◤裏篠峯 - ろくまる 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「少しミンティーな清涼感もあるが、向かうべきはゴールはそこじゃない」 




 毎度アクセスありがとうございます。

 所詮は10進法的な呪縛に囚われたメモリアルではありますが、えーと、facebook時代も含めて、今回で200本目の紹介になります。実際には既に400本以上空けてますが、文章で残っている記事としては200本目です。

 ブログを始めたのが4月15日なので、なんだかんだで5ヶ月が過ぎましたが、最初の2週間くらいはアクセスが10にも満たない日もあり、今から思えば、その時点で、読者を集めて我が家でオフ会なんぞを開催しておけば良かったかな、などと思ったりもしてますが (笑) 、外野も冷やかしも熱心なファンもライトユーザーも検索で引っ掛かった通りすがりの来訪者も含め、今後ともどうぞ宜しくお願い致します──なにかと危険を孕んだ挑発的なブログではありますが。

 もう少し楽する方法を編み出したい気持ちもオッパイあるものの、咄嗟に思いついた楽しい──と自分では思っている──アイディアをサラっと放棄することができず、最近では自然と自分で自分の首を絞めるエスカレートフルな展開となりつつありますが、ま、そのへんに関しては時間と共に収まるべき方向へ落ち着いていくと思います。

 たまたま100本目も同じろくまる山田錦の26BYだったので、今回も同じ酒の27BYを選んでみました。メモリアル酒としては心許ない27BYの篠峯ですが、せっかくなので。




rokumaru_yamada27by1.jpg




 さて、どれもイマイチな27BYの篠峯の、裏ヴァージョン「ろくまる」山田錦です。磨き60 (酵母は明利系) でキャッチーな酒質を目指す「ろくまるシリーズ」ですが、26BYはホントにどれを呑んでも旨かったです──雄山錦うすにごり、八反、雄町うすにごり、雄町、山田錦 (※全て☆4.5以上、中でも八反は☆6) 。

 今回は26BYからろくまるの仲間に加わった山田錦をチョイス。案の定、ろくまる雄町の27BYはイマイチでしたが、醸造過程で多少のミスをしても最後はなんとかなると発言する蔵元も少なくない山田錦なので、少しはマシな仕上がりをアシストしてくれるのでしょうか。実は日曜に杜氏に会って27BYの真相を確かめて来たので、興味のある方は「第33回 味ノマチダヤ試飲会」の記事を御覧ください。




rokumaru_yamada27by2.jpg
 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【200】裏篠峯 -うらしのみね- ろくまる 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:




 立ち香──少し青いルックもありつつ──このへんは26BYにも共通──、全体には、ちょいクリーミイなメロン。つまり、26BYより柔く甘やか。篠峯なら、もっとブライトにギンギラギンでいいんだけどな。酸が伸びてこないからリンゴ・フィールドに到達できない。

 少しミンティーな清涼感もあるが、向かうべきはゴールはそこじゃない。今、篠峯島という南国のリゾートアイランドにいるとして、何に対してバカンス気分を強く感じたいかと言えば、青い空にそよぐ爽やかな風に対してなんかじゃない。時折その隙間からギラギラした太陽光線を降りそそがせる、南国フルーツをたっぷり蓄えた木々に対してだ。つまりオレは爽やかな風なんか要らない。欲しいのは味の詰まったフルーツそのものだ。


rokumaru_yamada27by7.jpg 含むと、さすがにろくまる雄町27BYよりはギザギザしたミネラル感があって、香りと味わいの質量はボリューミイだけど、あくまでもそれは雄町との比較においての話な。篠峯としての質量感は、そりゃあ、痩せてる痩せてる。

 あああ。つうか、26BYの1年熟成の方がガスが強いってどうなのよ・・・。

 うぅ〜〜〜〜〜〜ん。先に飲んだ瞬間のGRADE判定をやっておこうか。嫌みな言い方をするなら、篠峯の本当の実力を知らない人なら☆4〜5、オレのような篠峯研究家なら、☆3.5、オマケして4。ブッちゃけ、雄町とは違い、さすがは酒米の王・山田錦、力業で尻拭いしてる感じはある。こうして連続で飲むと、山田錦の方が味は出てるし、ミネラル感も豊か。


rokumaru_yamada27by3.jpg うん、雄町よりは全然いい。これは確か。疑いようはない。苦みや渋みも相対的に強めだけど、水っぽく軟弱な篠峯なら、もはやこっちの方が全然いい。甘やかにフルーティーな立ち上がりから、旨みは広がらないものの、渋みへの収斂性が自然でそつがない。ここにジュっとしたミネラル感もあって、メリハリだけでなんとか誤魔化せるかなあという感じ。

 まあでもね、こんなもんじゃないでしょ。秋山のあんちゃんがオレに言った「去年と同じような味わいでした」は、とりあえず嘘──つうか、勘違い。もう全然、味出てねえし。あれだよ、建築事務所がクライアントにプレゼンするときの模型。これは26BYの出来の悪い模型だよ。

 悩ましいのは、この程度でも篠峯ヴァージンのウブな飲み手が普通に「旨い!」とか言いそうな程度にはキャッチーということ。実際オレも、これだけブツクサ書いていても尚、不味いと感じる時間帯は全くないもの。ただ、感動もまたないわけだけど。

 これなんだろうね。結局、篠峯味の水なんだよ、27BYは。薄いなー。秋山に売れ残ってるろくまる八反26BYをリピートしたくなっちゃったよ。ブログやってなかったら、残りを全部買い占めてる勢い。あーあ。

 実はすでに2日目なんだけど、疲れたから、つづきは明日、3日目と一緒に上げます




── 2日目。



rokumaru_yamada27by5.jpg



 2日目&3日目をまとめて──。

 そりゃあ、雄町よりはいいですよ。ろくまる山田錦らしい少し青リンゴ様の甘酸もある。初日より酸のジリジリした濃密さもあるかな。ろくまる的なザラザラしたミネラリーなテクスチャーも予見できる。水っぽくなるくらいなら、27BYの篠峯に関しては渋くなってくれた方が、まだマシ。

 立ち香から推察された味の変化予想は全部当たってる。渋み酸味は初日よりストロングで、味わいの輪郭は太い。ガスは微弱に残存してるけど、楽しむレベルには残ってない。

 GA!

 やっぱ旨みが膨らんでこない。山田錦のポテンシャルなのか、雄町より出来はいいけど、ろくまるレベルで言えばハズレもハズレ。なにせこちとら、☆5前提で買うわけで。


rokumaru_yamada27by6.jpg 気分転換にリーデルで──。

 相対的に言えば、ベターかな。 初日も含めて今が一番マシ。味わい全体が少し柔らかくなる。そのぶん、篠峯らしさは薄れるけど、酒としてのバランスはマトモになる。クリーミイという役が1枚加わって、薄まった感じはするけど、酸にチャーミングな表情が出てきた。篠峯らしさは特にないけど、これ飲んでイヤな気持ちになる日本酒女子はいないでしょう。

 存外に悪くない。煌びやかなフルーティネスに締まりの良い酸がギュっと。旨みの広がりはないけど、味わいの収斂性は美しい流れに。キレイに酸っぱいフルーティー酒──篠峯らしさは特にないけど。

 極めて次元の低い比較においてだけど、雄町よりはマシという意味での☆3.5です。




── 3日目。



 ▼これ、日本語で言うんだぜ? 死ぬだろ、普通に。 (画像検索)
rokumaru_yamada27b8.jpg



rokumaru_yamada27by9.jpg もうこれはこれか (笑) 。

 ツルピカな軽い飲み口のキャンバスに描かれたキランとしたフルーティネスは所詮は絵に描いた餅だけど、近所の八百屋で買った薄汚いフルーツより絵やカレンダーの中のそれらの方が概念 (妄想) の中では旨かったりするから、この偽装されたフルーティネスと前向きに接した方が人生の幸せグラムは増量されるとも言える。

 かのバカ舌戦士moukan1973♀も♡☺♡「普通にガブガブ飲めた! 雄町よりは全然旨い!」と言ってたし。でもなあ、違うんだよなあ。とはいえ、ガスが抜けてザラザラしたミネラル感に力強さが出てきた分──単に渋みと苦みが増したとも言えるが──甘さのFade Out感にストーリー性が出てきて、なんとなく楽しい数秒間が口の中で生まれて来てはいる。


rokumaru_yamada27by10.jpg リーデルに切り替えようか──。

 うーん、そこまで悪くはない。たとえば、これが篠峯じゃない他の酒で──ワインみたいなオサレな外観の4合瓶だったとしたなら、気分によっては☆4を付けているかもしれないけれど、不幸なことに、これは歴然と篠峯なんだよな。だから☆4は付かない。

 比べると、グイ飲みの雑で力強い飲み口も嫌いじゃないけどな。こっちの方が酸や渋みは強めに感じられるので、篠峯らしいっちゃ篠峯らしいし。リーデルは渋みや苦みより、スリムでブスなわけじゃない酸に全てが集約される流れで、それゆえフルーティネスは倍増なんだけど、篠峯らしさからは離れる。

 うーん、気持ちがブレるなあ (笑) 。酔いも回って、もしかしてオレ、このツルピカライトな飲み口を受け入れ始めてる??? やはり「山田錦、強し」ということなのか。

 味覚の迷宮へようこそ──。

 まだ3合弱残ってるので、今日はこのへんでやめとくかな。

 しかしオレの肝臓、もう少し強くなれよな (笑) 。せめて日に4合くらい飲めりゃ、このブログもレジェンドになってたんだけどな。これじゃ、せいぜいデパートの試飲イベントにボウボウの毛が生えた程度だよ




── 4日目。



rokumaru_yamada27by11.jpg
 ▲
 !?!?!?!?
 ▼

rokumaru_yamada27by12.jpg

マチダヤ試飲会2016貴



 もう2合ちょいしか残ってないし──moukan1973♀が昼間に少し呑んだ──、4日目は書く予定なかったんだけど、録画していた『吉田類の酒場放浪記』の「湯島・玉善」の回で唐突に一般客として貴の永山夫妻がカットイン。オレは適当に観てたから気づかなかったけど、moukan1973♀が即座に反応。

 ♡☺♡「あああっ! 貴の杜氏! ゴリだゴリ!

 よく見ると間違いない。GA! 当然にして吉田類も気づかないし、番組内でも一切触れられることはなかったっていう。映像は去年の10月のモノなので、日本酒イベントで上京してたのかな。つうかゴリさあ、そこはグイグイ攻めとけよ (笑) 。

 この番組はツッコミながら観るには最適なので、ついついその魔圏に吸い寄せられてしまう。いつだったかな。いつもは何を呑んでも──豊盃を呑んでも──「スッキリした辛口で」しか言わない吉田先生が、而今の雄町生を呑んだ時だけは、さすがに「おおお、独特の、個性的な味わいですね」と言ってたけど、そういうのがいちいちウケるんだよな (笑) 。

 DE、4日目の篠峯。苦み渋みもあるが、水っぽいよりはマシ。なんかますます甘口のワインみたいな感じになってきた。まあ、酒単体で楽しむことは最初から放棄してますよ。少し艶やかな食中酒くらいにハードルを下げていただいてます。


moukan1972♂






日本酒 篠峯

Comment

Add your comment