◤黒澤 - 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2018 (H30BY) <長野> ── dಠಠb「今時期は『2016』には敵わないものの『2017』よりは良い出来で、過去3ヴィンテージの中では最もスリムな味筋、香りの出方も相対的には穏やか」#日本酒党のワイングラス選びに関するアドバイス付き 




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 ▲先日、一瞬の油断で「Superleggero - リースリング」を1つ割ってしまったので──破片の、その余りの薄さにビビる──、前々から欲しかった「Sommeliers - シャルドネ (バリューパック=2脚で1脚分の値段/専用ケース無し) 」を買ってみた。ちなみに「バリューパック」は公式サイトと楽天のみで実店舗での販売はナシゴレン。あと、ついでに「O - ピノ・ノワール」も同梱したら「金魚鉢」ならぬ「めだか鉢」だった。結論を言うと、やはり「Superleggeroシリーズ」が最強。軽いし薄い。ただ、脚が細く長いので、洗う時にスゲえ神経を使う。「Sommeliers - シャルドネ」はサイズ感が丁度良く適度な重さもあって丈夫そうなので便利っちゃ便利。一度「Superleggero」に慣れてしまうと後戻りできなくなるけど──まさか「Sommeliers」でも重く厚く感じるとは──、日本酒党のリーデル初心者はマシンメイドの「Veritasシリーズ」あたりから試すといいかも。 少し背が高いが (235mm) 、フォルムは「リースリング」が無難。「O - 大吟醸」を使ってる人も多いみたいだけど、手軽なだけでなく冷た過ぎる時に両手でグラスを包んで酒を温めやすいという利点はあるものの、一つだけ弱点があって、それはステム (脚) がないので「酒を口の中に流し込む際の量とスピードが微調整しにくい」ということ。その点も「Superleggero」は優れているので、覚悟を決めて──このグラス性能に対応できる日本酒がどれだけあるかは謎ではあるが──「Superleggero - 大吟醸」を買うのも手。一定レベル以上の酒さえ用意できれば、おそらく〝世界〟が変わる。







 前置き&脱線話が長いのは〝いつものこと〟なので気にしてませんが、今年も飲んでます、黒澤の「金紋錦45」です。


 まさかこのブログの〝熱心な〟読者でこの酒を飲んだことのない人はいないとは思いますが、初年度の「2016 (銘酒) 」を飲まずに「2017 (凡酒) 」からエントリーして「イマイチだなあ」と思っていた人には再チャレンジのチャンスですし、この酒の味わいをある程度は理解していて──「2016」の旨さを知っている──、だけど「2018 (良酒) 」を買うかどうか迷ってる人にとっても同様にチャンスです。

 ちょっとスリムで薄いけど、今時期の仕上がりとしては、前向きに「こんなもんか」という感じで、たぶん (日本酒マトリクス全体の中では) 普通以上に美味しいとは思います。



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 bottle size:720ml





【867】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2018BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県木島平産 金紋錦/45%
▪︎酵母:非公開
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:2018BY「−10/2.0/─」、2017BY「−2/2.0/─」、2016BY「−5/2.0/─」
▪︎ALC:16.0%
▪︎処理:一回火入れ。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:2018BY (H30BY) /2019年4月製造/2019年12月出荷
▪︎備考:たぶん瓶囲い。4月に瓶詰めして、蔵内で低温熟成後、12月に出荷。
▪︎管理状況:2019/12/31に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2020年1月29日 (水) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable
▪︎備考:「excellent」は目の前。

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──ほうほうほうほう、いつもの感じで、ひとまず安心。でも、例年より香りの出力はヨワーメ。今のところ、どちらかと言うと「果実」よりは「クリームチーズ」なバランス。遅れて蜜様の透き通った甘み。なんかスッキリしてそうだな。とはイエイ、注ぐと〝らしい〟チョーキーなミネラル感。少しシロップっぽいツヤのある甘やかさ。

 まあいいや、飲んでみる──。

 とりあえず「2017BY (H29BY) 」よりは上。そして、数値ほど甘く感じない。むしろ味としては普通に酸っぱいです。あと、まだまだ若い。たとえば「2016BY (H28BY) 」なんかはイキナリそれなりの熟感もあったけど、この「2018」はまだまだキビキビと若々しく、割りと直線的で縦ノリな味筋。なんだろうな、少し「火入れ」の掛かり方が厳しめなのかな。そんなにジューシイではなく、キリっとシュっとしてます。



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 せっかくなのでワイングラスで──。

 立ち香──やはり、そこまで香るヴィンテージではヌワイです。瓶口からは徐々にファンタグレープ系のブドウ感も伸びては来たけど。まろやかというか、どこかクリームチーズっぽい乳化のニュアンス。

 冷たいままだと、ちょっと辛いかな。今の段階ではワイングラスがそこまで活きるというわけでもないです。少しツンケンするというか、アルコール成分の揮発感が強調されるというか、オレがこういうことを言うのもアレだけど、液に光沢感を与えるツヤのある甘みが足りてないというか (笑) 。ワイングラスだと清々しい──「草」とまでは言わないが──青いアロマも少し膨らむし。まあでも、グイ呑みよりはマシかな。オレ好みにシュっとするしね。グイ呑みは僅かに渋み&硬さが前に出る。

 つうか、それより「ソムリエ」のリム (縁) が厚く感じるんですけど (笑) 。やっぱ時代は「スーパーレジェーロ」なのか?──いや、あれは少し縦に長過ぎるんだよなあ。



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 ▲左が「Sommeliers - シャルドネ」で右が「Superleggero - リースリング」です。



 洗い物メンドクセーザ──。

 まず「スーパーレジェーロ」の方が総量は軽いです。味も香りもそこまで差はないんだけど、なんというか、ダイレクト感は「スーパーレジェーロ」」の方がある。リムへの触感が薄い分、酒そのものに直接アクセスできるというか。ただ、コツはあって、なるべく上唇をリムに付けないようにして飲めば「ソムリエ」の厚さもそこまで気にならない。まあ、こっちもこっちで高いんだけどね (笑) 。

 DE、酒の話なんだけど、イイと思います。まだまだ若いけど、イイ感じの薄さが求めるべき透明感に寄与してるというか、もちろん「2016」のようなケレン味はないんだけど、そうだよ、フィネスとエレガンスは「2018」の方があるかもしれない。

 ここから上乗せしたい感じ。五味の中に余計な要素が少ないので、熟成向けの味筋ではあるかな。温度が上がるとシャンパーニュっぽいビスケット香も出てくるし、乳酸キャンディーな愛らしさも膨らんで来るし──というわけDE、今飲んでもキビキビと若々しくフルーティーに酸っぱい酒、1年後にはイイ感じに複雑味が増すんじゃないかな。野暮ったい方向に育つ気配は今のところヌワイですね。買い増してもいいな。

 予想以上に出来が良かったので、ついつい飲み過ぎちゃったな。「生酛純吟 山恵錦 2018 (火入れ) 」は明日にしとくわ。 






── 2日目。

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 立ち香──だいぶ甘やか乳業。美味しそうなヨーグルト・キャンディー。

 週末にmoukan1973♀にも飲ませたいから今日は軽く──残り2合 (意外に昨日そこそこ飲んでしまった) 。

 黒澤ライクなチョーキーなミネラル感 (粉っぽさ) は強めではあるが、エキスの透明感は担保されていて、旨みの肉もスリムマッチョな純大仕様なので、全体のバランスとしては「2017」のような歪さ (苦さ・渋さ・エグさ) は感じません。

 ああ、確かに余韻の中にはそれ相当の甘みもあるか。ただ、骨格そのものは割りとシッカリしてるので、泳いだりはギリしないかな。ま、こんなもんでしょう。日本酒は他に飲むべき酒が少ないけど、やはり、このくらいのヤツは普通に買いたいし飲みたい。



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 ワイングラス──。

 飴っぽい琥珀カラーな甘みが香るな。まろやか。含むと酸がキビキビ。まあまあかな。少なくとも「ワイングラスの方がうるさくなる」という、この時期の一連の半製品 (若い生酒) で現れるようなマイナス材料はヌワイです。

zaltoホワイトワイン_ベレッシュ そりゃそうと、ここへ来て「Zalto - ウォーター」に再評価の兆しが (笑) 。やや直線的にスっと入ってくるけど、それなりに酸のある、こなれた日本酒との相性は意外に良いな。「Veritasシリーズ (4,950円) 」より少し高いけど (6,732円) 、日本酒用にコレもアリかもね。リム (縁) は「ソムリエ」より薄いです。

 ボウル部分が同じフォルムでステム (脚) が長くなると「ホワイトワイン」というデザイン (写真左/7,106円) になり、洗浄時の破損リスクは高まるけど (脚がポキっとな) 、当然、酒のコントロールはこっちの方が自由自在です。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


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