◤昇龍蓬莱 - 生酛純吟 雄町60 26BY ── dಠಠb「温度が上がってくると多少はマシになるけど、無理に旨さを探しに旅に出る必要はないわけで、どうせ旅に出るなら迷わず南に進路を取るべき」#Well-Cured, Okan 




 昨日イケセイ (池袋西武) で買ってきたばかりのお酒を事前の写真UPなしでいきなり開けます。実は近所の酒屋 (味ノマチダヤ) に27BYの槽場直詰生原酒Verがあったんだけど、一升瓶しか売ってなかったし、「4合瓶、イケセイに売ってねえかなあ」と思って出向いたというものあるんだけど、三千櫻の美郷錦を屋上で空にしてから買いに行ったので、酔ってたのか、家に帰ってよく見たら火入れの、しかも26BYでした (笑) 。

 出荷が今年の5月なので、たぶん蔵で1年ほど寝かせてからリリースしたんでしょう。ま、いいさ。ちょうど胃腸が疲れ気味だし、ALC.15度だし、お燗でいただきますよ。



 男子卓球団体の決勝は木曜の朝7時30分から!
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 ▲あれ? 4人? 一人オッサンがいると思ったら監督かよ。目立ち過ぎだろ (笑) 。


 東京五輪の主役はキミだ!
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 bottle size:720ml


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【171】昇龍蓬莱 -しょうりゅうほうらい- 生酛純吟 雄町60 26BY <神奈川>

大矢孝酒造 株式会社 (by 神奈川県酒造組合) :http://www.kanagawa-jizake.or.jp


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shouryuhourai_omachi60_hiire26by4.jpg 26BYだけあって、冷たい状態でも熟香はしっかり感じる。この時点で果実的なフレイヴァーはほとんどないけど、酸っぱい味なんだろうなということは明確に伝わる。酸にカラメル的な焦げた風味が重なって、少し醤油みたいなニュアンスもあるよ。

 火入れらしいギュっと詰まったような硬い表情からは「冷酒じゃダメだろ」感が漂ってるが、せっかくなので──買ったときに冷えていたので、まずは冷酒でいただきます。常温で売っていたなら、この感じでわざわざ冷やしたりはしないだろうな。


shouryuhourai_omachi60_hiire26by5.jpg あ、色はそれなりに付いてるね。

 案の定、冷酒はあんま楽しめない──というのは贔屓目で、実際には全く楽しめない。ほとんど味がしない──というのは大袈裟だけど、とにかく閉じ籠ってる。まさに旨みと甘みのプリズン。まるで冷凍チャーハンを凍ったまま食うようなものだ。温度が上がってくると多少はマシになるけど、無理に旨さを探しに旅に出る必要はないわけで、どうせ旅に出るなら迷わず南に進路を取るべき。

 というわけDE、冷酒は味見程度にとどめて、さっそくお燗と参りましょう。

 ウホっ、滑らか〜

 昇龍蓬莱の火入れは3年古酒ブレンドの特純を飲んでるけど、共通するのは、この滑りの良さ。お肌換算で言うなら、まあツルツル美肌な酒質。熟成酒だから、美肌のおばさんか (笑) 。

 雄町だけあって特純よりも酸っぱいけど、冷めてくると甘さも出てくる。少し甘さがベタつきそうになると雄町ライクな力強い酸がそれを阻止しつつ、その闘いの隙間から程よいサイズの旨みがトゥルンとこぼれ出る。燗冷ましがベター。

 まあでも、お燗オリエンテッドな昇龍蓬莱なら、特純の方が圧倒的に旨さのエンタテインメント性は上。ただ最後、燗冷ましに冷酒を少しだけ足しておかわりしたとき、瓶口からマスカット様の甘酸がほんの少しだけ浮いてきたんだ。明日は冷酒で違った表情を見せてくれるのだろうか。

 全体には特筆すべき要素はないが、少し胃腸の疲れた真夏の晩酌との相性は決して悪くはない。休肝しない限り、どのみち酒は飲むわけで、ここで無理に重たい生原酒を飲むのであれば、このくらいの酒がちょうどいいという言い方もできる。ただし、昇龍蓬莱の火入れでお燗をするなら、まずは特別純米をオススメする。熟成酒ライクなタッチもありつつ、驚くべきほどに洗練されてます。神亀のひこ孫を更にオシャレにした感じよ




── 2日目。



 卓球団体オモレえ〜。男子団体の決勝は木曜の朝!
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 ▲我々世代は福原愛の子供時代から見てるから、もう親心全開ですよ (笑) 。



 今日はグっと熟香が前に出て、あんまドギツイ酸は感じない。マスカットどこー (笑) ?

 とりあえず一杯目だけは冷酒で──ブログやってなきゃ、いきなりお燗だけど。

 おう、酸っぱい桃──熟してない固い桃みたいな繊維質な舌触りがあるな。この温度だど全く甘くはないけど。まるで桃水? まあ、冷酒はないな。

 お燗で──。

 やっぱお燗一択だす。いいですよ〜 (五輪解説者調) 。昨日より酸の出方が高密度かつブライト。渋みにドスンと収斂される酸ではなく、旨みを閉じこめるような──まるで人望の厚いリーダーのような酸。とはいえ、生酛らしく雑味のない艶やかなタッチでスカっとキレ上がる。たぶん日本酒度の高い酒だと思うけど、意外に辛みは感じない。ここまでキレて辛くないとか、ある意味スゲえな。

 立ち香には熟成酒らしい枯れたニュアンスがしっかりあるんだけど、飲むと酸がグイグイ引っ張る流れ。ヨーグルトとかの乳酸系のフレイヴァーは控えめ。なんだろうな。飲んだ瞬間に旨みの粒がキュゥ〜っと収縮して行って、スパっとキレて、最後にフワっとした甘み、余韻はジーンとした酸。山廃ライクなカロリーゼロなクリアネスに貫かれた酸とは違い、それなりの密度と濃度を感じさせる力強さがある。

 白ワインの収斂性とは異なる味わいのエンベローブ (時間経過における味わいの波) 。渋みがライトで雑味ゼロなんだよな。こりゃスイスイ飲めちゃうわ。「直汲み&無濾過生原酒サイコウ!」主義の飲み手が冒険する必要はないけれど、この酸の出方は知識 (経験) として頭に入れておいて損はないと思う。速醸タイプの酒では、このニュアンスの酸は出せない。


moukan1972♂






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