◤Francis Boulard (フランシス・ブラール) AOC Champagne Extra Brut「Les Murgiers」Blanc de Noirs(Dégorgement:2017/12/14 - Base:2014)  




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 ▲ムロツヨシではなく23年前の彦摩呂です。

 ▼23年前の彦摩呂ではなく1年ちょい前のムロツヨシです。





 毎度アクセスありがとうございます。


 先日、同じベースワインから仕込まれる「Brut Nature (ドザージュZEROのムニエ100%) 」が気に入ったので、今回はそれの「Extra Brut」を買ってみました。尚、ロット (使用ブドウのヴィンテージ) が違うので、水平試飲ではありません。

 Francis Boulard (フランシス・ブラール) はランスの北西、ヴァレ・ド・ラ・ヴェル地区のCauroy-les-Hermonville (コロワ=レ=エルモンヴィル) のネゴシアン・マニピュラン (NM) だけど、おそらく家族間で遺産分割した畑が各所に点在してるので、そこで獲れたブドウを使えるように登記上は「NM」にしてるんでしょうね。実質的にはレコルタン・シャンパーニュという理解でいいと思います。

 ちなみにこのマイナー地区の造り手としてはChartogne Taillet (メルフィー村) やMiniere (エルモンヴィル村) も人気ですね。



Vallée_de_la_Vesle_Cauroy-les-Hermonville



 元々はRaymond Boulard (レイモン・ブラール) という銘柄だったものが、栽培方針の相違から、2009年に父レイモン名義の畑が、長男のフランシス、長女のエレーヌ、次男のドミニクに分割相続され、それぞれが自身のドメーヌを立ち上げたという経緯があって、このFrancis Boulard (フランシス・ブラール) は長男が娘と手掛ける銘柄ということになります。Cauroy-les-Hermonville (コロワ=レ=エルモンヴィル) はシャンパーニュ用のブドウ栽培地としては最北に位置するエリアで、かつて取材に来たシャンパーニュ評論家 (マイケル・エドワーズ) に対して、フランシス・ブラール翁は「我々の小シベリアへようこそ!」と言ったそうな (笑) 。

 ちなみに貴重なグラン・クリュであるマイィ・シャンパーニュ村の畑を相続したDominique Boulard (ドミニク・ブラール) のワインも以前に飲んでいて、これもなかなかの出来映え (また飲みたい) でした。




 photo: TERRAVERT



 最初に書いた通り、この「Les Murgiers (レ・ミュルジェ) 」と名付けられたキュヴェはピノ・ムニエ100%のブラン・ド・ノワールで、先日の「Brut Nature」とはドザージュの量だけが異なる「Extra Brut (3g/1L) 」です。輸入元の説明によると──平均樹齢30年のピノ・ムニエのみ。畑はヴァレ・ド・ラ・マルヌに点在する5つの区画。発酵は古バリックと古ボルドー樽を併用。100%野生酵母のみ。マロラクティック発酵も自然に任せる。発酵終了後、半月程度バトナージュをしながら熟成。『果実の日』にボトルに移して2次発酵。36ヶ月瓶内熟成。ブリュット・ナチュールとエクストラ・ブリュットは全く同じワインでドサージュのみが異なる。」──ということです。

 前回の「Brut Nature」は「2012年ベース (70%) 、2009-2011 (30%) 」のアッサンブラージュ・ワインだったけど、今回は「2014年 (100%) 」の単一ヴィンテージ仕込み、デゴルジュは「2017年12月14日」ということで、おそらく瓶詰時期が「2015年の春」なので、瓶熟期間が36ヶ月に達していないことから (瓶熟期間は約32ヶ月) 、それで「Millésime (ミレジメ) 」を名乗れないというわけです。なので、輸入元の説明は間違ってます



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 ▲今回の「Extra Brut」の醸造DATA。あと、2回言うけど、写真はムロツヨシではなく23年前の彦摩呂です。
 ▼前回の「Brut Nature」の醸造DATA。







◤フランシス・ブラール AOCシャンパーニュ エクストラ・ブリュット「レ・ミュルジェ」ブラン・ド・ノワール5,472 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。品の良いエレガントなベリー感で、味の広がりもそこそこに、なんともスリムな佇まい。

 グラスに注いで──グイグイとムニエなネリ系ジャム来たぁ~。

 ♡☺♡「旨い。バランスがいい。」

 おっと、含むと割りと香ばしく熟してるのと、前回のノンドゼ (Brut Nature) とは異なり、結構〝個性的な味わい〟ジャーナイカ。一般的に「ムニエは長期熟成に不向き」とか言われてるけど、これが正しいか間違ってるかは別にして、ニャカニャカにユニークな育ち方を遂げたとは言える。



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 dಠಠb「つうか、余韻が麦チョコやん (笑) 。」
 ♡☺♡「なんか徐々に麦チョコ来た (笑) 。」

 先日の「Brut Nature」と同様の〝スタイリッシュな削げ感〟はあるんだけど、うーん、ちょっと余計な過熟感があることは否めないです。旨いは旨いんだけど、ここのドメーヌに求めるべきエレガンスからは離れるフィールドでの〝成長〟という感じで、もう一つ夢中になり切れません。要するに、熟成由来のブーケと透明感のあるフルーティネスとのマッチングが少しチグハグ。

Extra Brut」という属性もこの状態とのコンビネーチャンに相応しいものではなく、この熟味が活きるには、もう少し派手な量のドザージュが欲しい。





── 1日飛ばして3日目。

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 端的に言って「キレイに熟成している」とは言い難いですね。単一ヴィンテージということも影響しているのか、ややペラいです。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


Boulard ブラン・ド・ノワール シャンパン シャンパーニュ Champagne

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