◤川中島 幻舞 - 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「日本酒を飲み始めの1〜2年前ならもう少し楽しめたかもしれないけど、人は日々様々なインプットを増やして、常に味覚体系をアップデートしてるわけで・・・」#Rich 




 川中島 幻舞です。もはや説明不要の人気銘柄で、実際にファンも非常に多い酒。イケセイ (池袋西武) にも年に2〜3回くらいは試飲イベントに杜氏が来てるので、実際に会ったことのある人も多いのでは? なんか凄い華奢な人で、話す感じも控えめというか真面目というか声が小さいというか (笑) 、あんな雰囲気なのに造る酒はダイナミックで骨太っていう。酒は見かけによらない。


 おおおっ。ちなみに9月21日 (水) 〜27日 (火) は三千櫻と花巴が来てるじゃないか。これは非常に熱い組み合わせだ。

 西武食品館 旬だより <フェア&新商品 NEWS>
 【9月21日(水)〜27日(火)】今週の酒と肴


 ブログを始める前に一番人気の「純吟・美山錦生26BY」は呑んでます。ちょうどその前に可もなく不可もなくの鍋島オレンジの8月ロットを呑んでいたものだから、夫婦で「鍋島より遥かにうまい!」とか叫んでたような記憶がある (笑) 。去年の夏、7月頃だったかな。イケセイに来るっていうので、チャリでサクっと行ってきた。もう一つの柱商品である「特純・山田錦生」も試飲したんだけど、聞いてたよりも辛い。「思ってたより辛いですね」と言うと、「夏場は甘くて濃い酒が売れないので、少し味を変えてます。やりすぎちゃいましたかね?」という返答。人気蔵の人気商品でも夏場は甘くて濃いと売れないことを知ったのであった。


 ▼杜氏の千野麻理子氏
 その時に話した感じだと、夏以降、銘柄として本領発揮した濃醇なロットを出荷するのは11月頃からということだった。純吟の美山錦は7月ロットだったけど、試飲した感じでも十分に味は乗ってた。「わたしたちは生酒の熟成は特にオススメはしていませんが」と前置きした上で、「でも、どうなるのかは興味があります」とも言ってたな。あとは「基本的に原酒であれば熟成させても問題はないと思います。加水しているお酒の熟成はオススメしません」と言ってた。きっと彼女なりの理論的な裏付けがあってのことだとは思う。

 さて、今回は純吟雄町55の6月ロット。実は別タンクの5月ロットもあって、どうやらそっちの方が甘めだったらしい。買ってきてからその事実を知ったので、この6月ロットが5月ロットとどう違うのはわからないけど、3ヶ月ほど落ち着かせたし、買ってすぐ飲む5月ロットくらいには味が乗ってるはず。期待です




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 ▲二度目も派手にヤル女・紀香。愛之助は浮気がバレて刺されないように注意して下さい。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【196】川中島 幻舞 -かわなかじま げんぶ- 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 27BY <長野>

株式会社 酒千蔵野:http://www.shusen.jp


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 家庭の事情で昨日に開けてますので、今日は2日分まとめて書きます。


genbu_omachi27by3.jpg 立ち香──ウオっ、結構トゥワンと香ります。トロピカル&フローラル。花陽浴の八反錦48なんかを久々に思い出したな。蜜のようなテロっとした粘度のあるボディ感も。フルーツ換算だと、なんだろう。少し酸味の足りないパイナップルみたいな感じ?

 含みます──今日は味見程度ですが、うん、そこまで重くはないかな。しっかり味も香りも甘みも旨みも出てるけど、旨みのサイズは中の上くらい。最後はカァーとしたキレ上がりも。やはり、フルーツ換算では酸が少し足りてない。甘みはヌルヌル出てます。

 お婆ちゃんの嫁入り時の桐ダンス──?

 表面上の味や香りの情報量は多いけど、中は意外に軽い。もう少し酸があった方がカラフルな味わいになるんだけど、なんというか、抹茶とかニッキ風味の和菓子的な甘さがあって、とはいえ複雑味までは感じなくて幾分若々しいタッチもあるから、それで〝お婆ちゃんの嫁入り時の桐ダンス〟っていう。回想シーンにおける絹子さん、セピアの世界の中で、まだウブで恥じらい気味のモジモジ少女です。昔の人はお見合い主体で結婚が異常に早いからね──ってなんの話だ?

 うーん、どうでしょう〜。オレの好みの問題か、経験を積んだことによる味覚的な不感症ゆえか、飲んだ瞬間の感激は実はない。幻舞らしさも出てるし、造りもバッチリ決まってるけど、年寄りには少しクドいかな。ま、初日は軽い味見程度なので、つづきはまた明日。

 



── 2日目。



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 一杯目は直汲み経由で香りの出る左のグイ呑みで、おかわりはチロリ経由で右のグイ呑みで。

 香りは今日もぐんぐん伸びてくる。相変わらずトロピカルなニュアンスはあるけど、果実のような酸はあまりなくて、そういう意味では可憐さや艶やかさという方向での香りの発散はない。一言で表すなら「濃醇」ということに尽きるわけで、その意味では幻舞らしいと言えばらしい。

 初日よりも味が乗ってます。旨み3割増し。

 ただ、どうだろうね。ちょっと味の出方が雑? よく言えばパワフルでエネルギッシュだけど、なんつうかなあ、ちょっと蓮っ葉 (はすっぱ) というか、身なりが少しダラしない遊女というかね。色っぽさと下品さの境界線を行ったり来たり。もちろん、そこに魅力を感じる男連中も大勢いるわけで、好き嫌いは──嫌いな人は少ないとは思うが──、飲み手の感性と嗜好に左右されるでしょう。あれですよ、読み手によってオレのブログが下品に感じるアレと同じことですよ (笑) 。ま、完璧な美文もまた嫌味で下品というのがオレの考え方ではあるが──それくらい余裕で書けるけど──、そもそもここは小学生の読書感想文コンクール会場じゃねえからな


 ▼氷、見える?
genbu_omachi27by5.jpg 冷たいと少し退けにかけての渋みが重いけど、温度が15℃を超えてくると、柔らかい甘みがバランス上は少し優位に出るかな。個人的には純吟の美山錦の方が完成度は高いような気がするけど、幻舞が大好きな人は問題なく楽しめるし、大いに満足できる仕上がりだとは言える。ただし、オレ的には美山錦が☆5だとするなら、これはせいぜい☆4止まり。日本酒を飲み始めの1〜2年前ならもう少し楽しめたかもしれないけど、人は日々様々なインプットを増やして、常に味覚体系をアップデートしてるわけで、ブっちゃけ、はじめて幻舞を飲んだときのような衝撃はないかなあという感じ。

 でも、ここからよ、本番は。秘技、チロリタァ───ジュっ !!!!!

 あああ、少し髪と着付けの乱れが直ったような気もするけど、おじさんにはちょっと派手に過ぎるかなあ。1杯目の香るタイプのグイ呑みよりは酸が立って味わいは締まるんだけど、それでも少しクドい。酒が主役の堂々たるボディ感ではあるんだけどね。これ、ロックなんかがいいのかね? 実は日本酒のロックってやったことないんだけど、せっかくだからやってみようかね。

 というわけDE、リーデルに氷を入れて酒をトクトク・・・。

 おお、香りに酸が立ってきたね。温度が冷たいからかな。こりゃ意外におじさん向けかも (笑) 。

 含むと、ほいほい、ようやくフルーティーな表情が出てきたよ。うん、ちゃんと酸っぱい感じがわかるね。ジャストな飲み口に達したところで氷は除去──ちょっと薄くなったので原酒を少しだけ追加。どうだ?

 うん、今日イチのコンディション。実は最近、幻舞について「割水したら飲みやすくなった」という意見を読者さんからメールで頂いてて、それがなかったら試してなかったかも。酸が前に出たことで香りにも黄桃のような甘みが膨らんできた。

 再び原酒で──。


genbu_omachi27by6.jpg 香りが伸びて来たねえ。黄桃だよ、完全に。そして、ようやく純米吟醸的なエレガンスが浮き上がってきたよ。少しアク抜きした方がいいよ、この酒は。開けたての原酒をガブガブはクドいし重い。

 右の写真にある通り、少し空気に触れさせた方がいいと判断した場合は、瓶から一杯ずつ注がないで、予めチロリに酒を多めに入れておいて、こんな風に冷蔵庫に置いておく。おかわりする時にここから取り出して都度都度注ぐ感じでね。この雄町も、こうやって味を開かせて香りを少し飛ばした方が飲み口は優しくなってオレには合う。


genbu_omachi27by7.jpg 最後の一杯はカスみたいに小さい破片のような氷を落として──。

 やっぱ薄まった方が酸が前に出てくるな。たとえば秀鳳のような山形吟醸よりもカラフルで色気もあるが、この雄町に関しては、なんかいろいろと面倒くさい、世話の焼ける酒だ。やっぱそのまま飲んで問答無用に旨くないと☆5以上は付けられない。ロックが良かったので☆4で。花陽浴あたりが好きな人は幻舞を代替にすることもできるし、香り豊かな濃い口の酒が好きな人も迷わずトライして問題ないでしょう。

 とはいえ、正直、今のオレに一升瓶を飲みきる体力はない。外飲みの最初の一杯目にチョイスして「うひゃー、幻舞だねえ〜」と笑顔になるのが、この酒に関しては一番イイ飲み方だと思います。


moukan1972♂





 ▶︎Nicole with Timmy Thomas - New York Eyes (清書中のループBGM)
 


日本酒 雄町 幻舞

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

一升瓶100本 !!!!!
買いすぎです (笑) !!!!!

鍋島の生原酒、いいんですか。
僕も久々に飲んでみたくなりました。
原酒は数が少ないのでタイミングが合わないと拾えませんが。


──その点では、幻舞、花陽浴はドイツのラインガウのリースリングアウスレーゼみたいで料理とは合わない。食前後酒でつまみ要らないですよね。和食の食中酒として考えると甘旨系は一寸くどいですね。

僕は料理の一部というか、並べられた小皿の一部のように考えてますけどね。
確かに酒単体で旨すぎる酒は食べることを忘れて飲んでしまいますが (笑) 。

僕の評価では☆6以上で濃厚な甘旨酒は数としては少ないかもしれません。
亀甲花菱の美山錦中取り生と、花邑の雄町生くらいですかね。

11月頃から怒涛の新酒ラッシュがつづくので、サンジュリアンさん、
また買いまくりそうですね (笑) 。







2016.09.24 Sat 23:40
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Name - サンジュリアン  

Title - 

ホシザキの保冷庫の件 ありがとうございます。実は保冷庫一時期真剣に購入考えましたが、家に置くことに奥の神が反対するのが予想できたので保留しました。今1升瓶で100本くらい有るので先ずは数減らすことから考えないといけませんね🎵 鍋島の生原酒 言い方が下手だったですが、凄くお気に入りです。円やかで香り控え目ですが、綺麗な飲み口でキレも良いので、自分の2本飲んだ判定では5点評価で5点/4.5点です。因みに幻舞美山錦は2本とも4.5です。
自分のBM はどうしてもワイン、特にフランスのグランヴァンの白になるので、酸と果実味 余韻で好みが分かれます。その点ではNO6や生成がアルザスワイン風、仙禽の雄町、九平次などはブルゴーニュのシャルドネ風で好きです。鍋島はボルドーのグラーブという感じで鳥の水炊きやおでんなど、と飲み分けてます。その点では幻舞 花陽浴 はドイツのラインガウのリースリングアウスレーゼみたいで料理とは合わない 食前後酒でつまみ要らないですよね。和食の食中酒として考えると甘旨系は一寸くどいですね。冷やで飲むと辛い国権の純米吟醸銅ラベルをぬる燗で飲むと良いです。赤ワインの上級ものも食中でなく、食後単独で飲むのが普通なので、良い日本酒=食中酒じゃないのかも知れませんね⁉
2016.09.24 Sat 15:45
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Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

サンジュリアンさん、毎度アクセス&コメントありがとうございます。

いやー、実は先日サンジュリアンさんから頂いたメールに
幻舞の割り水についての記述があったので、それを参考にしたんですよ (笑) 。

瑞々しいというか、すごく味わいがキレイになってフルーティーになりました。
退けにかけてカァーと辛いお酒なんかにも効果ありそうです。
勉強になりました。ありがとうございます。

幻舞は元々甘くて濃い酒質ではあるんですが、正直ここまでクドかったかなあ、
と思いましたね。雄町はこれからですか。初日は多少は軽かったんですけど、
2日目はかなり味が出てました。moukan1973♀も飲んでて疲れたと言ってました。

鍋島の生原酒、控えめでしたか。
特純の生には加水の「生酒」と、加水なしの「生原酒」の2種類があって、
「生酒」の方はALC.15度です。
落ち目の鍋島にあって、もはや特純の生原酒が最後の砦だと思ってたので、
年明けの新酒で買おうかなと思ってましたが、少し不安になりました (笑) 。
2015年の1月に飲んだ特純の生原酒は相当にパワフルでしたから。。。

セラー温度の管理だと、熟成の進みはかなり早まるとは思います。
老ねと熟成の線引きは飲み手が旨いと思うか否か次第なので難しいですが、
サンジュリアンさん、業務用のリーチイン冷蔵庫を買うしかないですよ (笑) 。

HOSHIZAKI リーチインショーケース
http://www.hoshizaki.co.jp/p/rs/lineup03.html


ま、これは冗談ですが (笑) 、もしも業務用冷蔵庫を買う場合の
アドバイスとして僕の経験から言えることを少しばかり。

冷凍〜氷温〜冷蔵を一台でまかなえるレマコム製の冷蔵庫を
使っている人が一番多いと思いますが、うちは台所に置くのと、
上に物が置けるのと、ビジュアル的に並んだ酒を肴に飲みたかったので (笑) 、
ホシザキのテーブルタイプの小形冷蔵ショーケースを買いました。

RTS-100STB2
http://www.hoshizaki.co.jp/p/ssb/lineup03.html


梅雨時期や夏場のムシムシした日は結露しますが、
クーラーを入れると15分〜30分でなくなります。
最低設定温度が2℃なので、年単位の熟成には不向きな面もあります。

ここからが大事なんですが、買う場合は楽天などで小売店から買わない方がいいです。
価格は少し高くなりますが、ホシザキから直接買うことをオススメします。
(もちろん、買う場合の話ですが・笑)

というのも、もしも故障などの不具合があった場合、小売店から買うと、
ホシザキに直接連絡を取れないから面倒なんです。
小売店がホシザキに修理の依頼をかける形になるんです。

その点、ホシザキから直で買うと、全国に営業所がたくさんあるので、
対応も早いですし、意外に無料でいろいろやってくれます。
実は僕も一度モーターが突然止まるという不具合があったんですが、
すぐに最新版のモーターに交換してもらいました。
震災時なんかも、飲食店の冷蔵庫をかなりの台数、無料で直したみたいです。

あとはリースもやってますし、最終的には割高ですが、毎月メンテをしてくれるので、
そこは安心ですよね。
ただし、処分するときは「家電製品」ではないので、粗大ゴミで出せません (笑) 。
業者に引き取ってもらわないといけないので、少し面倒な面もあります。

そんな感じですかね。

2016.09.24 Sat 10:18
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Name - サンジュリアン  

Title - 

いつも拝読しております。貴方のコメントと自分の感想が余りにもそっくりなので、つい微笑んでしまいました。
先日、家で花陽浴と幻舞の美山錦を飲み比べたら、その濃さ、甘さ、インパクトがよく似てるので容易に手にはいる幻舞だけでもいいなと思いました。飲み続けると濃さがくどく感じたので5-8%位加水したら、グッと香り甘味のど越しが良くなりました。同じ生原酒でも特別純米の鍋島は全てに控え目で飲みやすかった印象です。この雄町もセラー保管中なので近いうちに開けてみます。この美人の蔵元のコメントにあるように原酒のセラー保管はリスクがありそうですが、幻舞、鍋島を3カ月保管した印象では激しい劣化はないように思っております。酸が少ないグラーブの白ワイン20年セラーで保管してますが、飲めないモノに会った事はありませんでした。自己責任で年越ししてみるつもりです。
2016.09.24 Sat 08:16
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