◤François Secondé (フランソワ・スコンデ) AOC Champagne Brut「La Loge」Blanc de Noirs Sillery Grand Cru NV 




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 ▲ドメーヌの創始者であるFrançois Secondé (フランソワ・スコンデ) 氏は2018年4月27日に階段からの落下事故で死去。享年69歳。[参考




 ▼François Secondé (フランソワ・スコンデ=右) と、2009年から社長としてワイン造りを取り仕切るJérôme Groslambert (ジェローム・グロスランベール=左) 。
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 毎度アクセスありがとうございます。


 Francois Seconde (フランソワ・スコンデ) はモンターニュ・ド・ランスのSillery (シルリー/Grand Cru) に居を構える1972年設立のRM。シルリーは大手メゾンにブドウを売って生計を立てる栽培家 (僅か30軒!) の多い村なので、自分で元詰してるRMはこの一軒のみです。

 今回はレナ松屋酒店 (=楽天フィッチ) の「お取り寄せメルマガ」で買いましたが、かれこれ1年以上も前の話なので、楽天ではとっくに売り切れてます (ちなみに現在の楽天最安値6,435円) 。楽天フィッチのメルマガとは内容が違うので、メーリングリストに入りたい人は直接「lena@petruswine.jp」にリクエストしてみて下さい。先日も「Henriot Brut “Souverain” NV」が3,300円 (税込) 、「Henri Giraud “Hommage à François Hémart” NV」が4,730円 (税込/楽天出品価格=5,555円) 、さらには「Jacquesson “Cuvée 742” Extra Brut」が5,500円 (税込) とか、なかなかにエグいプライスで案内が来ました。特にJacquessonなんか、今現在フィッチで「7,535円 (楽天最安値=7,018円) 」で出品されてるからね。



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シルリー100%のシャンパーニュを造る村唯一のRM!

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 シャンパーニュ地方でワイン造りを始めたのは、アイ村のゴッセ(1555年)ですが、実はその12年前に、ピエール・ブリュラーという貴族が、ワイン会社をこのシルリー村に設立しており、シャンパーニュ地方の原点はシルリー村にあるのです。

 しかし、発泡性ワインが、ドン・ペリニヨン修道士によってもたらされた後の1729年、この発泡性ワイン最初に売り出したのはアイ村のリュイナールで、その直後に、発泡性ワインを醸したのがシルリー男爵です。

「シルリー・ムスー」の名で売り出されたシルリー男爵の発泡性ワインは、卓越した品質ゆえ、他の高名なシャンパーニュ・ハウスよりも早く、パリやベルサイユで大成功を収め、後に最高峰の発泡性ワインの代名詞となりました。

 この成功にあやかって「シルリー・ムスー」の名で、当時の多くのグラン・マルクも、発売し、以降、フランス革命で男爵家がギロチンにかけられるまで、「シルリー・ムスー」の名は、多くのハウスに用いられていましたが、徐々に「シャンパーニュ・ムスー」といった名に変わっていきました。


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 フランソワ・スコンデはシルリー村に1976年に創立されたシャンパン・ハウスで、栄光の「シルリー・ムスー」を現代に再現したモンターニュ・ド・ランスの新星です。シルリー村のテロワールで産み出される葡萄から、デリケートでパーフェクトなバランスのシャンパンを造っています。

 現在、栄光のシルリー村には2軒のドメーヌが存在しているが、シルリー100%のテロワールを表現したシャンパーニュを造っているのは、このフランソワ・スコンデのみである。

 その評価はうなぎのぼりで、実際にクラスマン、アシェット、ゴーミヨ他、多数の評価誌の絶賛を受けており、中には「シルリー村の無冠の王者」と語るライターも現れるほどの生産者です。

フィッチの生産者ページより)





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 photo: シャンパーニュ・ガイド 本場を味わい尽くすメゾンと食を巡る旅


 フランソワ・スコンデ氏は14歳でワイン造りの弟子職に就き、ブドウ畑で働き始めました。その後、スコンデ氏はブドウ園を借りて耕作を始め、1972年には最初の自社畑を買ったそう。1976年には畑を3haまで拡げ、妻のアン・マリー氏の助けを借りて自らのシャンパーニュを生産し始めました。

 現在、ブドウ畑は5haを超え、三分の二にピノ・ノワールが、そして三分の一にシャルドネが植えられています。そして平均樹齢37年のブドウから醸されるシャンパーニュは、レコルタン・マニピュランの弱点と言われる「ロットごとの差異」が少ないことでも定評を得ているそうです。

 こちらは、フランソワ氏の生まれ年である1949年に植樹されたというシルリー村の単一畑「ラ・ロジュ」に植えられたピノ・ノワール100%で造られる「ラ・ロジュ・ブラン・ド・ノワール」です。「ラ・ロジュ」とは、収穫の時に使う畑の小屋が由来となる名前だそうで、ブドウの平均樹齢は38年。

 黄金色をしたシャンパーニュの繊細さは、まずその見事な泡立ちから見て取れるそう。赤い果実やペストリーの香りが豊富に表現されており、特徴的な滑らかさが口蓋に感じられるという、バランスの取れたシャンパーニュです。

(メルマガ内の説明より)



【補足】
 ブレンド用のリザーヴワイン (いわゆる「蔵の秘伝のタレ」) は毎年継ぎ足しの「ソレラシステム」で管理され、1〜2年の樽熟成を経て、その後、ステンレスタンクに移される。基本的にマロラクティック発酵を行い、デゴルジュ後、3ヶ月ほど休ませてから出荷される。




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 photo: シャンパーニュ メゾン訪問完全ガイド



 天下の山本昭彦大先生によれば、著書『死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン』の中で「周囲のピュイジューやシルリーなどの村は、ヴェルズネイ村のおこぼれでグラン・クリュになっているようなものだ」と、思いっきり「シルリー村」がディスられてますが (笑) 、話のついでに、これだけは言わせて下さい。

これが最後のワイン入門』の中の一節に「醸造酒のアルコール度数は──<中略>──日本酒は15度くらいですが」とありますが、それは火入れの加水酒で、原酒で15%は我々のようなハードユーザーからすれば「低アル」です。ワインは基本「原酒」だと思うので、そことの比較で言えば、日本酒 (原酒) のALC.度数は概ね「16〜18%」ということになり、平均を取れば「17%」です。というより、特別な造りを施さない限り、日本酒の原酒が「16%」を下回ることは稀です。

 もしもココを見てたら重版時に直しておくことオススメ致します。そうすれば「コイツわかってるな」となります。先生も知ってるし飲んだことがあるかもしれない「八海山 特別時本醸造」は「ALC.15%」ですが、おそらくこれの原酒は「20%」近いはずです。



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◤フランソワ・スコンデ AOCシャンパーニュ ブリュット「ラ・ロジュ」ブラン・ド・ノワール シルリー グラン・クリュ NV5,054 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。キューティー・ピノだね。こりゃAY (ええわい) 。ちょっとミルキーでまろやかなニュアンスもありつつ、若干のヨード感。しっかりコクはありそうだ。コンディションは問題ナシゴレン。そして、スパイシーな草感が出て来た。広がるバターなコクと愛らしいピノ・ノワールのフルーティネスとの調和の取れた、安心感の漂う、まさにフィネスに満ちた折り目正しい立ち姿。

 グラスに注いで──優しく柔らか&円やかなアロマのプロポーションで、色も (写真だと少しオレンジがかって見えるけど、実際には) ブラン・ド・ブランのような淡いゴールド。ほんのりオイリーなエキス感の枝垂れ (しだれ) もありつつ、凡庸なブラン・ド・ノワールにアリガチータな、あの何とも言えない〝捉え難さ〟は皆無。透き通った美しいフルーティネスが佇む。



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 旨いのは〝ほぼ〟確定──。

EQlFtszVUAQz-PR.jpg ♡☺♡「ヤバイ・・・超旨いっ・・・酸! そして最大級の褒め言葉キタ──バランス最高。『これは危険な酒だァ・・・ (天堂先生調) 』。」
 dಠಠb「どちらかと言えば、アタックには〝甘み〟を感じるよ。ドザージュは『8g/1L』くらいはシッカリある感じだし。」

 とはイエイこれは文句ナシゴレンに旨い。エントリークラスのNVブラン・ド・ノワールとしては、ほぼパーフェクト。もはやAndré Clouetは要ナシ。ただひらすら、単純に、素直に、清く正しく旨い。

 最近飲んだシャンパーニュの中で一番旨いな。ブラン・ド・ノワールとしては随分と〝はんなり〟してるけど、黒ブドウの果皮由来の渋み (キック感) はシッカリあり── (※ブレンド用のリザーヴワインの熟成には樽を使用しているようなので、それもあったんでしょう) ──、全体としては甘やかな表情もあるんだけど、フィニッシュは歴然と果実酒的な酸がバシっと骨格を力強く締め上げる感じ。



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 もはや「旨い」としか言えない。落ち着きある完璧なバランス。鼻に付く高貴さとは少しニュアンスの異なる、どこか親しみやすさのある、たおやかなエレガンスに満ち溢れてる。

DTx0TpDV4AA_ed9.jpg 結局、こういう〝完璧な酒〟を識ってしまうと、牛 (モウ) 、ダメだ。不完全極まりないギスギスした若い生酒なんか、もはや軽い味見程度でも飲みたくなくなる。つうか、ほとんどのイマドキの日本酒マニア (ほぼ生酒専門) って、行き先の見えない味見を延々と繰り返してるだけだよな。一体いつになったら「完璧な酒」に行き当たるわけ (笑) ?───時間の無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!!

 ♡☺♡「これは・・・でも、究極の一言、言っていい?──『旨いしか言えない』──今日これが飲めて幸せです。」←moukan1973♀の感性がオレに近づいたのか、それともオレの感性がmoukan1973♀レベルにまで鈍化したのか (笑) 。





── 2日目。

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 オイリーなエキス感がデロンと伸びて来た。ブラン・ド・ノワールのアタリ瓶は、今やCôte des Bar (コート・デ・バール) のトンガリRMの専売特許という感じではあるけれど、クラシカルな佇まいを感じさせる王道なブラン・ド・ノワールとなると、実は数としては少なく、これはその中でも稀有な傑作

 ♡☺♡「昨日より濃醇で果汁が濃くて美味しい。いいシャンパンだ。」


moukan1972♂moukan1973



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


Francois_Seconde シャンパン シャンパーニュ Champagne ブラン・ド・ノワール

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