もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 遂に今年2本目の☆6が降臨。←失礼、3本目 (笑) 。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤百春 - 特別純米 #22号 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「これまでの百春の中では一番甘い、だがしかし、時間経過と共にどんどんエロイ酒に変化する」#Fresh, Spicy, Sweet 




 ちょっと久々の百春です。当ブログでも高い評価を与えている26BYの仕込み9号と全く同じスペックです。

「麹米:雄山錦、掛米:岐阜県産米」で磨きが60の直汲み無濾過生原酒。特にラベルに「直汲み」の表記はないけど、いろんな酒屋のHPを見ても「直汲み」として紹介されてます。数値は日本酒度が+2.5と、前回の+4.5よりも低いけど、ここの蔵は同じスペックの酒でも意図して毎回マイナーチェンジを施しているようなので、仕込み違いによる微妙な味わいの変化を楽しむという姿勢が飲み手にもある程度は求められるのかもしれない──というより、そういう楽しみ方をすることが百春に関しては正しいと言える。

 これを〝ブレ〟と捉えるか〝家庭料理的な味のバラツキ〟と捉えるかは飲み手次第ではあるが (笑) 、それぞれのスペックに明確な商品名を付けるという方向でブランディングをしている銘柄ではないので、オレは「同じスペックの仕込み違いを楽しむ銘柄」という認識を持ってるけどな。そういう意味では、鍋島のオレンジや屋守の純米無調整生とは、こちらの心の持ち様は少し異なる。




 ▼まさに雄山錦 (雄のモッコリが錦) !
hyakushun_oyamanishiki27by1.jpg


 ▼黒人の性欲の爆発がなかったら、そもそもホモサピエンス (我々現生人類) は繁栄していません (笑) 。
hyakushun_oyamanishiki27by2.jpg


 ▼カノジョはそう言うけど、A5ランクの高級和牛より、1本100円のやきとんが食べたい夜だってあるものさ。
hyakushun_oyamanishiki27by3.jpg
 bottle size:1800ml





【180】百春 -ひゃくしゅん- 特別純米 #22号 無濾過生原酒 27BY <岐阜>

小坂酒造場:http://www.kuramoto-kosaka.com


Moukan's tag:




 キャップの裏はとりあえずサイダーの香り。まるでガリガリ君ソーダ味みたいよ (笑) 。

 立ち香は、ウホっ、甘やか。これまで飲んだ3本の百春 (雄山錦、五百万石、雄山錦G酵母) の中では一番甘やかな香りと言える。百春ライクなハーブっぽい草な香りもあるけど、今回は優しくクリーミイなニュアンスもフワっと立ち上る。果物換算だとなんだろうね。いつもより甘さが前に出てるので、メロンっぽい雰囲気は確かにある。正しくは「メロンソーダ」とも言えるけど。而今や町田酒造の山田錦よりは少し人工的なメロン。

 ウホっ、オレ的百春史上、最強に甘い──。


hyakushun_oyamanishiki27by4.jpg ガスは「あるけどぉー」程度。百春と言うと、これまでは結構ストロングなパンチがあったんだけど、これはかなり美人な面構えの酒質。旨みのサイズも小粒で、それでいてサクっと控えめに麗しくジューシイっていうね。まるで身長145cmのカワイ子ちゃんみたい。アフターには少し焦げたような&カンロ飴のような弾力性のあるスウィートネスに着地しつつ、そこから自然な流れで別れ際、振り向き様に彼女は言うのさ──「楽しかったよ、じゃあね」。この潔いスパっとした手仕舞い&退けの早さと言ったら・・・少しは余韻に浸らせてよ、みたいな (笑) 。

 でも、飲みつづけてると、辛口風情もしっかり出てくるし、いつもの百春的なパンチも出てくる。ええっ!? ──キミ、実は男だったの!?

 いいな、これ。なんつうか、磨きが50になったみたいな感じ。これまでの百春より味のサイズ感は小さめなんだけど、瑞々しさの中で弾ける清楚でエレガントなジューシイ感。いつもの甘辛いタッチもあるんだけど、メリハリ感が幅狭になってる分、グっと透明感が増してる感じ。美麗一辺倒の流れの中で、それでも漂う、百春らしいGIN様の草っぽい香り、これがあるから単純な枠に収まらない楽しさがある。

 ううう、ハイペースに進む盃──それゆえの、正しい判断力の低下著しい今。つくづく旨い酒は罪ですな。

 最後にオッパイ (一杯) だけオカワリ。

 おうよ! ぐんぐん味が開いて、刻々と酒は濃醇な表情に。身長145cmのカワイ子ちゃん? ウソウソ、これには騙されるな。徐々に本性を現して来やがった。身長165cmの遊郭の花魁ですわ。この短時間で随分とエロイ酒になったもんだ。

 ほい。ようやく酸が出てきた。うわっ、これはアケスケなミネラル感。いいぞいいぞ〜。百春らしい甘辛感がしっかり出てきた。フルーツというよりはハーブな含み香。これ、日本酒なんだよな。ヨーロッパのゲージン (外人) に飲ませたいわ。モロに好きだろ、これ。

 もう打ち止め。これ以上飲むと書けなくなる。続きはまた明日。

 えーと、百春。米違い&スペック違いであれこれ悩む必要はナシ。大当たりが出るかは運次第だけど、どれを飲んでもちゃんと銘柄的属性はしっかり楽しめる。だから、飲みたい時に買えるロットを手に入れてみればヨロシ。今回の仕込み22号は大当たりでしょう。それでも◎は付けないけどな (笑)




── 2日目。



hyakushun_oyamanishiki27by5.jpg
▲もしゃ (moukan1972♂) の遺伝子が後世に残らないなんて泣けてくる ──うちは子供いねえから泣いても笑ってもオレキリだぜ (笑) 。福山大先生の音楽についてオレが語ることは一生ないとは思うが、佐村河内的な問題が表面化しないことだけは祈ってます。ちなみに彼の芸能人としてのデビュー作は、富田靖子主演の、映画『ほんの5g』(1988年) です。



 さて、2日目の百春、イッテミマショーか。

 立ち香はメロン様の甘やかさの背後でサイダーライクの苦みが尾を引く独特のバランス。百春っぽいスパイシーさもあるけど、エッジの効いたピリっと感は幾分控えめ。

 おう。これ、かなりイイな──。

 初日より骨格にメリハリが出てきた。それでも、これまでに飲んだ3本よりは断然に甘い。ガスは舌へのジュっとした着地感の中にそれとなく立ち現れる程度には残ってる。まあ、ほぼ消えたと言っていいでしょう。

 そして、甘い言っても、飲むと完全に百春なんだよな。とはいえ、味のバランスが他の3本とは少し異なる。ド頭のフェミニンな甘やかさ、これが随分とエレガント。メロン様の果実感もあるし、やや青いタッチの酸を経由しつつ、そこからは一気に捲り上げるいつもの流れ。スパイシーな辛みと、少しザラついた線の軽やかな苦み。余韻には心地良いバウンシーな渋み。五味のバランス、味わいの音楽的な流れ、味幅のサイズ感、そのどれもが極めてハイレベルだし、それでいて呑んだ瞬間に百春だとわかる個性もキラリと光る。

 じゃあ、一体なにが足りないのさ──?

 これはオレ個人の好みの話だと思うけど、それは「」です。しかしながらこの抑えめの酸は、おそらく杜氏の意図したところのものでしょう。もしもここにオレ好みのビビットな酸が重なると、少し健康的でヤンチャな酒質になっちゃうからね。それでもオレは、この百春らしからぬ甘やかさにビビットな酸を重ねたバランスの酒を呑んでみたかったんだよ。そうすりゃ問答無用のHighly Recommendedだったと思う。なんだかんだ、パキっと見晴らしのいいブライトでフルーティーな酒、好きなんだな、オレは。

 でもまあ、これはこれで素晴らしい完成度。最近呑んだモダンなメロン系の中では、「而今・山田錦火入れ」や「町田酒造・山田錦直汲み」や「東洋美人・直汲み」よりは明らかに上。この甘辛スパイシーでクリーミイにホロ苦いという独特の銘柄属性はホントに楽しいな。

 おかわり──。

 やっぱ香りがスゲえ麗しく美人。旨いな。他に似てる酒が少なくともオレにはすぐに思い浮かばないので、その意味でも一度は呑んでみる価値のある銘柄だと思う。

 気分転換で、初めてのお燗──。

 甘ぁぁぁぁぁ〜〜〜いっ!

 なんだろうな、これ。冷酒の3倍はあるメリハリを伴って甘辛い (笑) 。鼻からトゥーンとアルコールが抜けるけど、意外に悪くない。冷めてくると米感満載のほっこりした旨みが広がるよ。今度、逆に東京では買えない地元ヴァージョンの火入れ辛口純米でも通販しようかな。完全に冷めるとまるでシロップじゃん。やっぱ骨格としては甘口なんだろうな。

 ラスト・ピリオドは冷酒返しで!──

 いいな (酔) 。ツルんと丸みのある、まるで中取りみたいなトロみも出てきたよ。一升瓶の残りも少ないし、全体に味わいも少し薄まって、悪く言えば「単なる旨い水」、良く言えば「超クリアな滑らかジュース」という面持ちも。しっかし、仕込み違いでシレっと野心的に味のバランスを変えてくるとか、なかなかに楽しませてくれるじゃないか。鍋島や屋守も、こういうコンセプトの下、看板の通年商品を毎回ロット違いで微妙に醸し分ければいいのに。そうすりゃオレも文句を言わなくなるかもしれない。

 うん、いいな。やっぱ◎と○の間のグレードが必要だ。今ちょっと考えてるのは七ツ星による格付け。

 ☆☆☆☆☆☆☆・・・私的極上ワールド、特別の1本 (旧Violently Favorite) 。
 ☆☆☆☆☆☆・・・・最高、感動、超オススメ (旧Highly Recommended) 。
 ☆☆☆☆☆・・・・・買って損ナシ、十分にオススメできる。
 ☆☆☆☆・・・・・・作り手の意図は十分に達成されている、悪くない (旧Recommended) 。
 ☆☆☆・・・・・・・普通、特に語れる要素ナシ (旧Untitled) 。
 ☆☆・・・・・・・・やや問題あり、お世辞にも旨いとは言えない。
 ☆・・・・・・・・・買ってはいけない (旧Not Recommended) 。


 ちょっと考えてみます。ちなみに今回の百春は☆☆☆☆☆ (買って損ナシ) な




── 3日目。



hyakushun_oyamanishiki27by6.jpg

d۝۝b「まあ、似合ってないとまでは言わないけど、どいつもこいつも芸能人に似たようなメガネを掛けさせやがって。これはスタイリストの凡庸さの裏返しでしょう。そもそもスタイリストとかって、子供の頃から他人とは少し違った感性の持ち主で、それゆえにツライ思いをしたり、周囲の無理解に悩んだ経験も普通の人よりは多いと思うんだ。だったらそれを貫けよ。なにこのつまらんスタイリング。もはや猫も杓子も丸メガネじゃん。オレに言わせりゃ、真円以外は丸とは認めないけどな。せっかく綾瀬はるかという最高の素材で料理できるんだから、もっと野心的なスタイリングしろよ。つまらん、大いにつまらーん!」



 さて、3日目──。

 今日が一番メロンで甘やか。最終日は残りも少なく、シロップ化が一気に進行。

 でもいいな、コレ。

 普通、3日目にシロップ化した酒は、甘くなると同時に水っぽい苦みも出てくるんだけど、それがない。百春らしいハーブアロマな含み香が、酒質が柔になり過ぎるのを抑えてるんだな。個人的にはもうちょい酸が前に出ててもいいんだけど、こっちの方が好きという人もたくさんいると思うので、そこは好みでしょう。しかしあれだな。日本酒度+2.5でここまで甘い酒になるんだなあ。確かに最後はビシっとキレ上がるから、着地の姿勢は辛口風情だけど、頭の膨らみ部分に限って言えば、それはもう素敵な甘口。

 さすがに今日は少し水っぽいけど、バランスは崩れないんだよな。どこが一番よかったかな。初日の4合目あたりかな。2日目もよかったけどな。

 都内の扱いがそんなに多い銘柄でもないけど、幸い、チャリで20分ちょいの鈴傳で買えるから、今年はもう1本くらい呑もうかな。

 なくなっちゃった。


moukan1972♂






日本酒 百春 メガネと酒

Comment

Add your comment