◤Domaine Hudelot-Baillet (ユドロ・バイエ) AOC Bourgogne「Pinot Noir」2017 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 というわけDE、moukan1973♀は無事に〝ミイラ化〟しましたので、独りで二次会です。ジュヴレのACブル (Henri Magnien) を開けてしまったら、シャンボールのそれも飲みたくなってしまうのは資格はないけど仕方ない。つうか、フィッチ (松屋酒店) にも来店したんですね。写真は現当主 (嫁婿) のDominique le Guen (ドミニク・ル・グエン) 氏と宮崎社長です。





この感触は何かに似ていると思ったら、それは同じシャンボールの天才、クリストフ・ルーミエだ──(リアルワインガイド23号より)

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 1981年の設立以来ネゴシアンへの販売がほとんどだったこのドメーヌが、本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年。フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメーヌに参画してからです。醸造学校を修了した後、義父の5代目ベルナール・ユドロから栽培と醸造の理論と実際を学び、2004年に独り立ちしました。

 以降彼は、毎年のヴィンテージの特徴の差を上回るペースで、ワインの品質を向上させ続けてきました。15年間以上にわたってリュット・レゾネ栽培を実践し続けている、実質ビオロジックの古樹畑。刷新を重ねた醸造設備。そしてドミニク自身の丁寧な仕事ぶりと磨き上げた職人の技。それらすべてが一体となって、近年の彼の作品は、真に偉大なヴィニュロンの作品のみに見られる、ひとつ上の次元に到達したように思われます。

 いつもニコニコと笑顔を絶やさないドミニクですが、畑で彼と対峙する時、ゾッとするほど真剣な「ヴィニュロンの顔」が表れます。それは、畑仕事の重要性を示すものであることはもちろん、まだまだ改善することが山ほどあるという、己への厳しさの表れでもあります。

(輸入元のページより)



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 photo: bourgogne-wines.jp




 シャンボール村内のACブルゴーニュ区画(「レ・リュ」「レ・マラディエール・バス」)70%、隣のジイィ・レ・シトー村内のACブルゴーニュ区画(「レ・シャリップ」「レ・クロ・プリウール」「レ・ジュヌヴレ」)30%で合計1.19ha。平均樹齢約50年。新樽15%、3回使用樽85%で12ヶ月間熟成。

(輸入元のページより)




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◤ドメーヌ ユドロ・バイエ AOCブルゴーニュ「ピノ・ノワール」20173,260 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。ちょっと変わってんなあ。なんだろうなあ。「小豆 (あずき) 」というか「赤ワインで煮たそら豆」というか、派手さはないが、そこそこ風変わりなシャンボール。赤ワインにしてはミネラル香の出方が過度にチョーキーということなのかな。ま、グラスに入れて口に含めばそれほど〝変〟ではないんだろうけど。徐々に「旨そうでない外国土産のチョコ」も (笑) 。クリームチーズもあるな。

 グラスに注いで──色は割りとしっかり紫。なんか炒った豆のような香りもあるんだけど、待ち望んでいたような〝麗しのシャンボール〟ではヌワイ。むしろオレ用語における「絵の具ミネラル」がグニョリと。



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 とりあえず飲んでみる──。

 ジェネリックなACブルにしてはジューシイに濃い。香り同様、含んでも充実感のある個性的なシャンボール。コンディションの問題なのか、出来映えの問題なのか、若いコート・ド・ニュイらしからぬアニマルなニュアンスもあり、美観の中に奔放な蠱惑 (こわく) が同居してる。

 アタックからジュルジュルと擦り下ろし系の濃厚ジュースなテクスチャーで、層としてのタンニンは感じられず、果汁の中に溶け込んで肉感的に躍動しているニュアンス。さすがは人気ドメーヌ、他とは違う景色を見せてくれる。



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 香りは徐々に本領を発揮して来て、今は非常にエロティックにアロマティックで、ACブル以上の複雑性というか、蠱惑がある。ややアルコール感が強く、しなやか&シルキーなテクスチャーにうっとりするブルピノというよりは、一体感のある〝果実丸かじり系の凝縮感〟の中に全ての情報が集約されているかのようだ。それはまるで〝一点の中での躍動感〟とも言える。

 この流れでHenri Magnienを飲むと、ストラクチャーの強さと縦のラインに筋の通った逞しさを感じて、いかにも端正なジュヴレだなあという感じ。 





── 2日目。

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 立ち香──まずは瓶口から。昨晩ほどの異質感はヌワイです。今回開けた3本のブルピノの中では最も甘やかで奥行きがありつつも、奥で白ワインのようなミネラル香 (鍾乳洞、火打石、チョーク、ビタミン剤) も感じる。今日は非常にエレガントで麗しいアロマが主導する一方で、時折「ん?」という複雑性が垣間見える瞬間もある。

 3本の違い──「Quentin Jeannot (クイントン・ジャノ) 」は意外にも一番清楚にフローラルで、2,000円台の味の薄いキビキビした透明感のあるピノという感じ。「Henri Magnien (アンリ・マニャン) 」は奥行きがあって多層的で深みのあるジューシネスを感じるので、この中では最も〝飲み応えのある量感〟がありそうな佇まい。「Hudelot-Baillet (ユドロ・バイエ) 」は異質にミネラリーで、これだけ他の2本とは明らかに違う。ある意味、華のあるアロマティックな表情には乏しくて、土や草や鉱物感を感じさせる、非常にアーシー (earthy) なピノ・ノワール。



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 ▲記事より写真の出来に満足してます。一応、意味はある。『パパがも一度恋をした』の親子三人に擬えて、手前から「クイントン・ジャノ娘役:福本莉子ちゃん (若くてキビキビしたピノ・ノワール) 」、「アンリ・マニャン死んだはずの母親役 (おっさんの身体を借りて蘇る):ドランクドラゴン塚地 (肉厚で横に広がる味わいのピノ・ノワール) 」、「ユドロ・バイエ父親役:小澤征悦 (クセのあるアーシーなピノ・ノワール) 」というように。

 ▼何でもない (ほぼ素人と同じ条件下の) 写真になると途端に尋常でない可愛さを発揮するのが女優だよな。ドラマ中、一番可愛い福本莉子ちゃん (第8回「東宝シンデレラ・オーディション」のグランプリで美波ちゃんの後輩だけど歳は同じ) の画がまさかココにあったとは (笑) 。
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 ♡☺♡「なんかコレが一番香りが大人しい? おおお、でも、飲むと面白い。どっちか言うとアタシはHenri Magnienの方が好きだけど、これはこれで美味しい。」

 というわけDE、気に入った2つ (Henri Magnien、Hudelot-Baillet) をワイングラスに移動して飲みました。下書きが残ってないので、続きは連休明けに一人でジックリ飲んだ3日目で。





── 3日目。

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 立ち香──実はコレが一番大人しいアロマではあるんだけど、奥には透き通った小さな果実が〝ひっそり〟と佇んでおり、まさに森の木陰に咲く小さくて可憐な花という感じ。チェリーや木イチゴなどの小さくて赤い果実。色はこの3本の中では紫度が一番高いです。

 結局、コレが一番「格上」な風情を感じさせる。「村名クラス」とまでは言わないが、ACブルとしては十二分に個性的だし──ACブルに求めるべきフレッシュネスを邪魔する土草系の澱みもあるにはあるが──、それでも〝何かの爪痕〟を残す〝只者ではない感〟はあり、たぶん近日中に「2016」も買います。



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 ブレンド──「Hudelot-Baillet:50%、Henri Magnien:30%、Quentin Jeannot:20%」くらい。

 さすがに色はHudelot-Baillet (ユドロ・バイエ) 主導の紫度タカーメの濃いめのルビー。ミネラリティが象る基礎的な骨格はHudelot-Bailletが支えつつも、酸は割り増されて、なんか若返った印象。タンニンの強さは増したものの、透明感は担保されていて、まあまあかな。もう3日目だしな。





── 4日目。

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 ブレンドの残り──。

 グラスのせいなのか4日目のせいなのかブレンドのせいなのか私たちはどうかしているからなのか、イイっすね。キャラはどうかなー。意外に「Quentin Jeannot (クイントン・ジャノ) 」の透明感 (薄さ) が酸に若々しさを与えていて、頼りないタンニンは「Henri Magnien (アンリ・マニャン) 」が補いつつ、メインの「Hudelot-Baillet (ユドロ・バイエ) 」がモソモソしたミネラル感でオレを「森」へといざなう (笑) 。香りは「絵の具」や「ペンキ」が強めに出てるので、これはおそらくQuentin Jeannotの仕業。

 とはイエイ、このブレンドを一つのワインとして捉えるなら、そこそこなACブルではあるかな。一番良かった (インパクトが強かった) のは「初日のHudelot-Baillet」だけど、全体としてはジュヴレな表情。面白いね。Henri MagnienHudelot-Bailletは「2016」がまだ買えるので、次はこの2本で味クラーヴェですね。


moukan1972♂moukan1973



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


Hudelot_Baillet ブルゴーニュ赤 シャンボール・ミュジニー

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