさんが好きな酒の一升瓶を持ち込んで皆を洗脳しないと (笑) ! 次回は花見ですか? 3月にドロップされる「豊盃の華想い」なんか火入れですし、普段日本酒をあまり飲まない人にはいいと思いますよ。「クラシック仙禽の山田錦」なんかも花見向けかも。

というわけDE、次回は酒番長として頑張ってください (笑) 。


PS 東鶴、28BYは必ず買ってみます。
2016.11.08 Tue 10:12
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Name - kappa1970♂  

Title - 熟成なのか老ねなのか

moukanさん

こんばんは。先日は、武蔵境酒のなかがわ側のベンチで、酔っぱらいながらコメントさせていただいたので、訳のわからないコメをしちゃったかなと、ちょっとヒヤヒヤしておりました。返信ありがとうございます。

BBQは会社のイベントで、ボスが奮発して十四代を提供してくれました。
今年の2月に十四代の本醸造を飲んで以来ですし、今回は純米ということもあり、かなりワクワクしていたのですが、じっくりと向かい合う余裕も無く、含んでかなり柑橘系が強いなという印象と、本醸造に比べてボディーがしっかりしているという印象しか残りませんでした。美味いけれど、2月に初めて飲んだ時のようなナンジャコレ感は全く感じませんでした。
煙がもくもくしている中、同僚の家族から話しかけられて、「うっさい。今唎いているんだから話しかけんなや。」とは言えず、日本酒を飲んでいるのに、どうぞどうぞとビールを注がれ口をつけなければならない始末。気がつけば、酒を愉しむには酔っ払いすぎました。あれれ、四十代なのにまた暗黒時代飲み。日本酒に申し訳なく思いました。
僕は、そもそも馬鹿っ鼻なので、リーデルの様なチューリップ型のグラスに少量注いで匂いを嗅がないと、上立ち香をしっかりと感じ取れませんし、話しかけられると味わいの推移をしっかりと感じ取ることができません。なので、外飲み、特に屋外でワイワイ飲むときは、日本酒が好きだからこそ敢えて避けたいなと思いました。本当は美味い酒なのに、思い違いをしてその銘柄を避ける様なことがあってはつまらないと思いまして。

タイムトラベラーという表現はくすぐったいですね。だいぶん前に伊勢五本店の角打ちにて、ロ万の熟成酒を飲んでから、自分の嗜好性が開花?し、ここのところ好んで年を重ねた酒を飲んでいる単なる、熟女好きです。

姿は、筋の通った酸味の属性は年を経てもぶれずに健在。旨味も増してとても美味かったです。
三千櫻純米愛山生原酒袋吊りは、地酒のこだまでも取り扱いがありますよね。
リンゴの様なマスカットのような淡い上立ち香で、含むと予想に反して細身なボディー感ながらも、透明感を基調に旨味の広がりが先行し、酸味がクロスフェードしながら綺麗に引けていきます。もう少しBYが新しいほうが、エレガント感がもっと前面に出て美味いかもしれません。

東鶴は、特別純米酒を720mlで試したところ、気に入ったので、純米吟醸山田錦の中汲み生を一升瓶で購入。
いやー、実に味わい深い。上立ち香は控えめですが含んでからの旨味は凄いものがあります。ですので、常温よりも冷やしたほうが美味しく飲めると感じています。雁木に似た様な特性を感じますが、雁木ほど酸味は無い気がします。

ロ万も三千櫻も東鶴も共通するのは、飲み干した後に舌に残る、貝類の出し汁を飲んだ時に感じる様なエグ味、(香りでは無く)ひきわり納豆や銀杏を食べた時に感じる様なナッティーな押しつぶされた様なこく味です。この感覚をどう表現して良いのかがわからないのですが、自分はこのエグ味に恍惚としてしまうのです。

これが熟成酒の特徴なのか、単に老ねただけなのかは、自分には良くわかりません。
妙な苦味は一切ないので、僕はこれが熟成酒の特徴と勝手に思っているところです。

獺祭の様な雑味のない兎に角円い酒よりも、何か一本筋が通りつつも、味わいがクロスフェードする酒に魅力を感じます。また、純米のファットで雑味の残る酒質が好みの様です。花邑も雄町よりも陸羽田の方が好きなんです。

両関の限定ライン 霧時雨は熟成酒ではありませんが、含んでからの酸味と辛味が同量で、クロスフェードすることなく引けていく酒で、自分好みではありませんでした。

東鶴を地酒のこだまあたりで是非!

ちょっと路線が変態系ですかね?念のため、本物の熟女は苦手ですと申し添えておきます。
2016.11.07 Mon 23:59
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん

kappaさん、お久しブリリアントです。
僕の戯言を「日々の愉しみ」にされてるとのこと、嬉しく思います。
いつも温かい声援、ありがとうございます。

BBQ、天気が良くて最高だったですね──雨男としては完璧すぎる快晴でしたね!
なかがわ酒店、行ったんですね。あの狭さであの内容ですよ。近所にあったら、とりあえず片っ端から全制覇したくなる店です。店のオリジナル商品も多いので、蔵元との関係性も密で濃いんだと思います。

「寿喜心」とは、なかなか渋いラインを突いてきますねえ。ちなみに、いつも置いてあるわけではありませんが (すぐに売り切れる) 、高円寺の高原商店でも扱ってます。「風の森」の秋津穂65はイイ酒ですよ。雄町60、キヌヒカリ45、秋津穂65は三羽烏というか、最初に呑むべきTOP3かもしれません。雄町80も最高でしたけど。


──私は、今まで読ませていただいた記事の中で、この記事が一番好きです。

こちらへの記事に特別の愛着を抱いてくれたとのこと、少し照れますね。そんなに狙って書いてもいないんですが、天気の良さも手伝って、写真は比較的「よく」撮れててると思います (笑) 。


そりゃそうと、 kappaさん、すっかりタイムトラベラーですね。
なんですか、人に薦めにくい、孤高のセレクトは (笑) 。
特に「三千櫻純米愛山生原酒袋吊り25BY」は蜜のような甘みのほころびからミネラル大爆発の気配がプンプン漂ってきてヨダレが出そうです。。。しかも十四代まで・・・。

ま、いろいろあるから楽しいんですよ、日本酒は。蔵やスペックが変われば、もはや「同じ飲み物」として括ることすら難しい2つの酒なんか、そこら中にありますからね。これだけ生熟耐性があるのでしたら「篠峯 - 愛山45生26BY」なんか、全然フツーにイケそうねですね。ありゃもう、紅茶ですよ (笑) 。

東鶴も気になってるんですよねえ。ホントに底なし沼ですね、日本酒は・・・。

こちらこそ、今後とも宜しくです!
(お変わりなく元気そうで何よりでした。)
2016.11.06 Sun 11:45
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Name - kappa1970♂  

Title - 引っ越しました

moukan1972♂さん

お久しぶりです。日輪田のコメ欄に巣ごもるkappaでございます。

今日は会社のイベントで昭和記念公園でBBQ。昼間から酒を飲んですっかり酔っ払ってしまい、途中下車した武蔵境駅目抜き通りのベンチから、ほぼ酩酊状態でコメさせていただいております。
武蔵境にいるのは、以前ご紹介いただいた酒のなかがわさんに立ち寄ったからです。
寿喜心 純米吟醸無濾過生原酒「松山三井」27BY目当てに行ったのに、風の森秋津純米 笊籬採り28BYがあったのでついついそちらを買ってしまいました。(ミーハー?)
冷蔵ショーケースがこれだけ真っ暗な地酒屋は初めてだったので驚きました。取扱銘柄もそれほど多くは無いのですが、店主の強いこだわりを感じる素敵なお店だなぁと感じた次第です。亀甲花菱のホラーラベルもゴロゴロしており、日本酒好きにはヨダレが止まらないお店ですね。ご紹介頂き有難うございました。

ROM地蔵化しておりすみません。毎日毎日記事を拝読させていただき、日々の愉しみとさせていただいております。

唐突ですが、引っ越しました。といってもコメ欄をです。
私は、今まで読ませていただいた記事の中で、この記事が一番好きです。
moukanさんのラボで展開される超絶技巧な文章を読むのも大好きなのですが、こちらの記事は、番外編そして外飲み故か、突き抜ける青空とは対照的な寂れた町並みやローカルイベントのショボさ、故人への敬意、奥様への愛情が散りばめられており、秋から冬へと移ろいゆく中で誰もが感じているであろう淋しさを払拭させるような温かさや心地良さを感じます。私はmoukanさんと違って根っからの雨男なので、井の中の蛙ヨロシク、突き抜ける青空と空高く掲げられた一升瓶に釣られただけかもしれませんが。
テクニカルな修辞も大好きですが、外飲み記事の行間に感じられる緩さがたまらなく好きです。

さて、ROM地蔵している間
東鶴特別純米火入れ24BY
両関霧時雨純米
上善如水純米白こうじ
姿純米吟醸五百万石初すがた26BY
三千櫻純米愛山生原酒袋吊り25BY
東鶴純米吟醸山田錦中汲み生24BY
十四代中取り純米無濾過中詰
を飲みました。

元来、キラキラ系?が好きでしたが、どうやら熟成酒が好きみたいです。
そのくせ、買った風の森はしゅわしゅわフレッシュ系でしょうから、自己矛盾しています。

今後ともよろしくお願いいたします!
2016.11.05 Sat 17:04
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