◤黒澤 - 生酛 純米吟醸 美山錦 原酒 瓶火入れ 二夏越え 2016 (H28BY) <長野> ── dಠಠb「ここまで仕上がって、ようやく作品性を得るに至る」#Well-Cured/Spicy/Okan 




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 酒の印象より雪の記憶の方が鮮明だったりした26BY以来の久々、今回は「2016 (28BY) 」です。


 定番商品の「純米吟醸 美山錦55 901号酵母」の「瓶火入れ (2回?) ・蔵内室温貯蔵・二夏越え」ですね。今回は〝そこから追加で1年〟ほど手前で熟成させてるので、トータルで「室温1年7ヶ月+中低温4ヶ月+冷蔵8ヶ月」という感じで、瓶詰からは約2年9ヶ月ほど経ってます。

 今年も「2017 (29BY) 」がリリースされてるだろうけど、酒屋によっては「2016 (28BY) 」を売り切ってからスイッチしたりするので、特にネットで買う人は購入前に確認した方がいいでしょう。



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 bottle size:720ml





【860】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米吟醸 美山錦 原酒 瓶火入れ 二夏越え 2016 (H28BY) <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県産 美山錦/55%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+2/2.0/─
▪︎ALC:17.5%
▪︎処理:瓶火入れ (2回?) 、蔵内常温貯蔵で二夏越え。
▪︎酒造年度/製造日/出荷日:H28BY/2017年3月/2018年10月
▪︎管理状況:2018/12/30に到着後、11〜12℃で管理。翌年5/3〜冷蔵庫に移動。
▪︎試飲日時:2019年12月28日 (土) / 1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──イイ感じにクサイシー (草にスパイシー&熟して臭いし) でニッキやシナモン系のアロマも少々。ま、元々「蔵内常温貯蔵の二夏越え」の商品なので、これくらいの熟成感は想定内だし、別にキレイなもん。少し時間が過ぎてグラスに注いで液面を動かすと、結構「乳酸」が出て来ました。なんかクリームチーズみたいな香り。

 まずはRSで──30分くらい前に冷蔵庫から出しておいたけど。

 香りほどの熟味はなく、少し苦みはツヨーメに出てるものの、テクスチャーはツルっとシルキーで液性そのものも軽やか。酒の奥には瑞々しい酸も静かに佇んでいて、小さな領域でチャキっとジューシイなサイズ感もある。



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 レンジ燗──。

 旨い。酸がピンピンに張る。26BY (2014) のような複雑味はなく、普通にキレイな熟成「生酛」──でありながらも、そこは黒澤組、独特のスパシネスとミネラル感があり、地酒的秘境感はチリバツ侍、米の甘みは酒の表面をなぞるように滑るものの、やはり、最後は「酸」が旨みを程良くプレスしながら諫める流れで、ダラダラ飲むにはコイサーな燗酒。

 しかしあれだな。やっぱ26BYの酒はどこの蔵もそれなりにグラマラスに育つ傾向にあるよな。この28BYは思ってたよりも熟成定数は小さめなので、飲み手によっては「もっと熟成感があった方が好き!」という人もいるんじゃないかな。1800mlで買ってもいいくらいには良い出来映え。まだどこかで買えるのかな?

 ♡☺♡「冩樂より全然旨い。」
 dಠಠb「当たり前田のスープレックス!

 凡人と才人の差は余りにも歴然で、少しハンデが必要





── 6日目 (2020年1月2日) 。

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 ▲さしもの中村倫也も流石に緊張してたなー。声が震えて音程もブレブレ。観てるこっちまでヒヤヒヤしたぜ (笑) 。



 立ち香──ようやく瓶口からはシッカリした草感が出て来た。「黒澤」巧者のオレとしては「よしよし」という感じ。ワイングラスだと微かに柑橘系の黄色い酸も伸びて来る。少しアルコール成分の揮発感。

 まずはグイ呑みで──室温 (16-18℃) です。

 パチンと弾ける、まるで砂糖で煮詰めたジンジャーのような甘っ辛いスパイシネス、奥には輝度のあるスリムな酸、余韻には優しく熟した米の甘みと旨みの層。実はあれからちょいちょい飲んでたけど、もうね、安心安全という感じ。日本酒を「生酒」だけでしか美味しく飲めない人は「イマドキの日本酒」のほとんどを美味しく飲めないオレ並みに可哀想。

 引きつづきワイングラスで──。

 相対的にはフルーティー。いいですね。「2014 (H26BY) 」よりもキビキビとした若々しさを維持してるのと、やはり酒としては一本芯の通ったフィネスが走っており、何よりエレガント。ちょっと嚥下の最終段階で喉元がバチっと辛いので、マドラーで少し加水すると和らぎます。

 いやー、レベル高過ぎ高杉君です。これくらいに仕上がった日本酒であれば、さすがにワイングラスの方が酒のポテンシャルを正しく表現してくれますね。



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 レンジ燗──。

 いいですねえ~。酸の立ちがパキっとしてストラクチャーの輪郭線が明瞭になる。そして、単に「旨い」だけでなく、やはり一定のレベル以上に仕上がった「黒澤」には一廉の「作家性 (作品性) 」が漂うというか、一気に「世界のSAKE」としての風格を帯びるんだよな。

 もう少し飲みたいところだけど、残り一合ちょい、大事に行こう。1800mlでも買うかなー。そうすりゃ糞酒&凡酒の記事を書かなくて済むし。

 ※今、買いました


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_excellent

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