もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 その吟醸、720mlが840円ナリ。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤一喜 - 純米吟醸 吊るし搾り 27BY ── dಠಠb「更なる飛躍を果たすには『一喜じゃなきゃダメなんだ』という唯一無二性の獲得が急務だと思う」#Fruity 




 一喜 (いっき) です。蔵のメインブランドは「甲子正宗 (きのえねまさむね) 」だけど、逆に近場の酒屋ではこっちを売ってる店、見たことない。一喜は今年の1月に活性にごりを飲んでます。moukan1973♀が職場の仲間と行った先で飲んで「♡☺♡一喜ウマイ一喜ウマイ」と二度も言うから買ったんだけど、別に普通だったっていう (笑) 。ま、そーゆーこと、よくある。家で改めて飲むと「あれ?」みたいな。

 この「吊るし搾り」は一喜の純米吟醸シリーズの「酒こまち」「五百万石」「美山錦」を別採りしたものをブレンドしたお酒みたいね。それぞれの荒走り部分なのかなあ。ちょっと詳しい商品情報はわかりません。近所の酒屋でなんとなく買ってきただけだから。麹米は山田錦共通の模様。検索すると、生酒と説明している酒屋もあり、生なのか火入れなのかは不明だけど、少なくともラベルに生の表記はない。4月出荷分なので、勝手に秋上がりしてることでしょう。一喜はイベントで飲んだ緑ラベルの「純米 無調整生原酒 初しぼり」がシュワシュワしてて旨かったから、28BYは買っちゃおうかなーという感じです。オレの勝手なイメージで、落ち目コンビ「鍋島&屋守」の代用品になり得る銘柄なのかなと考えてるけど、さて──。




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 ▲やい未来、一日も早く全国の飲み屋に深田恭子の着物アンドロイドを配置してくれ!


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 bottle size:720ml





【186】一喜 -いっき- 米吟醸 吊るし搾り 27BY <千葉>

株式会社 飯沼本家:http://www.iinumahonke.co.jp


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 立ち香──この感じ、久々かな。もう、わっかりやすいメロン。ちょいトロピカルな、トロトロに甘いフルーツ感。花の蜜様の粘度のある甘み&旨みもキャッチーに迸る。それこそ陸奥八仙とか花邑とかさ、華やかドパーンな、弾ける甘旨なボディ感というか。


ikki_jungin_tsurushi27by4.jpg 注ぐと、結構、色が付いてます。

 ああ、はいはいはい。

 辰泉の後だから、その酒質がわかりやすくて思わず笑ってしまう。でも、ちょっと細いかな。純米酒でこの味幅は少し心許ない。アル添と違って、雑味要素が浮き立ちやすいんだよな。花邑の酒未来の方が遙かに濃醇です。



 わけもなく、瓶を縦に激しく振る!



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 これで何かが劇的に変わるとは思ってないが──。

 う〜ん、ちょっと青いんだよなあ。そして、酒としての〝やり切った感〟に乏しい。やはり、これでは絶好調時の鍋島や屋守の代替品にはなりません。去年飲んだ八仙の冷やおろしの方がまだ味幅あったと思う。

 途中までは悪くないんだけど、最後が重い。カァーっとしたアルコール感もかなり強め。酸をあまり感じない、甘華やかでスリムな、最後がガツんと辛いお酒。

 流行りのいろんな酒のいろんな部分と被るというか、更なる飛躍を果たすには「一喜じゃなきゃダメなんだ」という唯一無二性の獲得が急務だと思う。なんとなく旨いけど、その他大勢の中でドングリの背比べしてても意味ないし。新酒の初搾りは旨かったんだけどな。まだまだ銘柄として弾けきってないというか。実は、かなり「而今・山田錦火入れ」みたいなニュアンスもあるんだけど、それでもやっぱ、最高でもない而今の山田錦火入れには太刀打ちできないんだな。

 今日は味見程度なので、つづきはまた明日




── 2日目。



 こうなったら優勝しかない!!!
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 昨日は辰泉の後だったこともあり、ちょっと分の悪い流れの中で呑んでしまったけれど、気持ちをリセットして、真っさらな状態で再トライしてみよう。

 香りは少し落ち着いたかな。いくぶん酸化して、メロンに加えて白ブドウ様の香りも表に出てきた。とはいえ、今日もメロンがしっかりあるかな。やっぱ陸奥八仙なんかを思い出すな。

 あああ──。

 昨日よりは好きかな。初日は「ちょっと味幅が足りないかな」と思ってたけど、別にこんなもんか。つうか、そもそも辰泉の2年熟成が重奏的過ぎなんだよ (笑) 。

 う〜ん、最後が少し強いかなー。頭は軽やかにフルーティーなんだけど──ん? 実は一杯目は瓶から直にグラスに注いで、オカワリは錫チロリに入れてるから──ある意味デカンタージュしてから注いでるんだけど、錫マジック発動したわ。まろやかになって飲みやすくなった。信じられない? いいよ別に信じてくれなくても (笑) 。

 んんんー。別に不味いとかはない。むしろ普段日本酒なんかまるで飲まない若いオネーチャンにこれを飲ましたら「飲みやすぅ〜いッ!」とか言ってオジサンの手柄になりそうではあるが、まぁー、さすがにオレも25BYの7月からこれまでに400種類以上の酒をじっくり家呑みしてるので、もうこのへんの酒について驚いたり感動したりすることはないんだよな、正直。

 他意はなく、ホント入り口には最適な酒だと思うし、それこそ、「而今・山田錦火入れ」「東洋美人・直汲み」「陸奥八仙ひやおろし」「町田酒造・山田錦直汲み」「一喜・吊し搾り」でブラインドのテイスティングやったら、必ずしも而今が勝つわけじゃないと思うし、一喜もそこそこの票を集めるんじゃないかな。ま、オレ個人は、初日に関しては東洋美人に一票を投じると思うけどな。

 メロン様に甘やかで、旨口感もそれなりにあって、全体にはフルーティーで飲みやすくて、そこそこキレも良くて、こう書くと「なにその旨い酒!?」と思われそうなんだけど (笑) 、言っちゃえば、退屈な美人なのよ。悪いね、全国の、そこそこのカワイ子ちゃん。でもいるじゃん、美人なのに、キレイなのに、なんか魅力のない人。そういう酒です。




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 そうは言っても、そういうB級な美人感が好みな人もいるからね。新聞の折り込みチラシにおけるイトーヨーカドー (大型スーパー) の婦人服売場のモデルみたいな、業務用的な美人が好きな人もいるから、これをキッカケに日本酒にハマる人がいたってオレは別に驚かない。事実、オレだって2年前にこれを飲んでいたら「うめえー!!!」と言ってたかもしれないし。



moukan1972♂






日本酒 一喜

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