◤篠峯 - 純米 愛山65 無濾過生酒 27BY ── dಠಠb「残念ながら〝化け物〟には育っていなかったが・・・」#Wine Oriented 





マチダヤ試飲会2016篠峯 どれもイマイチな27BYの篠峯──ここまで☆4.5以上ナシ──の純米スペック、愛山65生酒です。篠峯の愛山には、この他に「純大45の生/一回火入れ」と「純米65の一回火入れ」があって、純大の方は25BY (火入れ) 、26BY (生酒) で呑んでます。

 特に26BYの純大生は篠峯らしからぬ美しさとエレガンスを兼ね備えた素晴らしい仕上がりで──27BYの篠峯はどれもイマイチだし──、先日それの売れ残りを江古田の秋山に買いに行ったんだけど、5月に行った時には一升瓶 (4,800円) が10本くらい残ってたのに、まさかの売り切れで、それで仕方なく──というわけでもないけれど──、5月にレアキャラの常務 (なかなか会えない) が「この酒は、あと3ヶ月くらいしたら化け物みたいな酒になる」と熱く語っていたので──あれから4ヶ月ほど経ったし、実は純米スペックの愛山は呑んだことがなかったので──、それでこの愛山65生を買ってきたというわけ。

 別に「化け物」になってなくてもいいけど、せめて☆4.5は付けさせてくれ、頼む・・・。




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 11月からは篠峯の28BYの新酒もぼちぼちドロップされるし、「27BYの旨い篠峯を1本は引き当てたい!」というオレの果敢なチャレンジ買いも、ひとまずはこのへんで一段落しようかね。去る9月25日に堺杜氏に会って27BYの真相を確かめて来たので、興味のある方は「第33回 味ノマチダヤ試飲会」の記事を御覧ください。

 そういや昨日、毎度『日本酒感想日誌』で「裏篠峯 - ろくまる 純米吟醸 八反 無濾過生酒 26BY」 (←これはオレの記事) が取り上げられてた。今さら26BY (売れ残り) の篠峯を取り上げてくれる人がいるなんて、なんか変な気分だったけど (笑) 、やっぱ旨いみたいよ。

 『日本酒感想日誌
 【620】篠峯 ろくまる 八反 無濾過生 26BY




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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【204】篠峯 -しのみね- 純米 愛山65 無濾過生酒 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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shinomine_aiyama65_27by4.jpg 立ち香──瓶口からは果実半分、アルコール半分、ゆえに、なかなかに力強いタッチ。グラスに注ぐと、白ブドウ様の瑞々しい爽やかな酸の発散も確かにある。香りの輪郭は風の森なんかに近いけど、それよりは穏やかで、いじらしい。セメダイン香は控えめながら、やや薬品やウォッカを想起させるアルコール香が強め。辛抱強く前向きな香りを探していると、ようやく愛山らしい〝赤いニュアンス〟も出てきた。ザクロとか、サワーチェリーとか、ソルダムとか。そこにツルピカな甘やかさも何となくには被さるものの、この段階では少し心許ない役ではある。

 フクミマテュ (含みます) ──。

 ガスは微量、幻レベル。旨みのサイズは小さめ。このあたりは、27BYの篠峯に共通の問題か。まず飛び込んでくるのは、キュっとした、密度の高い酸。液体としては強めのミネラル感があって、少しザラザラと軋む (きしむ) 感じ。ま、このへんのタッチは元々の篠峯属性に含まれる要素ではあるんだけど、問題は、このタイトに酸味豊かでミネラリーなテクスチャーに、一体どうやって艶やかなフルーツ感が絡んで来るかということなわけだが、案の定、冷たいままだと、27BYの篠峯は、こちらの思うようには簡単に本音を語ってはくれない。


 うーん。実はこれを書く前に──夕方の5時くらいに一口だけ味見したんだけど──、そのときはビビッドに甘酸っぱい味わいも感じて、久々に「いいかも!」とも思ったんだよなあ。だけど残念ながら、あらためて飲んでみて、これは「化け物」には育ってないよ、常務。もはやソフトバンクの松坂のように「元怪物」の片鱗さえ見えない。ワイン的なアプローチで食卓の隣に寄り添う酒としては、それなりにエレガントで美しいけれど、別にこういう酒質を篠峯に求めてるわけじゃないからね。

 たとえばフルーツに置き換えてみるとして、ザクロならザクロ──もちろん、これは元々酸っぱい果物だけど、それでも「美味しい!」と感じるためには、そこに甘みや熟した旨みも必要なわけじゃん。オレンジにしろリンゴにしろキウイにしろ桃にしろ、イマイチなフルーツを口にしたときの、あの何とも言えない「味のしない」という感じ、あるじゃない? この酒もまさにそんな感じ。頭の中で「旨酒」にするべく五感を総動員してはみるものの、やっぱり物足りなさだけが最後に虚しく一人居残るっていうかさ。



 東京都議会議員 ミスター防災 早坂よしひろオフィシャルサイト
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▲なにこの小物。質問が超ぉつまらないんだけど (笑) 。これ、知的レベルで嫌味や皮肉にもなってない。せめて狡猾に誘導尋問しろよ。そう訊かれて「破壊です」と答えるバカがどこにいるんだよ (笑) 。頭ワリー。ま、頭ワリーから政治家やってんのか。わかるよ、生来のバカを隠蔽するには打ってつけの職業だもの、政治家って。



 気分転換にリーデルで──。

 なんだかんだ、そこそこオサレな味わいで悪くはないけれど、お世辞にも裏ラベルに書いてあるような「愛山の魅力溢れるスケールの大きなお酒」ではないし、もちろん「化け物」でもない。このクラスの愛山には七田という巨人が立ちはだかってるからなあ。

 リーデルだと、味わいと香りが膨らんで、篠峯らしいミネラル感と愛山らしい甘酸のケミストリーから少し桃の要素も出てきて、今は幾分、可憐なフルーティネスも感じれるようになっては来た。

 まさにピーチだ。ああ、今が一番いいか──篠峯らしくはないけどな

 甘さの足りてない、少し渋めのピーチ。これならキャッチーに和やかに爽やかにピーチな「山川光男」の方が素直に楽しめるけどな。でもまあ、徐々に香っては来た──香ることが篠峯としての特別なチャームポイントにならないところがまた、一層オレを切ない気持ちにさせるんだけど。


shinomine_aiyama65_27by6.jpg 今、豚しゃぶ食いながら飲んでるんだけど、その限りにおいては、なかなか良い。極小のガス感が弾ける流れの中で、味わいを旨みスリムにスパっと潔く手仕舞うこの感じ、これが存外、食中にキラリと魅力的に光るんだよ。悪くない──篠峯としては物足りないけど、そこらの日本酒としては。

 ま、いつも言ってるあれですよ──成城石井で売ってる同じ値段の白ワインよりは遙かに楽しめます。

 こういう言葉をモダンな日本酒に対する褒め言葉として使いたくはないけれど、たとえば避けようのない状況下でフレンチだのイタリンだので食事をしないといけない事態にオレが陥ったとして、そんなとき、ボトルで酒を入れることになって、もしもこの「愛山65」が凡百のワインに混じってLIST UPされていたとしたら、オレは迷わずこれをチョイスする──その意味では存在意義のある酒だとは言える。

 全体にクワナリ酸っぱい味わいではあるものの、退けにかけての渋みや苦みをノイズに感じる要素が全くないところは評価できる。結果「一白水成の山田錦」と同じ☆3.5であっても、あっちは退けにかけての流れがイマイチだからそれ、篠峯は退けにかけての流れが問題ないからこれ、結果的に同じ点数というわけ。


moukan1972♂






日本酒 篠峯 愛山

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