◤仙禽 - ナチュール トロワ 〜共鳴するカタチ「愛おしくて深くなるもの」〜 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「秋山のあんちゃん、旨かったよ、ありがとう」#Sweet, Clear, Umakuchi 





マチダヤ試飲会2016仙禽 27BYから本格スタートした仙禽の新ブランド「ナチュール」の3作目。共通するのは「磨き90%以上の亀ノ尾の生酛仕込み」という点──でいいんだよね?

 2016年3月の「若手の夜明け」というイベントでも、順番で回ってきたマイクに向かって「日本酒の未来は生酛が担っています!」と叫んでいた薄井氏。要するに、酵母&乳酸菌無添加の古代生酛 (あまり磨かない生酛) を仙禽流にアップデートしたということなのかね。細かいニュアンスまでは汲めないから冊子でも作ってよ (笑) 。

仙禽 ナチュール(酵母無添加きもと):「気になる日本酒」vol.22 あおい有紀
http://www.premium-j.jp/eat_drink/18668/


 今期は全部で「6」までリリース予定──つい先日「5」がドロップされた。造った本人は「2」が一番のお気に入りだそう。「3」と「4」では「4」の方が好きだそう。じゃあ、なんでオレは「3」を (笑) 。江古田の秋山に「3」と「4」しかなくて、スタッフの兄ちゃんが「3」を勧めてたから。「4」以降は火入れで、「3」までが無濾過生原酒。ややこしいなあ



 記事に訂正があります!
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 ▲「冷やおろし」と「秋あがり」が逆になってるみたい。



 これからドロップされる仙禽の赤とんぼ (秋酒) 「亀ノ尾90生酛1年熟成」を薄井氏は「言うならこれがナチュールZEROです」と言ってたので、実は26BYから着々とスタートしてはいたんだよな。悔しいけど、この冷やおろし (秋あがり) は超旨かった (笑) 。ちなみに赤とんぼには「秋あがり」と「冷やおろし」の2種類があるので間違いのないよう。「秋あがり」は雄町50です──どうやらオレの手持ちの資料 (マチダヤ試飲会のパンフ) と逆が正解みたい。というのも、オレが普段からチェックしてる3つの酒屋が試飲会の資料と逆のことを言ってる (笑) 。なので、「冷やおろし=速醸の雄町50」で「秋あがり=生酛の亀の尾90」が正解みたい。 ま、オレのオススメが生酛の亀の尾90であることに変わりはありません。薄井専務も「こっち (亀の尾90) が冷やおろしです」と言ってたんだけどなあ・・・。

 まさか試飲の時点で中身がスリ変わってたっつうことはないよな。まあでも、味わい的に、旨いと感じた方が速醸の雄町はないと思うけどな。雄町50より亀の尾90の方が味の線が細いっつうことは物理的にあり得ないし、さすがにそこを間違って試飲はさせないだろ。




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SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【203】仙禽 -せんきん- ナチュール トロワ 無濾過生原酒 27BY <栃木>

(株) せんきん (by 地酒専門店 佐野屋) :http://www.jizake.com


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 まずは語れる蔵元、薄井専務のコメントから。


 今回が3回目のリリースとなる、天然酵母生もと、ナチュールの続編です。発売より爆発的な人気を頂き、即完売となってしまい、皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。第三弾も芳醇さとクリア感を両立した素晴らしい仕上がりとなりました。シリーズ三作目のtroisは、前作よりも円熟した味わいが感じられ、芳醇さと奥深さが増してさにエレガントな味わいになりました。同じタイプであり、やはりタンクの違いによって全く違う個性を発揮する天然酵母。しかも、今回のtrois(トロワ)3が最後の「生」タイプとなります。

 設計は完全に往年の古式生もと。当時の醸造を再現するべく精米歩合は90%以上(当時は精米機が存在せず、米を磨く技術がなかった)、原料米は亀ノ尾を使用(当時は、酒造好適米は存在せず、古代米を用いていた)。つまり、米粒が大きく、酒造好適米でないためにとにかく溶けない。だから「もと摺り(山卸)」という技法が誕生した。その原点に返りました。酒母日数は50日以上。途方もない酒母との戦いともと摺り(山卸)の重労働。その結晶がナチュールです。低精白とは思えない圧倒的なクリア感。奥ゆかしくカラダに染み渡る自然な味わい。まるで体液のようにカラダに浸透していきます。

仙禽の新しい境地「超自然派・生もと」。Un(アン)から始まり、six(シス)で完結するそれぞれの個性をお楽しみください。やはり、日本酒の未来は生もとが担っています。





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 それでは、日本酒産業の未来を真に担っている残酷なエンドユーザーである我々がいただくとしましょう。

 立ち香──まるで蜜──甘露飴? 酸度の低い甘いリンゴのようなタッチもあるが、米由来のトゥンとした旨み──甘みがコーティングされたような、粒状の旨みとでも言おうか──も強めに出てます。moukan1973♀は♡☺♡「香りがスゴイ!」を連発してたけど、いわゆる吟醸酒的なフレイヴァーは全くないので、オレは香りよりも旨みの密度ようなものを強く感じたかな。ただ、酒として、しっかり香りは出てます。

 ま、旨いか、普通以上には──。

 色は少し黄色。含むと、これが想像以上にクリア。磨き90以上とは思えないウォータリーな飲み口。旨みの輪郭にはナッティーな含み香もあり、フルーツ換算としての芳醇さはほとんどない。さてこの酒、生酛属性は一体どこにあるのだろう──このニリっとした詰まったような酸に、言われればそれを感じるか程度のレベルで、速醸タイプの仙禽にもこうした味わいはあるゆえ、逆に言うと、そこまで生酛生酛しているわけではないのだけれど、それでもこのタイトにライトな飲み口、ここに効いているのだろうか。人それぞれだとは思うが、オレの中で (モダンな) 山廃や生酛は、速醸に比べて、飲み口が軽やかでカロリーオフなタッチがあるんだ。

 よく「ドッシリとした山廃 (生酛) ならではの・・・」とか言う文句を酒屋のHPなんかで目にするけれど、本当にそうだろうか──少なくともオレが飲んできた山廃/生酛酒は、ドッシリどころか、むしろ旨みのスリム化された、軽やかでスッキリした酒が多かったように思う。当然、今回のナチュールも、まさにスッキリの極北とでも言うべき軽やかな甘口酒だ。


senkin_nature3_27by5.jpg モダン仙禽の雄町や仙禽一聲で感じた「イマイチ感」を払拭してくれる酒質で、オレは好きだな。クリアネスの方向性としては27BYのモダン仙禽山田錦に近いニュアンスで、これを少しいなたくした感じもあるけれど、雄町で感じた無駄にチョークな感じはだいぶ抑えられてるし、バランス的に27BYの仙禽の良い部分が程よくブレンドされている印象だ。

 最初は蜜のような甘さにつられて楽しんでいたけれど、飲みつづけていると、仙禽らしい酸もしっかり感じれるようになる。うん、いい塩梅だよ。渋いと感じる一歩手前で品良く踏みとどまるし、ALC.14度的な軽さに一定のメリハリを与えている。味わいの色彩は透き通った黄金色で、まるで美しい稲穂の色がそのまま味に重なるイメージだ。

 リーデルで──。

 少し清涼感が増すかな──実はこのあと、どうでもよくなってレポートは放棄気味だったんだけど、後半の3合弱はずっとリーデルで飲んでた。moukan1973♀は♡☺♡「この一週間の中で一番いいか?」と言ってたけど、まあ、あながち間違ってもいない。ただ、実は驚きや発見の多い酒というわけでもない。薄井専務はいろいろと御託を並べたがるが、素直に単純に朗らかに良い酒──それだけ。雄町や一聲で感じたイヤな要素も探せるんだけど、全体のバランスにおいて、ここでは全く気にならないから不思議だ。

 甘軽くてクリアで、穀物由来の旨みも十分にあって、モダンでエレガント、それでいて素直で純真。エッジの効いた生意気な風情が一切ないところは、薄井専務とは真逆のキャラクターで好感度高し (笑) 。オレの中ではモダン仙禽山田錦27BY「生酛リミックス」的な酒。旨かった。



moukan1972♂






日本酒 仙禽 生酛 山廃 亀の尾

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