もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【13】まで更新。(12/14/12:01)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤旭興 - 生酛 九割九分 樫樽熟成「ROSSO」2019年版 <栃木> ── dಠಠb「〝面白い〟とは、こういう日本酒のこと」#Unique/Clear 




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 ちょっと変わり種の「旭興 (きょくこう) 」です。スペックだけ見てもよく意味がわからないので、同梱で拾ってみた。何かと「旭興」は掴み所のない銘柄だけど、渡邉杜氏はアイディアと技術には長けてる人だと思うので、タマに飲みたくなる。

赤米使用」「純米仕様の普通酒扱い」「磨き99%」「生酛」「樫樽熟成」「低アル」という、一つも「普通の要素」がない酒です。実は去年もリリースされていて──知らなかった──、ALC.度数は同じ「13%」で、その他の数値は「2019年版=−8/3.2/0.6、2018年版=−10/4.1/0.6」です。「熟成期間」が不明なので、もしかすると前ヴィンテージの米が使用されてる可能性もあり、それで「BY表記」は省略してます。

 先に結論を言うと、評価は「not on my list - excellet」ですが、ちょっと「on my list」にするべきか悩みましたので、それくらいには魅力的な酒です。最終的に〝コチラ側〟に割り振らなかったのは、某酒屋で「残2」なのにオレの中で即座に行動に反映されなかったから。

 とはイエイ、チャリで行ける近所の「旭興屋」に残ってれば、もしかしたら、もう1回くらいは飲んでみてもいいかも。こういう酒こそ「同梱酒」に最適な1本。




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 bottle size:720ml





【848】旭興 -きょくこう- 生酛 九割九分 樫樽熟成「ROSSO」2019年版 <栃木>

渡邉酒造 (by とちぎの地酒 月井酒店) :http://www.paw.hi-ho.ne.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤米/99% (※「普通酒」扱いだがアル添はナシゴレン。)
▪︎酵母:栃木県ニューデルタ
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:−8/3.2/0.6 (※2018年版=−10/4.1/0.6)
▪︎ALC:13%
▪︎処理:たぶん二回火入れ。樫樽熟成。
▪︎酒造年度/出荷日:H??BY/2019年7月
▪︎備考:熟成期間は不明だが、味わい的には1年以上寝てる火入れ純米のようなニュアンス。
▪︎管理状況:2019/11/12に購入、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年11月15日 (金) / 土田の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not My On List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲ガスバーナー欲しいな。ただ、オレが手にすると、何でもかんでも (煎餅は確実) 炙りそうで怖い・・・。三幸製菓『ミニサラダ ゆず胡椒味』はリアル系。100円ならアリ。



 立ち香──なんでしょうか。火入れ熟成純米ライクな琥珀感&草 (体育倉庫系) 。甘みの表情はカンロ飴。正直、香りはオサレでもモダンでもないですね (笑) 。

 なんか香りは普通だけど──そして、ベスト温度帯はRSではないような気もするが。

 これは不思議な日本酒だ (笑) 。なんかビターなチョコ系スイーツみたい。言われなきゃ特に「樫樽」は感じない。香りに比して、飲むと結構スタイリッシュな味筋。流石だな。土田さん家のファンタスティックくんとは醸造技術のレベルが違う。余韻にはブランデーような、独特の焦げたような酸。それでいて、ほんのり漢方薬のような草っぽさも。



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 しかし、渡邉杜氏は何を思って何を狙ってこんな酒を造ったのだろう。事前にこの味わいを計算 (想定) していたとしたら、もはや「天才」ではなく「エスパー」だな。

 テクスチャーも量感もキチンと低アル風情で、シュガーレスな質量の甘みに低めのアミノ酸度の持つ意味が反映されている感じ。まあ、好みは分かれるだろうし、もはや何の酒かもよく分からないけど (笑) 、いわゆる「変態系」が好きな飲み手がコレを素通りすることは許されないでしょうね。このオレですら、この酒に似てる他の酒をすぐには想ひ出せない



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 温度が上がると、余韻がマロングラッセのようなニュアンスになる。そうだな。今はだな。あああ、そうそうそう、何かに似てると思ったら、ダバダ火振りのロゼだ。あんな感じ。香りは二回火入れの熟成純米みたいなんだけど、含むと別のアプローチに作用するというか、そこが面白い。「土田」はガキの工作 (農大生の課題発表) で、酒について何かを知りたいという気持ちにはまるでならないが、その点「旭興 ROSSO」はどんどん引き込まれる。

 ワイングラスも結構イイ感じ。甘みの余韻がしなやかになるので、よりスイーツな表情が膨らむ。面白いね。酒としても、オレは普通に美味しく飲める。





 1973チャレンジ!!!
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 ♡☺♡「なんか薬みたい。漢方というか、古代の薬みたい (笑) 。すごいスっと入って来るね。超滑らか。土田より全然軽い。イヤな感じはない。確かにこれ面白いわ。」
 dಠಠb「ちょっと栗のスイーツみたいな余韻があるでしょ。あとは、フキとかルバーブみたいな、繊維質なミネラル感というか、ライトにキリキリと軋むようなテクスチャーなんかは、ちょっとコート・ド・ニュイのピノ・ノワールにも似てる。」

 ♡☺♡「栗、あるねえ〜。ちょっとワインっぽい感じもある。結構、旨いな。食後のデザート酒にいいかも。」
 dಠಠb「エキゾチックな花びら茶のような渋みもある。」





── 2日目。

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 ▲ワイングラスは少しデカめの方がいい。あと、蟹の正面、怖い・・・。



 日本酒としては軽いしクリアだけど、一緒に飲んでるヴァン・ジョーヌ (AOCレトワール) と比べると、やはり、味はしっかり出てるし、甘旨の味覚空間的な広がり感は雄大 (笑) 。それでも「酸」の支えがシッカリあるので、揺蕩いながらも、ポチャっとした球体感もあり、瑞々しくジューシイ。これでバッチリとフルーティーで香りもエレガントなら、一気に「marvelous」ということになる。

 そして今、軽く「土田」を舐めたけど、なんか「岩下の新生姜」の漬け汁を感じたな。

 ♡☺♡「あああ (笑) 。なんか甘く感じる。アタシはもういいや。」

 ちなみに、実は粒子粗めの、それこそ熟成した赤ワインみたいなオリが割りと瓶底にモサっと溜まってるんだけど、撹拌しても、そこまでノイジーにはならないです。あと、2日目の方が旨いです。これを飲んだからといって「日本酒についての何か」をより深く知れることにならないものの──あまりにも「日本酒っぽくない」ので参考にならない──、それでも酒としてはちゃんとしてるし、オレにとっては普通以上には旨いので、近所で買えれば拾ってみればいいし、同梱候補に迷ってるなら、行っとけ。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 旭興 not_on_list_excellent

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