◤上喜元 - 純米吟醸 山田錦 (ひやおろし) 30BY <山形> ── dಠಠb「〝異文化体験〟待ちの外国人旅行者向けの日本酒としては極めて最適な仕上がりと味わい」#Okan/Clear 




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 ▲JA共済「生活障害共済・働くわたしのささエール」の新CMは11/11 (月) 〜全国でオンエア。2019年公開の映像作品としては、美波ちゃんのマトモな現代劇 (ザックリ言うと年齢に即した普通の現代人役) を観れるのが──怪獣だのギャンブル狂だの大根剣士だの腹黒アイドルだの江戸時代の姫君だの太平洋戦争前の御令嬢だのではなく──「JA共済」と「ガーナ」のCM内だけとは、それでいいのか、東宝芸能。[「保険の見直し」篇 (30秒) ][「保障点検」篇 (30秒) ][スペシャルムービー][メイキング&インタビュー][まとめ記事][ガーナ「赤チョコよろしくね」篇 (30秒)

 ▼クランクインの挨拶の時、窓枠に頭をブツけてブス顔になる美波ちゃん。[ブス顔になる直前の美波ちゃん
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 ちょっと久々の上喜元 (じょうきげん) です。どうやら「ひやおろし」みたいです。


 同梱ですね。結局、29BYも30BYも「生酛 八反錦50」は買いませんでしたが、どうだったんでしょうか。というわけDE、その蔵の中心的な造りが見えやすい「山田錦55」を買ってみました。言うほど「モダン」でもないけど、ちゃんとした、極めてオーセンティックな吟醸酒ではないでしょうか。変な話、これを飲んでいて「あああ、確かに日本酒って〝こういうお酒〟だったなあ」なんて思ってしまいました (笑) 。

 買っても買わなくてもどっちでもいい酒ではありますが、全温度対応酒 (冷た過ぎると退屈だけど) なので、何も考えずにダラダラ飲みつつ、食事の後半はお燗にしたりと、そこそこ便利です。



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 bottle size:720ml





【844】上喜元 -じょうきげん- 純米吟醸 山田錦 (ひやおろし) 30BY <山形>

酒田酒造 株式会社 (by 木川屋商店) :http://www.kigawaya.com


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▪︎酒米/精米歩合:山田錦/55%
▪︎酵母:山形酵母
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/1.4/─
▪︎ALC:16.4%
▪︎処理:生詰原酒 (ひやおろし) ←みたいです。
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年9月
▪︎管理状況:2019/10/31に購入、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年11月7日 (木) / 篠峯の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲MDホールディングス『鰹だしのきいたおこげせん』は、全てが二流以下の、いわゆる〝食べる前が一番美味しい〟タイプの凡作。



 立ち香──火入れの熟成酒らしい琥珀な旨みの色も感じるけど、割りとミルキーなバナメロ (バナナ&メロン) だなあ。とはイエイ、出力そのものは穏やかなレベルです。ここの酒だと「千本錦40」なんかをすぐに想ひ出す。液を動かすと熟香も膨らんで、割りと米の旨みがシッカリ出てる感じ。

 ま、落ち着いて飲めそうな雰囲気はありますが──。

 思ってたより香りも甘みも前には出ず、RSゾーン (れいしゅぞーん) だと、そこそこ酸っぱくて、そして液性は至ってクリア。ちょうど今飲んでるブレンド酒 (篠峯「伊勢錦66」主体) と似たような方向性の酒を開けてしまったけど、まあまあイイかな。これは捨てずに (料理酒に格下げされることなく) 飲み切れそうだ。まだちょっと冷た過ぎるけど、火入れ (生詰) らしい、酒の情報量における〝削ぎ落とし感〟はあるので、スイスイ飲めますね。お燗もイケそうな予感。



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 レンジ燗──香りのバナメロ度はアガりますが。

 悪くないな。「山田錦55」なのでスベリは抜群。適度な苦みが甘さを諫めつつ、やはり酸が立ってるので、旨みのラインはシュっとしてます。予めこういう味の酒だと分かっていて買うことはないものの、買ってしまった今を嘆くことはヌワイです。適当にチビチビ消化しますわ。

 あれから冷蔵庫から出しっ放しにしてるけど、温度が上がると甘くはなるものの、滑らかジューシイで、米の旨みに対して──オレ好みの硬めに炊いたご飯のような──クッキリとした輪郭線が引かれる。なんか今は微かに舌先にガスを感じるな。

 単純に「ハイレベルな造りの良い酒」ですね。好みからはハズれるものの、オレの中では「澤屋まつもと」よりは上。えっ? もしかして比べちゃイケないやつ?





── 2日目。

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 立ち香──バナメロもありつつ、透き通った酸に寄るとミンティーな青みもあり、洋梨なんかも中心に鎮座するようになる。まさに教科書ライクに清楚な吟香ですね。この香りそのものはあってもなくてもいいけど、下品なクドさはヌワイです。ほんのり黄昏感もあるけど、酸はキビキビ。

 まずはRSで──。

 クリアかつフルーティーだけど、香りは穏やかで、米の旨みはシッカリ、余韻には適度にタニックな渋み&苦みもあるけれど、これがあるから縦のラインがシュっとするのかな。まあ、非常に生詰らしいテクスチャーですね。なんならALC.15%くらいまで加水してくれてもいいけど、一応は「ひやおろし」扱いみたいなので、そこは「原酒」で出荷ということなんでしょう。



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 写真左のSpecial加水ブレンド酒 (「いろいろ入ってる秘伝のタレ:30%+黒澤 Type-7:70%」に対して、約75%ほどの「伊勢錦66」をブレンド、からの加水でALC.度数は多分13〜14%) は麗しの美酒。昨日、moukan1973♀に飲ませたら、♡☺♡「ビシュっ! ビシュっ!」と叫んでいたよ。もはや「篠峯 伊勢錦66」の味わいからも離れつつあるけど、我ながら素晴らしいブレンドだ。普通にこの酒をどこかで買いたいくらい (笑) 。

 一方「上喜元」に戻ると、少し苦い&辛いカナー。初日は「not on my list - excellent」でもいいカナート思ったけど、今日はもう一つ。横の比較で「千本錦40」の方がイイ酒だと思うし。

 とはイエイ、使い勝手はいいし、ジョウジェモニイ (どうでもいい) 生酒を顔を顰めながら飲むくらいならコレで十分。ある意味、匿名性の高い上質な「山田錦55」という感じで、都合良く「批評」というタスクから離れることのできる、オレにとってはそこそこ歓迎すべき瓶。



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 レンジ燗──。

 これは盤石の旨さ良い。まとまるねえ。スベリも抜群。米の旨みの量感が程良く、適度に〝固形化〟するというか、クッキリとキレの良い燗酒になります。これからの季節、もしも道端に1800mlが落ちてたら喜んで拾うわ。スティルトン (イギリス産のブルーチーズ) にもよく合います。

 少し込み入った喩えを用いるなら──「〝異文化体験〟待ちの外国人旅行者向けの日本酒としては極めて最適な仕上がりと味わい」──です。一応は「一回火入れ」だし、今時期なら日本土産にもピリタツ。初日とお燗に免じて「not on my list - excellent」を付けておきます。





◤Domaine Berthaut (ベルトー) AOC Crémant de Bourgogne Brut「Blanc de Noirs」NV
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 突然のクレマン──リピート酒 (2本目) ですね。

 香りはピノ主体の蜜っぽさのある赤いベリー感。いつも言ってるけど、日本酒界隈で言う「ベリー」とはまるで違うからな (笑) 。

 まあ、薄いし少し甘いけど、そこそこ旨みはシッカリ出てるかな。いわば〝シャンパーニュの陰武者〟ですね。何もかもが足りてないけれど、なんか「はちみつレモン味のスパークリングワイン」という感じで、まろやかなコクに包まれて──値段的な罪悪感のなさも手伝って──、正直、前回飲んだ時の方が好印象ではあったものの、まあ、これはこれかな。

 そうか、これ、ブラン・ド・ノワール (ピノ・ノワール100%の白) だったのか。せめてシャルドネが20%くらいアッサンブラージュされてればヨサーゲなんだけどな。とはイエイ、逆にシャンパーニュのブラン・ド・ノワールだと、ここまで円いコクみのある優しいワインは造り得ないわけで、良くも悪くもコレこそが〝クレマン・クオリティ〟ということか (笑) 。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒上喜元浜辺美波not_on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。

普通以上に旨ければ別に1800mlでもいんですが、基本的に「上喜元」は長命な酒質ではない (フレッシュネスを維持できない) と思ってるので、酒屋レベルの冷蔵温度帯で管理された瓶の今時期のコンディションに少し不安があるというか。ここの酒は米の旨み成分が焦げやすいんですよね。

「竹雀」は「ドブ老ね瓶」を連続で引いて以来、買ってません (笑) 。


2019.11.12 Tue 12:16
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

昨日から上喜元 生酛 八反 無濾過生原酒(19.3)を呑んでます(笑)

昨日の感想は「大人の葡萄ジュース」。28BYだったかの、竹雀 雄町を思い出す美酒っぷりでした。
今日は「大人の桃サイダー」。香りが変質して桃になったのと、嚥下後1.5秒でジンのような香草入りのドライっぷり。

軽いです。やたら酔いますが(笑)

四合瓶が残ってたらお勧めなんですが、NBRさん他一升瓶しか無さげですねえ…

明日はお燗をして変化を楽しんでみようと思います。
2019.11.11 Mon 20:59
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