◤雨後の月 - 純米大吟醸 愛山 27BY ── d− −b「藤川テメえ (笑) !」#なんというか、少し早いけど、正月のおせちとか、そういう特別感豊かな食卓のお供に最適な酒だと思う, Fruity 





 ▼坂本、渾身のKY弾 (笑) !
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 photo: McAfee
 広島のお酒です。昨日、プロ野球でカープが優勝しそうだったから開けたんだけど──ただのニワカの便乗やん──、巨人・坂本のKY弾が飛び出して、本拠地での胴上げはお預けに。つうか坂本は自分のやるべきことやっただけだからいいとして、藤川、打たれんなよ! まあでも、「藤川球児」がツイッターの急上昇ワード1位というは少し同情するけどな (笑) 。

 オレ、別に広島ファンというわけでもないけど、一応子供の頃に黄金期を見てたからさ。特に脳腫瘍で早逝した津田恒美 (32歳) は先発時代から好きだったんだよ。全盛期の速球は江川同様、スピードガンの表示よりも遥かに速く見えたもんよ。当時巨人の原辰徳が津田の速球をファウルした時に手首を骨折したエピソードは余りにも有名。

 ま、なにはともあれ、カープよ、クライマックス・シリーズで絶対に負けるなよ!



 



 というわけDE、広島の「雨後の月」です。スペックは愛山を50%まで磨いた、たぶん一回火入れの純大です。酵母は9号。雨後の月と言えば地酒界では十分過ぎるほどのビッグネームですが、はじめて呑みます。まだまだ未飲の有名蔵の酒、オッパイあります。いいだろ〜? 毎日が新鮮でさッ──半分負け惜しみ──ウソウソ、この先にいろんな楽しみが担保されているということだから、きっとこれは嬉しいことなんだ。人生には常に「いつ死ぬかわからん問題」あるけどな。

 某酒屋のHPによると、蔵の平均精米歩合は54%と、吟醸王国広島でもTOPクラスの磨き屋です←そんな言葉はない。蔵のHPにはこう書いてある。




雨後の月の「3か条」

一. 大吟醸造りで醸す
一. 全品を冷蔵保存する
一. 最上の原材料を使う



美味しいと思うお酒のために真摯にお酒を醸す。私達の信条です。沢山造るより、楽に造るより、時間がかからないより、どうすれば美味しいかを考えて常に上を目指しています。




「なにを当たり前のことを」──と思った人、いやいや、つい40年くらい前は大吟醸そのものがほとんど商品化されてなかったんだから。1970年代〜80年代初頭はTV CMバンバンのゴミ酒全盛で、それが飛ぶように売れたんだよ。1975年に黒龍が大吟醸を商品化した時は、酒屋の常連客も「この酒、味がしないのになんでこんなに高いの?」と首を傾げたとか。ま、これに関してはオレも人のことは言えないけど (笑) 。我々昭和のオジサンたちはそういうゴミ酒を大学時代に飲み会でガブ飲みしては地獄のような二日酔いを繰り返し、それで日本酒に対するトラウマから解き放たれるのにこんなに時間がかかっちゃったんだよ。

 だから、

 一. 大吟醸造りで醸す
 一. 全品を冷蔵保存する
 一. 最上の原材料を使う


 これは凄いことなの! わかった?



 
 ▲日本酒の消費量は、昭和48年 (1973年) がピーク。




 ▼藤川テメえ (笑) !
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 bottle size:720ml





【187】雨後の月 -うごのつき- 純米大吟醸 愛山 27BY <広島>

相原酒造 株式会社:http://www.ugonotsuki.com


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 というわけDE、前置きがどえりゃあ長くなってしまいましたが、実は広島の優勝を見越して昨日に開けてますので、今日は2日分、まとめて書きます。


初日くん (以下、S)「どうする?」
2日目くん (以下、F)「どうしようか?」
S「分ける?」
F「うーん」
S「じゃあ対談形式にする?」
F「いや、それは面倒くさい」
S「じゃあ分ける?」
F「合体しちゃえばよくね?」
S「合体?」
F「うん、どうせエディトリアルな書き方になるんだから、混在で」
S「じゃあそうするか」
F「そうしよう」
S「moukan1972♂はDJ的な素養もあるし、きっと上手くブレンドしてくれるよ」
F「そいつはどうかな・・・」






 立ち香──おう、バナーナ。メロンもある。つまり、イソアミル系。なんか被っちゃったけど、前日の一喜を清楚にしたみたいなタッチ。もっと濁ったようなクリーミイさもあるけど──そして、うっすら蜜のような控えめな酸もある。このエレガントな酸を持つ酒はたいてい美酒なんだけど、どうだろ。ま、問題は含み香でしょ。2日目はマスカットも出てきた。酸に鼻を寄せるとバニラ経由のセメダインも微かにあるけど、全体にはイソアミル系のバナナやメロンが香りの輪郭を形どる流れ。いかにも大吟醸風情あふれる堂々たる佇まいだ。

 おっ、けっこう色付いてるな──と初日には感じたけど、実はそうでもなかった。ほんのりと黄色いけど、わりと透明寄りの、まるで薄煙のようなイエロー。

 含みます──ビィーシュっ!(美酒!)

 愛山らしいキュートな酸に埋もれる、少しくすんだような、ショコラのような苦みと甘み。含むとやはり、立ち香には隠れている要素が一気に出てくる。米由来の硬質な旨みが小粒なジューシイ感を演出してる。わりと辛めにキレ上がるけど、退けにかけてのアタック感も程良く抑えられてるかな。

 ただあれです、同じ系統の酒としては、和心の初日の方が上です。バランスはいいんだけど、ダイアグラム的に、何か一つでも歪な飛び出しがほしいというか。美酒なんだけど、ちょっと服装と化粧が地味な美人というか──もちろん、清楚で控えめな美人が好みのヤツもいるけどな──それはそれで逆にエロいという話もあるにはあるが、もう1枚、派手な役が前に出るとわかりやすいと感じるのはオレだけだろうか。でも、まだ初日特有の硬さもあるので、2日目を飲んでみないと正しい判断はできないとは思う。

 DE、噂の2日目──。

 初日よりもジューシイ。可憐で清楚な果実味が優しく舌に馴染みつつ、そこはかとない凝縮感を伴って、やや渋み豊か&辛めにキレ上がるトラッド風情なライン。



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 愛山酒としては冩樂なんかに近い感じ。これ、オレだけが感じてることかもしれないけど、一部の愛山酒に共通の、この少しビターなショコラ感、これなんだろうね。冗談半分にアポロとか言うこともあるけど (笑) 、キュートな酸をサラサラした甘みがコーティングするというか──書いてる途中だけど、おかわりはリーデルでいってみようか──って、あんま変わらんけど、それでも初日より全然いい。個人的な好みで言うと、もうちょい愛山らしいチェリー様の酸が強めにほしいけどな。ちょっとバナナセーキみたいなクリーミイさがあって、悪くはないんだけど、高級感からは少し離れるというかさ──フードコートなんかで子供が喜ぶ味わいを想起させるというか (笑) 。生と火入れを比較するのもあれなんだけど、やっぱ最近飲んだ「美酒系」の中では個人的には和心の純大の方が好みかな。


ugonotsuki_jundai_aiyama27by1.jpg 初日はお燗もレンジ燗で試してみました。それにしても写真にすると汚ねえな、うちのレンジ (笑) 。

 ああ、随分とキャラが濃くなる。普段大人しいのに酒が入ると別人になる奴みたいだ。うーん、どっちがいいのか。どっちも飛び抜けはしないというのが本音だけど、より芳しいのはお燗かな。ちょっとツンと酸っぱいけどな。ただ、お燗にすると、少しお高めの純大愛山という属性がどこかに消えてしまう。ま、美酒風情を楽しむなら冷酒か。冷めて来ると更に渋酸が主張してくる。これくらい酸っぱい方が食中酒としての属性は高まるが。

 DE、2日目の温度変化は──。

 おう、冷たすぎない方がいい。甘みと旨みが感じやすくなる。最近飲んだ中だと、リンゴを盗まれた「こんな夜に」というニュアンスもあって、その意味じゃ、やはりトラッドな吟醸風情の酒と言える──磯自慢とか飛露喜なんかにも通じる美酒観というかさ。そしてオレは、必ずしもこの手の美酒の正しい飲み手ではないので、少し反応が鈍いけど、まあ造りの良さを感じさせる正統的な美酒です。特段に好きでもないけど、誰かに「これ飲め」と命令されても、声を上げて抗議はしない。

 まあそれでも、「黙って買え──っ!」とは言わない。変な言い方をすると、これは買って家で飲むより、旅先の宿で黙って出てきて感動するタイプの酒。テレビ見ながら食べながら書きながらあくせく飲んでしみじみ堪能できるような酒じゃないよ (笑) 。

 オレの数少ない愛山体験の中では、やっぱ十四代の極上諸白が最強だし、篠峯の純大生26BYも素晴らしかった。余力があれば、今年は東洋美人の愛山でもいっとくかな。これ、10月だったったけ? 年内に出るよな。


ugonotsuki_jundai_aiyama27by5.jpg グラスサイズだけど、リーデルでグルグル&ダラダラは甘さに柔らかさが出るのでソフトな印象。普通のぐい呑みはメリハリのある凝縮感を楽しめるかな。オレはぐい呑み派だけど、いろいろ試すのが一番楽しい。

 もうなくなるんだけど、最後の一杯が一番いいぞ──遅いんだよ! 少し硬めの甲殻に包まれたのエキス感というか、旨みのエッセンスだけをパステルに抽出したようなプロポーションというか。これなんだよな、亀甲花菱とか和心とか八海山で感じたタッチは。

 うちの近場だと池袋の升新商店で買えます。なんというか、少し早いけど、正月のおせちとか、そういう特別感豊かな食卓のお供に最適な酒だと思う。来年また買うかと言われると微妙だけど、他のスペックを試してみたいと思わせる銘柄ではある。


moukan1972♂






日本酒 雨後の月 愛山

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