◤MIYASAKA (みやさか) - 純米吟醸 美山錦 2018BY <長野> ── dಠಠb「日本酒に求めるレベルの〝最適な限界値〟をソツなく体現」#真澄/Clear/Fruity  




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 ▲志田未来がスゲえ地味な扱い。あと、相変わらず鍋用スープはいろいろなメーカーの様々なヴァージョン違いを買い漁ってるけど、今のところ「mizkan - 焼あごだし鍋つゆ」が一番便利かつ応用フルで使用頻度が高い。この「寄せ鍋つゆ」はどうだろう。



 photo: 宮坂醸造 株式会社






 モダンラインの「真澄」──MIYASAKA (みやさか) です。諸々の武者修行を終え、2013年に宮坂醸造に戻った跡取り息子 (宮坂勝彦氏) プロデュースのブランドで、2016年に「7号酵母・発見70周年」を期して、自らのルーツに立ち還ろうと挑んだのが「新生・真澄」たる「MIYASAKA」シリーズということらしいです。酸化を抑えた特殊な無加圧採りの「CORE」や「風の森の笊籬採り」にヒントを得た「突釃 (つきこし) 」などは、ラーメンマニア的志向の飲み手の間では特に話題の模様。

 先日「愛山55 火入れ」を飲んで、普通にちゃんと旨かったので、通年商品の「美山錦55 火入れ」を拾ってみました。たぶんそれなりの数のロット (仕込み違い) があるんだと思います。

 今時期は季節限定の「美山錦55 しぼりたて 生原酒」が出回ってるようだけど、個人的には「火入れ」で十分です。というより、オレの場合、そもそも「MIYASAKA」という酒に対しては〝火入れ的なサイズ感〟だけを評価している部分があるので、コレのない「MIYASAKA」は「あべ REGULUS 生原酒」同様に興味がないというわけです。この酒に関しては「火入れ」以上の五味の情報量は要らないです。どうせ〝苦くて〟〝辛くて〟〝重い〟だけだし。



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 bottle size:720ml





【862】MIYASAKA -みやさか- 純米吟醸 美山錦 2018BY <長野>

宮坂醸造 株式会社:https://www.masumi.co.jp


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▪︎酒米/精米歩合:美山錦/55%
▪︎酵母:7号系自社株
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:−1.6/1.8/─ (※少なくとも本ロットが「日本酒度:−1.6」ということはヌワイ。酸度はそんな感じ。)
▪︎ALC:15%
▪︎処理:加水 (?) の一回火入れ。通年商品。
▪︎酒造年度/出荷日:2018BY/2019年10月
▪︎管理状況:2019/12/31に購入、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2020年1月7日 (火) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲荒木先生、相変わらず、お若いこと。



 立ち香──まだ開けたて&冷たいということもあり、ほぼ無臭。7号酵母らしいメントール感の背後に果実の幽霊が鎮座してるものの、先日の「愛山55」なんかと比べると、ホント弱々しいレベル (笑) 。

 飲んでみる──。

 ♡☺♡「あああ。キレイ系? 口の中で独特に広がる感じ・・・苦みというか、これ何?
 dಠಠb「7号酵母ライクな粉っぽさ&米の甘み。」

 The Standard Of 7号酵母!──という感じもありつつ、一定以上にはモダンで、やはり、酸はシッカリ出てます。酒としては「愛山55」の方がハイレベルだけど、キラリとクリアな食中酒としては合格ライン。



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 錫チロリと通すと酸に (お酢みたいな) 張りが出て、よりフルーティーになる。

 ♡☺♡「なんでこんなに変わるの!?。」

 さすがに塩気のある料理と一緒に飲むと日本酒的にシッカリ甘いのと、突如〝草っぽい青さ〟が出て来るけど、まるで〝業務用ライクな匿名性のある味わい〟と〝火入れ的なサイズ感〟こそ、この酒最大のアドバンテージ。旨すぎず、それでいて、邪魔に感じる要素が極限まで──錫チロリのアシストを得て益々──排除されている。アリですね。

 とはイエイ、並べて飲むと、やはり「黒澤 生酛 純米吟醸 瓶火入れ 二夏越え 2016」は別次元です。

 ♡☺♡「異次元、異次元。」

 売れては在庫を小出しにするという訳のわからない出品をココで続けてるので、欲しい人は必ず該当ヴィンテージを店に確認してから注文するといいでしょう。この店は予告ナシに「2017 (H29BY) 」へ切り替えるので、注意が必要です。





── 2日目。

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 ▲スタンド使いのイギー。基本、憎たらしいけど、結果的にはカワイイ。[イギー (ジョジョの奇妙な冒険)



 立ち香──さすがに昨日よりも分かりやすくフルーティー。狭い領域で小さな果実がプチュんと弾けるニュアンス。

 昨日の後半も思ったんだけど、なんか「」というか「」っぽいニュアンスが出て来て、たった今「旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割 無濾過生原酒 29BY」を想ひ出したわ (笑) 。ほんのりと膨らむ海藻系のヨード感、まるでナタデココを噛んでるかのような不可視なコクの固形化、少し目の粗い布を舐めてるようなテクスチャー。

 ただ、この、ある種〝独特のミネラル感〟があればこそ、オレにとっては望ましいアプローチでイイ具合のクセが浮き彫りになるので、決して優等生な吟醸酒ではないものの、不意に魅せられる要素が〝1枚足される〟感じではある。そういう意味では「愛山55」はクラスの容姿端麗な弁の立つ女委員長で、この「美山錦55」はちょっと変わり者の無口な書記 (草食系男子) とも言える。

 食中は「」より「甘み」を感じやすくなるものの、昨日よりも「」なので、ALC.15%ライクな薄さと相俟って、酒における陰影は却ってハイコントラストになり、意外に退屈ではヌワイです。悪くない。いや、むしろまあまあ良いとすら思えて、これはまさに日本酒に求めるレベルの〝最適な限界値〟をソツなく体現してる酒と言えるのではないか。つまり、もはやオレは日本酒に対して〝コレ以上の旨さ〟を特に求めたりはしない。たかだか1,500〜2,000円程度の値段でひっくり返るほど旨い酒にありつこうなどとまるで思わなくなった「2020年の新春」なのであります。今や金さえ払えば信じられないくらい旨い酒をいつでも手に入れることができるので、心は今後もっと広くなる──と信じたい。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 真澄 MIYASAKA on_list_good

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