- COMMENT
- TRACKBACK
- SHARE
- TWEET
- EDIT
- CATEGORYNot On My List - sake
◤鍋島 - New Moon しぼりたて生酒 純米吟醸原酒 雄山錦 R4BY/11月ロット <佐賀>

▲特別版の表紙。ようやく『VoCE』も美波ちゃんの〝正しい使い方〟が分かって来た模様。画像クリックで元写真。[『VoCE』の浜辺美波タグ]
▼通常版の表紙。

最近よく配達を頼んでる「井上酒店」で扱ってるので当たり屋スピリットで分けてもらいました。
ご存知「鍋島」の新酒第一弾「New Moon」です。今はどうか知らないけど、仕込み (タンク) は2つあって、12月ロットも存在するはずです。今回は11月ロットですね。まさに第一弾。過去に「H26BY」「H27BY」「H28BY」を飲んでいて、満足したのは「H26BY」だけで、それはブログを始める前に飲んでるので記事は残ってません。先日、味ノマチダヤに行ったら、なんかの「鍋島」が2本セット (抱き合わせ) で売られていたので、一応は今でも人気あるんですかね。2年くらい前に近所のスーパーのスポットで「特別純米 (火入れ) 」が多少のプレ値で臨時入荷してたので、もう黄昏モードに突入していたと思ってたんですが。
というわけDE、久々に世間に媚びた酒を買ってみました。酒そのものには興味はヌワイんだけど、自分の現在地を再確認したいのと、改めて飲むとどう感じるかに少し興味があったのと、最近は基本的にリピート酒の燗ばっか飲んでて単純にブログのネタがヌワイのと、まあその辺の事情が幾つか重なって「気まぐれ」が醸成されたと。

bottle size:720ml
【978】鍋島 -なべしま- New Moon しぼりたて生酒 純米吟醸原酒 雄山錦 R4BY/11月ロット <佐賀>
富久千代酒造:http://nabeshima.biz
Moukan's tag:
▪︎酒米/精米歩合:雄山錦/50%
▪︎酵母:協会1801号という話もアリ。
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※体感+4/1.5/1.2)
▪︎ALC:16%
▪︎処理:生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:2022BY (R4BY) /2022年11月
▪︎管理状況:2022/11/25に配達、2℃で管理。
▪︎試飲日時:2022年11月26日 (土) /1本目に開栓。
▪︎Judgement:On My List / Not On My List[?]
▪︎Grade:marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable[?]
※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。
※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。

立ち香──なんか全てが懐かしいなあ (笑) 。思ってたよりはグドくはヌワイです。メロン&洋梨系のアロマが主体。新酒だけあって、フレッシュ感が満載の予感。それなりの透明感もありそうで、意外と飲めそう。バナナも少々。アンチ生酒派のオレが言うのもアレだけど、そこそこエレガントです。
グラスに注いで液面を動かすと──日本酒的なブドウ感も少し顔を出して来ました。でも全体的にはメロンソーダみたいな香り。色は透明。

久々の生酒──もちろん、キンキンのRS (冷酒) で頂きます。moukan1973♀が香る生酒が苦手になってしまったので (オレもだけど) 、ここでは食前酒として軽い味見程度です。夜中に酒単体でオレが一人でちゃんと飲みます。
♡☺♡「あああ。スぅーって、なんか滑らかなんだけど。でも、甘っ。かつてアンタが『お婆ちゃんの桐箪笥』と表現していたような、畳とか草みたいな感じが余韻にある。オカワリは要らないけど、そんなに悪くない。でも食事には合わない。(食事と一緒に飲むことは) アタシには無理。」
dಠಠb「これは『草』じゃなくて、単に『渋い』だけ。ある意味『鍋島』的な渋み。やたら『開栓注意』と警告してる割りにガスは〝ほぼ〟ないね──グラスに気泡はあるけれど。確かに甘い。うーん、何とも言い難い──というより、酒として未完成というか、これを飲んで語るべきことって何かあるのか?」
♡☺♡「飲んでて二人とも『旨い!』の一言が出て来ないじゃん。それにしても甘いっ。『長珍 特別純米』の燗酒は何杯もダラダラ飲んじゃうけど、これは一杯で十分。」
dಠಠb「世の中の日本酒ファンやマニアはこんなモノを飲んでアーダコーダイーダヨーダ言ってるのかと思うと、なんか笑える。確かに紙パック酒の普通酒なんかと比べれば『日本酒っぽくない』けど、もう一歩踏み込んで言うなら、そもそもコレを『日本酒』と言っていいのか、更に踏み込めば、こんなモノを『新しい日本酒像』と持て囃していいのか、とすら思う。『ワインっぽくないワイン』は『ワイン』ではないわけで、それが評価の指針となり得るのか?『シャンパーニュっぽくないシャンパーニュ』は『スティルワイン』に近づくから、あくまでも歴然と『ワイン』なわけで、そういう意味で、なぜか『日本酒』は『日本酒っぽくない』ことが崇めの要因になることが、そもそも今のオレには理解できない。そんなこと言ったら、逆に『日本酒っぽい紙パック酒』の方が、まだマシ。」
今はこれにて終了。moukan1973♀は一杯、オレは二杯。空腹時ということもあるけど、すでに軽く酔ってます。流石は生原酒、酔いのコスパだけは高い。この後、ビールで口を洗って『長珍 特別純米』の燗を飲んでシアワセになります。つづきは寝酒で。

寝酒 (こんな日本酒、食事と一緒に飲む気にはなれない) ──あれから6時間以上は経ってるけど、ますます望まない香りが開いて来たような。甘いは甘いけど、それは「生酒」的なそれで「実は日本酒度的にはそれほど甘いわけでもないかも」と今は思ってる。硬水仕込みならではのミネラル感もあるし、フィニッシュには割りとカチっとしたキレのある辛みがある。造りの出来映えとしては、決して「失敗」ではないものの、正直、コレを飲んでも何とも思わない──つまり「旨い」とも「不味い」とも思わない。「ふぅ~ん」「だから?」「で?」──というだけ。
少し古いDATAではあるけれど (何年のDATAかは忘れた) 、一般的に「特定名称酒 (「本醸造」以上) 」が日本酒全体で占める割合は約20%だ。つまり、約80%の日本酒は「紙パック酒」等を含む「普通酒」ということになる。DE、そのエリート酒20%の中で「『純米吟醸』以上の酒」となると更に限られ、そして「『純米吟醸』以上の生酒」となると更に更に限られ、日本酒全体のパーセンテージとなると、おそらく多く見積もっても2~3% (下手すりゃ1%未満) となるわけだ。オレが何を言いたいかというと、いわゆる日本酒マニアとやら、は、その超マイナーなジャンルの日本酒を、まるで「王道 (真実) 」のように捉え、語っているということになる。そうした言説が中心を成す (個人ブログも含めた) 日本酒メディアは、果たして本質的に日本酒を語っていることになるのだろうか。


すでに「生酒」は卒業しているので、今回は「同窓会」ということになる。決して楽しい同窓会ではなかったが、かつてないレベルで「生酒」を俯瞰できたので、皮肉なことに、更に日本酒偏差値が増すことにはなった。
moukan1972♂&moukan1973♀
※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン]