◤André Jacquart (アンドレ・ジャカール) AOC Champagne Extra Brut「Mesnil Experience」Blanc de Blancs Grand Cru NV(Dégorgement:2017/07) 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 Andre Jacquart (アンドレ・ジャカール) はコート・デ・ブランのVertus (1er Cru/ヴェルテュ) のRMで、Le Mesnil-sur-Oger (Grand Cru/ル・メニル=シュル=オジェ) にも畑を持ってます。割りとウメムラが力を入れてるけど、この「Extra Brut」の実店舗の在庫分に関しては信濃屋」が最安値です

 尚、現在「楽天・信濃屋」で販売されている「Mesnil Experience」は〝ドザージュZEROヴァージョン〟なのでご注意くださいしかもスゲえ値上がってるし。というより、前回分の仕入れは〝大量買い付けによるスポット商品〟なので、それで安いだけで、元々そこまで安値のワインではありません。まだあちこちの実店舗には在庫が残ってると思うので、是非、この機会にどうぞ。やはりExperience “Premier Cru” 」とは格が違います



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 CIVCの創始者を曾祖父に持つ名門RM



 コート・デ・ブラン地区の最南端ヴェルチュ村にある「アンドレ・ジャカール」。現在の当主である兄妹マリーとブノワーがドメーヌに参画する以前は、大量生産型のシャンパーニュを作っていました。2004年、2人がドメーヌに参加してから瞬く間に品質が向上。現在、コート・デ・ブラン地区でもっとも注目を集めている生産者の一つです。

 彼らの曾祖父は、シャンパーニュ委員会(CIVC)の創始者。彼らの基本理念は、いたってシンプルですが、一切の妥協がありません。

・テロワールもしくは産地の特性を最大限尊重する
・収量の抑制(生産量よりも品質に主眼をおく)
・品質の高いぶどうを得るため、リュット・レゾネの採用し、妥協のない農作業をおこなう


 これらのことを確実に最大限の努力でおこなうことによって、最高のワインができると信じています。

 基本的にマロラクティック発酵はおこなわず、小樽発酵、長期小樽熟成をおこない、栽培は実質ビオロジーに限りなく近いリュット・レゾネを採用しています。ドザージュも最小限のみ。ワイン本来の姿を楽しんでもらえるよう心がけています。

 こうしてできたワインは一部の間で『Petit Salon (プティ・サロン)』との賞賛を受け、彼らのシャンパーニュが注目されるきっかけともなりました。




 セパージュはル・メニル=シュール=オジェ産のシャルドネ100%、ドザージュは4g/1L。ベースワインは木樽でアルコール発酵後 (マロラクティック発酵はブロック) 、7〜8ヶ月ほど熟成、最低5年の瓶熟後にデゴルジュマンし、さらに最低6ヶ月休ませてからリリース。

(輸入元の資料より)



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◤アンドレ・ジャカール AOCシャンパーニュ エクストラ・ブリュット「メニル - エクスペリエンス」グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン NV5,400 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。さすがにそこそこ熟れ感がある。なんかスモモ (ソルダム) のようなアロマも。そして、メニル由来のミネラル香と混交して徐々に梅仁丹 (or 小梅ちゃん) のアロマが来た。ちょっと「Raymond Dupont-Fahn “Chaumes des Perrieres” 」あたりを想ひ出す。徐々にカニッキー (果肉ライク) な厚みのある果実感の膨らみ。

 グラスに注いで──やや鋭利なキリっとした樽のニュアンスの狭間から、肉厚な果実感と共に風のようにそよぐ優しいフローラルネスには、赤紫と薄ピンクの中間のようなイメージのアロマが漂う。適度な酸化のニュアンスに要らぬ派手さはなく、極めて硬質なスマートネスを運んで来る。

 これはアタリの予感しかヌワイ──。

 ♡☺♡「アタシの三大シャンの褒め言葉:酸っぱい、濃い、旨い (笑) 。」



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 コレはアタリ。完全に「泡付きのブルゴーニュ」ですね。ワインに美しく溶け込んだ泡は極めてキメ細やかでありながら、アタックには適度な厚みがある。シャープでスリムなラインを感じさせつつも、果実表現はグラマラスかつ、しなやか。芯のあるフィネス、折り重なる力強いミネラリティ、ストラクチャーの柱の1本1本を強靭に下支えするシャンパーニュ地方随一の酸、ワンテンポ遅れて押し寄せる怒濤の果実味、一つ一つの要素がそれぞれの存在を主張しているようで、やがてそれらが見事な調和を果たし、一つの液体の中に吸い込まれて、一廉の〝作品〟として計算高く収斂されて行く。素晴らしいジャーナイカ

 個人的にメニル100%のNVは「薄い」と感じることが多いわけだけど、これは味わいに集中力があり、余韻も長く、硬質なミネラリティの狭間から溢れる豊かな果実味には〝力強さ〟と〝エレガンス〟の両方が美しく拮抗しており、変な話、ちょっと気軽に飲むには美味し過ぎるので、どちらかと言うと、酒単体でジックリやりたい感じです。そして、これがあれば、もう「Miniere “ABSOLUment” 」なんか無理して買う必要はヌワイです。

 ♡☺♡「いやー、ご満悦。ホントの褒め言葉は『バランスがいい』。何を以て自分が美味しいと思うかと言うと、酸が前面に出てるヤツ。」
 dಠಠb「じゃあ、お酢でも飲んでろ (笑) !





── 2日目。

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 Champagne (シャンパーニュ) というアペラシオンが、単に〝世界最高峰のスパークリングワイン〟というだけでなく、紛れもなく〝フランスワイン三大銘醸地〟であることを強く意識させてくれる、ワインとして余りに正統的だが、スパークリングワインとしては極めてモダンでエッジの利いたエレガンスを体現するブラン・ド・ブラン。このレベルで〝入り口のNV〟とは、少し〝絶望〟にも似た感情に苛まされるものの、目の前に開かれた道の長さと視野の広さもまた〝希望〟と同義の何かではあるだろう




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 というわけDE、飲んでいる時にずっと想ひ出していたのは「Raymond Dupont-Fahn “Chaumes des Perrieres” 」というムルソー区域のシャルドネのことで、タマタマ輸入元のPDFにも似たようなことが──燻したようなミネラル感がムルソー・ペリエール (Meursault 1er Cru “Les Perrieres” ) を思わせます。」──書いてあったので、ちょっと惜しいような気もしたけど (もう「2016」は買えない) 、この際だから味クラーヴェしてみた。飲むのは約1年ぶり。




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 なんか前回よりも集中力が増して逆にミネラル感が硬質になってるような。相変わらず酸の光線は過激にビビッドで、スリムでシャープなテンションの高い〝リッチネスとは無縁の味筋〟でありがらも、余韻は長く、最後の最後の1滴まで酸とミネラルがジュースを搾り取るような力強さがあり、直線的に駆け抜ける中にも、幾つもの小さな──だが胸躍るような──ドラマがある。

 dಠಠb「確かに似てるっちゃ似てるな (笑) 。」
 ♡☺♡「似てる (笑) 。でも、やっぱりシャンは濃い。」

 dಠಠb「こっちも負けてないけどな。」
 ♡☺♡「どっちも旨い!

 そして、思う。これはまさに「オレのためのブルゴーニュ・ブラン!」──であると。







 ここ数年は人気爆発で毎年着実に値上がってるけど、この「Chaumes des Perrieres」という区画 (「Meursault 1er Cru “Les Perrieres” 」のお隣さん) は不動産で言ったら〝訳あり物件〟で、スッタモンダの挙句「AOC Bourgogne区画」に格下げされてしまったという背景があって、実は単にそれで安いだけで、ここのドメーヌがリリースしてる幾つかのキュヴェの中でも、村名の「Meursault “Les Tillets” 」や「Meursault “Les Clous” 」を抑えて、最上級の「Puligny Montrachet 1er Cru “Les Folatieres” 」に次ぐ堂々の評価を受けることも多いです。そもそもこのドメーヌがブレイクしたのも、この「Chaumes des Perrieres」が評価されたからみたいだし。[スッタモンダの経緯

 ロワールのシュナン・ブランやソーヴィニヨン・ブランとはまるで異なる味わいではあるが、やはり、このレベルのブルゴーニュ・ブランを飲んでしまうと、こちらの旗も立てたくなってしまうものだ。〝静謐なる荘厳さ〟というものが、やはりブルゴーニュにはある。現行ヴィンテージは「2017」なので、これは近いうちに取り寄せます。

 マジで日本酒の新酒なんか開けてる暇ないわ。ワイン酵母だの白麹だの酸度ファイヤーだの、凡庸な奇抜さだけがウリの酸っぱい日本酒を何本飲んだところでこのフィネスとエレガンスに辿り着くことは不可能だし、まさに金と時間と肝臓の無駄。仮に〝アタリ瓶〟を運良く掴んでも、そこから前に進むことができないわけだから、どのみち時間の無駄。つうか、そもそもイマドキの日本酒蔵は商品数が多すぎるんだよ。カルビーのポテトチップスじゃアルメーシ (笑) 。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


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