◤澤屋まつもと - 守破離 (SHUHARI) 山田錦「no title」2018BY (H30BY) <京都> 




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 ▲「サーモン大好き浜辺美波がバナナマンに手料理を振舞う!」という副題は放送作家主導の印象操作 (演出・構成の一環) で、むしろメインで調理してるのはバナナマン。冒頭で美波ちゃん自身が「 (料理は好きだけど) ただ、すごく雑なので、皆さんで一緒に作りましょう、という」と言ってるし。ただ、まつや『とり野菜みそ』は少し気になる (笑) 。『バナナマンのドライブスリー』2月11日(火) 23:45 配信終了。[TVer



 photo: 日経BP - Campanella



 今はまだ、この日本酒の個性が土壌にかけた手間暇からくるものなのか、農家さん手作りの有機肥料からくるものなのか、造った農家さんも醸した私たちもまだわからず、リリース時期がたびたび延びてしまっておりましたが、今季分の藤井さんの山田錦の収穫の目処が立ちましたので、名前は「no title」のままでリリースさせて頂きます。

 今ある価値観では無く、守破離な視点で考える日本酒における本質的な「自然」「在るべき姿」を皆様に感じて楽しんで頂ければ何よりです。

 ただただストレスなく自然な姿で育った山田錦を想像してお楽しみ下さい。

(コメント:松本日出彦)



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 bottle size:720ml





【868】澤屋まつもと -さわやまつもと- 守破離 (SHUHARI) 山田錦「no title」2018BY (H30BY) <京都>

松本酒造 株式会社:https://sawayamatsumoto.com


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▪︎酒米/精米歩合:兵庫県加東市杜地区の完全有機農法で育てた山田錦/非公開
▪︎酵母:非公開 (※「+5/2.0/1.2」のニュアンス。)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開
▪︎ALC:15%
▪︎処理:たぶん原酒の一回火入れ。
▪︎酒造年度/製造日/出荷日:2018BY (H30BY) /2019年4月/2019年7月
▪︎管理状況:2019/8/5に到着後、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2020年2月6日 (木) / 1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not My On List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──まだ冷たいけど。全体的には「まつもとカラー」な吟香。久々に日本酒を開けたからなのか、ちょい木工用ボンド的なセメダインを感じるのは気のせいか森の精か眼精疲労か。奥で少し琥珀化した米の甘み。

 とりあえず飲んでみる──。

 原酒の低アルなのか加水なのか分からんけど、なんか軽いっつうか少し薄いな。その分、口どけは抜群で、イイ意味で非常にさっぱり&あっさりしたモダン吟醸酒。微かなガス感。そしてやはり、少し酸の出方は──この銘柄にしては──ピーキーというか、直線的で、オレには木工用ボンド的な風味が感じられる (笑) 。少し篠峯的な木香っぽい渋みも感じるものの、総体としてはスリムで軽いので、特には気にならない。



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 正直「ま、こんなもんか?」という感じではあるけれど、最近飲んだ「澤屋まつもと」の中では一番イイっかな。淡麗な味筋だけど、旨みの層は干物ライクな目詰まり感もあり、この銘柄の「山田錦50」とかにありがちな余計な吟香もなく、キュっと内に閉じるような集中力のある酸が日本酒的な果実感をエレガントに表現していて、端的に言って、非常に出来の良い酒です。



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 ▲起点少し内側だけど、一応、箸はちゃんと持ててる。

 ▼「麺」つうか「ヘビ」とか「巨大なミミズ」みたいでキモイんですけど・・。
 



 ワイングラス──。

 速醸の酒にしては、少しクセのある乳酸アロマがあるんだよな。そして、含むと、特にワイングラスが活きるという酒でもないです。少しクドさが増すかな。この酒に関しては情報統制された状態の方がエレガントだしフィネスを感じます。つまり、ぐい呑でチャキっとクイっとヤルのが吉というか。

 日本酒としては十分な完成度だとは思うけど、申し訳ない、何も感じません。同じ木工用ボンドでも、やはり「黒澤 生酛 純米大吟醸 金紋錦」は別格。





── 2日目。

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 立ち香──残り3合弱だけど、今日はそこそこ香るな。白桃や洋ナシ系のカプエチ、ややミルキーな甘やかさ、そこに重なる、蔵癖なのか、少し木香っぽいニュアンスの渋み、薄っすらエステル香。とはイエイ、全体には淡麗な大吟醸レベルのアロマ値で、クドくはヌワイです。グラスに注ぐと、やはり木工用ボンドが目を覚まします (笑) 。

 飲んでみる──。

 含むと、そこまで香りは感じない。ま、こんなもんか?Part2。なんか酸っぱくてスリムな「醸し人九平次 雄町50」というニュアンスだな。余韻の中にそれなりの木香ライクな渋みがあるのはナゼだろうか。一回火入れの酒でタマにある焦げ焼きな渋みなのか。



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 決して悪くはないし、出来そのものもイイ方だけど、相変わらず退屈で魅力のない酒。「澤屋まつもと」はもう1本だけストックが残ってるけど、たぶん、それで人生最後になると思います。

 それにしても、久々の日本酒だからなのか、ALC.15%なのにスゲえ酔うな。今のこの状態でALC.18%の生原酒をゴクゴク飲んだら、一体オレはどうなってしまうのだろうか (笑) 。





── 3日目。

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 脇役に徹すると (食事に寄り添うと) 一気に〝名も無き良酒〟という佇まいにはなるけれど、造り手も〝それ〟を狙ってる風ではあるので (料理を引き立てる酒造り) 、上質な食中酒──というより、上等な料理屋酒 (家で飲むのではなく外で誰かに奢ってもらう酒) ──としては非常に手堅いとは言える。そして、さすがにシャンパーニュ (2008のムニエ100%) よりは脂の乗ったマグロには合うけれど、やはり並べて飲むと、結構な〝酒感〟はそれでもある。でもそれが──刺身の生臭さに対するアルコール消毒感をスゴく感じるけれど──、日本酒としてのアドバンテージなんでしょうね。



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 ▲バナナマン日村の言う「日本酒」が「篠峯」や「黒澤」でないことは明白ではあるが。



 やはり、すでに日本酒に対しては「味そのもののを楽しむ」という段階を通り過ぎてしまったようだ。変な話、もはや酒単体で旨くなくても別にいい。人々が漠然と「コレは日本酒が合うよね〜」とか言う時の、そういう「普通名詞」の中で消費することでしか楽しめなくなりつつある。所詮フレッシュでフルーティーな生酒が本当の果実酒に勝てるワキャないし、そもそも日本酒全体の歴史の中では「生酒をRSで飲む」というスタイルの方が新奇現象なわけだし。

 もちろん、そういう新奇な個人消費スタイルの定着と、それを促した造り手たちにおける吟醸スキルの成熟との麗しいハネムーン期である今のこの時代を頭ごなしに否定する気はないけれど、いつも言ってる通り、オレの場合、ここから先には──少なくとも「今のまま」では──進みようがないんだよね。


 旨い日本酒は、数は少ないが、実際に存在する、だが、それより旨い酒は一体どこにある?


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 澤屋まつもと 浜辺美波 not_on_list_excellent

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