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◤伯楽星 - 特別純米 味ノマチダヤ限定「番外酒」たぶんR3BY<宮城>

▲恐ろしく似合ってない・・・。手袋のコーデがダサ過ぎ。10年後に見たら恥ずかしいヤツ。[【浜辺美波が愛らしく華麗に着こなす】ITブランドのNEOトラッドスタイル]
▼服も変だが髪型はもっと変。

税込2,200円で日本酒スタンプが1つ貰えるんですが、前回の「長珍」が税込2,150円だったので、少し無理して買ってみました。
蔵元のHPによる商品紹介──「『究極の食中酒』がコンセプト。メロンやバナナを思わせる香味が感じられ、フィニッシュは柑橘類のような爽やかな酸味がキレ味を演出します。扁平精米を使用していることにより、後口のキレの良さは抜群です。単体のバランスはこの商品が一番安心できます。温度変化にも強く、燗酒の場合は70度以上の温度でも味わいが変化することなく美味しくいただけます。冷酒・燗酒、両刀使いの1本です」──所々に異論がありますが、造った当人がそう言ってるんだから、そういうことで別にいいです。いつも言ってるけど、蔵人は「造りのプロ」であっても「飲みのプロ」ではありませんので。
というわけDE、先日「海と (KAITO) 」という寂れた居酒屋で飲んだ「伯楽星 特別純米」です。「番外酒」というシールが貼ってありますが、店のスタッフに訊いたところ、いくつかのタンクを試飲して「より味が乗っているモノ」を選抜したそうです。なので「味ノマチダヤ限定」です。

bottle size:720ml
【977】伯楽星 -はくらくせい- 特別純米 味ノマチダヤ限定「番外酒」たぶんR3BY<宮城>
株式会社 新澤醸造店:https://niizawa-brewery.co.jp
Moukan's tag:
▪︎酒米/精米歩合:国産米/60%
▪︎酵母:宮城酵母? (非公開)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/1.6/1.2 (※通年商品なのでロットによる多少の誤差有り。)
▪︎ALC:15%
▪︎処理:一回火入れ (生詰) ?
▪︎酒造年度/出荷日:2021BY (R3BY) /2022年10月
▪︎管理状況:2022/11/17に購入後、、7℃で管理。
▪︎試飲日時:2022年11月21日 (月) /1本目に開栓。
▪︎Judgement:On My List / Not On My List[?]
▪︎Grade:marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable[?]
※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。
※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。

立ち香──そこまでクドくはないけど (吐き気は催さないけど) 、改めて向き合うと少しミルキーですね。白桃系の吟香も微かに取れます。華やかではないけど、無臭というわけではないですね。ワイン飲みから言わせれば決してフルーティーではないけれど、プロ・アマを問わず、それなりの日本酒ラヴァーなら「フルーティー」と表現するであろう程度にはフルーティー。米の甘みは蜜っぽいニュアンスでシッカリ出てますね。液体としては瑞々しそうな予感。全体の印象としては、お上品でキレイな純米という感じです。
グラスに注いで液面を動かすと──あんま変わらんな。まあ、分けたら完全に「香り穏やか系」の日本酒ではあります。色は薄っすら黄色いです。少なくとも透明ではないです。

珍しくRS (冷酒) で──もはやホシザキは白ワイン用の予備セラーなので、設定は7℃です。つまり、口に入る頃には8~9℃になってます。それでは頂きます。うん、良い酒。「酸っぱい」とまでは言わないけれど、そこそこ酸はありますね。たぶん「生詰 (一回火入れ) 」だと思うんだけど、それらしい、独特の渋みは感じます。冷たいと、少し余韻にボワ~ンとした苦みが広がります。ただ、酒の体躯はスリムで、五味の領域も狭い範囲でチャキっと纏まってます。「究極の食中酒」を謳っている通り、食中は酒単体で感じた苦みは後退して、むしろ米の甘みがふっくらと沸き上がります。面白い酒でもないし、シアワセを運んで来るような旨さはヌワイんだけど、言うなら「美しい無難さに満ちた冷酒」ではあります。立ち位置は2~3歩ほど下がるけど、酒単体より食中の方が姿が美しくなりますね。
一応、JO (常温) を目指して600Wで20秒──逆に渋み&苦みが強調されちゃうかな。食中も渋いです。正直、日本酒上級者のオレからすると、いくら冷酒で無難に美味しく飲めても、温めて粗が出るようなモノを「日本酒」として正しく評価することはできないんだよね。ま、暑い季節に刺身でキュっと飲る分には非常に良い働きをすると思うけど、寒い季節にわざわざ冷酒で活きる日本酒を飲みたいとは思わないかな。でも、良いコンセプトの、良い商品だとは思います。居酒屋&素人向け。冷酒に関しては、まさに「飲みやすいの権化」です。

ダメ元で熱めの燗 (900Wで30秒/写真は冷酒返しのモノ) ──普段飲んでる熟成純米の燗酒が「プロ野球」なら、これはせいぜい「少年野球」レベルですね (笑) 。何度も言うけど、冷酒でしか美味しく飲めないモノを「日本酒」と定義していいのでしょうか。全国の日本酒マニアとやら、は、そこんとこ、どう思ってるんでしょうか。中には「燗酒は好きじゃない (or 苦手) 」と断言する変わり者すら大勢いますからね。オレからしたら信じられないです。あとは「この酒を生で飲んでみたい」と言うヤツ (笑) 。実は「諏訪泉 満天星」の生原酒も発売されてるけど、全く飲みたいとは思わないし、それを飲むことでこの酒の本質を知れるとも思わない。生酒こそ、その酒の本質 (真実) だと思ってる人を、オレは独善的に「日本酒の素人」と断定したい。
ただまあ、酒単体の冷酒も飲めなくはないので、まだそこまで寒くないし、ALC.15%だし、残りは「少し素敵な寝酒」として前向きに消化しますわ。お燗が旨かったら一升瓶で買い直してもイイと思っていたけれど、残念ながら、この季節に冷酒を1800mlも飲む気にはなれませんね。あああ、なんかモヤモヤするな。なんと言うか「旨い燗酒を飲めない1日」を過ごしてしまったことへの、僅かな後悔と無駄感。やっぱ「秋冬&暑くなる前の春」は燗酒一択でいいですわ。とはイエイ、この銘柄を知れて良かった。暑い季節の刺身や寿司には鉄板ですね。お世辞抜きで、やっぱり良い酒です。
moukan1972♂
※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン]