◤仙介 - 純米大吟醸 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「凡百の甘旨酒にありがちな『もう少し痩せたら?』的なやれやれ感もないし、これを『サクっとジューシイ!』と言わずして何と言うか」#Fresh, Fruity, Women 




 仙介です。両輪ブランドである琥泉 (こせん) の方が都内ではまだ見かけるかな。琥泉も含めてはじめて呑みます。元々は創業250年以上の地元では生産量4000石の老舗蔵だったんですが、1995年の阪神大震災で甚大な被害を受け、本格的に地元で復活したのは2007年のことのようです。

 先日まとめ買いした地酒屋こだまシリーズの1本であり、毎度毎度でアレなんですが、

 日本酒感想日誌
 【440】仙介 純米大吟醸 無濾過生 26BY
 【603】仙介 純米大吟醸 無濾過生 27BY

から仕入れた情報 (26BYの記事) を元に購入しました。したっけ! ぬわんと (なんと) 今回の27BYが丸かぶりしてしまいました。しかも──たぶん、いや絶対──、買った店も同じ、8月出荷分とロットも同じ。「こりゃ、一大事だ」というわけで (笑) 、彼の27BYの記事は読んでません。26BYの記事は以前に読んだけど、細かい内容までは憶えてない。8月出荷分だけど、たしか春先には出回ってたはずだから、店のおかわり分なのか、それとも別仕込みのタンク違いなのか、そのへんはわかりまへん。

 日誌係氏の記事によると、「仙介は麹米に必ず兵庫県産山田錦を使うというルール」とのこと。ちなみに「仙介」は創業者である「泉仙介」氏の名前から取ったものです。今回の純大は25BYまで純吟だったものを26BYから48%まで精米歩合を上げてリニューアルした商品みたいね。しかも値段は据え置きなんだって。いつも言ってるけど、やっぱ磨き50%で純吟と純大が混在するより、ちゃんと50未満で純大を名乗った方がわかりやすい。ま、所詮は数字の話だけどー。

 期待です




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 ▲豚トニー・スペアリブ。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆☆

【191】仙介 -せんすけ- 純米大吟醸 無濾過生原酒 27BY <兵庫>

泉酒造 株式会社:http://www.izumisyuzou.co.jp


Moukan's tag:




 すでに1合強ほど呑んでるから、今日は味見程度のつもりだけど──。

 オレの下書きは呑みながら済ませてあるけど、まずは帰宅直後のmoukan1973♀に一杯だけ飲ませた感想を。

 ♡☺♡「久々に華やかフルーティーな酒。青りんご? 少しシュワシュワしてる。女子ウケ抜群!

 ほう、青リンゴか。オレはあまり意識しなかったけど、そこは飲み手によって感じる要素は変わってくる部分ではある。

 時制を巻き戻して、あらためて立ち香!

 決して露骨ではないけど、しっかりフルーティー。メロン系ね。陸奥八仙とか、最近だと一喜とか、而今の山田錦もあるかな。でも香りのボディ感は細マッチョよ。香るは香るけど、芯はタイトというか、ややミンティーな清涼感もあるだろうか──moukan1973♀のように、この部分に青いニュアンスを感じる飲み手もいるということか。いずれにせよ、イイ感じです。


sensuke_jundai27by2.jpg 旨い、以上──。

 微細なガス感が心地イイなあ。まさかこの時期に、こうもこなれたフレッシュ感のある生酒が飲めるとは。こりゃ下手な冷やおろしを買ってるバヤイ (場合) じゃない。

 あいにく26BYとの比較はできないけれど、それでも呑んだ瞬間に☆5つ確定です。町田酒造の山田錦よりいいな。オレがいつも感じている町田酒造に唯一足りない要素──それは酸!──をしっかり感じれるのがいい。絶好調時の篠峯には負けるけど、これは飲んだ人のすべてを笑顔にする酒だ。

 しっかし口どけいいなー。

 くり返すけど、口どけがビューティフル過ぎる。なんだろうな、これ。味幅のサイズ感が奇跡的なレベルでジャストなんだよ。凡百の甘旨酒にありがちな「もう少し痩せたら?」的なやれやれ感もないし、これを「サクっとジューシイ!」と言わずして何と言うか。フルーツ換算ではメロンでいいと思うけど、変な話、実際のメロンよりも旨いわ。だってオレ、別に果物としてのメロン、そんなに好きじゃねえーし (笑) 。

 去年、日誌係氏が日誌係Awards2015で「而今とか好きなやついっぺん飲んでみ?って感じ」と書いていて、それでオレは当時まだ彼とはネット上で交流はなかったんだけど、「そこまで言うなら飲んでやるよ!」みたいな気持ちになってさ (笑) 。いいんだよ、たまにはこれくらい煽ってもらった方が。別にそれでハズしても恨んだりしねえし、なんというか、こうして人のレスポンスを引き出す言説の強さが大事だと思うんだ、ブログというのは。「よかったら飲んでみて下さい」とか言われても全く買う気にならねえーし。

 DE、この銘柄、あんまり有名じゃないんだって? あっそう。でも、なんかスゲえこなれた堂々たる完成度よ。ちょっと「渋いかなー」と感じるタイミングもあるんだけど、これがないとここまでの口どけは表現できないのがわかるから、それはサクっとしたジューシイ感と人質交換でしょう。

 ガス&メロンな飲み口で言えば、町田酒造の山田錦と同様、東洋美人の直汲み (初日) にも似たようなタッチを感じるけど、渋み&苦みのアタック感の柔らかさにおいては仙介の方が遥かに美人な。香りの出方もすごく控えめで品がいい。一瞬、水っぽさと表裏なクリアネスを感じるタイミングもあるんだけど、米由来の旨みとコクがしっかりあるから、全体に薄いと感じる時間帯は──ないっ!

 あああ、いいな。最近オレが重視してる硬質な米の旨みがしっかりある。ガス酒特有のジャバジャバした苦みも退けにかけてはあるけど、まとまりはいい。温度が上がるとキリっとしたアルコール的な辛みも増すけど、全体に軽い──細マッチョな酒質だから、バランス感を崩すほどの攻撃性はない。

 ごめん、今から汚い話するから食事中の人はここを飛ばして欲しいんだけど、ゲップがメロン味でスゲえ美味しいんだけど (笑) 。

 これがオカワリ分の8月出荷ロットなのか、別仕込みの8月酒なのかはわからんが、少なくとも今日飲んだこの酒に熟感はないし、それどころかブライトにフルーティーだし、フレッシュさも楽しめるし、さりとて硬さや若さに世話を焼くわけでもないし、まさに飲み頃の最初の段階なんじゃないかな。寝かせるとおそらく、もっと蜜っぽいトロみが出て、甘みのケレン味が増すんじゃないかな。それはそれで楽しそうだけど、今このタイミングで飲んでも十分に味乗りしてます。

 もうテンプルがパッキパキだけど、少しだけおかわりしようかね。

 ガスがほどける際の、細マッチョなボディ感からこぼれる苦みの出方、実はここが最もこの酒の美しさが出るタイミングかもしれない。直汲み的なフレッシュさ&甘華やかなモダンジューシイな酒が好きな人にはストライクな酒だと思うよ。もしもオレが酒豪だったら一人で4合なんか余裕で空けてる。こりゃ旨めえや。一升瓶で買うべきだった。

 個人的には酸がもっとパキーンと出てた方が好みだけど、この手の酒の中では頭一つ抜けたバランスだと思う。☆5つだけど、そこは酸に対するオレの偏向ゆえです




── 2日目。



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 もう残りが少ないんで (写真の分だけ) 、評価対象にはなりにくいけど。せめて2合まるまる残ってりゃあれなんだけど、家庭の事情で、2日目の4合瓶は100mlくらいしか残らないケースが多いのよ。

 つうかさ、昨日、飲み過ぎちゃったよ。。。やっぱ2合程度に抑えておかないと次の日が・・・。今日はもう1本開ける予定だったけど、やめときます。少し疲れてるんだ。今も片目つむりながら書いてるし (笑) 。それでも書けるんだよ、オレはさ!

 香りはだいぶ落ち着いたかな。昨日はメロンかなーと思ったけど、酸化が進むとマスカットとか白桃も出てくる。ただ、香りのレベルは穏やかね、わりと。

 町田酒造の雄町東洋美人の直汲み智則 (初日は☆6) なんかで感じた、2日目以降の苦辛い方向での変化がないのはよかった。ガスはお隠れになってしまったけど、そこまで甘さが膨らむというわけでもない。なんか一回火入れみたいな雰囲気も出てきた。口どけは相変わらず今日もいいよ。

 あああ、ちょっと苦みにスモーキーなタッチが出てきたね。やっぱ少しは熟していたのだろうか。今日は結構シックな味わい。甘みは小粒で、優しい苦みの余韻の中で小さく「キャン」と鳴く感じ。これまた小粒ながら、やや密度の高い酸が、小さく小さく味わいをまとめる流れ。

 ブっちゃけ、流行りの甘旨ジューシイ酒として、他に似たような酒はいくらでもあると思う。でもいろいろ飲み比べると、やっぱ仙介は頭一つ抜けたバランスだと思う。口の中がうるさくないのに、適度にカラフルで心地良いっていう。アフターにかけては、ややアルコールの辛みもあるにはあるが、流れがいいんでね、そこはあまり気にならない。やっぱ一喜なんかと比べると、造りのレベルが1枚も2枚も上手。秀鳳の愛山で感じた僅かな物足りなさも補ってくれる。

 でもまあ、ガスが心地イイんでね、初日に飲みきるか、残すにしても2合は残しておいた方がいいかも。それか300mlの小瓶に飲む前に分けておくとかね。

 必ずしもこの手の酒の正しい飲み手でもないオレがここまで楽しめるんだから、華やかに甘旨でフルーティーでガスがあって──みたいな酒が好きな人には最高の1本だと思う。而今は簡単には手に入らんし、鍋島や屋守は落ち目だし、日誌係じゃないけど、だったらこれでいいんじゃない? そこはホントの話だと思うよ──オレ自身はそこまで而今を飲み倒してはいないけど、今の鍋島や屋守よりは遥か彼方にいいと思う。年内に当たりのオレンジを一回は引きたいけどな。


moukan1972♂




💻 参照サイト

【マイ日本酒探し】よみがえった泉酒造・仙介を知っていますか (2011/10/08)


日本酒 仙介

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

飲み手によって感じ方もだいぶ変わりますね。
面白いなー。

僕にとっては秀鳳の出羽燦々33の方が飲み応えありますけどね。
液体として、より丸くふくよかな印象です。
仙介は、サンジュリアンさんの「芯の強い細身の京都美人」に対して
僕も「細マッチョ」と表現しましたが、カチっとした硬質なストラクチャーがあるかもしれません。

あまり気楽に飲めませんか。フムフム。
逆に僕は気軽にゴクゴク飲んでかなり酔っ払ってしまいましたが (笑) 。

ガスありましたか。
2月出荷でもちゃんとあるんですね。
これは良い情報を得ました。ありがとうございます。
2016.09.30 Fri 16:59
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Name - サンジュリアン  

Title - 

ガスは在ります。開けて2時間後に再挑戦した時も栓開けるとポンと鳴りました。気になった香りは飛びましたので、ご指摘の様に熟成香だったのかも知れませんね。今まで飲んだ日本酒の中では一番ミネラルを感じるタイプですね。
2016.09.30 Fri 16:31
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Name - サンジュリアン  

Title - 

追伸 コメント頂いたお気に入りの酒と比較すると、
秀鳳出羽燦々33 タイプとは違いますね? 彼方は同じように甘口ですが、軽やかでふんわりしてて、能天気なお嬢さんかサンタモニカ歩いてるスリムなビキニ美人っていう印象、ワインならソノマのシャルドネっていう感じに対し、仙介は一寸とツンとした芯の強い細身の京都美人 ワインならシャブリグラン・クリュのレクロって感じでシリアスというか、余り気楽に飲めないなと感じます。甘さの中に有る苦味というかミネラル感のコアが喉を通りながらキレを作ってると思います。
2016.09.30 Fri 16:24
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Name - moukan1972♂  

Title - To サンジュリアンさん

こんにちはー。

さっそく開けたんですね。しかも3本買ってるし (笑) 。


──裏ラベルの日付28.2の一升瓶〜なぜか不思議な香り。甘味がコアにあり苦味と絡んでいる。

少し熟香が出てるかもしれないですね。
このタイプの甘旨酒の熟香は、カカオ様のホロ苦いタッチが
甘みに被るケース多いです。僕は2日目に少し感じましたけど。

ガスは溶存してましたかね。
この酒のジューシイさにとって、ガス感はかなり大事なので、
それが抜けてるとなると、また違った表情になるかもしれません。


2016.09.30 Fri 13:42
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Name - サンジュリアン  

Title - 

仙介 届いたので早速一本開けてみました。裏ラベルの日付28.2 の一升瓶 3本購入。香りは穏やか、なぜか不思議な香り 甘味がコアにあり苦味と絡んでいる。甘いのにベタつかないのは多分ミネラル分があるからだろう。苦味の中にあるコアが同じ硬水仕込みの森の風と共通するものがある。幻舞の方が甘くないがミネラルの差か濃厚に感じる。もう少し、飲んでから追加購入するか考えます。
2016.09.30 Fri 09:48
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