もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【13】まで更新。(12/14/12:01)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤土田 - 山廃純米 一火原酒 イニシャル「F」30BY <群馬> ── dಠಠb「この酒と日本酒マニアとの関係性は、インパクト勝負の新規ラーメン店とそこに群がるラーメンマニアとのそれと同じ」#Wine Oriented 




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 ▲土田と奥田。

 

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 bottle size:720ml





【847】土田 -つちだ- 山廃純米 一火原酒 イニシャル「F」30BY <群馬>

土田酒造 株式会社:https://www.homare.biz


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▪︎酒米/精米歩合:あさひの夢/70%
▪︎酵母:非公開
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:−34/6.0/3.7
▪︎ALC:11%
▪︎処理:一火原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年10月
▪︎管理状況:2019/11/12に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年11月14日 (木) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 過去ヴィンテージでは「生酛&酵母無添加」だったこともあるみたい。ラベルには書いてないけど、今回は「山廃 一火原酒」の模様。「F」は「不審」の「F」ではなく「fantastic (幻想的) 」の「F」です。

 立ち香──なんだこれは・・・。完全なる「お酢」状態。これ、そもそもブラインドだったら「日本酒」と「お酢」の区別が付かないくらいのレベル。よくチヨメン6組を「篠酢」とか冗談めかして説明する時もあるけれど、これは冗談ヌキでマジに単なる「お酢」です。

 つうか、むしろ「寿司のシャリ」と言った方が正確かもしれない (笑) 。「みんな~、今夜は手巻き寿司だよ~」という、どこかの一般家庭のお母さんの朗らかな声が聞こえて来そう。多少は土田家の方が甘やかでフルーティーだけど、実際に「すし酢」と比べても、やっぱり「リアル酢」です。



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 これは危険な気配が・・・

 飲んでもお酢 (笑) 。確かにALC.度数は11%くらいに感じるけど、ワインのような軽さはヌワイです。そこはアミノ酸度の数値がそのまま出てる感じ。ただこれ、旨み成分というよりは、タンニンの渋みライクなニュアンスで出てるので、割りと後に残ります。要するに〝エグみとしてのアミノ酸〟ですね。

 試しに「すし酢」を水で薄めて飲んでるけど、こっちの方が甘いし、調合された酢なので、サクサクした人工的な柔らかなアミノ酸テクスチャーがある (笑) 。この流れで「イニシャルF」を飲むと、さすがにフルーティーですね。ブドウの果皮ライクな渋みを感じるというか。

 まあ、吐き出すことはないにしても、正直、別に旨くも面白くもヌワイです。少し重めのワイン酵母や白麹の日本酒という感じ。昔飲んだ「仙禽 ドルチェ・ブーケ」なんかを想ひ出すかな。あれを更に〝お酢っぽく〟したニュアンス。



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 ワイングラス──。

 日本酒としては過激に酸っぱいけど、ワイン領域で捉えれば──ちょうど横にある白ワインと飲み比べてるけど──、特別に酸っぱいわけでもないですね。むしろ甘いくらいです。

 そうそう、あとは、言われなきゃ「山廃」だとはわからないです。ホント、白麹とかワイン酵母の日本酒みたいなニュアンス。無理矢理探せば〝糠っぽさ〟はあるので、そこが乳酸菌フレイヴァーなのカナート。ネチっとした、旨みのコシの強いテクスチャーは、むしろ「生酛」に近いくらい。

 アタックはシルキーで液性もそこそこクリアなので、あとは、この無闇やたらなアミノ酸度をいかに下げるかでしょうね。つまり、ALC.11%における〝味気なさ (薄さ) 〟を〝高めのアミノ酸度 (コシのある旨み) 〟で補うのではなく、たとえばALC.15%の〝重さ〟を〝低めのアミノ酸度〟でカヴァーした方が酒としてのフィネスは増すと思うわけだ



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 酒そのものの出来は「普通」だとは思うけど──もちろん「ARROZ ワイン酵母仕込み純米酒 2016」の方が醸造偏差値は上──、うん、よくある〝インパクト勝負の新規ラーメン店〟みたいで、造り手としての熟達した何か (創作物としての深み) は微塵も感じないです。まさにハッスルが過ぎただけの凡庸さ──部内で一番面白いヤツが職場の仲間の結婚式でデカイ声で何かネタっぽいことを演って周囲から笑いを取っても所詮は見るに堪えない小っ恥ずかしい素人芸なのと同じ。

 なぜか日本酒マニアはワインは飲まないくせにワインっぽい日本酒には積極的なわけだけど (謎) ──その程度で「日本酒」についての造詣を深めることができると信じ込んでいる──、逆だな、むしろ正統的な白ワインを飲むことで「日本酒」の存立性に関する洞察を深めるべきだ。突き詰めれば、日本酒とは、その〝甘み&旨み〟を、いかにエレガントに表現するかを追求するべき酒だということだ。ワインは「酸の中に甘みを探す酒」で、日本酒は「甘みの中に酸を探す酒」という言い方も可能ではあるだろう。





 1973チャレンジ!!!
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 ブラインドで飲ませてます──好きな方を明日の酒にさせる。

 ♡☺♡「じゃあ、奥 (左) から。 (香りは) お酢か (笑) ! どれどれ・・・酸っぱっ! なんだこれ!? なんかあれみたい、ほら、栃木の・・・赤とんぼのヤツ・・・。」
 dಠಠb「仙禽?

 ♡☺♡「そうそう、仙禽。違ってたらあれだけど (笑) 。右は・・・リンゴの香り。あああ、これはワインでしょ? これがワインじゃないってことはない。あああ、飲みやすいというか、軽い。左の (日本酒) は複雑というか、スイスイ飲む感じじゃない。明日はワインにしとくわ。」
 dಠಠb「ALC.度数が11%だけど、ワイン (13%) の方が軽く感じるでしょ?

 ♡☺♡「全然軽い。日本酒の方は減りも遅いし。」
 dಠಠb「結局、いくらALC.度数が低くてもアミノ酸度が高ければ軽くはならない。あんま山廃っぽくもないし。」





── 2日目。

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 立ち香──本日もお酢なり。

 ま、これもある意味「ジャンル酒」ですね。とりあえず「ミニサラダ ゆず胡椒味」にはよく合います (笑) 。ALC.度数は低いんだけど、なんか「飲むには濃いお酢」みたいな方向で──つまり、シロップを飲むニュアンスとしては濃いみたいな、この微妙な感じ、わかる? なんかココから更に水で薄めたくなる量感なのよ──まさに「お酢を水で薄めて飲む」みたいに。

 要するに、低アルである前に、普通に液体として味が濃く、飲み口も爽やかじゃないので、結果的に重い



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 端的に言って洗練された都会のヲトナが飲むような酒ではヌワイです。変わり種の食材をスープに使った目立ちたがり屋 (むしろSNS上で目立たなければならない) 新規ラーメン店にマニアやブロガーが群がる、あのノリの中で消費され、話題になるタイプの、ホントどうでもいい無個性な珍奇酒で、極めて素人臭い「自由研究」です。ま、これからでしょうね。「あべ」だって数年で見違えたわけだし。

 頑張って下さい。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


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